酎(幽☆遊☆白書)

登録日:2017/04/14 (金) 17:44:10
更新日:2024/04/19 Fri 03:39:23
所要時間:約 6 分で読めます





遊びは危ねーからおもしろいのによォ

しらけさせるマネしやがってバカどもがよォ


酎(ちゅう)とは、幽☆遊☆白書の登場人物の一人。



人物

暗黒武術会の出場チーム「六遊怪チーム」の一員である妖怪。
見た目は長身でヒゲ面の中年男性。紫色のモヒカンで、長く伸ばした後ろ髪を2本の三つ編みのようにしている。

豪快で裏表のない性格。
生粋のバトルマニアであり、相手になめられる事をとことん嫌う。
そのため、対戦相手となった幽助が、自分の強さを信用していない素振りを見せた際には、「油断してるやつに勝っても面白くない」としてその場の勢いで自らの手のうちを明かしてしまい、仲間の鈴駒に呆れられていた。
とはいえこの事によって同じくバトルマニアである幽助に気に入られる事となり、武術会終了後には幽助と仲良くなっていた。

かなりの酒豪であり、武術会で優勝した暁には死ぬほど酒を飲もうとしていた。
初登場時も酒の匂いを漂わせ、酔った勢いで言葉足らずの事を言っては、小兎にそのコメントの補足をされている。アニメ版では自分のコメントを補足する小兎の事をえらく気に入り、観客の酒をかっぱらってラッパ飲みする場面も。
魔界の重濃酒「鬼殺し」を携帯しているが、これには意外な使い道がある。


能力

普段の妖力はリーダーの是流より小さいが、実力は六遊怪ナンバーワンで、「ケンカは本当に強い」と豪語している。登場した際に飛影は彼を見て奇妙な妖力を感じ取っていた。
酔えば酔うほど強くなる酔拳の使い手であり、流れるような華麗な動きで相手を翻弄する。おまけに我流のようでありながら一切の無駄がない。
その動きを見た蔵馬には「外見とは裏腹に洗練された美技」だと評されている。

実は深酒と酔拳は、真の自分を人間界に呼び込むための儀式に過ぎない。
真の自分「のんべ錬金妖術師 酎」を呼び込んだ後は、綿菓子のような自身の妖気を魔界の酒とブレンドし、様々な攻撃を繰り出す事が出来るようになる。
だが、真の自分を呼び込む儀式は、魔界の酒を一気飲みした後に盛大に吐くという、結構みっともないものである。

魔界統一編では、厳しい修行の成果で妖力値10万以上のS級妖怪に成長。アニメ版では妖力値121600と設定されていた。



  • 酔拳
不規則な動きで、不意を突かれたり油断した相手を翻弄する拳法。
酎の使う酔拳には無駄がなく、速い動きで相手を翻弄し強烈な一撃を叩き込む。
攻撃のスピードも速く、一瞬のうちにパンチを5発も叩き込む事ができる。

  • エネルギー弾
錬金妖術で作り出した妖気の塊。
通常のものでも幽助の霊丸と同等の威力を持ち、全妖力を込めたものは生半可な攻撃を当ててもびくともしない。

  • ヘッドバット
所謂頭突きで、酎の最後の切り札。
鈴駒曰く、酎の頭は岩盤をも砕く鉄頭で、生身でこの頭突きに耐えたものは誰一人いないらしい。だが…


活躍


・暗黒武術会編



戦う前に…ひとつ!貴様に言っておく!兄貴と呼ばせろとかそういうのじゃねー。

オレが弱いのはジャンケンだけだ!ケンカは強え!本当に強えぜ!


