オシリスの天空竜

登録日:2010/12/26 Sun 00:37:27
更新日:2024/04/18 Thu 13:35:17
所要時間:約 16 分で読めます





天空に雷鳴轟く混沌の時、

連なる鎖の中に古の魔導書を束ね、

その力無限の限りを誇らん。



「神の召喚! いでよ! オシリスの天空竜!!」



オシリスの天空竜とは漫画遊☆戯☆王』及び関連作品に登場するカード。
英語名は原作では《SAINT DRAGON -THE GOD OF OSIRIS-》、OCGでは《Slifer the Sky Dragon》。

+ 目次

【原作・アニメ】

闇遊戯が使用する神のカード。
オベリスクの巨神兵ラーの翼神竜に並ぶ三幻神の一体である。

外見は口を上下に2つ重ねた頭部が特徴的な真紅の龍。日本でいう蛇型の龍に近い。

バトルシティ編にて人形(マリク)のカードとして登場。
人形とのデュエル後、アンティルールにより武藤遊戯の手に渡る。
以後、神のカードの中では遊戯の象徴的なカードとして最も多く使用された。

だがいろいろと散々な目に遭わされてばかりな上に、自身の効果(下記参照)を逆手に取られ自爆すると言う格好良くなりきれないという有様である

結果、付いたアダ名が


ドジリスの天然竜


である。
そのドジさも合わせてファンから愛されている。

ちなみにこの呼び名のせいで勘違いされている事が多いが、
自身の能力を利用されているだけであってオシリス自体は別にドジってはいない……
というかこのカード自身は所有者の命令に従っているに過ぎないのでオシリス自体には全く非が無い。
まぁ、勘違いというよりも、あくまでもネタで呼ばれているだけであろうが。

それそも、ドジリスと呼ばれる所以たる自身の効果を相手に逆利用されての敗北であるが、
これは逆に言えば、オシリス自身の力を逆利用しなければ倒すことが不可能に近いほどオシリスのコントロール能力が高いことを表している。
事実、他の神のカード――オベリスク、ラー、ドレッド・ルートイレイザーは通常戦力で倒された事がある一方、
オシリスは作中の決闘に於いて自身も含む神の力を利用せずに攻略された事は一度も無い*1*2

……つまるところメタ的には絵になりづらい故にアニメ&漫画では使いづらいため必然的に活躍する機会が限られてしまうのである…。
というか、オシリス自身の初陣がまさにそれである様に、本来この手のカードはいかにして突破するかを模索する敵役としてこそ輝く。
なまじ一線を越える強力なコントロール能力を持ってしまったが故の悲劇に他ならない。

それでも実際の勝敗は抜きにして、闇遊戯を象徴とするカードとして活躍する機会も割と多い。

原作での能力

《SAINT DRAGON -THE GOD OF OSIRIS-》
ATTACK X000 / DEFFENCE X000
Everytime the opponent summons creature into the field,
the point of the player's card is cut by 2000 points.
X stand for the number of the player's cards in hand.

生け贄召喚するには生け贄を3体捧げなければならない。
罠・モンスター効果を一切受けつけず、魔法カードの効果は1ターンのみ受けつける。
このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000
相手フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚された時、そのモンスターが攻撃表示なら攻撃力を、守備表示なら守備力を2000ポイントダウンする。
この効果によって攻撃力または守備力が0になったモンスターは破壊される。

OCG風に無理矢理訳すと恐らくこんな感じ。
このカードをアドバンス召喚する場合、モンスター3体をリリースしなければならない。
このカードはドラゴン族としても扱う。
このカードの元々の攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000となる。
このカードは罠カード及び自分以外のモンスター効果を受けない。
次の自分のスタンバイフェイズ時に魔法カードの効果を受けている場合に発動する。該当するカード効果を無効にして破壊し、このカードが特殊召喚されていた場合はこのカードを墓地へ送る。
相手フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚された場合にそのモンスターへの攻撃宣言扱いとして発動する。対象が攻撃表示なら攻撃力を、守備表示なら守備力を2000ポイントダウンさせ、攻撃力または守備力が0になった場合にそのカードを破壊する。

