アルベルト・ドルディラック・ミュール(Albert Dordilaq Mühl)は、帝王戦記全編を通しての主人公。ミューレン・ギルニア大帝国の建国者であり、同初代皇帝である。
名前
本名はアルベルト・ドルディラック・アドルフスゾーン・ミュール・フォン・ギレン(Albert Dordilak Adolfssohn Mühl vonn Gilen)。ルイス・クリストファー・セグニアのような親しい人物からはアルと呼ばれる事もある。又、瑠明王国亡命中は明二嶌(めい にちょう、Míng Èrdǎo、ミン・アーダオ)の名を用いていた。
生涯
年表
- 1596年、フランドル王国首都のローレンスに生まれた。長男。祖父は同国国王のゲーリュザック・ドルディラック。
- 1610年、クリスティア共和国首都マーリャスに移住。同年より同国軍人のモルト・ヴァン・ラウェッセから剣術を学ぶ。
- 1612年、クリスティア軍入隊。ヘルコーロのカルナス要塞に配属される。
- 1619年、カルナス事変勃発に対し、反乱軍を自らの指揮下に置く事、及びカルナス統治を全てギルニア民族によって行う事によって鎮静化。
- 1623年、ヘルコーロの統治権をクリスティアから譲受し、カウロ属州とし、その総督となる。同年、ゲーリュザックからフランドルを禅譲され、国王代理となる。
- 1631年、カウロ属州をフランドルに吸収、かつマードリック帝国の領有権を取得しこれを併合。国号をミューレン・ギルニア大帝国と改め、その初代皇帝に就任する。
- 1638年、マードリック戦争の最中、白江河の戦いにおいてマードリック軍に敗れ、自らの消息を絶つ(この時瑠明王国に亡命)。
- 1650年、祥安動乱において拘束されていた賢寶你を助け、自らの弟子とする。
- 1656年、セイル・ヴァン・ラウェッセと邂逅。