六遊怪チームの一員として武術会に参加していたが、チーム一の実力者であるにも関わらず1回戦では補欠になっていた。
その理由は、六遊怪のメンバーの順番と補欠をジャンケンで決めたから。
そのため、待ち時間もかなりの酒を飲んでいたが、是流が飛影に倒された事で牙王と威摩陣が戦意を喪失して逃げようとしていたので、不甲斐ない彼らを殺しつつ項目冒頭の台詞を吐き捨て、「不慮の事故で死んだ」2人の代わりに戦おうとする*1
この時には体から得体の知れない妖気を放出していたため、それに気づいた幽助は長い眠りからようやく目覚める事となる。
その幽助が自分の実力を補欠と言うことで軽く見ている事に気づくと、「ジャンケンは弱いがケンカは強い」とマイクパフォーマンスを披露。
試合開始と同時に得意の酔拳で幽助を翻弄し、鈴駒の比ではないほどの強力なキックで幽助を場外に蹴り飛ばした。
ここまでの戦いで、互いにバトルマニアである事を知ると、幽助が切り札の霊丸を披露したのをえらく気に入り、それに敬意を表して真の自分を呼び込む例の儀式を行う。
真の力を解放した後は互いに打ち合いとなり、幽助の隙を見て全妖力を込めたエネルギー弾で止めを刺そうとする。
だがこの時に幽助が霊丸を連射した事で、霊丸はエネルギー弾を貫き、それを受けた事で大ダメージを受けてしまう。
しかし、幽助のほうもエネルギー弾を受けていたため、お互いの霊力と妖力が尽きた状態となった。

そこで酎は、ナイフエッジデスマッチで勝負をつけようと幽助に持ちかける。
ナイフエッジデスマッチとは、地面に刺した2本のナイフの前に互いの右足が来るように立ち、そこを絶対に越えてはならない死の境界線と定めて殴りあうという決闘方法である。
幽助も了承し、小兎の合図で決闘が始まると、両者ノーガードでひたすら殴りあう。
この決闘で無敗を誇る酎にはとっておきの武器「自身の鉄頭」があったので、幽助が隙を見せた時に、渾身のヘッドバッドをお見舞いした。
これで勝利は確実だと思われたが、幽助の切り札もヘッドバットだったため、自分以上の石頭を持つ幽助の頭突きの衝撃に負け、白目を向いて気絶し前のめりに倒れ込んだ。
完全にダウンした事で10カウント負けとなり、酎の敗北により六遊怪チームは敗退する事となるが、この戦いを通じて幽助に気に入られ「元気になったらまたやろうぜ」と声をかけられていた。
この際に、酎は気絶したままだったが、アニメ版では負けた後で目を覚まし、幽助と言葉を交わしている。

試合の後は、妖怪に絡まれている螢子を助けるために、鈴駒、凍矢と共に登場。
側で寝ていた幽助と螢子が「お似合いの夫婦だ」と茶化した後は、4人で決勝戦を観戦し、幽助と戸愚呂(弟)の対決の行く末を見届けた。
ちなみに幽助に負けたその日から、あまりの悔しさにヤケ酒を飲みっぱなしであるとのこと。

・魔界統一編

蔵馬の呼びかけに応じ、かつて武術会に出場した戦士達と共に、幻海の元で厳しい修行を積む。
その甲斐あって、妖力値がS級妖怪クラスにまで成長する。これほどまでにアップするとは自分でもビックリしたらしい。
幽助と再会した時にも、彼から放たれるすさまじい力を感じ、陣と共にワクワクしていた。

魔界統一トーナメントにも出場し、予選も突破するが、1人ずつ相手をして番号を聞きだしていたために、予選を勝ち抜くまでにかなり時間がかかっていた。
そして、1回戦で棗(なつめ)という女性の妖怪と対戦する事となるが、少し戦っただけで妖気のケタが違いすぎる事を悟り、素直に降参する。
その際に彼女の強さに惚れこみ、「弱い男に興味ない」という棗を振り向かせるために、1年待ってくれれば必ず強くなってみせると約束していた。
アニメ版では予選の最後の1人として棗と対戦し、原作とほぼ同じ流れで降参、ナンパをしている。


「手加減して殴ったつもりだったけど」

「いやいやいや 気は確かだ」


大会終了後も修行を続け、何度も棗の元に通い勝負を挑むが、未だに彼女に勝てた事はない。
ちなみに棗は雷禅の旧友の一人であり、敗れたもののむくろを苦戦させ長時間戦い続けたほどの強豪である。
一見見込みがなさそうに見えるが、棗のほうも酎の事を意識している様子で、「異性として興味はない」と言いつつも、酎の事を他人にバカにされると「そこまで言う必要ないでしょ!」と思わず感情的になる。
まさに漢である。


「オレが弱いのは追記だけだ!!修正は強え!!ホントに強えぜ!!」


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最終更新:2024年04月19日 03:39

*1 2人が出場資格を持ったまま試合放棄すると自分に回らず負けが決まってしまうため。原作では2人の首を刎ねていたが、アニメ版では普通に殴り殺している