61式戦車(ガンダムシリーズ)

登録日 :2012/01/13(金) 12:10:12
更新日 : 2017/03/28 Tue 20:00:40
所要時間 :約 6 分で読めます







陸の王者、前へ!




◆61式戦車
TYPE61M.B.T.、TYPE61 TANK、M61A5 MBT、TYPE61 5+

所属:地球連邦軍
全長:11.6m
車体長:9.2m
全幅:4.9m
全高:3.9m
懸架方式:トーションバー式
駆動方式:電気式
速度:90km/h
主砲:155mm2連装滑腔砲
副武装:7.62mm主砲同軸機関銃
13.2mm重機関銃 M-60 HMG
5.56mm機関銃M-299
スモークディスチャージャー×8
乗員:2名(後部キャリアにも4名搭乗可能)

主な搭乗員
ハーマン・ヤンデル
レイバン・スラー
モーガン
エイガー
ミッチェル
マリオン

諸元は5型のもの



宇宙世紀0061年に正式採用された地球連邦陸軍の主力戦車。
正式採用後も様々な改良を重ねて運用され、特に“スカート”と呼ばれる追加装甲を被せた最新型の5型は初期型とは別物と呼べる程の性能を獲得している。
ちなみに、1個小隊は基本的に4両編成であるとされる。


本車の大きな特徴として、最新鋭技術の導入による徹底的な省人化が図られていることが挙げられる。
それにより、車長兼砲手と操縦手兼通信手の2名で運用する仕組みになっているが、後々このことが仇となる。


主砲の155mm2連装滑腔砲は様々な弾頭を左右交互と同時発射の撃ち分けと自動装填装置によって大口径の2連装砲ながら連射を可能としている。
しかも衛星を介した僚機とのデータリンクシステムによって長距離でも精密な射撃を行うことが“ 出来た ”。

これだけの火力を持ちながら、どんな荒地でも最高時速90kmで走破することも可能である。


このように61式戦車は、まさしく“陸の王者”と呼ぶにふさわしい性能を誇っていたが、やがて一つの時代を迎えると共にその天下を終えることとなる。



宇宙世紀0079年、一年戦争の勃発である。



地球連邦に対して独立戦争を仕掛けてきたジオン公国の開発したミノフスキー粒子によってデータリンクシステムなどの電子機器によるサポートを失い、省人化されたことが逆に仇となり、2名の搭乗員では61式の性能を持て余すようになったのだ。

しかし今も昔も戦車とは目視で戦う兵器。宇宙軍のようにレーダーや誘導ミサイルによる長距離射撃に頼っていたマゼラン級やサラミス級のようにほぼ一方的にやられていた訳ではない。
事実、ジオン軍の主力戦車であるマゼラアタックに対してはかなりの優位性を保っていた。


だが、それも人型機動兵器モビルスーツ(以下MS)の登場によって撃ち砕かれる。


機敏に動き回るMSに対して、ハイテク機器のサポートを受けられない状態の61式では対抗は難しかったのである。
一度接近されてしまうと仰角が足りず、MSの上半身を撃つことが出来ない為にただ踏み潰されるのを待つしかなかった。


それでもMSを持たない当初の地球連邦軍にとってはザクⅠザクⅡなどに対抗出来る火力を持った数少ない兵器であり、連邦軍のMSの生産が本格化するまではオデッサやジャブローなど各地の戦場で主力の座を守り続けた。

中でもハーマン・ヤンデル中尉が巧みな戦術を駆使して生涯に7機のザクを撃破した他、後にガンダム6号機を開発・搭乗した砲術のエキスパートであるエイガー少尉が装甲の薄い背部からの集中攻撃を提案、戦果を挙げている。


だが戦争も後期に入るとザクとは比較にならない装甲を持ったMS(特にゴッグのような重装甲の機体は61式の天敵だった)が登場し、頼みの主砲さえも有効打にはなりえなくなっていった。
……と思ったら劇場版で 重装甲を誇るゾックを正面から爆砕する という破壊力を見せた。どうなってんだよ!?



