クシャルダオラ

登録日:2009/06/23(火) 17:11:55
更新日:2024/02/24 Sat 06:23:26
所要時間:約 11 分で読めます



皚々(がいがい) 焦眉(しゅうび)の急

鍔際(つばぎわ) ()んぬる哉

悲壮 腹を括れば

来ませり 神助の風翔


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  嵐に舞う黒い影  
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター2(dos)』(MH2)。


種族:古龍種
別名:鋼龍、風翔龍
危険度:★6
戦闘曲:「嵐に舞う黒い影」


◆もくじ


◆概要

鋼のような外殻と、風を操り自在に飛行することから「鋼龍」「風翔龍」と呼ばれている古龍種。
別名が2種類ある変わったモンスターだが、2015年現在は「鋼龍」として扱われる事が多い。
その別名は伊達ではなく、地に降り立った時や落っこちてきた時に鉄がぶつかったような音を立てる。


密林、砂漠、雪山で目撃されており、また甲殻の錆びた個体が街を襲撃することもある。

樹海には、こいつの鉱石なる鋼龍石が取れる(MHF-Z)。しかし、樹海には生息していない。いったい何が起きているのだろうか。
太古の樹海にはエスピナスという飛竜種との縄張り争いに敗れた残念な古龍がいたとされるが、それがこのクシャルダオラだったのかも知れないとも噂される。


風を操る能力があり、訪れる地は嵐が吹き荒れる。そのため、密林の屋外や雪山の山中ではタル爆弾が設置できない。爆雷針かポリタン爆弾を使うべし。
ちなみに、エリアに来る前に設置すれば爆破はできる。

さらに周囲に風鎧を展開させるので、龍風圧無効がないと尻餅をつかされ、ガンナーはさらに弾や矢も弾き返される。頭と尻尾の先が死角。


甲殻が錆びると気性が荒くなる。街を襲うのもそのため。要するに八つ当たりである。
しかし、街には迎撃兵器があるのでむしろ狩りやすいという声も…。

そして脱皮をするが、脱皮直後は乳白色でとても神秘的。しかし、すぐに酸化して鋼のような色になる。ちなみに雪山頂上の甲殻はクシャルダオラの脱け殻。


2013年5月31日に公開されたMH4のPVのラストで、MH2のOPと同じくガンナー用レイア装備のハンターと相対し、氷海に舞い降りるという粋な演出で堂々の復活となった。
…しかし蓋を開けてみれば風圧の仕様の変更(MH4では龍風圧はスキルや笛効果で無効に出来ない)や思考パターンの変更、戦闘フィールドの地形など様々な要素から非常に厄介な相手に変貌しており、MH4で最も嫌いなモンスターとして挙げられる事も多い。
ただ、戦闘面で嫌われていたのはMHP2(もっと言えば初登場のMH2)時代からのことであるし、Pシリーズではあまりに弱すぎて古龍種としての威厳など感じられなかったため、今作での強化は妥当だとする意見も少なくない。
なお高レベルギルドクエストに登場する個体は風の鎧がかつてと同じ常時龍風圧に変わり、滞空中の竜巻ブレスが変則的な動きをしだす(MH3Gのベリオロス亜種が使用するものに近い)など、ステータス以外の面でも相当強化される。
役割分担をしっかりしたPTなら0分針もそこまで難しくはないが、ソロでは結構辛い狩猟になると思われる。
ちなみにMH4では錆びた個体は登場しないが、グラフィックの変更により通常個体でも甲殻に少し錆があるように見える。

MHWorldにも同期のテオ・テスカトル、新参のヴァルハザクと共に登場。
以前にもまして風使いに磨きがかかって…磨きすぎだ馬鹿!と言いたくなるような、とにかく風を使った攻撃が苛烈になっている。
そして画質の向上に伴って竜巻による視界悪化が半端ではない。
特に後述する寝床での視界レ○プっぷりは今作におけるクシャルダオラの評価を決定づけたと言っても過言ではないだろう。