攻守が手札の数によって左右され、幻神共通の3体生贄による召喚制限、カード効果への耐性を持つ。

そして王虎ワンフーの完全上位互換能力でありオシリス最大の売りとも言える「召雷弾」(実質高い方の攻守2000以下破壊効果)を持つ。
しかしこれが上記や下記の通り「ドジリス」と呼ばれる最たる原因となっているのはなんとも皮肉な話である。

相手モンスターを徹底的にシャットアウトする凄まじいモンスターコントロール能力を誇る。
遊戯王において一部の例外を除いてレベル4以下のモンスターのステータスは攻守は2000以下を基準にデザインされているため、
これだけで殆どの下級をシャットアウト、
結果として下級の生贄を必要とする上級モンスターもシャットアウトできるのでほぼ勝負にならない。
何らかの方法で攻撃力3000のモンスターにいきなり出されても次の瞬間には攻撃力1000の雑魚モンスターに成り下がる。
下手すれば厄介な効果の代償に低いステータスを持つような上級モンスターですら葬る。

ぶっちゃけ神の耐性と召雷弾だけで十分に強い。

攻守は手札の枚数によって決定する。ムカムカとか言った奴召雷弾な
カードゲームのシステムと相反する能力のために戦闘要員としては少々使いにくいが、敵の攻撃力は召喚された瞬間に2000下がるので手札が1枚でもあれば実質3000打点と同じであり、2枚もあれば実質4000と神らしい値になる。
倒せずとも1ターンの間に他のカードで対処する余裕ができる。
作中ではコンバットトリック用に《強欲な壺》をあえて使わずにしておき、バトル終了後に場に伏せたこともあった。

総じてビートダウンよりはコントロールデッキ向きの能力を持っていた神であり、
劇中での不遇な扱いはビートダウン指向の原作では、ある意味仕方がないものだったのだろう。
ライフ4000の原作世界ではフルバーンが強いのにほとんどだれも使わないようなものである。

ちなみに「攻撃・守備ダウン→破壊」という流れは実際のところはこのカードの効果ではなく、
原作の決闘でのモンスターの戦闘は「攻撃側の攻撃力分だけ守備側の攻撃力・守備力を引き、ゼロになった場合破壊」というルールだったため*3
そのため厳密にはこのカードの召雷弾の効果はマリクが言っているように、相手ターンにも上の口で攻撃する効果である。
あくまで攻撃であるため、初登場時は互いに攻撃できない悪夢の鉄檻がある状態では召雷弾が発動していなかった。

ちなみにこの際の遊戯の反応が「相手のターンでも攻撃を仕掛けてくるモンスター」であり、
それに対するマリクのセリフがかの有名な「モンスターではない、神だ!!」である。

攻撃名は「超電導波-サンダーフォース-」。効果名は「召雷弾」。
三幻神の中で唯一技名に「神」が入っていない。


【原作・アニメでの活躍】

原作・アニメDM

VS 闇遊戯
人形が使用する記念すべきデビュー戦。
手札制限を解除する《無限の手札》、敵味方問わずモンスターが蘇生した時コントローラーが3枚ドローする《生還の宝札》、
破壊された瞬間に特殊召喚される《リバイバルスライム》、すべての攻撃を場の「スライム」モンスターに援護防御させる《ディフェンド・スライム》。
ここにオシリスを加えた5枚のカードによるコンボ「神の領域-ゴッド・ファイブ」を展開する。
要約すると、「凄まじいコントロール能力を持つオシリスを、何度でも蘇生するスライムで守り続ける」というコンボ。
原作ではオシリスはおろか、効果が通用する通常カードに対応できる除去カードすら殆どないので、この時点でほぼ詰み。


海馬のアドバイスを受けた遊戯は《オシリスの召雷弾》と《生還の宝札》が強制的に発動する点を突いて反撃を開始。
人形が壁として配置していたリバイバルスライムを《洗脳-ブレイン・コントロール》で遊戯の場に奪う。
スライム召喚→生還の宝札でドロー→召雷弾発動→スライム破壊→スライム召喚→生還の宝札でドロー→召雷弾発動→スライム破壊……
という無限ループが発生し、デッキ切れを招き遊戯の勝利*4

