フォルム/すがた(ポケモン)

登録日:2012/06/20 Wed 18:27:30
更新日:2024/01/25 Thu 12:18:36
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フォルム/すがたとは、ポケモンの形態の一つ。


概要


ポケモンの中には、特定の条件で姿を変えたり、同じ種族のポケモンでも外見が異なったりするポケモンが存在する。

ポケモンが可逆的に姿を変える事は「フォルムチェンジ」と呼ばれ、容姿以外にもタイプや種族値特性が異なる場合もある。
特性の効果によるフォルムチェンジの場合、基本的にその特性は専用特性となっている。また「いえき」「スキルスワップ」「ミイラ」「かがくへんかガス」といった、特性を無効化したり変更したりする効果を受けないことも多い(受けるものもあるのでそこは個別に要確認)。

フォルムチェンジすることなく同種で外見が異なるポケモンには姿が違っていても特に戦闘能力が変わらないものも多く、どちらかというとコレクション要素の意味合いが強い。

かつてはマイナーチェンジにあたって新たなフォルムが追加されるパターンが多く、そういったポケモンは以前のバージョンとの通信を行う時は元のフォルムでしか通信を行えない場合が多い。
ちなみに進化前のポケモンでバトル中にフォルムチェンジを行うポケモンがいないため、リトルバトルでは空気。



フォルムチェンジをするポケモン


●第三世代

ポワルン
┣ポワルンのすがた
┣たいようのすがた
┣あまみずのすがた
┗ゆきぐものすがた

元祖フォルムチェンジポケモン。ただし『ルビー・サファイア』発売時点では「フォルム」という呼称は無かった。
特性「てんきや」により、それぞれひざしがつよい、あめ、あられの天気の時に変化する。タイプもノーマルからそれぞれの天気のタイプに変化する。
「てんきや」を「いえき」等で消されるとフォルムチェンジできなくなる。
すなあらし・らんきりゅうに対応したすがたは無い。


デオキシス
┣ノーマルフォルム
┣アタックフォルム
┣ディフェンスフォルム
┗スピードフォルム

フォルムチェンジという用語を作ったポケモン。
第三世代ではバージョンによって姿を変える。
RSではノーマル、ファイアレッドではアタック、リーフグリーンではディフェンス、エメラルドではスピードをとる。
それ以降は各所にある隕石を調べる事で自由にデオキシスのフォルムを変えられる。
特にアタックの特攻種族値はメガシンカを除いた全ポケモン中1位の値であり*1、アタックの攻撃とスピードの素早さ種族値はそれぞれカミツルギレジエレキに抜かれたものの、登場時は全ポケモン中1位だった。


●第四世代

ミノムッチ
┣くさきのミノ
┣すなちのミノ
┗ゴミのミノ

戦闘が終了した時点でその場所に応じてミノが変わる。性能は変わらない。
ミノムッチ(♀)がミノマダムに進化すると、ミノは進化した時点のものを引き継ぐ。
ガーメイルはどのミノのミノムッチ(♂)からでも変わらないが内部では記憶しているらしく、PBRではくさきのミノのミノムッチ(♂)からのガーメイルでないとバグる。
ミノムッチの中身も公開されたことがあるが、フォルムの1つではない。


チェリム
┣ネガフォルム
┗ポジフォルム

通常はネガフォルムで、天気が晴れの時にポジフォルムに変化する。
通常が地味なネガフォルムなせいで、可愛いポケモン好きな子供達を泣かせたとか泣かせないとか。
第五世代以降は特性「フラワーギフト」とフォルムチェンジが対応し、これを消されるとポジフォルムにはなれなくなる。
また、フラワーギフトは「晴れのとき自分と味方の攻撃と特防を1.5倍にする」という効果を持つため、実質的にポジフォルムの方が強いと言える。


アルセウス
17種類の「◯◯プレート」かZクリスタルを持たせる事で特性「マルチタイプ」が働き、そのプレート/Zクリスタルに対応したタイプになり、外見の一部も変わる。
マルチタイプは他の効果では無効化される事がなく、またプレート・Zクリスタルであれば持ち物操作も受け付けないという特徴がある。「みずびたし」も無効化される。
第六世代でフェアリータイプの姿が追加され、18種類になった。
内部データには技「のろい」にのみ設定されていたタイプ「???タイプ」の場合のアルセウスも存在していたが、「のろい」のタイプ変更に伴ってか削除。


ロトム
┣通常
┣ヒートロトム
┣ウォッシュロトム
┣フロストロトム
┣スピンロトム
┗カットロトム

プラチナで追加。
どこかに置いてある家電製品(電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫、扇風機、芝刈機)にロトムを入れることで変化。第八世代では「ロトムのカタログ」を使ってどこでもフォルムチェンジできるようになった。
姿を変えると、それぞれオーバーヒート、ハイドロポンプ、ふぶき、エアスラッシュ、リーフストームを習得する。
また、第四世代ではどの姿でもでんきゴーストだったが、第五世代以降は第2タイプが姿に応じて変わるようになった。
第五世代から第六世代まで一番人気はウォッシュロトムだったが、第七世代ではヒートロトムがトップの座を奪ったようだ。

第七世代以降はシナリオ中の存在としてロトム図鑑を初めとしたサポート用のフォルムが登場している。


ギラティナ
┣アナザーフォルム
┗オリジンフォルム

プラチナで追加。
やぶれたせかいではオリジンフォルムだが、現実世界ではアナザーフォルムとなる。ただし、「はっきんだま」を持たせていれば現実世界でもオリジンフォルムを維持出来る。ついでにドラゴン技とゴースト技の威力が1.2倍に。
アナザーフォルムは防御重視、オリジンフォルムは攻撃重視。また、特性も「プレッシャー」から「ふゆう」になる。


