ウインディ(ポケモン)

登録日:2011/04/08 Fri 23:10:19
更新日:2024/03/04 Mon 12:38:17
所要時間:約 8 分で読めます





昔から多くの人を虜にした美しいポケモン。飛ぶように軽やかに走る。


出典:ポケットモンスター、102話『トライアルミッション!氷結のレイドバトル!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ウインディとはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.59
分類:でんせつポケモン
英語名:Arcanine
高さ:1.9m
重さ:155.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂75♀25

タイプ:ほのお
特性:いかく(戦闘に繰り出した際に相手の攻撃を一段階下げる。手持ちの先頭にすると自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が半分になる)
  /もらいび(ほのおタイプの技を受けると技のダメージや効果を無効化し、自身が使うほのおタイプの技の威力を1.5倍にする)
隠れ特性:せいぎのこころ(あくタイプの技を受けると攻撃が一段階上がる)

HP:90
攻撃:110
防御:80
特攻:100(初代のみ80)
特防:80
素早さ:95
合計:555

努力値:攻撃+2

ガーディに「ほのおのいし」を使うことで進化

●ガーディ


全国図鑑No.58
分類:こいぬポケモン
英語名:Growlithe
高さ:0.7m
重さ:19.0kg

タイプ:ほのお




■概要


赤い身体に白い鬣を持つ大きなのようなポケモン。
中国では伝説として絵巻等で語られるポケモンで10000キロもの距離を、一昼夜で走りきるスピードを持つ。

そのまるで飛ぶように草原を駆け抜ける姿や美しい鬣、威厳のある鳴き声により多くの人々を魅了してきたイケメン。

ちなみにこの10000キロを24時間不眠不休で走ると仮定した場合、時速はなんと約420km/h新幹線より、ずっと速い!
さらにこの一昼夜に食事や休憩、睡眠時間もあったとしたら更に速いということになる。ギエピーでカツラの出したクイズは正しかったのだ。

モチーフは恐らく中国の伝説上の生物『獅子(唐獅子)』

また進化前のガーディは人懐っこく忠誠心も高いので警察犬として人気が高い。


ちなみに分類こそ「でんせつポケモン」だが『伝説のポケモン』ではない。
ちなみに、最新作のスカーレット・バイオレットでやっと中国の準伝説ポケモンが登場した。

また名前をよく間違えられるがウンディではない。



■ゲームでのウインディ


進化前のガーディは8番道路やポケモン屋敷等に出現する。
ちなみに初代では赤バージョンにしか出現しない(緑バージョンでは代わりにロコン・キュウコンが捕獲可能)。

初代では地力で強力なほのお技を覚えるレベルが遅いため*1、ストーリーでの使い勝手はイマイチ。
というかこの時代の炎ポケモンはそんなのばっかだが。

主要トレーナーでは初代のライバルが使用する。
しかしチャンピオンの手持ちにもかかわらず技構成が「ほえる*2」「ひのこ」「にらみつける」「とっしん」とショボ過ぎるためぶっちゃけ弱い。
ナッシーサイドンなんかも大概だが。

リメイクでは「しんそく」「かえんほうしゃ」等比較的まともな技構成に変更されている。

グレンタウンジムリーダーカツラの切り札も務める。
こちらは「だいもんじ」によりまともな火力を出せるためライバルのものよりよほど強いが、いわタイプのポケモンなら「だいもんじ」「とっしん」共に半減できるため大して苦戦はしない。
シリーズによってはリストラされたりギャロップにエースの座を奪われる等の憂き目に遭うことも。

ダイヤモンド・パール』ではタッグパートナーであるマイの愛用ポケとして登場し、マイ随行時にダブルバトルで繰り出してくれる。
しかし覚えている技がショボく特性『いかく』でテンポを悪くしたり無意味に「てだすけ」を連発したりするためぶっちゃけ足手纏い。
じしん」や「なみのり」で一緒に流した人も多いとか。
まぁマイちゃんが可愛いから問題無し。

しかしプラチナの「しょうぶどころ」でマイが繰り出すウインディは随行時と違って割とガチフルアタな技構成である。


サン・ムーン』では序盤の2番道路に出現。
特性『いかく』に加え、レベルアップでほのお・あく・ドラゴンタイプの強力な技を覚えるため、使い勝手が良い。
特に最初の御三家の選択でニャビーを選ばなかった場合は序盤から使える貴重なほのおタイプとして大活躍する。


Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』ではピカチュウ版に野生で出現する。出現形態はロコン系統と対になっている。
イーブイ版では条件を満たすとストーリー中にクチバシティで貰うことが可能。ここではペルシアンと対になっている。
また、連れ歩くポケモンに設定すると背中に乗れるので、移動速度が上昇する。
トレーナー戦ではグリーンの切り札がリザードンなので代わりにレッドの手持ちに加わっている
「しんそく」こそないが「おにび」や「ほえる」には注意。


ソード・シールド』では中盤にガーディが出現。ほのおのいしで進化可能。
本作はウインディに限らず大半のポケモンが石進化させてもわざを覚えることができるよう仕様変更されているため、気軽に進化させても問題なくなった。

ウインディそのものの話題とは外れるが主人公が最初に辿り着くブラッシータウンのブティックでは、
3万円ウインディの顔が描かれたフルプリントダサTシャツが売られている。正式名称はTシャツ(ウインディ)
旅立つ前におかあさんからもらえるおこづかいも3万円なので路銀の大半をウインディTシャツに注ぎ込む未来のチャンピオンも若干数存在しているとかなんとか。
なおこのような高額TシャツがあるのはブラッシータウンのウインディTのみ。何故ウインディなのかは恐らく永遠の謎。

Pokémon LEGENDS アルセウス』ではリージョンフォームとしてヒスイガーディとヒスイウインディが登場した。詳細はこちら



■対戦でのウインディ


ほのおタイプらしく攻撃特攻が共に高い二刀流型の能力を持ち、それ以外の能力も非常にバランスがいい。

なんとその種族値合計は600族や準伝説に次ぐ555
ケッキングアーケオス等のマイナス特性持ちを除いて一般的なポケモンの中では最高の合計値であり「でんせつポケモン」の名は伊達ではない。

しかし初代では 能力値が高いだけの見掛け倒し
  • まずほのおタイプ自体が不遇(こおり耐性すらない)
  • 特攻と特防が特殊で一括りだったので特殊火力もたった80
  • ほのおタイプの生き残る術である「ほのおのうず」を ブーバー共々覚えない
  • 攻撃は高いが、メイン技となるのは「すてみタックル」や「あなをほる」位
……酷いってもんじゃない。

余談だが某ニドキング表紙の攻略本ではスピアーバタフリー等と並ぶ最低クラスの評価を下されたりもしていた。
ちなみに何て書かれてたかと言うと「 トランセルと同格 」。マジで言ってるのか…。
理由が「でんせつポケモンなのに弱い」というものなので、名前負けという点が加味されての評価なのだろうか。
イワークエビワラーがそれぞれ「防御力が高い」、「カウンターを自力習得する」という1点のみで要注意ポケモン扱いされるなど、
研究が進んだ現在から見ると突っ込みどころ満載のクソ本なので致し方なし。
なお、相方のキュウコンは技巧派としてある程度評価されていた。
「あやしいひかり」と「ほのおのうず」を持ってるか持ってないか位の差だが。「さいみんじゅつ」?ねーよそんなもん

だが第二世代からはほのおタイプの需要が増し、特攻も高くなり、更に当時は専用技であった「しんそく」まで取得。
更に第三世代からは強力な特性『いかく』『もらいび』が追加、
但し技不足には相変わらず悩まされており、第三世代まではどちらかと言うと当時のトップメタに対する役割破壊としての採用が主だった。
攻撃110あってもほぼ死んでました。ハイ。

第四世代では「フレアドライブ」の習得・「かみくだく」の物理化+自力習得・「きしかいせい」遺伝可能と、攻撃110を活かしやすくなった。
ただ、当時はあの役割破壊の申し子・ゴウカザルが幅を利かせていた為、強い事は強いのだがどうも影に隠れ気味。

第五世代では「ニトロチャージ」や「インファイト」「ワイルドボルト」「じならし」「げきりん」等の有用なサブウェポンの大量追加、「しんそく」の優先度強化と超強化が施された。
また、ブルンゲルシャンデラといった強敵が増えたことでほのお単では珍しい「かみくだく」の需要も上がった。
第六世代では「げきりん」がレベル技に追加、第七世代では新技「もえつきる」を習得するなど世代が進むごとに着実に強化がなされた。
現在ではほのおタイプトップクラスの安定度を誇る実力者として君臨している。

