『鬱夫の恋』(うつおのこい)は2ちゃんねるのモテない男性掲示板のRPGツクールスレで公開されたPC向けフリーゲーム。
概要
『極・魔導物語』と同じくRPGツクール2000で作成された。RPGとしての戦闘はあるが、ストーリー上の演出としての役割が大きく、レベル上げや探索、アイテム収集などのやりこみ要素はない。途中で倉庫番パズルゲーム(
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)が挟まれる。
演出では暴力などの衝撃的な画像が直接用いられることはないが、人や人形の顔を不気味な形に加工した画像が度々用いられる。
その救いのないストーリーのためか、「検索してはいけない言葉 Wiki」にも記事があるが、説明文は抽象的にしか書かれておらず、たったの2行ほど(2023年09月23日時点)。
『RPGかおす』の同名の主人公はこの作品の主人公を基にしている。
あらすじ
主人公の鬱夫は父親を亡くした家庭の息子、かつ「グロメン、包茎の短小」というスペックで、中学校でいじめられている。鬱夫はいじめっ子に全く立ち向かうことができず、代わりに昆虫や人形を相手にうっぷんを晴らし、自己嫌悪に陥りつつ日々を過ごす。
そんな中、同じ年頃だが鬱夫を嫌悪しない詩織という転校生の女子に出会う。詩織は捨て猫の「こげんた」(
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)を神社の境内で飼育しており、鬱夫もこげんたの飼育に加わるようになる。こげんたの飼育を通じて、二人は仲良くなっていく。
こげんたの餌を買いに街へ行くと、鬱夫は詩織が援助交際をしていたという噂を耳にする。それに対し、詩織は前の学校でいじめられていたことを明かす。援助交際はその過程で金銭のために強要されたことで、相手との行為は未遂に終わったが、援助交際したことを広められたために両親は離婚してしまった。
鬱夫は詩織と過ごす日々に生きがいを見出し、いじめっ子の「DQN」とつるんでいた「フツメン」とも仲良くなりつつあった。しかし、フツメンにこげんたや詩織について教えたことがあだとなる。フツメン伝いにそれを知ったDQNはこげんたの飼育場所に現れ、詩織に振られた腹いせで詩織を強姦する。
その後、鬱夫の母親は、鬱夫の気づかぬ間に末期の胃がんとなっていて他界。こげんたもしばらく様子を見に行かなかった間に病死。詩織は自身の妊娠を疑うようになり、久々に再会した鬱夫を責めて泣きわめく。
自身の非力を強く自覚した鬱夫は元の木阿弥となり、不登校のひきこもりになった。
外部リンク
- 鬱夫の恋 - 検索してはいけない言葉アットウィキ - atwiki(アットウィキ)
- 鬱夫の恋 (うつおのこい)とは【ピクシブ百科事典】
- 鬱夫の恋とは (ウツオノコイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
- 元になった実体験について (Wayback Machineに記録された作者のウェブサイト。原本はリンク切れ)