発狂大佐(メタルギアソリッド)

登録日:2011/08/03(水) 00:09:20
更新日:2024/04/09 Tue 21:57:27
所要時間:約 3 分で読めます




発狂大佐とは、メタルギアソリッド2にて雷電の上官である「大佐」が、ある理由によって狂ってしまった状態を指す。


本来この大佐とは、無線で指示やサポートをしてくれる上官である。

しかし、エマ・エメリッヒが情報統制システム「G.W」を破壊するウィルスを転送し、雷電がソリダス達に捕えられてしまったあたりから言動がおかしくなる。




以下迷言の一例


「実は言うべきか言うまいか迷っていた事があってな…。
やはり言っておこうと思う。
先週の土曜日の朝……
ローズ君の部屋から男が出てくるのを見たんだ……。」

任務中に何を言っているんだ、大佐。


川西(かわにし)能勢口(のせぐち)絹延橋(きぬのべばし)滝山(たきやま)(うぐいす)(もり)鼓滝(つづみがたき)多田(ただ)平野(ひらの)(いち)鳥居(とりい)畦野(うねの)山下(やました)笹部(ささべ)光風台(こうふうだい)、ときわ(だい)妙見口(みょうけんぐち)

兵庫県と大阪府にまたがる北摂の能勢電鉄妙見線の駅名。山下から乗り換える日生線の日生(にっせい)中央(ちゅうおう)駅はハブられている。
これはMGS1でサイボーグ忍者スネークと対決する前の部屋で呪文のように言うセリフだが、こちらの方が有名。
MGS4でもこれと全く同じ台詞をサニーがつぶやく場面がある。MGSVではチュートリアルでオセロットに麻酔銃を撃つと言ってくれたり、また没音声としてスネークが読み上げる音声が存在する。
小島監督がむかし兵庫県川西市に住んでいたことに由来する。


「巻き舌宇宙で有名な紫ミミズの剥製は
ハラキリ岩の上で音叉が生まばたきするといいらしいぞ。要ハサミだ。61!」

もはや意味不明。


「中国にはね、『匹夫の勇、1人に敵するものなり』っていう諺があるの。」

本来メイ・リンのセリフのはずだが、女口調のままそのまま言っている。
中央には「インテグラル」の撮影会の様子が。やや棒読み気味。


「テキ ヨウサイ、OUTER HEAVEN ニ センニュウ、
サイシュウヘイキ
METAL GEAR ヲ
ハカイ セヨ!」



「君の任務は、武装要塞ガルエードに潜入し、組み立て途中のメタルギアを破壊することだ。」






そして極め付けが




「雷電、今すぐにゲーム機の電源を切るんだ!」


この言葉を信じ、全国の雷電たちがその役割(電源)を終えたという。
ただ、雷電が「何を言ってるんだ?」と反応し、同じく様子のおかしいローズも追い討ちのように
「長時間のプレイは体に悪い」等と言ってくるので、正直に切ったユーザーは多くないだろうが。
元ネタは初代MGで、想定された以上に敵地に侵入したソリッドに対するビッグボスの最後の悪あがき無線。
つまりこんな無線をしてくるという事は…。


また大佐だけではなく、マップ名が麻布十番やニューヨーク52番になったり、レーダーにグラビアが映ったりもする(後者はご褒美?)。

この意味不明でメタ的な言葉をノイズ混じりの早口で言われたり、頭蓋骨?が透けて見える状態で話されるので、あるプレイヤーは腹筋崩壊させられ、またあるプレイヤーは恐怖を感じたことだろう。


ちなみにこれは小説版にもしっかり記述され、MGSPWのピースウォーカーのママルポッドの台詞にも、一部これらのオマージュがある。





以下ネタバレ






























前作をプレイした人間ならば、声、容姿、そして肩書きから、今作の無線に出てくる大佐を、前作で同様にサポートをしてくれた
「ロイ・キャンベル」だと連想したことだろう。
だが冷静に思い出してほしい。キャンベルは前作の時点で既に退役しており、スネークはかつての階級「大佐」を愛称として使っているに過ぎなかったことを。
そして今作で「大佐」がスネーク達と直接交流することもなければ、大佐側がスネーク達を居ない者として扱い続けようとし、
スネーク達も(雷電が直接「ロイ・キャンベルが上司」と言わなかった事もあるが)雷電の上官を「どこかの大佐」程度にしか認識していなかった事を…。
オタコンが「君の上官もそう言ってるんだろ?」などと他人行儀な言い回しをしてるので、ここで気づいたユーザーも居るのでは?)

鳥さんを撃ち落とし続けていると、雷電に呆れつつ「気が済んだら任務にもどれ」等と、クールすぎる無線を寄越する辺りにも
違和感を感じる人が居たのではないだろうか。



今まで雷電をサポートしていた「大佐」は、G.Wがシャドーモセス事件の大佐を元に造り出したAIであり、
雷電の体内にあるナノマシンにあたかも実在するように書き込まれた。
つまり実際には存在しない虚構の存在である。

そのため、エマの転送したウィルスの効力によってバグが生じていたのだった。

ちなみにこのせいで雷電は壮大に混乱し、ローズも存在しない…?等と、ルイズコピペ寸前な事を言い出すことになった
こっちはその場でスネークが「何を言ってる?彼女は…」と、実在していることを示唆している。
よくよく会話に注意してみると、フラグやら伏線が一杯であることがうかがえる。


しかしこのウィルスは「愛国者達」により改竄されていたため、AIを完全に崩壊させることはできなかった。

そしてソリダス戦では発狂こそしてはいないものの、今度は10分にわたる説教を聞かせてくれる。
デジタル・ネット社会における問題点をあげつらい、雷電をクソミソに批判・罵倒し、最後には自分達(AI)による管理と支配を正当化するものである。



「君達の最後の戦いをデータとして収集し……、今回の演習は幕を閉じる。
それでは、切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)
愛国者達(われわれ)』が作ったソリダスか?
ソリダスが作った貴様か?
我々の愛しい怪物たちよ……、せいぜい楽しむがいい。」




何気に雷電の中で引っかかり続けていたようで、Metal Gear Rising、傭兵時代の雷電は相棒のAI、LQ-84iことブレードウルフにこの件を相談している。具体的には

雷電「ウルフ、『グパヤマ』に心当たりはあるか?
  あのAIは『グパヤマ』と『シポムニギ』で会ったと言っていた。何か重要なメッセージかも知れない」
ウルフ「相撲レスラーのことを『~山』と呼ぶ。『グパヤマ』が相撲レスラーなら意味は通る」
雷電「成程な。ならシポムニギとは(ry」

というもの。結局、一体何のことだかは分からないままだった。


ちなみに、作中のネタ無線で、ションベンかけられた雷電を励ましたり、雷電が人質のパンツを撮影した直後の無線で、
雷電と男と男の無線を交わした後、最後に「写真は消さなくて良い」等といい、ヘンタイ行為をした雷電が
引くぐらいの度し難大佐な面も垣間見れる。(ローズは檄おこ)
任務に対するやる気を放棄してもらっては困るAIが雷電の心理を読んでフォローした物なのか、素での反応なのか…。


大乱闘スマッシュブラザーズXでは、ルイージと戦っている時の無線でこの大佐が現れ、『兄に勝る弟などいない!』と言い放ったと思いきや『らりるれろ』を連呼する。



しかし、ずいぶん長い間編集してるな。
他に追記することはないのか?まったく……。

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最終更新:2024年04月09日 21:57