同じく初代から存在し、ほのおのいしで進化という共通点を持つキュウコンも夢特性により強化された為、共に初代から一線にいるポケモンである。

その優遇具合から一時期はライコウスイクンに次ぐ本当の伝説三犬はエンテイではなくウインディだと言われてネタにされたりも。

その高水準な種族値と特性『いかく』による安定感が魅力。
『いかく』も含めた物理耐久はあのガブリアスの一致「じしん」をHP振りでギリギリ耐える程。

技もそれなりに揃えており物理・特殊・二刀流等、様々な型に対応可能。

前述の通りBWから大量に物理サブウェポンが追加されたため最近は物理型がやや人気だが、特殊型も十分に有用。
物理技の主力は反動技が多くせっかくの耐久を殺しがちなのに対し、こちらはより耐久を活かした立ち回りが可能。
特殊のサブウェポンはやや不足気味だが、「めざめるパワー(氷)」や「りゅうのはどう」が使えるのは利点。
同じドラゴン対策でも「げきりん」と違ってはがねフェアリーで受ける隙を与えずに済むのは嬉しい。
犬型のポケモンなので「じゃれつく」が使えれば物理型でも「げきりん」が必要なくなるが、それは望みすぎか。

ちなみに「インファイト」と「りゅうのはどう」は過去の世代で厳選した個体でないと両立不可。二刀流型を作る時は注意。

またその物理耐久や「おにび」「あさのひざし」を活かしての耐久型も十分に可能。
「バークアウト」で特殊耐久も補え、「もえつきる」を使えば無タイプになり弱点がなくなる(その代わり半減も無くなるが)。

『いかく』の影に隠れがちだが『もらいび』による炎受けも強力。

『いかく』の強さと、高めの耐久による安定感からダブルバトルにおいてもゴウカザルヒードラン、シャンデラと並ぶ炎ポケモン代表格。

…しかしタイプがほのお単故に抵抗面が不遇だったり、素早さが中途半端でメジャーなドラゴンに打ち負けやすい等の欠点から、
これほどまでのハイスペックを誇るにもかかわらず要注意入りしそうでしない中途半端な立ち位置…。

そういう意味では器用貧乏でもあり、典型的な「厨ポケではない強ポケ」なポケモンであろう。

そう言われていたが第七世代のWCSレートにおいて遂に数多の厨ポケを差し置いて使用率1位に輝いた。
流行りのフェアリーが半減であること、『いかく』や「しんそく」の存在、ほのおタイプであるにもかかわらずでんき技でみずタイプを狩れることが評価されたようである。
新ポケのカミツルギカプ・レヒレと組んだ構築が流行ったのも影響したそうな。
その後もダブルにおいては高い使用率を誇り、シングルから一転トップメタとして君臨した。

が、USUMではガオガエンの隠れ特性『いかく』が解禁。
素早さではこちらが上だが器用さと耐久でかなり水を空けられているので、役割を奪われる形で大きく採用率を落としてしまった。

剣盾では新たに物理フェアリー技の「じゃれつく」と特殊じめん技の「ねっさのだいち」を習得。
物理型・特殊型ともに技範囲が広くなり、器用さに磨きがかかった。
またライバルのガオガエンは健在なものの、強力な炎ポケモンがメガシンカ含めて多数いなくなってしまったことから対戦での使用率はシングル・ダブル共に大きく上昇した。
シングルでは特に威嚇を活かした物理受けが幅を利かせており、「あさのひざし」と「おにび」で粘り強く戦うことが多い。
特にエースバーンが隠れ特性『リベロ』を獲得して「とびひざげり」を一致で振り回すようになってからは、
ガオガエンではクッション、耐久型として替えが効かなくなっている。かくとうが抜群ではないのは偉い。


基本的に公式からのテコ入れは攻撃技の追加が多く、中堅使いからもほのおタイプの中でも使いやすいアタッカーとして好まれやすいが、
上位環境ではどの世代でも耐久型としての運用が主なようだ。




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最終更新:2024年03月04日 12:38

*1 「かえんほうしゃ」はレベル50での習得、「だいもんじ」のわざマシンはグレンジムの報酬

*2 当時は野生ポケモン以外に効果なし。