シェイミ
┣ランドフォルム
┗スカイフォルム

プラチナで追加。
シェイミを連れているとNPCから貰えるグラシデアのはなを使うとスカイフォルムになる。
ただし、こおり状態になったり夜になったりボックスに入れたりするとランドフォルムに戻る。
スカイフォルムはひこうタイプがつき、種族値オール100のランドフォルムに比べ攻撃と素早さに優れる。
特に素早さはくさタイプ中トップ。
特性も「てんのめぐみ」に変わり、ひるみ60%のエアスラ無双が可能になる。「シードフレア」のD↓↓80%もすごい。
第七世代以降はボックスに入れても形態を維持できるようになった。


●第五世代

ヒヒダルマ
┣ノーマルモード
┗ダルマモード

隠れ特性「ダルマモード」持ちがHPが半分になるとダルマモードになる。
タイプがほのおからほのお・エスパーに変化する他、素早さが下がって防御面が強化され、攻撃と特攻が入れ替わる。
リージョンフォームこおりタイプガラルヒヒダルマも同様にダルマモードを持つ。
こちらは失っていたほのおタイプを取り戻してこおり・ほのお複合となる上、攻撃と素早さが更に強化される。


◆シキジカ・メブキジカ
┣はるのすがた
┣なつのすがた
┣あきのすがた
┗ふゆのすがた

見た目の変化のみで、ステータスや覚える技等は変化しない。
第五世代ではゲーム内の季節によって変化する。ただ連れ歩いているだけでは変化せず、戦闘や季節表示をもって変化する。
第六世代以降は季節の概念が無いため、第六世代~第八世代ではすがたを変えることができない。第六世代の野生出現は春の姿固定。この手の中ではお目当てを見つけたりコンプするのが大変。
『スカーレット・バイオレット』では、ゲーム起動時の場所で姿が変わるようになったほか、生息地の気候によって姿が異なるためコンプの難易度は大きく低下した。


メロエッタ
┣ボイスフォルム
┗ステップフォルム

イベントで習得する「いにしえのうた」を使うとステップフォルムに変化。
タイプもノーマル・エスパーだったのがノーマル・かくとうに変化する。


ゲノセクト
┣通常
┣イナズマカセット
┣ブレイズカセット
┣アクアカセット
┗フリーズカセット

カセットを持たせる事で背中にカセットが装填され、専用技「テクノバスター」のタイプが変わる。


トルネロスボルトロスランドロス
┣けしんフォルム
┗れいじゅうフォルム

BW2で追加。
「うつしかがみ」を使う事で姿を変えるが、どちらが本来の形態なのかは判明していない。
れいじゅうフォルムになると特性がそれぞれ
トルネロス:さいせいりょく
ボルトロス:ちくでん
ランドロス:いかく
に変わる。


キュレム
┣キュレムのすがた
┣ブラックキュレム
┗ホワイトキュレム

BW2で追加。
「いでんしのくさび」の力により、ゼクロム/レシラムを吸収し、合体したキュレム。
通常キュレムが「こごえるせかい」「こわいかお」を覚えていると、ブラックキュレムになればそれぞれ「フリーズボルト」「クロスサンダー」、ホワイトキュレムになればそれぞれ「コールドフレア」「クロスフレイム」に変化する。


ケルディオ
┣いつものすがた
┗かくごのすがた

BW2で追加。
BW2以降のイベントで「しんぴのつるぎ」を習得すると自動的にかくごのすがたになる。しかし能力は変わらない。そのためフォルムで技1つをバラすだけだが、しんぴのつるぎは「覚えさせない理由が無い」というレベルで高性能なのでほぼ問題無いかも。
ちなみにBWでも「しんぴのつるぎ」の習得イベントはあるが、かくごのすがたのデータがないのでフォルムチェンジはしない。


●第六世代

トリミアン
┣やせいのすがた
┣ハートカット
┣スターカット
┣ダイヤカット
┣クイーンカット
┣カブキカット
┣キングダムカット
┣レディカット
┣マダムカット
┗ジェントルカット

普段はボサボサした体毛を持つプードル型のポケモンであるが、ミアレシティにある美容室にてトリミングをする事が可能。
10種類にコーディネートすることができ、対戦においても姿が違う。5日間経過したりボックスに預けたりすると元の体毛に戻る。
USUM以降はボックスに入れてもトリミングを維持できるようになった。


ギルガルド
┣シールドフォルム
┗ブレードフォルム

特性「バトルスイッチ」でフォルムが切り替わる。
フォルムチェンジの際に変形する過程を見せた初のポケモン。(他の種族は戦闘中にフォルムチェンジするとき何かに包まれて姿を隠していた)
シールドフォルムは凄まじい防御力と貧弱な攻撃力、ブレードフォルムは凄まじい攻撃力と貧弱な防御力を持つ。
場に出たときはシールドフォルム。攻撃技を選ぶとブレードフォルムとなり、技「キングシールド」を選ぶと再びシールドフォルムに戻る。


ゼルネアス
┣リラックスモード
┗アクティブモード

非戦闘時はリラックスモード、戦闘に出すとアクティブモードになる。
ツノの色が変わって少し伸びるだけなので、図鑑を見て初めてフォルムチェンジがあることに気づいたトレーナーも多く、さらに条件が分からず首を捻っていた人も多い。


◆おきがえピカチュウ
┣通常(ただし普通のピカチュウと違い尻尾の先が黒)
┣ハードロック・ピカチュウ
┣マダム・ピカチュウ
┣アイドル・ピカチュウ
┣ドクター・ピカチュウ
┗マスクド・ピカチュウ

