羽月莉音の帝国

登録日 :2011/02/22(日) 21:46:52
更新日 : 2016/03/19 Sat 21:12:09
所要時間 :約 6 分で読めます




羽月莉音の帝国とはガガガ文庫から出版されているライトノベル。全10巻完結。
著者・至道流星/イラスト・二ノ膳。


【あらすじ】 (一巻あらすじより)
来たれ、革命部へ!クーデターを敢行しちゃう部です!最終目標は建国!私たちの国を作って、部長莉音が女王様として君臨します!これであなたも大臣だ!
……俺はそんな詐欺的な部に強制加入させられた。従姉の莉音に。ただの部活ではない。莉音が部を法人化――会社にしたからだ。
俺たち部員は「創業に伴う初期投資」だかで借金300万円を背負わされ、返済のためにゴミ漁りからコスプレ写真集づくりまでを休みなく手伝わされる毎日!
株式会社革命部とかいうブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界!どうしてこうなった。


【概要】
このシリーズの特徴はラノベには珍しい経済が主題だということ。
経済が主題のラノベというと狼と香辛料が有名だが、あちらは中世ヨーロッパが経済の舞台だったのに対し、このシリーズは現代の日本が舞台である。

ラノベなので突拍子のない展開がないとは言わないが、特殊な力やSF的な要素は一切含まない結構本格的な完全現代モノ(作者曰く)。
経済がわからない人にも分かりやすく書いてあり、経済に興味があるなら入門書としても使える。

経済が主と書きはしたが、ストーリー通りあくまでも目的は建国であり、スケールがとてつもなく大きい。
経営は金を稼ぐためだけで、ヤクザや政治、果てはミサイル防衛や核ミサイルなど、かなりはっちゃけている。
特に政治は中国共産党などのことまで結構踏み込んで書いてある。

革命部の部費は各章末に「部費、○○○円。借金、○○○円也。」の形式で記述される。
最後に確認できる部費は、9巻第五章末時点で (ネタバレ回避反転)
「部費、 1京2506兆8000億 円。借金、 9074兆5800億 円也。」にまで膨れ上がっている。
そのため、読者はかなり早い段階で金銭感覚が上書きされてしまうだろう。

個人的にはかなりガガガらしい作品。


【登場人物】 (年齢は初登場時点)
  • 羽月巳継
主人公。
高校1年で、莉音の従弟。
性格は真面目で、仲間思い。やる時はやるタイプ。
後に『株式会社革命部』の代表取締役社長に就任。
当初は、経験不足もあって台本どおりに読むことしか出来ず、おどおどした部分が目立っていたが、様々な人との経験を積むうちに成長。
今ではビジネス交渉関係はそれなりにこなせるようになった。

  • 羽月莉音
物語のもう一人の主人公。高校2年で、巳継の幼なじみの従姉。
革命部の創設者。目的は現資本主義社会をぶっ壊すこと。
本職は冒険家で、同じく冒険家の父・一馬から生き抜くテクニックを仕込まれている。
その技術はサバイバルは勿論、戦闘・交渉・知識と非の打ち所が無く、オールマイティーに能力が高い。
巳継に対しては横暴な面があり、 かわいいジャイアン と揶揄されるが、肝心な場面ではとても仲間想い。

高校1年。幼なじみで、俺様キャラ。
知識に関しては天才的で、人からどんな質問をされても答えることが出来るほど。
しかし、性格面に非常に難があり、
  • 重度の中二病
  • 左目に赤いカラーコンタクト
  • 『絶対厳守』のギガスの持ち主だとか
などがあり、他にも
  • 何も経営に関して案を出してないのに、誰かが出したら「俺が言おうと思っていた」など、残念な子。
ただ、カメラ写りは良く、その自信過剰な態度から女性ファンが着いておりあだ名は『恒太様』。
ファンクラブを 本人 が運営していて、ジャニーズよりも多くなった。

  • 折原沙織
高校1年。同じく幼なじみで、巳継の事が大好き。
胸は小さいが、かなりの美少女なので革命部発足直後は彼女のコスプレ写真で稼いでいた。
本人は部活動への参加を嫌がっていたが、巳継がやるならという理由で残るなど、かなり健気な子。
革命部が大きくなってからは雑務担当で、様々なことを勉強中。

  • 泉堂柚
高校3年。メンバーの中では唯一幼なじみではなく、莉音が連れてきた。
ポワポワしていて、天然。
とても純粋で、簡単に詐欺に遭ってしまう。
実は国際数学オリンピックで満点をとった、恒太とは違う本当の意味での天才。
主な仕事はジュースの仕入れ(半ば趣味)とプログラミング。
特にこのプログラミング技術に関しては右に出るものはおらず、本来数十人でチームを組み、
長い時間がかかって初めて完成するプログラムを、殆ど一人でバグ0で完成させることが出来る。(感想は「頑張りました!」)
ジュースの方は変なジュースばかりを仕入れ、まともな商品はない。(飲んだ巳継と恒太は気絶した)
これ以外の仕事は全く出来ず、株の仕組みもわからない。
ある事件を機に巳継の事が好きになる。

  • ジリヤ
元国連職員で、現在は武器商人をしている。
ハーバード大学の博士号を取得している秀才で、国連に入ったのも世界を変えるためだった。
しかし、腐敗に満ちた世界に嫌気がさし辞職。
同級生だったローザの援助を貰って現在の職業を始めた。
莉音とは顔馴染みで悪友なので色々と助けてくれるが、あくまでも自分はローザの味方のスタンスは崩さない。

  • ローザ=スタインバーグ
世界2位、3800兆を超す資産を持つ超大財閥・スタインバーグ財閥の娘。
基本的にここまで大きくなった財閥なら、寝てるだけでも一生豪遊できるのだが、ローザはその中でも仕事が大好きという彼らの中では異色な人間。
才能も非常に豊かで、ジリヤと同級生ながら3歳年下という英才。
非常に真面目で、世界は上の立場の者が支配して社会を動かす責任があるという考え方を持っており、世界支配を目的に活動している。
莉音とは最終的な目標は違えど、世界に革命を起こすという同じ信念を掲げる者同士意気投合し、友人となる。
その後は色々と極秘の情報をくれたり助けてくれるが、革命の道が交わらないことをお互い理解しており、いつか敵対すると言っている。
常にポーカーフェイスなので冷たい人間と思われがちだが、彼女の友人からは「優しい人」と言われている。


ちなみに作者へのファンレターは年齢の高い層からが多いらしく、中には会社の社長からもくるとか。


革命部に入部して建国と項目の追記・修正をしましょう!

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