「神の力は無限じゃない…山札の枚数という限界があったのさ!」

初戦から自身の効果を逆用される敗北となったが、むしろそうでもしないと勝てなかったのである。
実際、オシリス自身は最後まで撃破されず、デュエル終了までフィールドに生き残り続けていた。

既存のモンスターとは桁違いのカードパワー、そしてそれをゲーム自体のルールを突いて倒すという戦略性、
逆転の切り札がぽっと出の新規カードではなく、かつてのデュエルでも活躍した既存カード…などの要素から非常に人気の高い一戦となっている。
カズキングも一番のベストバウトに選ぶほど。

アニメではデュエル中にアドバイスするという行動が問題視されたためか、海馬のセリフが「オレは神の攻略法に気づいたぞ」というモノローグに変更され、遊戯は自力でオシリスを攻略している。

余談だが、神のカードの筈なのに何故か《バスター・ブレイダー》の相手に「ドラゴン族」がいる時に発動する攻撃力500ポイントアップ効果を誘発していた。
名前に「竜」とついているからか?
後述するアニメの闘いの儀では上がっていなかったので、場にいる時にドラゴン族になる効果でもあったのだろうか?
それとも昨今の強化のようにバスター・ブレイダーさんが勝手にドラゴン族認定したのだろうか

VS 闇獏良
バトルシティ決勝トーナメント一回戦。
ウィジャ盤のプレイヤー抹殺コンボに追い詰められた遊戯が初めて神を召喚し、神の超耐性にものを言わせてダーク・ネクロフィアを蹴散らしサンダーフォースにより華々しく勝利を納めた。

VS 海馬
同じく準決勝。
絵札の三剣士をリリースし召喚させた。
オベリスクと攻防を繰り広げたが最後は相討ち。

VS 闇マリク
決勝戦。
不死鳥形態で死者蘇生されたラーの翼神竜にサンダーフォースと召雷弾を放つも全く効かず、第三の呪文で焼かれる。
これだけなら階級差という理不尽要素が原因なので仕方ないが、よりによって後にオベリスクの盾にされた挙句また焼かれた。ある意味悲劇の始まりでもある。

海馬「(オベリスク)を剣に (オシリス)を盾に――太陽神(ラー)に挑むとは…フ…」

VS オレイカルコスの神 巨大竜リヴァイアサン
アニオリ。出番はデュエルではない。
ドーマ編終盤にてリアル召喚され、オベリスク、ラーと共に必殺技を放ち倒した。
一人だけ技名にもゴッドがついてないことが浮き彫りになる(前からだけど)。

VS ディアバウンド
記憶編での登場。騎乗した遊戯と共に盗賊王バクラを追う。
状況がバクラに有利だった上に民を守りながらの戦いだったため、終始苦戦。
なんとか空中戦に持ちこみ善戦するも、やられた上に能力を吸収されるというさんざんな結果に終わった。
とはいえ出てきてワンパンKOして退場したオベリスク、バクラを倒したもののすぐになかったことにされたラーと比べると、
かなり頑張っている印象はある。

VS ゾーク(アニメ)
同じく記憶編で攻撃を受け一撃で倒される
ラーは避けていたというのに……

VS 遊戯(AIBO)
闘いの儀
アニメ版ではまともに召喚されなかったが一応、クリティウスの牙のBGMと共にカッコ良く現れた。
同ターンのラーの召喚と言う衝撃に全て持っていかれた気もするが。
が、モンスターの召喚に強制的に反応する召雷弾を逆手に取られ、

マグネット・バルキリオンを分離して磁石の戦士召喚→召雷弾→「マグネット・フォース」で召雷弾を三幻神に反射→攻撃宣言でミラーフォースを誘発・処理→「マグネット・リバース」でバルキリオンを蘇生→召雷弾→マグネット・フォースで反射→磁石の戦士に分離→召雷弾→反射

という連続コンボでオベリスク・ラー共々自滅。
はやくオベリスクかラーの効果でオシリスを生け贄にしろっ!! 間に合わなくなっても知らんぞーっ!!

