沢木惣右衛門直保SS(第一回戦)

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dangerousss

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第一回戦第二試合 沢木惣右衛門直保

名前 魔人能力
灰堂四空 ステルスアイ
羽山莉子 メルティーボム
沢木惣右衛門直保 (菌を見る能力)

採用する幕間SS
なし

試合内容

「そろそろ始まってる頃じゃねーかな?」
川浜がパソコンの電源を入れる
「そういえば初戦はどんな秘策を授けたんだ?」
川浜はバイトに忙しく、初戦は美里に任せていた
「いや、なんも」
「……は?なんもって」
美里は自信たっぷりに言う
「初戦はアドバイスする必要ないやろ。百パー勝つで。」
「おっ、これだ、これ…。」
画面に映し出された沢木は、圧倒的戦力差に敗北寸前だった。


ハァハァハァ…
沢木は膝をつき、対戦相手2人を見上げている
そこは大通りのド真ん中、障害物や武器になりそうな物は何もない
「オッケー、チビ褒めてやる。そんな弱さでこれに出場しようとした勇気をな。」
菌王様に教わった北斗神拳は全く通じなかった。剛掌波も百烈拳も
既に数発相手の攻撃を喰らい、身体もボロボロだ

このままではジリ貧
そこで長身の男に目配せする
「オッケー…」
伝わったか…?
「お嬢ちゃん、今このチビからアイコンタクトがあったぜー」
「一緒にお嬢ちゃんを倒さないかってさ」
「へー、なぜそれを私に?いいアイデアだと思うけど?」
「いやぁ、このチビの考えが透けちゃってさー。」
ニヤニヤ笑いながら沢木を見下ろす
「一緒に戦うふりして、俺が大怪我すんのを期待してんのよ。お嬢ちゃんを倒すのを引き換えにー。オッケー?チビぃ」

灰堂の認識は正しい
莉子を協力して倒すとしても、沢木では弱すぎてサポートに回らざるおえない
つまり、矢面に立つのは必然的に灰堂となる

「というわけで、協力してこのチビを倒すことを提案したいんだが、どうだい?」
「断るという選択肢はないみたいね。」
沢木と組むという選択肢もあったが、結局矢面に立つのは莉子だ

その瞬間、沢木はビルへと走った
こんな広い場所(大通り)で自由に攻撃されたらたまらない
階段を駆け上がり、小さな部屋に逃げ込む
呼吸を整え、波紋法で傷を癒……

ボカン!!ボコっ・・ボコ・・・

天井が崩れ落ち、そのまま椅子で殴られる
「やっぱりここだったね!」
笑顔の莉子がそこにいた。凄まじい空間把握能力だ。
おそらく音のみで沢木の場所を特定している
「逃げ足だけは速いな。チビ。」
ようやく灰堂が現れる
「あなたが遅いのよ。」


はさまれた
前方に莉子、後ろに灰堂…逃げ場はない
「オッケー」
「ばいばーい」
同時に蹴りが放たれた。
莉子は上段、灰堂は下段


「油断したな。」
美里は画面を見ながら呟いた
「今、能力を使えば勝てたんや。少なくとも沢木には。」
「このお姉ちゃんも兄ちゃんも、次のタイマンのために奥の手は隠しておきたいんやろ。」
「最も、沢木があの弱さじゃ仕方ないんやけどな。」



沢木は宙に浮き上がる
そして、背筋を精一杯伸ばした
何度も菌王様と特訓した秘孔、間違うはずがない

「避けたか…って、今のは何だ?最後の抵抗か?」
下腹部を指先と足先で押した。
沢木がしたのはそれだけだった
「ハハハ…たいしたことじゃないッスよ。ちょっと腸を動かしただけです。伝わるように・・」