MHW:Iにも続投。マスターランク(過去作のG級に相当)の個体はこいつに限らず閃光玉に耐性を持ち、落下ダウンがなくなった。
代わりに導入されたクラックロー&ぶっ飛ばしに対してもすこぶる相性が悪く、他モンスターには安定して貼り付ける転身の装衣は身に纏う風に振り落とされ、不動の装衣はブレスや風の連続ダメージで事故のリスクが常に伴う。
挙げ句それらなしではクラッチすることすらままならないと、もはや動きを封じる手段もなければ、風を剥がす手段すらほぼない。*1
しかも防具のシリーズスキルである「鋼龍の飛翔」は風圧完全無効であり、クシャルダオラ自身を倒す時くらいしか使い物にならないのに、何故か5部位中2部位が「氷属性強化」が付いていると言う噛み合わなさ。※当然クシャルダオラは氷属性が殆ど効かない。
なので防具を作る意義が薄く、最初から相手にしなければマスター素材すらほとんど不要。
つまり死ぬほど狩るのが面倒な相手だけどそもそも狩る理由がないと言うことでほぼ忘れ去られている。

あまりにも狩る理由がないためか、MHW:I配信1周年イベントでは歴戦個体がテオ、ナナと共に装飾品救済クエの対象になった。
これまでの装飾品救済クエ*2よりも最高レアの装飾品が1枠多く、更に狩場がこれまで本編のイベント中でしか使われなかった「兵器置き場」と言う事もあり、各武器において風圧完全無効を付けた装備が考察されるなど好評な模様。
でも一番安定して使われるのはそれらを度外視して、半ばハメる目的の徹甲榴弾ヘビィorライトと言うのは秘密である。何せちょっとでも自由にさせると死ぬほど面倒なので…

MHRiseのVer2.0アップデートでは、MHWorldでハブられたオオナズチの復活は事前予告されていたが、アップデート直前のスペシャルプログラムにてテオ共々登場が発表され、MHXX以来のドス古龍の顔ぶれが再び揃うようになった。
前作の暴れぶりから不安視する声も少なくなかったが、今作では龍属性エネルギーを纏ってのボディプレスを始めとした新モーションなどで攻撃面は強化されている一方で、滞空頻度が大幅に減少している上に厄介だった設置型の竜巻に関してもオミットされているため強敵なのはそのままに大幅に戦いやすい相手となっている。
参戦発表時と実装後で真逆と言ってもいいほど違った評価を受けることとなった。
素材の錬金値も高く、神おまを求めてマカ錬金を回すハンターたちはこぞってテオ・テスカトルとの同時討伐クエストを周回するという、前作とは打って変わって乱獲の対象にすらなっている。


外伝作品では、アーケードの『モンスターハンター スピリッツ』でも03弾の看板モンスターとして堂々参戦が決定。
この作品といえば、ハンターが並み居るモンスターに自身を認めさせトモとして共狩りするゲームなのだが、古龍の参戦は初である。
と言うより古龍をパートナーにするなどMHFの大闘技会ですらも前例がなかった事態である。その第一人者がまさかコイツとは…。
キリンもいるけど。

また、MHSTでも、初期バージョンは敵としてしか登場しなかったが、後のタイトルアップデート(3DS版は2017年夏、Android/iOSの買い切り版は2018年夏)でオトモンに出来るようになった。
キリン亜種に先を越されていたが、あちらは攻撃傾向がスピードタイプに対し、こちらはテクニックタイプである。
種固有の絆遺伝子で渡せるスキルは、氷属性攻撃の「サイクロンタックル」。風鎧を纏った上でのタックル攻撃…ということなのだろうか?


