混沌帝龍-終焉の使者-

登録日:2012/01/28(土) 15:34:08
更新日:2024/01/16 Tue 17:21:51
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混沌帝龍(カオス・エンペラー・ドラゴン)-終焉の使者-


『混沌を制す者』で初登場した遊戯王オフィシャルカードゲーム(以下OCG)のモンスターであり、
同時に決闘者だけでなくコナミにとっても思い出したくないであろうカードである。

カードプールの増えた現在においても比類なき強烈な効果を持ち、他2体のカオスモンスターや「八汰烏」と共に、
その名の通り当時の遊戯王を終わらせた忌まわしきカードである。

【性能】

《混沌帝龍 -終焉の使者-/Chaos Emperor Dragon - Envoy of the End》
星8/闇属性/ドラゴン族・効果モンスター
ATK3000/DEF2500
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード一枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える。

当時サイコショッカーやヴァンパイアロードが最強のアタッカーの名声を受けていたなか唐突に表れた、
緩すぎる召喚条件で「青眼の白龍」と同じ脅威のステータスに究極のリセット効果、おまけにダメージまでついてくる。

この効果が混沌帝龍を最強と呼ぶ決闘者が多い理由で、当時の環境では効果を防ぐ方法が

  • 召喚される前に「王宮の弾圧」などの特殊召喚を無効にするカードを発動する
  • カオスエンペラーの効果発動時に「スキルドレイン」を発動する
  • 相手の墓地のモンスターを前もって除外する事で、特殊召喚そのものを防ぐ

くらいしかなかったため、出て来たら焼け野原は確実であった。
奈落の落とし穴」でいいだろ、という意見もあるかもしれないが、ルールまでもが味方をしており、
当時は優先権を行使して奈落に落ちるより先に効果を発動できたため、結局焼き払われた決闘者が数多くいた。*1

しかも手札もリセット範囲であるため、敵のリカバリー手段ごともれなくリセットできてしまう。
単体だと一応相手が先にドロー出来るが後述するように自分はリカバリーだろうが相手のロックだろうが容易く行えたのもポイント


墓地に送る

混沌帝龍の持つ最大にして最凶の効果の分類である。
「墓地に送る」とはどういう事か。

例えば、自分の場に「破壊されない」効果を持つモンスターが5体。
さらに「破壊を防ぐ」罠「スターライト・ロード」、「破壊を防ぐ」魔法「我が身を盾に」があるとする。

この効果を食らうと、一枚残らず墓地送りである。

「『破壊』ではない、『墓地に送ってもらう』

破壊耐性すらも無視して除去できるというのがこのカードの恐ろしいところ。

墓地に送られるのを防ぐ「マクロコスモス」などのカードも、それごと叩き落としてくるのだから意味がない。
現在は「ダンディライオン」のような墓地に送られて効果を発動するカードも増えたが、
この効果を直接防げるカードは今をもってしてもフィールド上では効果そのものを受けつけない「毒蛇神ヴェノミナーガ」、
手札から墓地へ送る事で効果を無効にする「エフェクト・ヴェーラー」などしかない。
生きているのなら神様だって殺して見せる

おまけのように見えるバーン効果も、実際は「お互い」の手札とフィールドの枚数を数えるので簡単に膨れ上がり凶悪になる。
4枚で1200、7枚で2100、10枚で3000と驚異的なステータスと合わせれば引導火力には十分。
ブルーアイズと同じステータス+全体墓地送りだけでも強いのに並大抵のバーンカードと同等クラスのダメージを期待できてしまう時点で狂っている。100×枚数でも罰は当たらないと思うのだが...