ORASのみ実装されている、ポケモンコンテストライブ!向けの「おきがえピカチュウ」。
控室のスタッフに話しかけることでフォルムチェンジが可能。それぞれ通常のピカチュウが覚えない特別な技を覚えるが、個体値性格は固定で進化も出来ず、タマゴグループは内部データでは「タマゴ未発見」となっている。
完全にコンテスト用の仕様である。上からそれぞれかっこよさ、うつくしさ、かわいさ、かしこさ、たくましさのコンテストに向いている。


フーパ
┣いましめられしフーパ
┗ときはなたれしフーパ

ORASで追加。
いましめられしフーパは可愛らしい外見のエスパーゴーストタイプのポケモン。
「いましめのツボ」を使用する事でときはなたれしフーパへとフォルムチェンジする。
タイプがエスパー・あくタイプへと変化し、とても仰々しい姿へと変化する。さらに「いじげんラッシュ」はこの姿でのみ使える。
サイズも大きく変化し、おそらくフォルムチェンジするポケモンの中でも一番見た目の印象が変わるポケモン。
第七世代以降はボックスに入れても形態を維持できるようになった。


●第七世代

ゲッコウガ(サトシ)
┣通常
┗サトシゲッコウガ

サン・ムーン、ウルトラサン・ムーンでのみ実装。
特性「きずなへんげ」を持つ個体が戦闘で敵を倒すとサトシゲッコウガになる。その特性上主にトレーナー戦で意味を持つ。
攻撃系と素早さが大きく上がる他、技「みずしゅりけん」の性能が変化して威力20×3回固定となる。
メガシンカと類似した性質を持ち、一度の戦闘で1回しか発動できず、ひんしになれば変化は解ける。
アニポケXY編末期に登場したメガシンカに近い「キズナ現象」を逆輸入したもの。*2
ちなみにこのゲッコウガはSM特別体験版でのみ入手でき、タマゴ未発見。
後にゲッコウガが再登場したスカーレット・バイオレットでの「きずなへんげ」は、サトシゲッコウガへの変化はなくなり別の効果になった。


ジガルデ
┣10%フォルム
┣50%フォルム
┗パーフェクトフォルム

サン・ムーンで追加。
第七世代では、道中で集めた「ジガルデ・セル」と「ジガルデ・コア」の融合数で変化する。ジガルデキューブ内にあるセルとコアが10以上なら10%フォルム、50を超えれば50%フォルムになる。
全てのセルとコアを集めると特性が「スワームチェンジ」に変化する。この状態で戦闘し、HPが半分を切ると全てのセルとコアが集結・融合してパーフェクトフォルムになる。
ちなみに分解・融合をマシンで繰り返すごとに個体値や性格が変わる。
は特性「スワームチェンジ」の個体はセルに分解できなくなり、自主的に集合と解散を行う(10%と50%を切り替えることは可能)。
剣盾では「冠の雪原」でのジガルデ解禁後、ジガルデキューブで特性もフォルムも任意に変えられるようになっている。


オドリドリ
┣めらめらスタイル
┣ぱちぱちスタイル
┣ふらふらスタイル
┗まいまいスタイル

アローラ地方では生息する島ごとに姿が異なる。各島で取れる蜜を使用することで姿を変えることもできる。
上から順にほのお・でんき・エスパー・ゴーストタイプと、ひこうタイプの複合。
専用技「めざめるダンス」は第1タイプと同じタイプになる。
パルデア地方で野生出現するのはめらめら・ぱちぱちのみで、めらめらスタイルの出現率が圧倒的に高い。


ヨワシ
┣たんどくのすがた
┗むれたすがた

Lv.20を超えた個体は、戦闘開始時に特性「ぎょぐん」が発動し、「むれたすがた」になる。
たんどくのすがたでの合計種族値は175とワースト1位だが、むれたすがたになるとHPと素早さ以外の能力が格段に上昇し、合計種族値620となる。
HPが1/4を切ると群れが散ってしまうので、いかにHPを維持するかが重要になる。


+ すがた一覧
┣タイプ:ノーマル
┣タイプ:ファイト
┣タイプ:フライング
┣タイプ:ポイズン
┣タイプ:グラウンド
┣タイプ:ロック
┣タイプ:バグ
┣タイプ:ゴースト
┣タイプ:スチール
┣タイプ:ファイヤー
┣タイプ:ウオーター
┣タイプ:グラス
┣タイプ:エレクトロ
┣タイプ:サイキック
┣タイプ:アイス
┣タイプ:ダーク
┣タイプ:ドラゴン
┗タイプ:フェアリー

特性「ARシステム」により、セットした「◯◯メモリ」によって自身と技「マルチアタック」のタイプが変化する。
タイプ:ワイルドは存在しない。


メテノ
┣りゅうせいのすがた
┣あかいろのコア
┣だいだいいろのコア
┣きいろのコア
┣みどりいろのコア
┣みずいろのコア
┣あおいろのコア
┗むらさきいろのコア

HPが50%以下になると、特性「リミットシールド」が発動し、「りゅうせいのすがた」から「◯◯いろのコア」に変化する。
同じくHP半減でフォルムチェンジするヒヒダルマとは逆に、耐久寄りのステータスから速攻アタッカーに変化する。
コアの色は個体によって異なり、種類による能力に違いはない。
色違いは黒色で一見同じだが、内部データは異なるため、「Pokémon HOME」ではほんのりと通常色が掛かっている。
特性の効果により、りゅうせいのすがたの時は状態異常とならない。


