「日本の将来展望:リング計画」
   宇宙エレベータと比べてどちらが実現可能?

  1. 静止型人工衛星と宇宙エレベータ

     静止衛星というのをご存じだろうか?正確な数はわからないが、現在200個程度の静止衛星が地球上空を24時間周期で回っている。地球の自転と同じ周期なので、地上からはほとんど静止しているように見える。赤道上空、高度約37,000kmの位置にあり、衛星通信などの商用と軍事用がある。きぼうで有名な国際宇宙ステーションは高度400kmなので地球の上空を飛んでいるイメージであるが、静止衛星ははるか彼方(地球の直径の約3倍ほど地球表面から離れている)の宇宙空間で公転している。この静止している人工衛星と地球を直接強靭なロープで繋いでしまおうというのが宇宙エレベータ計画である。近年開発されたカーボンナノチューブの強靭なロープを使用すれば、宇宙エレベータは十分可能であると最近の研究は報告している。

  
軌道エレベータの概念図   軌道エレベータの基部の想像図(Wikiペディア参)

 大林組が、宇宙エレベータを2050年に実現させると発表した。とんでもない構想であるが、まったく不可能ではないであろう。にわかに現実味を帯びてきたと、多くの人々に期待を抱かせている。

上空36,000kmの静止軌道ステーションと宇宙太陽光発電パネル

大林組の宇宙エレベータ計画

リングワールドからリング計画へ

最終更新:2013年04月26日 20:02