オフ会

オフ会

リスナーがいれば当然アンチもつきものです。人気が上がればそれだけアンチの数も増えるでしょう。逆に言えばアンチがいるということは人気があるといえるのかもしれないですね。特にインターネットではその匿名性を利用したいたずら行為、配信妨害も後を絶たないです。今回はそんなアンチのちょっと怖いお話です。

ある日しゅきがオフ会を開いた。以前暴行事件が起きたのであまり乗り気ではなかった。

しかし、リスナーから生の声も聞くのも大事なこと。そう思いオフ会開催を決意した。前回と同じカラオケオフ会だった。

応募方法はLINEのみ。Twitterやスカイプだといたずらの応募が来ると考えたからだ。リスナーもその方法には賛成だった。

普段のオフ会であれば十数人のはずが今回はなんと40人も集まった。しゅきは40という数字に驚いた。そしてこんなにリスナーがいることにすこし感動した。

そしてオフ会当日。集合場所は前回と同じ渋谷ハチ公前。午後6時に集合だった。

土曜日というだけあってハチ公前には大勢の人が溢れていた。しゅきは6時ピッタリにハチ公前に着いた。着いたはいいものの人混みが多くどれがリスナーなのか区別がつかなかった。

そこでしゅきはリスナーは手を上げるようにと指示した。

上がったのは4人のみ。

もちろんしゅきは驚いた。それと同時に怒りを覚えた。

それもそうである。リスナーのいたずらか....でもそれにしても少なくないか?それに応募方法をLINEだけにしたのに。

来ていない36人全員にメッセージを送ったが見事に全員既読すら付かない。

それにしてもまずは来てくれたリスナーに感謝をした。それにいたずらなのかどうなのかわからないが誰からも連絡がないことも伝えた。

そうするとリスナーは「また今度でもいいですよ」と口をそろえて言った。しゅきは珍しく頭を下げて謝りリスナーを解散させた。

来てくれたリスナーが全員東京住みだっただけに少しの安心感を持ちながら。

しゅきはその日も相変わらずのクラブセガに行った。maimaiを自由が丘勢と楽しみ家に着いたのは夜10時。

もちろん今日のことをリスナーへ報告するため配信をするつもりだった。

そして配信開始、相変わらずのリスナーからの批判コメント。

 

「オフ会までバックレたのか?」

「おい口番!」

 

しゅきは必死に説明をした。もちろんそんな話信じないリスナーもいた。

そこでしゅきは来なかったリスナーをLINEの一つのグループに全員入れてリスナーに見せた。

「ほら見ろ!こんだけのリスナーが来なかったんだぞ!」さすがのリスナーもこれは信じた。

なぜならラインのアカウントは携帯一台に一つしか作ることができない。自演などもってのほか。

しかし今度は草がコメントビューアを埋め尽くした。

 

「アンチ多すぎワロタ」

「しゅきっず多すぎだろwwwww」

「m9(^Д^)プギャー」

 

腹がたったしゅきはそのグループに一言

[クソリスナー共配信見てるか?]

 

送信ボタンを押した。

すると窓の外から

 

「ピンポーーーン」

 

LINEの着信音が何十にも重なって響いた。

その瞬間何かが大量に落ちる音それから靴とコンクリートが擦れる音がした。

 

しゅきは青ざめた。言葉が出ず顔も体も固まった。

 

その音が聞こえないリスナーのコメントビューアには草が埋め尽くす。

 

 

アンチというのは意外と身近なところに潜んでいるものなのかもしれないですね。

 

 

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最終更新:2015年05月05日 00:55