エルフの元女騎士ゾルテリア幕間その5

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dangerousss3

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名探偵っすね、こまねちゃん(ゾルテリア・エピローグ)

ゾル「エルフの元女騎士ゾルテリア。大会で最初にファントムルージュの
被害を受けた参加者であり、偽原のナイフ術を体験している。
偽探偵こまねと同時期に治療を受けており連絡を取るのも容易」

こまね「うん、そ~だね~」

ゾル「なんで呼んでくれなかったの」

こまね「え?」

ゾル「セニオ対偽原戦の会議メンバー!私がいたらこまねちゃん達があんな風に
ならずに済んだかもしれなかったじゃない。私だってあの男を止めたいって気持ちは
あったのに何で呼んでくれなかったのよ」

こまね「あ~、それは最悪の状況を回避したかったんだよ~。準決勝のあの結果以上のね~」

ゾル「あれ以上の最悪?」

こまね「もう終わった事だから言うけど、ゾルさんを呼んだら多分ゾルさんの
お父さんがゾルさんのフリして介入してくると思ってね~」

ゾル「ま、まあ確かにあの変態はそういう事やりそうだけど」

こまね「あの変態との接触はなるべく避けたかったんだ~。
その影響で一緒にいる誰かが『世界の敵』として覚醒してもおかしく無かったから~」

ゾル「え?」

こまね「やっぱりゾルさんは分かって無かったか~、今回の大会は
『世界の敵』となる可能性をもった人物が集められてたんだよ~。例外もいるけど~」

ゾル「『世界の敵』?確かに最近参加者の何人かがそんな言葉を口に出してたけど。
いくらウチのアレが変態だからって、それで覚醒したりするもんじゃ…」

こまね「するかもしれないんだよ~。希望崎ダンジョンのゲートを通じて
ハレルちゃんの世界へ侵略し、王を排して資源を根こそぎ奪っていった。
アレの所業は(注)ラヴォス型の『世界の敵』としかいいようがないんだよ~」

(注)世界の敵は二種類に分類される。今回の大会で覚醒しかけた面々の様に
己の生まれた世界を滅ぼす要因となるのは『オディオ型』、
ゾル父の様に己自身や己の属する世界の利益の為に他の世界を滅ぼすのは『ラヴォス型』。

こまね「大会運営側が自信満々にエルフの元女騎士ゾルテリアを優勝候補として
紹介していたのは物理無効という事以外に、彼だけが既に完成された『世界の敵』だと
知っていたから。でも予想外の事が起こったんだよね~。ゾルさんが選手になったのは
そういう事なんだよ~」

ゾル「えーと、つまり…父は世界の敵とやらで、銘刈さんは『世界の敵候補なぞ
世界の敵ぶつければ楽勝―!まあ相手が世界の敵として覚醒してくれてもそれでよーし』
的なノリでスカウトしようとしていて、でも参加者が私で、何で私が参加者に?」

こまね「ここまでの状況から犯人候補は一人しかいないね~」

ゾル「ちょっと親父問い詰めてくる!」ドドドドドドドド

【温泉旅館】

ゾル父「ハアハア…実の娘の亀甲縛りたまらないわあ~」

ゾル「父さん」ガラッ

ゾル父「あ、リンダ。これほどいてくれるの?」

ゾル「取りあえずシルバーレイピア突き!」

ゾル父「あふんっ!もうどうしたのよ~」

ゾル「今すぐ、ステータス見せなさい。ジョブレベルのところ」

ゾル父「まあ、実の親に向かって大事なところ見せろだなんて~。
いいわよん。いつかそういう日が来ると思ってたわ。
さあ見てーん!私の大事なトコロ全部!!」

カイエン・ゾルテリア ジョブレベル一覧
小剣士(フェンサー)6、狩人(ハンター)7、性賢者(オナニスト)18、
紋章性術師(スペルマ・スター)14、女騎士(レディナイト)1、
世界の敵(ワールドエネミー)2

ゾル「世界の敵だったー!うわあああああん、酷い奴とは前々から思ってたけど、
まさかここまでクズだったなんて!」

ゾル父「わあお、予想以上の反応!娘のショック顔オカズにオナニーが進むわ!
(シコシコシコ)ハアハア…ウッ!敏腕スカウトウーマンの召喚にリンダを
送り付けて、自分の呼んだのと違うのに気付いた時のガッカリ顔も良かったけど
やっぱ娘の失望顔は格別よお!」

世界の敵カイエン・ゾルテリア。この世界での大暴れと他の世界の敵候補の
覚醒要因となる事を期待されていたオカマ。だが、そういうシチュエーションは
脳筋王の軍相手にもうやっているから別のオナネタが欲しいなーと思った彼は
自分と同じ『エルフの元女騎士ゾルテリア』という呼称の存在に役割を押し付け、
オナネタ探しに没頭していた。そして今最高の形で彼のささやかな夢は叶い、
この世界の犠牲も最少で済んだ。
すなわち、めでたしめでたしちう事である。

ゾル「めでたくなーい!」

おちまい








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