ミミッキュ
┣ばけたすがた
┗ばれたすがた

特性「ばけのかわ」により、戦闘開始時には「ばけたすがた」で登場する。
1回の戦闘につき一度だけ化けの皮が攻撃を受ける事でダメージを防ぐが、攻撃を受けて効果がなくなると「ばれたすがた」に変化する。能力に違いはない。
流石にチート過ぎたからか、剣盾では化けの皮が剥がれた時にHPの1/8削れる仕様になり、タスキは持たせられなくなった。それでも受けにくさという点は変わらなかったが。


ネクロズマ
┣通常
┣たそがれのたてがみ(日食ネクロズマ)
┣あかつきのつばさ(月食ネクロズマ)
┗ウルトラネクロズマ

USUMで追加。
たそがれのたてがみ/あかつきのつばさは、ネクロズマがソルガレオ/ルナアーラを取り込んだ姿。
ネクロプラスソル/ネクロプラスルナを使用することで、キュレム同様に吸収合体する。同時に「メテオドライブ」/「シャドーレイ」を覚え、ソルガレオZ/ルナアーラZも使えるようになる。
ウルトラネクロズマは合体したネクロズマが更に光を集めたことで変異した、ネクロズマ自身も経験したことがない完全に未知の姿。
ウルトラネクロZを持たせる事で戦闘中のみ「ウルトラバースト」なる現象によって変化でき、Zワザ「てんこがすめつぼうのひかり」が使えるようになる。


●第八世代

ウッウ
┣通常
┣うのみのすがた
┗まるのみのすがた

特性「うのミサイル」によって、「なみのり」か「ダイビング」を使うと、サシカマスを咥えた「うのみのすがた」となる。
体力が半分以下だと間違えてピカチュウを咥えてきた「まるのみのすがた」となる。
フォルムチェンジした状態で攻撃を受けると獲物を吐き出し、相手に最大HPの1/4だけダメージを与える。ついでに「うのみのすがた」では相手の防御1段階ダウン、「まるのみのすがた」では相手をまひさせるという効果がある。
ファンアートにはカイオーガホエルオーを咥えて来たり、ハリーセンを丸呑みにしたりするものが異様に多い。


コオリッポ
┣アイスフェイス
┗ナイスフェイス

特性「アイスフェイス」と同名のフォルムを持つ。
戦闘開始時は「アイスフェイス」だが、物理攻撃を受けるとダメージを無効化し「ナイスフェイス」に変化する。
変化後に場の天候が「あられ」もしくは「ゆき」になるか、これらの天候の状態で「ナイスフェイス」の個体を場に出すと「アイスフェイス」に戻る。
「アイスフェイス」は防御と特防に優れ、「ナイスフェイス」は素早さに優れる。


モルペコ
┣まんぷくもよう
┗はらぺこもよう

特性「はらぺこスイッチ」によって、ターンごとに姿が切り替わる。それもう空腹/満腹じゃなくて躁/鬱なんじゃ…
姿によって専用技「オーラぐるま」のタイプが変わり、まんぷくの時はでんき、はらぺこの時はあくとなる。本体の性能はそのままなので、「オーラぐるま」を使用する時にのみフォルムが関係する。


ザシアンザマゼンタ
┣れきせんのゆうしゃ
┗けんのおう/たてのおう

ザシアン/ザマゼンタにそれぞれ「くちたけん」/「くちたたて」を持たせると、戦闘に繰り出した時に武装した「けんのおう」/「たてのおう」となる。
これは金属を取り込んで自身の武器にする能力に由来するもので、姿が変わるとはがねタイプが追加される。
「アイアンヘッド」を覚えさせている場合、戦闘中にのみダイマックスポケモン相手だと威力が2倍になる「きょじゅうざん」/「きょじゅうだん」に変化。


ヒヒダルマ(ガラルのすがた)
┣ノーマルモード
┗ダルマモード

第五世代に登場したヒヒダルマのリージョンフォームであるが、こちらも同様にダルマモードが存在する。タイプはこおり・ほのおに変化する。


バドレックス
┣通常
┣はくばじょうのすがた
┗こくばじょうのすがた

キズナのタズナを使用することで愛馬に騎乗。
ブリザポスに乗るとエスパー/こおりの「はくばじょうのすがた」、レイスポスだとエスパー/ゴーストの「こくばじょうのすがた」に変化する。


ディアルガパルキア
┣通常
┗オリジンフォルム

Pokémon LEGENDS アルセウス』にてディアルガ・パルキアのオリジンフォルムが登場。
第三伝説のフォルムチェンジが後に二体の伝説にも取り入れられるのはシリーズ初である。
ギラティナと同じく「真の姿」としての形態だが、時間も空間も無いやぶれたせかいに住む生命体として脚のない独自の姿を形取っているあちらと異なり、こちらの二体はアルセウスの分身として創造されたためか、アルセウスに似た見た目へと変化している。特に腕が消滅して四足歩行へと姿を変えた(戻った)パルキアが顕著。
だいこんごうだま/だいしらたまを使用することでフォルムチェンジする。


ラブトロス
┣けしんフォルム
┗れいじゅうフォルム

『LEGENDS アルセウス』で増えたもう1種の「化身」。
「うつしかがみ」でフォルムチェンジするなど、多くはトルネロス・ボルトロス・ランドロスと同じ特徴を持っている。


●第九世代

イルカマン
┣ナイーブフォルム
┗マイティフォルム

特性「マイティチェンジ」によって、一度手持ちに戻った後に再び出すとキモイルカマイティフォルムに変化する。
この状態ではHPと素早さ以外の種族値、特に攻撃が上昇し、種族値合計650(ナイーブフォルムからは+193)という驚異の数値となる。