こうして終戦を迎えた61式戦車はその役割を終え、MSに主力兵器の座を譲って静かに歴史に消えていった。




【主な活躍】
一年戦争を題材とした作品には十中八九登場するが、基本的にヤラレメカ以上の何者でもない。
しかしオデッサ作戦ではビッグトレーやデプ・ロッグ、フライマンタと共にその圧倒的物量を見せつけたり、『劇場版 機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士』ではアカハナのアッガイを葬ったりと活躍が無い訳ではなかった。

そして遂に『MS IGLOO2 重力戦線』の第2巻“陸の王者、前へ!”にて主役の座を射止めることとなる。




【デザイン】
デザインは『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』でスカート付きにリファインされており、現在登場する61式はこちらのデザインであることが多い。
なお、『MS IGLOO』に登場した物も微妙にデザインが変わっていて、こちらは弱冠車高が低くなっているのが特徴。




【余談】
実は映像作品で“61式戦車”と呼称されたのは『MS IGLOO』が初めてだったりする。

というのも、最初に登場した時はは名称が設定されておらず、ムック本等で便宜上自衛隊の“61式戦車”から名前を借りた物がそのまま定着した為。

本車両の特色である「自動化による乗員数削減」は、現実でも賛否の分かれる行為である。
乗員数を少なくすると、非常時の対処にて人手不足が発生し、戦車の生存性が低下するためである。
イスラエルのタル将軍は「戦車が戦場で生き延びるには最低でも4人は乗員が必要」とのべており、彼が設計したメルカバ主力戦車は、自動装填装置を敢えて導入しないことで乗員を4人に増やしている。
メルカバだけでなく、M1エイブラムス(アメリカ)も同様に4人乗りとなっている。




【ガンプラ】
HGUC「ザク地上戦セット」に1/144スケールで同梱。
UCハードグラフでセモベンテ隊の5型が1/35で発売している。




【ゲーム】
  • Gジェネシリーズ
初代から参戦。専ら縛りプレイのお供。
低ステータスながら主武装の(というか唯一の武器)180mmキャノン×2はそれなりの威力と長射程であり、さらにこの機体の開発を進めていくとなんとRXシリーズの機体を開発可能である。
……え、ジムとコアファイターを設計?なんですかそれは

サイズ補正もあってパイロットもユニットも育っていない初期状態では苦戦するが、素の性能は低いのである程度自軍が育つと射程が長いだけの鉄屑と化す。
合掌。


  • ギレンの野望シリーズ
仮にも戦略SLGなだけあって、かなり優遇されているシリーズ。ジオンのザクに比べると順当に弱いが、その分コストも安く、費用対効果という点ではどのタイトルでも決してザクに引けをとらない。
そのため連邦軍プレイの場合、61式戦車とその輸送機ミデア、及び優秀な航空機群を活用することで、「V作戦?何それおいしいの?」と言わんばかりの速攻でジオンを圧倒することも可能なほど。
ただし優秀なのは優秀だが、自軍の航空機群があまりに優秀すぎて割りを食っている部分がある。
ザクへの攻撃はデプ・ロッグやフライマンタが担当し、ドップやガウからそれを守るのはセイバーフィッシュやTINコッド・・・と、戦闘自体は航空機だけで充分ことがたりてしまうのである。
戦闘で重要な要素となる拠点の制圧は61式戦車のような地上兵器にしかできないのだが、それでも「戦闘しないんなら戦闘能力は別にいらないよね?」と索敵能力が高いホバークラフトで代用されちゃうことも・・・


  • ガンダムアサルトサヴァイヴ

IGLOO勢やその他の派生機体が追加される中、マゼラ・トップと共にまさかの参戦。
当然ながら全体的な能力は総じて低く、これで戦い抜くには相当な愛が必要。

だが、主兵装の二連装主砲の威力はなかなかのもの。副兵装の煙幕と併用すれば結構戦えるかも…しれない。SPAは主砲を一斉に乱射する。


ちなみにマゼラアタックやヒルドルブにも言えることだが、戦車系機体でジャンプやダッシュをすると、機体の真下のスラスターで飛んだり跳ねたりできる。
華麗にステップを踏むこともできる。 


61式戦車「君はいつから私がスラスター移動をできないと思っていた?」
ザクⅡ「なん…だと……?」


…を地でいく。
更に、クリア後のご褒美である機体の限界突破チューンを施すと、ファンネルすら余裕で避わす超機動で敵MSを空から蹂躙する空中戦車と化す。




  • 戦場の絆
オッデサのステージで拠点の横に二機配備されている。
以前はニューヤークにも大量に配備されていた。タンクの砲撃一発で破壊できる。また攻撃が当たると地味に痛い。







追記・修正はホワイト・オーガーを倒した方がお願いします。

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