狂いすぎてる効果だが、効果を使う時のデメリットがライフポイントを1000払う以外何もない。
そのためメイン1でこいつと同時にモンスターを展開し、バトルフェイズでみんなで殴って、
メイン2で効果を使い高火力のバーン効果を発動しトドメを刺す……という、誰がどう見てもぶっ壊れとしか思えないような戦法もできる。

こいつの方が先輩だけどね。

仮にどんな劣勢になってしまっても効果さえ通ってしまえば引き勝負に持ち込めるため、劣勢でも腐る事はまずない。
どれだけ差を作ってもこの効果一つでイーブンに持ち込まれたりエンドカードとしてゴリ押しされたりしてはゲームも糞もないのはいうまでもない。

こんな性能のカードが3枚も詰められた時代じゃ勝負の行く末は終焉が握っているといっても過言ではなかった。


【ヤタロック】

墓地に送るという効果を利用した、遊戯王史上最強のコンボにして最凶のデッキ。
ドグマブレード】のように「決まれば勝つコンボ」はいくつもあるが、
ヤタロックは誰でも使える超お手軽なコンボだったため一気に広がった。

  • 自分の場に「クリッター」または「黒き森のウィッチ」が存在する
  • デッキに「八汰烏」が入っている
  • 通常召喚権が残っている

以上の条件を満たして混沌帝龍の効果を発動すればこちらのデッキが切れない限り勝利が確定した。

具体的には
  1. 混沌帝龍の効果でクリッターか黒き森のウィッチを巻き込む
  2. クリッター(黒き森のウィッチ)の効果で八汰烏を手札に加える
  3. 八汰烏を召喚、フィールドががら空きになった相手にダイレクトアタック
  4. 八汰烏の効果で相手はドローができない。つまり何もできなくなる
  5. あとは延々と八汰烏で相手を殴り続ける

なんと、使用カードたったの3枚。【サイエンカタパ】に並ぶ凶悪さを誇り、これを受けて全国の決闘者の間でリアルファイトが勃発した。

【時代背景】

このカードが出た当初、遊戯王OCGはまだ封入率改正前であり、レアカードの価値は現在とは比較にならないものだった。

強力さゆえに入らないデッキはないとまで言われたカオスの内、混沌帝龍はシークレットレアであり、3箱に1枚あるかないかの確率という事もあって価格は暴騰。
だが翌年の1月、『Collector's Tin2004(Tin缶)』にアルティメットレア仕様のこのカードが特典として付けられ、前述のヤタロックは一気に氾濫した。

やられてみれば分かるが、ヤタロックはされた時点でゲームじゃなくなるコンボであり、コナミにも多くの苦情が寄せられたという。

『混沌を制する者』も『Tin缶』も売れ残っている時期に禁止にはしたくないためか、混沌帝龍も制限カード止まりだった。
そしてこの判断が、後にコナミ自身を滅ぼす事になる。


【そして終焉へ……】

規制したところでヤタロックの脅威は止まらず、相方の開闢たちは【変異カオス】などの新しい力を手に入れて暴れ続けていた。
結果、当時の決闘者たちは苦渋の決断を下す。

「遊戯王、辞めよう。」

そもそも当時は原作が連載終了し、アニメDMも終わりに近付いていた時期である。
さらにはカオスがなくてもGXへの移行を期に遊戯王を辞めるプレイヤーが続出しており、
そこへデュエルの多様性を失わせる混沌帝龍が現れたため、競技人口は目に見えて減少した。

早期に禁止カードにしていればまだ救いはあったかもしれないが、制限状態で一年以上放置されたために離反は止まらなかった。

つまり、コナミ自身が遊戯王というコンテンツにトドメを刺そうとしていたのだ。
これが遊戯王暗黒期の始まりである。


【第4期~第9期前半】

遊戯王も長い冬の時代を過ごす事となったが、GX後期から徐々に人気を取り戻し始め、5D'sに移行した後も前評判を覆す程の人気を得て、
5D's終盤では世界でもっとも売り上げたカードゲームとしてギネス認定を受けるほどに復活した。

だが、このカードの最速禁止記録を初めて塗り替えたダーク・ダイブ・ボンバーですら一度は規制をすり抜けている。

また、このような効果を再現できないように、未来のカード製作に影響を与えているのも事実である。
忘れないでほしい。このカードは禁止という檻の中からでも影響を与えてくるのだ。

このカードの禁止後、デュエルは徐々にパワーインフレが進行した。
これに伴い2011年9月から、長らく禁止だった同じカオスの「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」が制限復帰した。