公式携帯サイトの大型モンスター人気投票で1位になったことがある。

余談だが、なぜかデュエマカードになっている

◆特異個体


MHFに登場する。HCクエストではこちらの特異個体に切り替わる。
最大の不評要素だった滞空時間の長さにメスが入っており、飛ぶ→攻撃行動→着地 が一連の流れとなっているため延々と滞空する事は無くなった。
これまで必須アイテムとされていた閃光玉だが、特異個体では逆に厳禁、閃光玉を当てると高く飛び上がり風ブレスを乱発して落下するようになっている。
また、各種攻撃に霜が発生するようになっており、SAの弱い武器だと若干面倒。
全体的にアグレッシブな調整になっており、これまでとは違ったクシャルダオラとなっている。
錆びたクシャルダオラにも特異個体が追加されているが、モーション自体はさほど変わらない。


◆主な攻撃


※物理攻撃はすべて龍属性

〜地上〜
なお、方向の合わせは一回で全方向に向けるため注意

  • 咆哮
耳栓で無効。発見時、怒り状態移行時にも使用。いきなり吠えるので咄嗟にガードできないことが多く、さらに吠え終わりの際広範囲に龍風圧が発生、風鎧を展開する。前述の展開しない条件に入っていればないが、連続で吠えた場合角破壊以外は再展開する。
特異固体では咆哮にダメージ判定が追加、食らうと防御力ダウン状態となる。

  • 威嚇
首を前に突き出し吠えるだけで、隙は少ない。

  • 風ブレス
ブレスを吐く。ダメージは極大で当たると大きく吹っ飛ぶが、風鎧が一瞬解除される上比較的隙が大きいので絶好の攻撃チャンス。ノーモーションの場合もあり注意すること。
弾道は直線だが弾速は非常に速く、射程距離も長い上段差を乗り越えていくため、遠距離でも油断しないように。ブレスの周りにはわずかに風圧【大】が発生している。ちなみに前足にも微妙に判定がある。
また雪山で戦う場合は吹っ飛びは無くなるが雪だるまの追加効果がある。

  • 突進
突進するが、飛竜とは違い後隙がない。誘導性能は低いが、龍風圧も含めると相当範囲が広い。ノーモーションも多いので注意

  • バックステップ
着地点に判定があるが、壁際でない限り食らうことはない。この後は必ず威嚇する。ただし錆びたものはこの限りではない。

  • 薙ぎ払いネコパンチ
前脚で薙ぎ払う。尻尾にも微妙に判定あり
特異固体では攻撃範囲に竜巻を置くためステップなどで回避した後に竜巻にひっかかりやすい。

  • バックジャンプブレス
バックジャンプと同時にブレスを吐く。予備動作がほとんどなく危険。この後は必ず飛行状態へ移行する。

  • 大竜巻
剛種の特異固体で追加。クシャルダオラの周りを大きな竜巻が包み込む。
威力が非常に高いものの怒ってない時は予備動作が長いので簡単に避けることができる。


  • 大竜巻ブレス
MH4で追加。ベリオロスのそれと同じで前方に巨大な竜巻を発生させるブレスを吐く。ベリオ同様バックジャンプしながら使用するときもある。
竜巻は黒と白の二種類があり、一定時間(約13秒)その場に止まり続け、触れればダメージ+氷属性やられ+吹き飛ばし。
また、直撃せずとも竜巻発生の瞬間は発生地点の近くに風圧が発生し、白い竜巻からは通常の風圧、黒い竜巻からは龍風圧が発生する。

  • W竜巻ブレス
MH4で追加。バックジャンプと同時に自身の足下に二本の移動型竜巻を発生させるブレスを吐く。

〜空中〜
空中でも縦横無尽に飛び攻撃してくる。その戦闘力はリオレウスの比ではない。滞空位置が低いため攻撃できなくはないが、やはり攻撃しにくい。閃光玉で叩き落とせるが、動きが激しいので注意。

  • 風ブレス
単発と3連発があり、単発は地面に着弾しても持続するが3連発は消滅する。溜め動作があったりなかったり。3連発の後は着地することが多い。

  • 竜巻ブレス
ゆっくり前進しながら放射状にブレスを吐く。左側→右側→左側と向きを変えるため、立ち回りに注意。位置によってはハメられる。この後着地することが多いが、たまにする向きを変えなかったり円状に吐くパターンはこの限りではない。