やっぱりドジリスは最後までドジリスだった。(以上アニメ)

デュエル終盤で死者蘇生で特殊召喚されるが、封印の黄金櫃(原作仕様)により無効にされた。


遊戯王R

VS 天馬 夜行
華々しく召喚した後の夜行のターンに姿をコピーされた邪神アバターを召喚したそのターンに撃破された
このデュエルでは何故か夜行の黙する死者で特殊召喚されたモンスターに対して召雷弾の効果が発動していない。
その後召喚された邪神アバターには発動している。効かなかったけど

VS シーダー・ミール
デュエルをした描写が省かれ(三ページ)、オシリスの直接攻撃で終わった
ちなみにこの時、遊戯の手札は0枚だった。もっと言えばディスクもつけていなかった。
最早「先に進むために立ち塞がるプロフェッサーと戦う必要」自体が無くなっていた状況であるため、
先を急ぐ為に神の力に因むリアルアタックで蹴散らした可能性が高い。


遊戯王デュエルモンスターズGX

VS遊城十代
デュエルの中盤にて十代の「ヒーローズ・ギルド」の効果により墓地に送られた。
AIBO『残念ながら、僕のカードは戦士族じゃない。』

…が、デュエル終盤。「E・HEROマグマ・ネオス」の攻撃を「魔法の筒」で跳ね返そうとするも、
「コンタクト・アウト」で回避し融合素材をフィールドに特殊召喚し、勝ちを確信した十代に対し……

『それはどうかな?』

遂にAIBOからATMへ交代。

そしてATMは「黒魔族復活の棺」を発動。
さらに「聖霊の鏡」に封印された十代の「コード・チェンジ」の効果を発動し「黒魔族復活の棺」のテキストである
黒魔族」を「」に変更する事により、ブラック・マジシャン・ガールN・グラン・モールを生贄に、墓地より特殊召喚された。

ATM『そう、オレが呼び出すのは黒魔族ではなく……神! 現れよ! オシリスの天空竜!』

最後までオシリス・レッドだった十代に対する粋な計らいだろう。

なつかしのBGMとともに現れる姿は超格好いい。でもどうみてもラスボスです。
※このターンの終わりに消えるとか言っちゃだめぇ!

…まぁ、ルールの解釈次第では罠カードによって蘇生されたから関係ないぜ!ということも可能かもしれない。

…………オネストに蹴散らされてオベリスクとかにすぐ交代しそう?
…一体何の話か分からないな!


【OCGに使用できない特典カード】

オシリスの天空竜
通常モンスター/星10
攻X000/守X000
属性:神/種族:幻神獣族

天空に雷鳴轟く混沌の時、 連なる鎖の中に古の魔導書を束ね、その力無限の限りを誇らん。

遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記付属カードで登場した際のテキスト。
公式のデュエルで使用できず、OCGの物ではない。
裏側にロゴや文字が入っておらず、シンボルカラーである赤みがかった色になっている。


【ゲーム版】

オシリスの天空竜
星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上の
モンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。
このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の枚数×1000になる。
相手が守備力2000以下のモンスターの召喚・反転召喚に成功したとき、
そのモンスターを破壊する。

他の三幻神ともども『遊戯王デュエルモンスターズ NIGHTMARE TROUBADOUR』にゲームオリジナルカードとして収録された。
上述のテキストはオベリスクがOCG化した後のもので、以前のカードには召喚の無効化と召喚時のカードの効果の発動を封じる効果が存在していなかった。


【OCG】

効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻?/守?
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000アップする。
(4):相手モンスターが攻撃表示で召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
そのモンスターの攻撃力を2000ダウンさせ、0になった場合そのモンスターを破壊する。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。
このカードを墓地へ送る。