当時はサーチできなかったが、現在は「エクリプス・ワイバーン」「嵐征竜-テンペスト」「ドラゴン・目覚めの旋律」で直接手札に加える事ができるようになった。
手札がなくても征竜や「馬頭鬼」のような墓地から自身の効果で特殊召喚できるカードも増えたため、
一方的に相手をサンドバッグにする事もできるようになった。

万一このカードを解放すれば、ゲームも環境も瞬く間に焦土と化すだろう。
ノーリミットデュエルでは使用可能ではあるが、あっちのルールではもっと凶悪な処刑人が……。その処刑人も後にエラッタされたが

遊☆戯☆王タッグフォース」などのゲーム作品でヤタロックが成立すると、なんとCPUがサレンダーする
ちょうど「八汰烏によるロックで勝利する」というチャレンジもあることだし、
一度あの無法地帯で試してみるといいだろう。


【そして15年1月…】


星8 闇 ドラゴン族/特殊召喚 3000/2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。
①:1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る。その後、この効果で相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。

まさかのエラッタ・制限復帰。
2015年1月の制限改訂における大量エラッタ祭りにこいつも参加していたのだ。
前例があるとは言え、かつての遊戯王を終わらせかけたこいつが戻ってくるとは思わなかった決闘者も多かったに違いない。

特殊召喚方法が限定された為に蘇生出来なくなり、リセット効果を使う場合はそのターン他のカード効果が使えなくなり、
バーンダメージが相手のカードの数のみ参照になったが、リセット性能はそのまま残っている。
なお、勘違いしている人もいるが、特殊召喚は効果ではないため、特殊召喚したターンに効果を使用することは可能*2

効果の使用制限によりサーチ直後にぶっぱしたり効果コピーによる悪用はできず、かつての様な使い方でワンキルに繋げる事は非常に困難になったものの、
有無を言わさず場・手札を空にする恐ろしさはそのままであり、バーンダメージも元々主に自分より相手のカードを墓地へ送らせることになるわけなので大きくは低下しない。

また「比較的簡単に特殊召喚出来る星8・闇属性・ドラゴン族」と言う点に着目すれば、効果さえ使わなければ展開を邪魔しないのでシンクロ・エクシーズなどにも利用出来る。
上記にもあるようにサーチ手段も豊富で打点も高いのでそのまま殴っても問題ない。

……と、エラッタでかなり弱体化した筈なのにそれでもそこそこ強い辺り、如何にかつてのこいつが壊れていたのかを見せつけてくるかのようだ。

そんなこいつを見た当時の決闘者は
「こいつ全然反省してねぇぞ」
「ホントは脱獄したんじゃね?」
「すぐ再投獄されるだろ」
だの、散々な言い様である。

そんな中、No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンと言う新たな相方を見つけ、征竜とともに
手札・場・墓地0、相手にモンスター5体と言う絶望的な状況からでも逆転1キル可能なルートを開拓するという騒ぎが起こる。

いやもうホントに止めてください

上述の【ダークマター征竜】が地雷デッキとして結果を残していたものの、幸か不幸か加速した環境を席巻するほどではなかった。


【その後】

征竜禁止後は環境デッキにはあまり投入されなくなっている。

そもそも、「効果を使用するターンには他の効果を使えない」という制約は想像以上に重い
混沌帝龍のリセットコンボは飽くまで「クリッターを巻き込みつつ八汰烏をサーチする」という動きが前提だった。
そうしたコンボが出来なくなっただけでなく、次の相手ターンに備える動きも大幅に制限されてしまう。
自分のカードも根こそぎ墓地送りなのでセットや手札誘発で備えることはできず、使えるのは相手ターン用の墓地効果持ちくらいと大分限定される。
また、このカードの特殊召喚までに前段階としてのサーチや墓地肥やし、効果を通すための伏せ除去など発動したいカードは山ほどあるが、効果を使用する前のターンまでに準備しておく必要がある。