<灰堂と莉子の腸内>
「獄長ーーー!!!」
「む、この腸の振るえ・・・間違いない」

                            皆の者! 直保様よりの命令ぞ
                              今こそこの腸内を我らで埋め尽くすのだー!
                 /::: /       /      ::::::::::::::::::::::::::        ::ヽ
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                |:::  t      ,i   ,r'ヽ''ヽ:::::, ==、::::::::::r"::/::::r'⌒7ーフ :::::
.                ,|::::: ヽ,     リ,,r〈~~〉 )::i'::::ii:::::: t:::::::リ:: i ::j:::: / ::/⌒t::
                ヽ:::::  ~'''ー---i|リ ( (  |:::ヽ;::|i:::::: i|::::ノ::ノ:::ノ:::::ノ j::     
.                 t、::::: :::::::::::::ii|( ヽ ヽ::ヽ::::|:ヽ;;;;;;ノ::/:::/::::/::::r":::ノ:::  
                  ~'' ー- 、、;;;;i|、,,〉i r-ー='ヽ三三三r''' ー - 、":;、-'      
                  .       |二ir'"";;;= ,、ミ;rー、:::彡;r=eニ'z、:::::::::tt'-ー
                         i 'iーii:''` ̄ ̄リ:::::"、::Y::::;; ii""::::::'''""ii-―
                       /こニ=7:::::::::;;r,、t⌒j''",、,,)''::::ミ、 、-ー'"二二ヽ
.                       ,リミ二ン/:::::'"" ヽ;ヽ:::::~:::r"  `'''::'ii i ' 、   ,,,,,ヽ
                       i it',-ー'/::::i|,,,、-'"ソ;;;;;;;;ソ、"""、''-、:::|rヽミ二",,、|:: ヽ、
                       ,i |:::::ゝ,/リリiiif",;rfr'ニニニ'''=;;ヌi、 :└― ''''":::::::ヽ  |::::ノノ
             二ニ-ー''''""~~レ:::::'彡 '" "リ"ii`''' """""´,,~i||ii 'iiii从从||"t;;;;:::::ヽ|::::::::::::
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ー''~  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,,,;;;;;,,,)::::::::::| 彡   リリリツ||リiiii      |||| ||   ||ii   t;::::;rーー
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(;;;;,,,,,,,,,):::::::::ノ :彡ツii    ||||ii||    |ii  iiii||||iiii、 ,彡   り;;;;;'-、,,,
                  【善玉菌代表  ビフィズス菌  B・ビフィダム】



                 ニュウサンキン
         【貴方の腸内は優しさに包まれてます】
                               く        /
人_人_人_人_     /二二ニニ===ー―‐‐'   ノ  働  お > かしこまりました
       (.     //´                  ヽ   け  ら  \ 皆、気合い入れていくぞー!
 な  手   (    //                      〉 働  |  / /       \
  |  を  (.  //        ___r冖‐、__.   }  け  |   ゝ         ヽ
  |  休  (  //    _∠-―‐く_/二ゝ―'  ノ  ぇ   |  /      ,人/    ヽ    
  |  め   (. ヽニニr彡_,ィ_ミ、    {!__}   く   //  っ  〉    、フ /  /\ Yヘ
  っ  る  (    {V∠ノム}ミ=-  }!  }    ヽ  ・・     /.', 、 Z r'  , \/  ヾ.ヽ  
       /    `コ匸e] L)ミ    j}´ ̄}     )        (  ', ミ _} (、 { 爪_ / /}i }
⌒Y⌒Y⌒´ ,r=ニ二¨ \=イ/_{=ァ\∠ゝ- イ      ⌒V⌒Y\/⌒ トミ _} {_\{_(イ_。7∠ィilノ-
        ィ三/´  `ヽ、\三彡'  ヽ    }        {  {.: .:::::::::::∧kー-<。≧⌒ミ   {l|l!ニ,
   _r‐ノ⌒´ ̄  _ミ} } `丁´   / / / ―==rニ)  \,ゝヘ.::::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ィ  ィ ,l|||三!
  ,イ/´        ノミ}{  {   厶ノ-‐' ,,    辷}    ーr‐' .:::::ヽ   }ト、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三|
_,イ{l{  ヽ― ´_,≦三ミゝ\__廴__/    .r{{‐y‐ァ' /       ヽ .:::::::::}   l|i!  弋三- ´/ ,|l|l|!厂}
/_圦,ゝ-―¬}丁´   ` ̄ ̄/ヽ=イ    rゝイ {_ ィ'        /^) .:::|  `l|il、,ヽ‐ ⌒´i|l||liィ /
       厶}_,. -r-i_  /  /   /{彡廴彡{.        ̄ヽ.:::::|    ヾi|l|i|l||i|l|i|l|r'//
       _//_廴} \_  /     (_ィヘ/^}___}          ∧.::{   ミミ'弍二二二/ /
      r仁二) =-、〈\_Y      { イ∨ { ̄^\_       ーヘ>.  ミミミ|彡彡´ /_
    /二X^\ ヽ |    }        ー' } -r‐-イー\_r¬―=rっ   `ヽ、ミミミ}彡彡 /:::::\
   /ー=イ\\    }    |         / ー/   \=‐} ィー{ //ミ)     `ミミ{彡   /:::::::::..
 /  ,/   ` `rz彡、__ゝ-― ´ ̄て /-=/     }=‐つ〉 ー'ー'        \  {:::/^)
                【今日も頑張る腸内乳酸菌の皆さん】