コレクレー
┣はこフォルム
┗とほフォルム

コインが詰まった宝箱に埋まるはこフォルムと、コインを1枚背負ったとほフォルムが存在する。
戦闘できるのははこフォルムのみであり、とほフォルムはフィールド上で話しかけるとコインを落として逃げて行く。なお、とほフォルムはポケモンGOから連れてくることができるようになったが、ゲーム内でフォルムチェンジすることはできず、メルタンをゲーム内で進化できないのと似ている。


コライドンミライドン
┣かんぜんけいたい/コンプリートモード
┗せいげんけいたい/リミテッドモード
 ┣しっそうけいたい/ドライブモード
 ┣ゆうえいけいたい/フロートモード
 ┗かっくうけいたい/グライドモード

ライドポケモンとしてのライドフォルムと、戦闘用のバトルフォルムの2つの姿を持つ。


オーガポン
┣みどりのめん
┣かまどのめん
┣いどのめん
┗いしずえのめん

通常は「みどりのめん」の姿で、仮面を持たせることでそれぞれの姿に変化する。


◆テラパゴス
┣ノーマルフォルム
┣テラスタルフォルム
┗ステラフォルム

非戦闘時はノーマルフォルムで、バトル中はフィールドに出ると特性「テラスチェンジ」でテラスタルフォルムに変化。
この状態からさらにテラスタルを行うと『スカーレットブック』及び『バイオレットブック』に記載されていた姿であるステラフォルムになる。


性別によらず外見の違いがあるポケモン


〇第二世代

アンノーン
┗あるすがた(全ての姿がこの名称)

AからZまでの英字26文字、第三世代からは更に!と?を模した計28種類の外見が存在する。
!と?は貰える経験値が少し高い。その他、第二世代ではアンノーンの外見と色違いが両方とも個体値を参照していたせいでIとVにしか色違いがいなかった。
Wは金銀のみデザインが違っていた。


〇第三世代


一匹毎にブチの模様が違う。
模様のパターンは理論上40億以上存在する。色違いの場合も同様
実際にはブチの位置が重なる事があるためもうちょっと少なくなるが、色違い個体を考慮すると、そのパターン総数は約80億通り、2の33乗に限りなく近い。
個体毎の性格値を参照してブチ配置が決まるが、実は同じ個体でも別の作品に送るとブチの位置が微妙に変わってしまう事があるようだ。
どちらかというとパッチール固有の仕様であり、すがた違いには含めない場合もある。


〇第四世代

ミノマダム
┣くさきのミノ
┣すなちのミノ
┗ゴミのミノ

進化した時点のミノムッチ(♀)のミノを引き継ぐが、最後に戦闘をした場所によってミノが変化した進化前(前述)と違って、二度と脱ぐ事はできずそのまま固定される。
第1タイプのむしは共通だが、第2タイプはそれぞれくさ、じめん、はがねタイプ。


◆カラナクシ・トリトドン
┣にしのうみ
┗ひがしのうみ

シンオウ地方中央のテンガン山を基準にしてその東西で姿が違う。西側はピンク、東側は水色。色違いと勘違いする人もいたとか(実際はそれぞれの姿に色違いがある)。
ピンクの方が初めて会うカラナクシだったりシロナさんが使ってきたりで有名。
以降の作品ではバージョンごとに入手できる姿が異なったりしていたが、バージョン関係なくアローラガラルは何故かひがしのうみしか野生出現しない。位置関係考察に使えなくもない現象だが、理由は不明。


◆ピチュー
┣通常
┗ギザみみピチュー

HGSSにのみ実装されている。
2009年の劇場版の特別前売り券の特典で手に入った「ピカチュウカラーのピチュー(特別な色違いのピチュー)」をHGSSに連れてくると手に入る。
映画に登場する個体と同様に左耳にくせっ毛がある。他のソフトには移送できない。


〇第五世代

バスラオ
┣あかすじのすがた
┣あおすじのすがた
┗しろすじのすがた

バージョンによって出やすいすがたが違い、ブラック/ブラック2ではあかすじ、ホワイト/ホワイト2ではあおすじがよく出現する。
反対の方は泡が出ている地点でのみ出現する。
特性に違いが見られ、あかすじは「すてみ」と「てきおうりょく」、あおすじは「いしあたま」と「てきおうりょく」。隠れ特性はどちらも「かたやぶり」。
以後のソフトでもバージョンによって出現する姿が異なる。

しろすじのすがたは『LEGENDS アルセウス』で新たに追加。
図鑑の解説文によるとヒスイ地方特有のリージョンフォームのようだが、「ヒスイのすがた」ではなく専用の名称が付けられている。


〇第六世代

+ すがた一覧
┣ひょうせつのもよう
┣ゆきぐにのもよう
┣せつげんのもよう
┣たいりくのもよう
┣ていえんのもよう
┣みやびなもよう
┣はなぞののもよう
┣モダンなもよう
┣マリンのもよう
┣ぐんとうのもよう
┣こうやのもよう
┣さじんのもよう
┣たいがのもよう
┣スコールのもよう
┣サバンナのもよう
┣たいようのもよう
┣オーシャンのもよう
┣ジャングルのもよう
┣ファンシーなもよう
┗ボールのもよう

3DS本体の一番初めの地域設定によってビビヨンの翅の模様が変わる。地域別の18種類と配信限定の2種類、合計で20種類がいる。
徹底された希少性の維持(遺伝不可・本体設定の変更などの小細工も通用しない)、模様自体の綺麗さもあり、沢山のコレクターがいる。
ビビヨンが伝説のポケモンと交換される、などという事態が当然の様に繰り広げられている。
SVでは各地で様々な模様を見ることが出来るが、SVがPokémon GOと連携対応するまでは、プレイヤーが手に入れられるのが第六世代当時配布限定だったファンシーなもようのみだった。