「手札と場が空っぽになっても、自分は墓地が有ればすぐに動ける」と書くと一見強く見える。
だが、それは相手も同じこと。先にドローできる分、相手に分があるだろう。

考えなしに相手にターンを渡したが最後、動き出す前に逆にこちらが殺されかねない。

そういう事情で、リセット効果が使われるのが稀となった。
ぶっちゃけ効果だけで見たらノーレラスの下位互換である。

近年は専ら恵まれたステータスと召喚しやすさからアタッカーやエクシーズ素材として利用される事のほうが多いだろう。
ただ、墓地リソースを必要とする点でペンデュラムモンスターと相性が悪いためか、大会でそのイラストを見るのは稀。
また、汎用性の高いエクシーズモンスターはランク4に固まっているため、高レベルモンスターに言うほど需要がないのも向かい風だろうか。

闇属性・ドラゴン族のカオスモンスターである事を活かさない限り、上手く使うのはなかなか難しい。


【無制限化】

しばらく成績を残せなかったせいか、最終的にカオス・ソーサラーと同様に平均点よりやや強い程度のモンスターに落ち着いたのか、とうとう2015年10月の制限改定で無制限カードとなる。

混沌帝龍が3枚積みが可能となる。

「サーチ手段が豊富である」という長所は消えていない。
特に「ドラゴン・目覚めの旋律」の効果で混沌帝龍を2枚1度にサーチできる点が大きいだろうか。手札コストも餌になるし、相性がいい。
また同改定で「竜の霊廟」が準制限になったのも追い風である。
「エクリプス・ワイバーン」が健在だった頃は、初手に3枚揃えることも容易だった。

エクシーズ召喚の候補筆頭はギャラクシーアイズだろう。
そのまま「No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン」に繋げることで、墓地肥し(=後続の餌)と相手のデッキ破壊を同時に行える。
上手くいけば、先攻で相手のデッキをずたずたにできるだろう。上手くいけば。


そして2018年、なんとペンデュラムモンスターとして生まれ変わることになった。

《終焉龍 カオス・エンペラー/Chaos Emperor, the Dragon of Armageddon》
特殊召喚・ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族
ATK 3000/DEF 2500
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):1000LPを支払い、除外されている自分のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、そのモンスターを手札に加える。
【モンスター効果】
このカードは通常召喚できない。
「終焉龍 カオス・エンペラー」は1ターンに1度、自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ、手札・EXデッキから特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、LPを半分払って発動できる。
EXモンスターゾーン以外の自分フィールドのカードをすべて墓地へ送り、
墓地へ送ったカードの数まで相手フィールドのカードを墓地へ送る。
その後、相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。
(2):特殊召喚した表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合にデッキの一番下に戻る。

グラマトン、ズァークに続く『ペンデュラム召喚出来ないペンデュラムモンスター』である。
ステータスは元の終焉の使者そのままで、召喚条件も同じ。こちらはEXデッキからも同様の条件で呼べる。モンスターとして場を離れた場合はデッキに戻るので、ペンデュラムゾーンで破壊された場合の召喚条件になる。

ペンデュラム効果は除外ゾーンからのドラゴン族サルベージ。
カオスモンスターのコストにしたモンスターを回収できる。
自壊後も特殊召喚が可能。

①のモンスター効果は自分フィールドを一度リセットし、その分相手の場を墓地へ送る効果。
手札には干渉できなくなり枚数も限定されたが、その分他のカードも併用できる。
エクストラゾーンのモンスターは残るので、P効果使用後に特殊召喚した場合は自身が場に残る。
②は場を離れたときにデッキに戻る効果。
再利用を難しくするデメリット効果だが、サーチ手段はリメイク元同様に多いので使いまわすことは可能。

日本ではVジャンプの応募者全員に配布されたパックのカードとして登場したが海外では当初公式大会の入賞カードとして登場したため世界に3枚しかなかった。
その後下記のカードを収録した一般販売のパックで収録されたことで入手は容易になった。


【終焉と対を成す創世】

長らく同じパック収録のカオス・ソルジャー −開闢の使者−が対をなすモンスターとされており、CMではセットで登場しプレイマットなどでも
セットにされることが多かったが、2019年にOCGの10000種類を記念して対になるモンスターが新たなに登場した。

万物創世龍(テンサウザンド・ドラゴン)/Ten Thousand Dragon
星10/闇属性/ドラゴン族・特殊召喚・効果モンスター
ATK ?/DEF ?
このカードは通常召喚できない。
攻撃力の合計と守備力の合計が、合わせて10000以上になるように
自分フィールドのモンスターをリリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力・守備力は10000になる。