  • 地上急襲
前進しながら地上に急襲する。連続でした後着地することが多い。

  • 滑空攻撃
密林のムービーでやったもの。停止後の尻尾も判定がある。周囲に地味に風圧【大】もある。
特異固体では霜を発生させながら一気に突撃してくる。

  • 旋回
120゜ほど方向転換する。この直後の竜巻ブレスは鬼畜。

  • 薙ぎ払い
その場で薙ぎ払う。意外と範囲が広い。

  • 脚爪攻撃/尻尾攻撃
ゆっくり接近した後攻撃するが、ほとんど当たることはない。脚爪攻撃は当たると吹っ飛ぶ。

  • 竜巻発生
MHWorldで追加された。
その場で高く飛びあがりながら巨大な竜巻を発生させる。
この竜巻はハンターが一度接触するまではかなり長い間、消えずに残り続ける。
一応、クシャの風鎧を消せる各種行動によって竜巻を消すことは可能。
また、龍結晶の地におけるクシャルダオラの寝床では、この竜巻をなんと3つも発生させる。
エリア自体が狭いうえ、真ん中にはお立ち台のように高台があるため、ハンタ―はまるでイライラ棒のように竜巻と竜巻の間を縫ってクシャに向かわなければならない。
もちろん、竜巻の中にクシャが突っ込むこともあり、その場合は当然手出しできない。

  • 龍属性ボディプレス
MHRiseでの新モーション。アルバトリオンの龍雷纏いボディプレスによく似ている。空中に飛び上がった後に龍属性のオーラを纏いながら飛びかかる。当たると龍属性やられとなる。
場合によっては2回行ってくるため注意。

  • 吸引→大竜巻
MHRiseでの新モーション。竜巻発生と置き換える形で追加された。
ハンターを自身の元へと吸い寄せた後、巨大な竜巻を発生させて吸い寄せたハンターを一網打尽にする。
竜巻は一度生成されたあとに巨大化するため緊急回避する場合はタイミングを見計らわないと巻き込まれる。
幸い、吸引終了から竜巻発生までは猶予があるので落ち着いて範囲外へと逃げれば回避は容易。

◆狩猟方針

弱点は龍属性、次いで雷属性で錆びたものは水属性。
剛種では胴体がマイナス肉質の塊となっているため、龍属性と雷属性は頭、翼、尻尾といった属性が通る箇所をキチンと狙う必要がある。


部位破壊は角、翼、尻尾。角は体力70%以下、尻尾は体力30%以下で切断が条件。翼は転倒中は破壊できないため、リーチの短い武器は蓄積値を溜めた後打ち上げタル爆弾などを使うか、怯ませればいい。

食事行動をとると破壊された角が修復されるらしいが、滅多に目撃されない。また、睡眠状態から起きる際に落とし物をするらしい

風鎧を解除するには、
  • 角を破壊する
  • 転倒させる
  • 状態異常にする
  • 乗り攻防に勝利する(MH4のみ)
といった方法がある。
角を破壊すればもう一切展開できないので、角破壊を主軸に戦うことになる。
転倒させた後はしばらく展開しないため、連続で転倒させて展開させないようにしたい。転倒させるには脚ではなく頭を攻撃すればいいので角破壊も狙える。
……はずだったのだが、MHWorldでは角を折っても風鎧を一時的にしか剥がせなくなった。
代わりに、MHWorld独自のシステムである龍封力で剥がすことが可能に。

また、状態異常中は風鎧が解除されるが、中でも毒は耐性が低くダメージソースになる上、回復してもしばらくは展開できなくなるためオススメしたい。
ただし毒ダメージ自体はモンスターの中でも平均クラスなので、あくまで風鎧を消すための手段として考えるのが良い。…MHWorldではこちらも封じられてしまったが。

滞空行動の長さと、それに対する対抗策の手段次第でプレイヤーからの評価が大きく変わるモンスターと言えるだろう。




天津「風攻撃と水中モーションは貰っていきますねww」

クシャ「………」
ラギア「………」


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最終更新:2024年02月24日 06:23

*1 唯一の方法はマルチで4人が龍封力【大】の武器で殴り続ける事であるが、野良やソロでは困難

*2 通称・鳴神