◆フラべべ・フラエッテフラージェス
┣あかいはな
┣きいろいはな
┣オレンジいろのはな
┣あおいはな
┣しろいはな
┗えいえんのはな(フラエッテのみ)

棲息している花畑の色によって、花や花のような部分の色が違う。
色によって能力が違うという様な事は無い。
現状入手手段は無いが、データ上の存在としてAZのフラエッテ(えいえんのはな)がいる。
第七世代ではえいえんのはなの個別の図鑑説明も用意されたが、『スカーレット・バイオレット』ではデータそのものが削除された様子。


◆バケッチャ・パンプジン
┣ふつうのサイズ
┣ちいさいサイズ
┣おおきいサイズ
┗とくだいサイズ

グラフィック上の大きさの個体差表現の先駆け。大きいほどHPと攻撃が上がり、素早さが下がる。
また、姿によって種族値が変わるポケモンは多数いるが、HP種族値が変わるポケモンもこの系統が初。
とくだいサイズは他のサイズと鳴き声が違う上に必ず「きせきのタネ」を持っているため、野生個体の識別は容易。
剣盾のDLCでは、とくせいパッチで全ての隠れ特性が入手可能になったほか、「マックスレイドバトル」で隠れ特性のポケモンしか出現しない巣に出現することもある。


〇第七世代

ルガルガン
┣まひるのすがた
┣まよなかのすがた
┗たそがれのすがた

バージョンごとに進化先が限定されており、サン/ウルトラサンでは昼に「まひるのすがた」、ムーン/ウルトラムーンでは夜に「まよなかのすがた」に進化する。
また、配信限定の個体またはその子孫である特性「マイペース」のイワンコは、夕方の時間帯に「たそがれのすがた」(USUMで追加)に進化する。
剣盾では、バージョンに関係なく通常イワンコは時間帯によって「まひるのすがた」「まよなかのすがた」に、マイペースイワンコは夕方に「たそがれのすがた」に進化する。


◆サトシのピカチュウ
┣オリジナルキャップ
┣ホウエンキャップ
┣シンオウキャップ
┣イッシュキャップ
┣カロスキャップ
┣アローラキャップ
┣キミにきめたキャップ
┗ワールドキャップ

サン・ムーンで追加。キミにきめたキャップはUSUMで追加。
映画の特別前売り券の特典などとして配布された、サトシが歴代のアニメシリーズで身に着けてきた帽子を被った個体。
「サトピカZ」を持たせる事で専用Zワザ「1000まんボルト」を使用できる。
第八世代では新無印に対応した「ワールドキャップ」が追加された。
なお、アニメではサトシのピカチュウはキョダイマックスできるのだが、ゲームのキャップピカチュウはどうやってもキョダイマックス個体にはなれない。


〇第八世代

マギアナ
┣通常
┗500ねんまえのいろ

通常の姿は経年劣化で塗装が剥がれたもので、製造当時のままの「500ねんまえのいろ」が存在する。
元は映画『ボルケニオンと機巧のマギアナ』でも描写されたもので、すがたのデータ自体は第七世代から存在していたが、剣盾初期に『Pokémon HOME』の全国図鑑完成の報酬として解禁された。
しかし剣盾にマギアナを送る事が出来るようになったのは、DLC第1弾「鎧の孤島」が配信されてから。それまでは事実上幽閉されていた。


ストリンダー
┣ハイなすがた
┗ローなすがた

進化前のエレズンの性格によって、進化後の姿が変わる。
第2特性(プラス/マイナス)と一部の習得技が異なる。
なおどちらのストリンダーでもキョダイマックスすると共通の姿となる。


◆ヤバチャ・ポットデス
┣がんさくフォルム
┗しんさくフォルム

住処にしているアンティークの食器には贋作と真作が存在し、それぞれ進化に必要な道具が「われたポット」/「かけたポット」と異なる。
野生で手に入るヤバチャの大半は贋作。真作の子でも贋作になったりする。
外見の違いはカップの下面の印の有無と、個体毎にチェックするのは非常に困難。判別自体はどちらの道具を使えるか確認すれば良いだけなので容易だが。ただしかけたポットはなかなか手に入らない…。


マホイップ
┣ミルキィバニラ
┣ミルキィまっちゃ
┣キャラメルミックス
┣ミルキィレモン
┣ミルキィルビー
┣ミルキィソルト
┣ルビーミックス
┣ミルキィミント
┗トリプルミックス

マホミルにアメざいくを持たせてトレーナーが一定時間ぐるぐる回ることで進化が起こり、進化するときのシチュエーションでフレーバー(体色・模様)や飾りが変わる。
進化後の頭についている飾りは進化させるときに持たせたアメざいくによって異なり、バトルカフェで貰える事のあるいちごアメざいく、ベリーアメざいく、ハートアメざいく、よつばアメざいく、おはなアメざいく、スターアメざいく、リボンアメざいくの7種類がある。ただし、スターとリボンは期間限定のマックスレイドバトルの報酬、あるいはDLC「鎧の孤島」で追加されたウッウロボの合成でのみ手に入る。
体の模様のパターンはの上記の9種類。
つまり、7種類のアメざいくと9種類の模様を組み合わせるようになっており、全部で63種類の姿がある。
ビビヨンと異なりすべての個体が63種類の進化先を選べるのが特徴。
なおどのフレーバーのマホイップがキョダイマックスしても、全てのアメざいくの意匠を持った1種類の姿にしかならない。
色違いは一律で黒ごま風味。内部データは別物でメテノと同じ仕様。