カードだけ見ると全く対になっているとは分からないが、遊戯王でも珍しく*3カードデザイナーのインタビューが定期購読特典で掲載されデザイナーによると
対になるということで混沌帝龍とは逆の方向を向き、龍のデザインに万年筆以外にもいくつかのパーツは混沌帝龍を意識して類似させたことなどが説明された。

収録された際に10000シークレットという専用のレアリティが設けられたが、収録もこのレアリティのみとなりその封入率が
3カートンに1枚(1万枚に1枚)とされる鬼畜封入率も相まって市販パックのカードとは思えない価格で取引されている。
そのため収録されたパックは発売以来再入荷しても即完売するほどの人気パックとなっている。*4
その後海外でも登場したもののこちらでも専用レアリティ収録で封入率は低く高値で取引されている。
初動で七万円ほど、絶版した現在は数十万円ほどにまで高騰しており、今後も高騰が続くだろう。
…がそのせいでパック発売と同月のVジャンプに付属しこの万物創世龍と関連がありサポートできる始原竜プライマル・ドラゴンがサポートすべきカードの
入手難易度の高さから実戦投入されず全く活躍の場がないという悲劇に見舞われてしまった。

なお10000ということに関してこのカードは左下に表記されているIDナンバーは00010000に設定されていたり、海外で登場した時の番号はBLAR-EN10K*5になっているなど徹底されている。

【アニメでの活躍】

アニメでは同ステータスで対称属性の青眼の白龍のライバルポジションで……ではなくまさかの海馬瀬人が使用。
モンスター効果で没落貴族ことジーク・ロイドに大きなダメージを与え「ワルキューレ・ブリュンヒルデ」を墓地へ送った。*6

その後、「魂の解放」と「次元融合」のコンボで「青眼の白龍」3体と「エメラルド・ドラゴン」と共に再び海馬のフィールド上に召喚される。
ドラゴン5体が瞬時に召喚されるまでに至るシーンはまさに圧巻であり、多くの視聴者を驚かせぶっ壊れっぷりを改めて認識させた。

その時は効果は使用せず、ロイドのフィールド上に再び召喚された「ワルキューレ・ブリュンヒルデ」の持つ
「ドラゴン族1体につき攻撃力が300ポイントアップする効果」を逆用する事により逆に攻撃力を下げ、
「守備力を1000ポイント下げることで破壊を無効にできる」効果を使えなくするために、攻撃力3000となっていた「ワルキューレ・ブリュンヒルデ」に攻撃、自爆特攻した。
効果名は「セメタリー・オブ・ファイヤー」。

遊戯王GXの時代ではあまりの強さゆえに禁止カードに指定されていると三沢が語っていた。
万丈目の兄もこのカードを所有していたが、三幻魔の影響でカードに宿る魂を抜かれて真っ白にされてしまった。

また大原がいじめっ子達から巻きあげたレアカード「魔空要塞ジグラート」「同胞の絆」「魔導戦士ブレイカー」などと共に確認できる。


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最終更新:2024年01月16日 17:21

*1 今のルールでは起動効果ではこのプレイイングは出来なくなっており、対策として機能しうる。尤も…

*2 他のカードの効果を使用していないことが前提になるが。

*3 遊戯王に於いては、アニメや漫画出身のカード、原作者がデザインを携わっている事が明言されているカード以外はイラストレーターが不明であるため(本当に例外なのは「聖騎士アルトリウス」だけ)。特別インタビューを行っているものの、「万物創世龍」のイラストレーターも例外なく明かされていない。

*4 これは発売当初は20thシークレットレアが当たる配布パックが付属したこと、その後は万物創世龍の高騰と当たらずとも人気の高い閃刀姫 ロゼやライトニング・ストームといった人気カードが収録されていたこともある。

*5 掲示板で値段関連でよく見るKはギリシャ語で1000を意味する「khilioi」からきておりこれにより10Kは10000を意味する。

*6 実はこの時点で海馬のライフは550しか残らなかったため、ジークは通常召喚できるワルキューレを引けば勝てていた。そこで引けない上に相手にも蘇生させるカードを使うのが没落貴族。