極・魔導物語 > 極・魔導物語(仮)
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概要
内容の大幅カットなどによりライト層向けに変わりつつある『極・魔導物語物語』とは異なり、どちらかというとヘビーユーザー向けの内容を目指して重厚化しているバージョン。『物語物語』がバージョン2からオリキャラたちの自己主張をとにかく抑えているのに対し、『(仮)』バージョンはオリキャラに対する研究レポートをゲームフォルダ内に同梱、なるべくイベントごとにオリキャラ全員が会話に参加するように文章の拡張・修正を行ったばかりか、贔屓と思われるキャラクターについて新シナリオを追加したなど、かなり作品に対する思い入れを感じさせるものとなっている。
また、作者は元ネタの『魔導物語』自体に関しても研究しており、当初は『極・魔導物語』から『魔導物語』を知った程度に過ぎなかったが、それからは復刻版の三部作を購入したり、『ぷよぷよクエスト』にも数千円課金するほど没頭したりした上で、『魔導物語』シリーズの内容を基にした『極・魔導物語』に対する考察成果や自作ストーリーをツイッターなどに投稿していた。ゆえに、『(仮)』バージョン自体の内容にもそうした研究成果が反映されているものと思われる。
不具合修正やバランス調整も独自に行っている一方、『物語物語』時点で独自に加えられた大胆な改変に関しては尊重した上で微修正を加えるという方針を取っているらしく、戦闘メッセージに感嘆符が付いている点や戦闘終了時にファンファーレが鳴る点、画面切り替え時にエフェクトが掛かる点や会話に鉤括弧が伴う点などはその名残となっている(改変元はすでに原作と同様の仕様に差し戻されている)。
具体的な変更点
リードミーテキストを参考に列挙。
- 『極・魔導物語物語 Ver.1.151』で新たに追加されたバグ(完全版では発生していたイベント、正常に進んでいたイベントがそうならないなど)や、既存のバグの修正
- 場面が繋がらない描写(死んだはずの仲間が会話するなど)や会話が噛み合わない箇所の修正
- 『極・魔導物語物語 Ver.1.151』で調整されたゲームバランスの再調整
- キャラクターが生存している限り会話に参加するよう台詞を追加
- 増田死亡・倉山合流ルートにて倉山を主人公にした場合の「お楽しみ」を追加
- 倉山が死亡したあとに最終決戦のマップに入る1, 2歩手前を調べた際に発生するという「倉山生還エンド」を追加
- オープニング後に遺跡に入る前のどこかを調べ、「 エネミーコントローラー 」の破壊のコマンドを入力し、シフトキーを押して生贄のコマンドを入力してからシフトキーを押すと「スーパードーピングボーナス」が貰えるイベントを追加
- 中山仁・倉山恭子専用アイテムである「ピストルの弾」を所持しているとき、使用できる両者がパーティからいなくなるとアイテムもなくなるように修正
- 隠しボスの違和感がなくなるように背景を修正
- 「アレ」の演出を変更
- 画像データを.xyz形式に変換
- 一部BGMの差し替え
同梱テキスト
エコロによるメインキャラクター(田中などのオリキャラ勢)の紹介テキストが同梱されている。ただし、中でも中山仁と倉山恭子についてのテキストだけ趣旨が異なる。この二人についてのテキストは、単に人物を紹介するものではなく、これらの人物について、作中では描写されない部分を考察するものとなっている。
これらのテキストは、一つの要素の考察ごとに「根拠」→「仮説」→「疑問とその所見」(→「補填」)→「総合」という、『たくろう』並みに難解な見出しのセクションで分けられ、このサイクルを繰り返すことで構成されている。見出しも難解だが、「仮説」→「その根拠」という構成で簡潔に述べればいいものを、なぜかここまで多くの節に分けて記載しており、一見するとどの節に何を主張する役割があるのか、何をしたいのかがわかりにくいものとなっている。
また、考察の内容も、一見するとキャラクターの内面を鋭くえぐるものとなっているかのようだが、根拠の多くはエコロ個人の勝手な解釈や仮定に基づくもので、根拠となる作中の描写を十分に挙げられていない。
例えば、中山仁についてのテキストでの一つ目の考察から、すでにその傾向が顕著である。まず、作中の描写で、中山の部下である川越と山本が、中山と遺跡調査へ同行することを渋る場面を挙げ、中山がテレビによく出演するほどの権威を持つという設定に照らすとこれはおかしいが、一体なぜなのかという提起を行っている。ここからエコロは、「中山はドケチで、部下を伴った遺跡調査で獲得した報酬を独り占めしていたとしたらどうだろう」という仮定を立て、作中にそのような描写はないことを明言しつつも考察を展開している。その考察の内容は引用すると長くなるが、端的に要約すると下記のようなものである。
- 1. 中山は積極性がなくリスクを冒す覚悟がない。つまり保身傾向もあるので、手柄を独り占めするドケチである。
- 2. 中山の人間性なら、部下とあげた手柄を独り占めしてもおかしくない。
- 3. 中山は部下からピンハネをしていて、部下の間では中山のピンハネがすでに知られているほど、中山はマヌケである可能性が高い。
上記の「1」では、なぜリスクを冒せなければ保身傾向があり、手柄を独り占めするドケチになるのか、明らかに文脈が繋がっていない。そもそも物語の舞台が未知の遺跡であり、中山がプロの探検家であることを考えると、保身などではなく、人命を優先するためにリスクを冒せないと考えるほうが自然で、ドケチや強欲ということには簡単につながらない。「2」では「中山の人間性なら~おかしくない」という説明を根拠に代えているが、どういう人間性だからなのか説明が全くない。「3」では「中山が部下の手柄を独り占め=ピンハネ行為」としているが、これも例のごとく、作中に一切描写されていないことである。これほど適当をでっち上げてまで、中山を強欲なボケジジイということにしたい理由も謎である。
他の考察もこんな調子なのだが、エコロは考察テキストの中でもっと性質が悪いことを言っている。それはこの妄想と区別がつかないような内容の考察の一部を、個人的な妄想の範疇として扱うのではなく、この「極・魔導物語 @ ウィキ」の登場人物の記事に記載しているということである。これは妄想をキャラクターの説明の一環として扱っているとも取れ、誤解を招く行為に見える。エコロはウィキ上ですでに要注意人物として説明されているが、ウィキの人物記事を個人的な妄想を記載する場所として捉えていたか、あるいは上記のような自身の考察を「確かな根拠の伴うもの」と自負していたようだ。
ダウンロードリンク
初出は2014年2月2日12時18分であり、その後も幾度にも亘り更新版が公開されたが、記事作成時点では最新版以外全て削除されていたため、本項ではそれらの版は掲載しない。
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コメント
極・魔導物語(仮)/コメントログ(2021年03月19日以前のコメント)