三幻神で唯一カード化してない為、カード化が望まれていたが、遂にOCG化決定。
「いつぞやのヲーの翼神竜だのライフちゅっちゅギガントだのの様になるのだけは勘弁してほしい」
などの心配も有ったが下記の通り杞憂に終わったようだ。

基本的には先行実装されたゲーム版とあまり変わらないスペックでOCG化した。どこぞのヲーの翼神竜がゴミのようだ!
ゲーム版では守備力2000以下のモンスターを単に破壊するだけだった召雷弾が攻撃力を下げた上で破壊する原作仕様に強化されているが、オベリスクにあった対象耐性がなくなった。また、破壊時も守備力参照から攻撃力参照に変わっているため破壊可能なモンスターの範囲が微妙に変わっている。
耐性はなくある程度他のカードで守る必要があると言っても、ほとんどのデッキのギミックである攻撃力2000以下のモンスターを並べてからエクストラモンスターを展開する戦術を殆どを封殺可能なため、制圧力は相当なもの。
先出しに成功すればオベリスク以上のモンスター効果耐性を疑似的に持てるようになる。

ただし、反転召喚や守備表示で特殊召喚された場合は発動しない。
リクルーターあたりが相手なら問題は無いが、表示形式を選べる特殊召喚、特にペンデュラム召喚あたりだとすり抜けてくる。
逆に言えば守備の概念がなくステータスも抑え気味なリンクモンスターには滅法強いといっていい。

また攻撃扱いだった原作とは違いあくまでも「自身の効果で攻撃力が0になったモンスターを破壊する効果」のため、
最初から攻撃力0のモンスターの場合は召雷弾の効果で攻撃力を下げる処理は行うが、破壊はされないので注意。
今どき使う人がいるかはさておき、《あまのじゃくの呪い》が発動していると相手モンスターが召雷弾を受けてパワーアップするというものすごくシュールな現象が起きる。
実際に攻撃力2000上昇されるとオシリスといえども洒落にならないが。

召喚時以外の耐性はないが、原作でも対象をとるカード効果を受けていたりしたので、ある意味で原作再現と言えよう。

原作でもそうだが、このカードは総じてビートダウンよりもコントロール向けの効果のため、
下手に手札を使用せずに攻撃力を上げるよりは意地でも場に維持して相手の展開を抑制したほうが結果的に突破されにくい。

相性のいいカードを上げるなら、
《ブラック・ガーデン》を使えば攻撃力4000以下のモンスターを封殺できる。
また、《神縛りの塚》なら居座りに必要な耐性をつける事が可能な上、塚が破壊されても後続のオシリスをサーチ出来るのでかなり戦いやすくなる。

邪神ドレッド・ルート》は「元の数値から召雷弾分の2000を引き、そこから半減」という裁定なので、有効範囲を広げる分には相性はよくない。

守備表示モンスター、特にリバース等の効果持ちモンスターがネックなので、攻撃表示を強要する最終突撃命令などを入れてもいいだろう。
この状況ならば手札が1枚でも召雷弾により、攻撃力3000までなら処理できる。
ちなみに前者の場合の弱点は守備力で突撃してくる超重武者。

また、召雷弾が強制効果なので《亡龍の旋律》(カード名を一つ宣言して発動、宣言したカード名の効果が発動したらその元々の持ち主のライフ半減)が密かな天敵。現在の環境なら特殊召喚を連打することは容易であるため、ライフポイントをモノスゲーイ勢いで削り取られてしまう。

なおラーのOCG化後からオシリスのOCG化までの間にカードフォーマットの変更があったので、三幻神を並べるとこのカードだけ見た目的に浮いてしまう。
GOLD SERIES版ならば見た目も揃うが、Vジャンプ収録版イラストで揃えたい場合には相変わらず問題となってしまう。
コレクションとして三幻神を求めていた者には非常に残念な仕様である。


サポートカード

超電導波サンダーフォース

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードの発動と効果は無効化されない。
(1):自分フィールドに元々のカード名が「オシリスの天空竜」となるモンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
このカードを自分メインフェイズに発動した場合、さらに以下の効果を適用できる。
●この効果で破壊され相手の墓地へ送られたモンスターの数だけ、
自分はデッキからドローする。
このターン、自分はモンスター1体でしか攻撃できない。