ウーラオス
┣いちげきのかた
┗れんげきのかた

「鎧の孤島」のストーリーを進めると「双拳の塔」に挑戦できるようになる。
「あくの塔」「みずの塔」の2つのどちらかを踏破して「あくの掛け軸」/「みずの掛け軸」をダクマに見せるとウーラオスに進化する。種族値と特性は同じ。
「いちげきのかた」はかくとう・あくタイプ。また、専用技「あんこくきょうだ」を覚える。キョダイマックスわざは「キョダイイチゲキ」。
「れんげきのかた」はかくとう・みずタイプ。また、専用技「すいりゅうれんだ」を覚える。キョダイマックスわざは「キョダイレンゲキ」。


ザルード
┣通常
┗とうちゃん

とうちゃんは人間の子供を拾い群れを離れた個体。子供が落ち着く匂いのするピンクのマントを纏っている。『劇場版ポケットモンスター ココ』の劇場配布限定。


〇第九世代

ケンタロス(パルデアのすがた)
┣コンバット種
┣ブレイズ種
┗ウォーター種

リージョンフォームの中に、更に細かい「種」という分類を持つ初のポケモン。
かくとう単タイプと、みず複合、ほのお複合の3種存在する。
専用技「レイジングブル」はフォルムによってタイプが変わる。


イッカネズミ
┣3びきかぞく
┗4ひきかぞく

親のように見える2匹と子供のように見える1匹からなる3びきかぞくと、親のように見える2匹と子供のように見える2匹からなる4ひきかぞくが存在。
進化時に分岐するが、3びきかぞくの方がレア。


イキリンコ
┣グリーンフェザー
┣ブルーフェザー
┣イエローフェザー
┗ホワイトフェザー

羽根の色の違う4種が存在し、色ごとにグループを組んで活動している。
ホワイトフェザーはレア。
また、グリーン・ブルーとイエロー・ホワイトで隠れ特性が異なる。


ノココッチ
┣ふたふしフォルム
┗みつふしフォルム

胴体の節の数が2つの個体と3つの個体が存在する。
基本的にふたふしなのだが、進化時に稀にみつふしになる場合がある。


シャリタツ
┣そったすがた
┣たれたすがた
┗のびたすがた

獲物となる鳥ポケモンの好みに合わせた3種の擬態が存在する。ゲームシステムとしては、特性「しれいとう」でヘイラッシャの口内に入った後にヘイラッシャが使う「いっちょうあがり」の効果がすがたによって変わる。
主人公が近づくとそれぞれフォルム名通りのリアクションをとるので一度じっくり見てみよう。


チャデス・ヤバソチャ
┣マガイモノのすがた・タカイモノのすがた(チャデス)
┗ボンサクのすがた・ケッサクのすがた(ヤバソチャ)

ヤバチャ・ポットデスと同様、住処にしている茶器に「マガイモノ」「タカイモノ」が存在し、それぞれ進化に必要な道具も「ボンサクのちゃわん」/「ケッサクのちゃわん」と異なる。
こちらもタカイモノの方がレア。ちなみにヤバチャ・ポットデスと類似点があるものの、生態が似ているだけで、近縁ではない。ウミディグダやノノクラゲと同じ。


ガチグマ
┣通常
┗アカツキ

アカツキはヒスイ地方からキタカミの里に流れ着いたガチグマが独自の変化を遂げた個体。全国図鑑では区別されず、キタカミのリージョンフォームのようであるが、個体数の点でどちらかというと伝説のポケモンになりつつあるようなポケモンと考えることもできる。


性別による外見の違いがあるポケモン


第四世代より、当時のポケモンのうち90種には性別によって容姿に微妙な差が生じるようになった。
例として、
  • ピカチュウ:♂なら尻尾の先端が四角くなっているが、♀は先端がハート♥のように丸く二つに分かれている。
  • ソーナンス:♀には口紅のような模様がある。
といった風に、体のパーツの形やサイズ、模様などにわずかな違いがある。
中でもヒポポタスとカバルドンは全体的な色の濃さが全く異なり、アイコンや公式絵が♂基準なのもあって初見では♀を色違いか何かだと勘違いしてしまいがち。これらはそれぞれに色違いが存在するため、コレクターにとっては辛いところ。

静止ドット絵でしか表現できなかった時代なりにポケモンの生物らしさを引き出そうとした試みだとも考えられるが、戦闘中のポケモンのアニメを動かすようになった第五世代、共通規格の3Dモデルを用いるようになった第六世代以降では流石に厳しいのか、著しい性差以外はほとんど追加されなくなった。その代わり、技などの能力まで変えてくるようになったが。


以下には公式ゲームアートが描き分けられ、ドット絵も雌雄別々に用意される程の大きな性差があるものを記す。
いずれも第五世代以降で登場したものである。



現実のキジと同様、♂は赤い飾り羽と緑色の鮮やかな体色を持つが、♀は茶色中心のシックな色合い。
図鑑説明によると♀の方が飛行能力が高いらしいが、種族値や習得技の違いは全くない。


◆プルリル・ブルンゲル

♂は水色中心、♀はピンク色中心。
その他の仕様に違いはない。



♂には「火」の字に見える横に大きなたてがみがあるが、♀のたてがみは長く後ろになびいている。



♂は青を基調とし、♀は白を基調とする。
レベル習得技と隠れ特性に大きな違いがあり、♂は変化技向き(いたずらごころ)、♀は攻撃技向き(かちき)。



♂は執事のような模様とチャイムのような鳴き声、♀はメイドのような模様とベルのような鳴き声。
習得技と種族値と通常特性が異なり、♂は攻撃向き(せいしんりょく/シンクロ)、♀は耐久向き(マイペース/シンクロ)。隠れ特性はどちらも「サイコメイカー」。



