羽山莉子

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dangerousss

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羽山莉子(はやま りこ)

設定

幼い頃から、柏木 茉奈を守って来た。
彼女のヒーローになりたい女の子。

学園2年生。
すらっとした長身。肩までの髪を、頭のてっぺん付近で結んだ短めのポニーテールが特徴。
バスケ部所属。ポジションはシューティングガード。チームのムードメーカー。
反射神経、動体視力に優れた優秀なアスリート。
また、高い空間把握能力を持ち、高精度の3Pシュートが持ち味。

楽天家なおてんば娘であり、天真爛漫な性格。誰とでも分け隔てなく接する。
凛々しい外見からは想像できない、元気一杯の笑顔が印象的。
(本人は意識していないが)素で女性をドキッとさせる行動を取る。
その凛々しさと天然ジゴロぶりにより、校内には男女問わず彼女のファンが多く、比率は7:3で半数以上が女性ファン。
校内の有名人物の一人であり、能力は多くの人物に知られている。

参加動機は、「柏木 茉奈に格好いいところを見せたい!」というもの。
羽山 莉子と柏木 茉奈は、家が隣同士ということもあり、幼い頃からいつも一緒だった。
泣き虫だった柏木 茉奈を守り続けるうちに、いつしか柏木 茉奈のヒーローになりたいと思うようになった。
柏木 茉奈のヒーローになることが、羽山 莉子の長年の目標なのである。
6歳のバレンタインに、柏木 茉奈から貰ったチョコレートの美味しさに感動。
それ以来、大のお菓子好き。特に、チョコレートが好き。

「身体スキル」:【凛々しい】【元気一杯の笑顔】
「知的スキル」:【楽天的】【おてんば】【天真爛漫】
「固有スキル」:【メルティーボム[魔]】【空間把握】
「オプション」:【各種チョコ(板チョコ、チョコボール、ベビーチョコ等)】【ガム】【ペットボトルの水】【ネックレス(指輪付き)】


柏木 茉奈
※(柏木 茉奈はトーナメントには参加しません)

ふわっとしたボブカット。
ほわほわした見た目とは裏腹に、芯の強い一面を持つ。
「可憐」という言葉が良く似合い、「校内エプロンの似合いそうな女性ランキング」堂々の一位を獲得。

可憐な外見、守ってあげたくなるような存在感から、羽山 莉子と同様、校内に多数のファンがいる。
校内の有名人物の一人だが、その能力は誰にも知られていない。

莉子は自分のヒーローだと信じて疑わない女の子。

「身体スキル」:【女の子らしい】【可憐】【寝ぼすけ】
「知的スキル」:【心配性】【すぐに真っ赤になる】
「固有スキル」:【詳細不明[魔]】【母性】
「オプション」:【リボン】【フリル】【ネックレス(指輪付き)】

魔人能力『メルティーボム』

チョコレートを爆発させる(爆弾に変える)能力。
チョコレートの大きさと、爆発威力・範囲は比例する。
一昨年のバレンタインに、茉奈への手作りチョコを作ってる最中にチョコレートが爆発した。
「いやいやいや・・・いくら私が料理苦手だからと言って・・・爆発って・・・orz」
それが魔人能力だと気づいたのは、バレンタインから三日後の事だった。

プロローグ

ぷにぷにぷに
(柔らかっ!)

茉奈のほっぺはいつも通り柔らかい。
朝の教室。時刻は午前7時。誰もいない教室。
朝の日差しがちょっと眩しい。
目の前には顔を横にしたまま机に伏せ眠っている茉奈。
起きてしまわないよう、カーテンを閉めなくては。


ぷにぷにぷにぷに
(……本当に柔らかいなー)

朝の教室。時刻は午前7時30分。まだ誰も登校してくる気配は無い。
茉奈のほっぺは触っていて飽きない。
しかし、30分も触り続けているのに一向に起きる様子がないなんて。
どれだけ寝ぼすけさんなんだ。
でも、茉奈の寝顔を見るのも嫌いじゃない。


ぷにぷにぷにぷにぷに
(全くまぁ……気持ち良さそうに寝ちゃってー……)

小学生の時、茉奈が「格好いい!」と言ってくれたから始めたバスケットは、今も続けている。
私が朝練をしている間、茉奈は教室で留守番。
その内、待ちくたびれて寝ちゃうんだ。
それが、1年半前から続いている私達の日課。
そして、眠っている茉奈のほっぺを突っつくのが私の日課。


ぷにぷにぷにぷにぷにぷに
(……………………にししっ♪)

昔のことを思い出すと自然と笑顔がこぼれる。
野良犬から。
イジメっ子から。
茉奈を泣かせる全てのモノから。
私は、茉奈を守りたかったんだ。
少しは茉奈のヒーローになれただろうか?
「あー、そういえば」
私が怪我をした時なんか、泣きながら心配してきたっけ。
泣き虫は直ったみたいだけど、心配性なところは今も変わってない。
そんな時は、頭を撫でてやる。
一瞬驚いた顔をするけれど、それからすぐに、顔を真っ赤にしたまま笑うんだ。


「さーてっと」
朝の教室。時刻は午前8時。
朝が早い子たちはそろそろ登校してくる時間だろう。
「いやぁー、相談したら絶対、茉奈、心配するでしょ?」
寝ている茉奈に言い訳しているのが何だか可笑しかった。
「なので、私のカッコイイ所を見ながら留守番しててね。ネット中継もするってよ。」
ダメだ。何だかとっても可笑しい。
茉奈の寝顔を見ているとニヤニヤしてしまう。
(全く……気持ちよさそうに寝ちゃって……)
(その柔らかそうな唇……けしからんね!)
(…………………………………………)
一瞬、時間が止まった気がした。
茉奈の唇と私の唇。
切り取られた一枚の写真のように。
ゆっくりと、静かに。しかし確実に――――――――――――――

「……やーめた。寝ている隙を突くのはフェアじゃないよね」
顔を離し、その代わりに茉奈の頭を撫でてやる。
「んじゃ、ちょっくらヒーローになってくるよ♪」
小さめの肩掛けポーチをぶら下げ、静かに教室を後にする。
左手には『SNOW-SNOWトーナメントオブ女神オブトーナメント』と書かれた小さなチラシ。
右手には先ほど茉奈の頭を撫でた感触。
首元には茉奈とお揃いの指輪付きのネックレス。
私は、その指輪を右手でギュッと握り締めた。

――――羽山 莉子 ~プロローグSS~ 完――――



朝の教室。時刻は午前8時10分。
「ぷはっ// り、莉子ちゃん……積極的すぎるよぅ……//」
どうしよう。顔が熱い。
まさか、キ、キスしようとしてくるなんて……//
(で、でも、寝たフリはバレなかった!えらいぞ私!)
頭には、撫でられた感触がまだ残っている。
(そりゃ確かに心配だけど……莉子ちゃんが決めたことだもんね。)
(頑張ってね、莉子ちゃん。かっこいいところ、ちゃんと見てるからね。私のヒーロー。)

首元には莉子とお揃いの指輪付きのネックレス。
私は、その指輪を右手でギュッと握り締めた。



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