『PRISMATIC GOD BOX』で登場した必殺技カード
元々の名前が「オシリスの天空竜」でないと使えないものの、発動と効果を無効にされず、自分メインフェイズに発動すると追加効果が付く速攻魔法。

相手の表側モンスター全て破壊し、自分メインフェイズならこのターン中モンスター1体でしか攻撃出来ない代わりに墓地に送った数だけドロー。
最大6枚ドロー出来るが、2・3体破壊するだけでも充分お釣りが来る。
更地にしてからの高打点からのフィニッシュが基本。もし仕留められなくても召雷弾と増えた手札からのコントロールに切り替える事も可能で、ドローは出来ないが伏せておいて相手ターンに発動すれば相手の展開を妨害する使い方も可能。


蘇りし天空神

通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、
その発動と効果は無効化されない。
(1):自分の墓地から「オシリスの天空竜」1体を選んで特殊召喚する。
その後、お互いはそれぞれ手札が6枚になるようにデッキからドローする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分のデッキ・墓地から「死者蘇生」1枚を選んでデッキの一番上に置く。
自分の墓地に幻神獣族モンスターが存在する場合、さらに自分はデッキから1枚ドローする。

『WORLD PREMIERE PACK 2022』で登場した通常罠。
墓地からオシリスを蘇生させつつ互いに手札が6枚になる様にドローする。
攻守6000のオシリスを出しつつ手札補充出来るのは非常に強力。サンダーフォースと組み合わせて除去と追加ドローが成功すればワンショットも視野に入る。
相手ターンにも発動出来るので攻守6000と召雷弾で妨害させる事が可能だが、相手にもドローさせてしまうため相手の引き次第では突破手段を握らせてしまうので油断は禁物。
更に墓地効果でデッキか墓地の「死者蘇生」をデッキトップに置ける。墓地に幻神獣族がいればドロー出来るので実質的なサーチ・サルベージにもなる。
ドローしなくても「真実の名」で「死者蘇生」を宣言すれば手札に加えつつ追加でオシリスorオベリスクを並べられるため一気に勝負を決める事も出来る。


【ボーボボとのコラボ】


「「オシリスの天空竜」を召喚するぜ!!!!」

ボボボーボ・ボーボボにも「澤井の描いたオシリスの天空竜」名義で、高橋先生の描いた闇遊戯と共に登場した。

「悲しいことに澤井(この作者)の画力が追いついてねー!!!」

自虐ネタが入りつつも、そのまま攻撃力6000でハレクラニをぶっ飛ばした。
ちなみにオシリスを召喚している闇遊戯だが、服装は初期のものであり千年パズルもチェーンではなく紐で結んであると割とレアな遊戯となっている。
ところで手札が3枚しかないのに攻撃力6000だが、見た目を犠牲に効果が強化でもされているのだろうか?

なんとゲーム『ジャンプスーパースターズ(DS版)』でもボーボボと遊戯のスーパータッグ技として再現された。
本作に登場したスーパータッグ技で原作再現となっているのはこの技だけである。

余談ではあるが、このコラボネタは澤井先生がダメ元で高橋先生に頼んだら、ノリノリで快諾してくれたとの事。
この時寄贈された生原稿は、今も澤井先生の家宝として大切に保管しているそうである。
今となっては(価値があり過ぎて)値段なんて付けられない代物だろう。


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最終更新:2024年04月18日 13:35

*1 遂に神以外の方法で倒せなかった神は他にはアバターのみである。

*2 一応、記憶篇のディアバウンド戦は例外だがアレは実戦であり、しかも王様がオシリスをおとりとして使った面もあるため単純な比較は難しい。決闘においては神の力なしで負けたことはない

*3 そのため闇マリクの「遺言の札」のテキストが「モンスターが破壊された場合」ではなく「攻撃力が0になった時」になっている

*4 この頃にはスーパーエキスパートルールが適用されており、デッキ切れで引くべきカードが無い場合即死する。