              ,,,,r‐==‐-、
.        _,,rf‐=〃〃彡彡三ミュ、
.     rf〔ミ《巛彡;,彡´`゙巛三;;ミミュ
.      {ミミミ》i!rf¨゙;::.   ミミミミミミ
      ミ广゙゙゙゙,´ /:: .___::... ``'ミミミミミュ     おのれ、奇襲とは
     ミ1  :;;; ::ゞ‐tァ=‐ .、::....ミミミミミミ、
.     ミi =tァ.》 ;;;;:      ';:::..ミ)刀ミミミ、    このリハクの目をもってしても読めなかった!
        ii! ゙゙゙゙〈,.,,、    ,.'::::...、夕゙ミミ゙゙ミ、
       `、   ,;;;;;;;;;;;;;;;,,、 ',;:::::ll;;::. レ巛゙、゙、‐-、, -‐‐
          ヽ lili!'゙゙¨゙゙゙```  ゙:::.》:   ',ミミレ′;;:::
          ',   '゙゙゙゙゙`   ;; /;;:.   ',ミソ;;::...   /
         , ヘ ;;,,,,,,  ;; /;:: : ;;:.     《;::..  /
         /;;;;;;;!  ''゙´ /;;: :  ;;;::.     》;;:. /
       /;;;;;;;::::::`','⌒´::::::::::   _;;;.. ‐-、;;;||;;:. /
     〃;;;;;;::::::::__:::ヽ--‐‐==升     .|:::||__/
          【悪玉菌代表  E・コリ  海のリハク】

「お願いを伝えたと同時に、波紋を流したッス。あ、特に体に害はないから安心してください。」

“波紋は太陽のエネルギー……つまり体に良い” 
“体に良いエネルギーならば”
“体に良い乳酸菌にとっても良いのである”

と、いうことは・・・
【波紋+乳酸菌の結果】
                               く        /
人_人_人_人_     /二二ニニ===ー―‐‐'   ノ  働  お >なんか健康にいい力が来たぞ!
       (.     //´                  ヽ   け  ら  \ うは、み・な・ぎ・る・ぜ!
 な  手   (    //                      〉 働  |  / /       \
  |  を  (.  //        ___r冖‐、__.   }  け  |   ゝ         ヽ
  |  休  (  //    _∠-―‐く_/二ゝ―'  ノ  ぇ   |  /      ,人/    ヽ 
  |  め   (. ヽニニr彡_,ィ_ミ、    {!__}   く   //  っ  〉    、フ /  /\ Yヘ
  っ  る  (    {V∠ノム}ミ=-  }!  }    ヽ  ・・     /.', 、 Z r'  , \/  ヾ.ヽ  
       /    `コ匸e] L)ミ    j}´ ̄}     )        (  ', ミ _} (、 { 爪_ / /}i }
⌒Y⌒Y⌒´ ,r=ニ二¨ \=イ/_{=ァ\∠ゝ- イ      ⌒V⌒Y\/⌒ トミ _} {_\{_(イ_。7∠ィilノ-
        ィ三/´  `ヽ、\三彡'  ヽ    }        {  {.: .:::::::::::∧kー-<。≧⌒ミ   {l|l!ニ,
   _r‐ノ⌒´ ̄  _ミ} } `丁´   / / / ―==rニ)  \,ゝヘ.::::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ィ  ィ ,l|||三!
  ,イ/´        ノミ}{  {   厶ノ-‐' ,,    辷}    ーr‐' .:::::ヽ   }ト、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三|
_,イ{l{  ヽ― ´_,≦三ミゝ\__廴__/    .r{{‐y‐ァ' /       ヽ .:::::::::}   l|i!  弋三- ´/ ,|l|l|!厂}
/_圦,ゝ-―¬}丁´   ` ̄ ̄/ヽ=イ    rゝイ {_ ィ'        /^) .:::|  `l|il、,ヽ‐ ⌒´i|l||liィ /
       厶}_,. -r-i_  /  /   /{彡廴彡{.        ̄ヽ.:::::|    ヾi|l|i|l||i|l|i|l|r'//
       _//_廴} \_  /     (_ィヘ/^}___}          ∧.::{   ミミ'弍二二二/ /
      r仁二) =-、〈\_Y      { イ∨ { ̄^\_       ーヘ>.  ミミミ|彡彡´ /_
    /二X^\ ヽ |    }        ー' } -r‐-イー\_r¬―=rっ   `ヽ、ミミミ}彡彡 /:::::\
   /ー=イ\\    }    |         / ー/   \=‐} ィー{ //ミ)     `ミミ{彡   /:::::::::..
 /  ,/   ` `rz彡、__ゝ-― ´ ̄て /-=/     }=‐つ〉 ー'ー'        \  {:::/^)

キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル・・・

2人は腹を抱えてうずくまる
ちょっとでも動いたら漏れそうだ

「お二方の腸内は乳酸菌に制圧されたッス。もう動くこともできないですよ。」
「というわけで、世界中に放映されている中UNKを漏らすか、俺にやられてUNKを漏らすか、それとも棄権するか・・」
「覚悟を決めてもらいましょうか。」

「あ・・・あああああああ」


               _,,-i、
              _,,―''"`  ゙l,                        __
        _,,-‐'″      ゙l、                         /| `゙'''ー-〟
    ,,,,-‐"`         _   |、                     ,i´l゙     .l゙
 .,,-''"`       _,/"|   ,li、                       丿 .l゙     ,l゙
..〔       _,,,-'"゛  .|   ,"|、                     ,/  │    │
 `ヽ   .,,-'"` ,,,-, ,l゙   │ ゙l、                 ,/   ,|    ,i´
   ヽ ,/  ./′ ゙ッ′  丿  .゙l                 ,/   ,l゜   │
    ゙'ヽ、   ヽ      .,/_,,,,,,,,-←i、  ,,-‐i、         丿    l゙    ,l゙
     `'-,、  ゙i、   .,,/` ゙l  |  .゙l  ゙l  ゙l .,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ィニ,,,,,,,、 .|   ./
       `'-、 ゙l   ゙レ、 ゙l  .゙l  .゙l  |  .| .l゙゙l             |  .|   │
         `''-|    | \ │ .゙l  ゙l .|  .l .| ,←―――――-r",,-“',,,Z″
          /    |  `'i、l,--←'゙l /  .l│l゙        ,,-ンシ广゛ l゙
         丿    .|   ゙'ミヽ.__,,,,-'"  .,iト|│      ,,/ンシ'゛ .l゙   .|
           ,i´    /     `!|、    ,l゙l゙|.l゙     ,,r'/シ'".,,/゙~゙゙二''"
         `'ヽ,、 .,/       ゙゙l,_,,,,-''"` ||,l゙    .,,/゙lソ'゙,,-'"_,,,-‐'″
           `'ヘ-,,,、      `'i、   ,lリ   .,,,ji!'彡‐,ン‐'"
               `゙''ー-_   `ヽ  .l|" ,,,il|リニン''″
                   `゙'''ー-,,,,\ ,リ,,,終゙‐'

「ふー、勝負あったな」
煙草に火をつけながら、美里が言った。
「ウンコが漏れそうな状態で戦えるヤツはおらんからな。脱糞してる隙に急所攻撃されてしまいや。」」

「お前、沢木の能力知ってたんだな?」
「あぁ、そうや。あんなチートスキルあるんやで、俺がアドバイスする必要ないやろ?」
「アドバイスが必要なのは次からや。相手も対策を練ってくるさかいな。」
「あぁ、次だな。」
「あぁ、次だ。」

沢木、一回戦勝利


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