♂は筋や斑点が赤く魂が眉毛や髭のような形となり勇ましい表情で、♀は筋や斑点が白く魂は口紅のようについており穏やかな表情。
種族値は♂は攻撃、♀は特攻の方が高い。



♂は頭部が黒く、♀は頭部が茶色で尻尾の先端が三又に分かれている。
種族値と通常特性の1つが異なり、♂は攻撃寄り(ミイラ互換のとれないにおい)、♀は防御寄り(アロマベール)。



分類的な整理


ここまでは、フォルムチェンジやすがた違いを登場した世代の順に見ていったが、実質的には次のように分類することができる。(ここではリージョンフォームを含め、広く名前が同じポケモンを取り扱う。)

1.リージョンフォーム
①進化系が完結しているリージョンフォーム(独立した進化系になりつつあるポケモン)
スリープ(・スリーパー)とムンナ(・ムシャーナ)や、バオップ(・バオッキー)とヒヤップ(・ヒヤッキー)のように、完全に別の進化系であるが、近縁であるポケモンが存在する。しかし、近縁なもののうち、遺伝的に不完全で、環境要因が強く働く場合、別の地方に連れて行くと子の姿が変化する例が知られている。これを特にリージョンフォームといい、名前は同一のものを用いる。遺伝的な変異が蓄積するといずれは異なるポケモンとして定義されることになる可能性が考えられる。ヒスイのすがたに関してはビリリダマなど、ポケモンによっては原種といえるかもしれないが、例えばアローラのすがたに関しては前後関係がはっきりしている。(以下において、地方名などが付くものが「リージョンフォーム」に該当する。)

アローラのすがた
┣イシツブテ(アローラ)・ゴローン(アローラ)・ゴローニャ(アローラ)
┣コラッタ(アローラ)・ラッタ(アローラ)
┣サンド(アローラ)・サンドパン(アローラ)
┣ロコン(アローラ)・キュウコン(アローラ)
┣ディグダ(アローラ)・ダグトリオ(アローラ)
┣ニャース(アローラ)・ペルシアン(アローラ)
┗ベトベター(アローラ)・ベトベトン(アローラ)
ガラルのすがた
┣ジグザグマ(ガラル)・マッスグマ(ガラル)・タチフサグマ
┣ニャース(ガラル)・ニャイキング
┣サニーゴ(ガラル)・サニゴーン
┣カモネギ(ガラル)・ネギガナイト
┣デスマス(ガラル)・デスバーン
┣ポニータ(ガラル)・ギャロップ(ガラル)
┣ヤドン(ガラル)・ヤドラン(ガラル),ヤドキング(ガラル)
┣ダルマッカ(ガラル)・ヒヒダルマ(ガラル)
┗マッギョ(ガラル)
ヒスイのすがた
┣ガーディ(ヒスイ)・ウインディ(ヒスイ)
┣ビリリダマ(ヒスイ)・マルマイン(ヒスイ)
┣ゾロア(ヒスイ)・ゾロアーク(ヒスイ)
┣バスラオ(しろすじ)・イダイトウ
┣ニューラ(ヒスイ)・オオニューラ
┗ハリーセン(ヒスイ)・ハリーマン
パルデアのすがた
┣パルデアウパー・ドオー
┗パルデアケンタロス3種

②部分的なリージョンフォーム
進化前のポケモンが同じであり、複数の進化先を持つポケモンは多く存在するが、その中で、進化の区別の要因が気候のみに依存する場合、これもリージョンフォームに含め、同一の名前とする。例えばリージョンフォームのアローラタマタマが生じたり、ガラルバリヤードがマネネを産めなくなったりすると、独自の進化系が完結することになり、①に移行するとも考えられる。

アローラのすがた
┣ピチュー・ピカチュウ・ライチュウ(アローラ)
┣タマタマ・ナッシー(アローラ)
┗カラカラ・ガラガラ(アローラ)
ガラルのすがた
┣マネネ・バリヤード(ガラル)・バリコオル
┗ドガース・マタドガス(ガラル)
ヒスイのすがた
┣ヒノアラシ・マグマラシ・バクフーン(ヒスイ)
┣ミジュマル・フタチマル・ダイケンキ(ヒスイ)
┣ヌメラ・ヒスイヌメイル・ヌメルゴン(ヒスイ)
┣モクロー・フクスロー・ジュナイパー(ヒスイ)
┣チュリネ・ドレディア(ヒスイ)
┣ワシボン・ウォーグル(ヒスイ)
┗カチコール・クレベース(ヒスイ)

③伝説のポケモンのリージョンフォーム(広義のリージョンフォーム)
伝説のポケモンの場合、形態が特に類似していて、なおかつ生息域に違いが認められる場合、それらのポケモンをリージョンフォームとする場合がある。

ガラルのすがた
┣フリーザー(ガラル)
┣サンダー(ガラル)
┗ファイヤー(ガラル)
キタカミのすがた
┗ガチグマ(アカツキ)


2.リージョンフォーム以外のすがた違い
①同じ名前が与えられているが能力の異なるポケモン
生態などが似ているため、リージョンフォームからは外されるが、能力などが異なっていて、実質的には別のポケモンに近い存在。性別によるものには、ニドラン♀とニドラン♂、バルビートとイルミーゼ、ミノマダムとガーメイルのように別々の名前が与えられているものもあり、これらは除く。

通常のポケモン
┣ミノマダム3種
┣バスラオ2種
┣ニャオニクス(雌雄)
┣バケッチャ・パンプジン各4種
┣ルガルガン2種
┣イエッサン(雌雄)
┣ストリンダー2種
┣ウーラオス2種
┣イダイトウ(雌雄)
┣パフュートン(雌雄)
┣シャリタツ3種
┗パルデアケンタロス3種
特殊なポケモン
┣ギザみみピチュー
┣おきがえピカチュウ
┣ゲッコウガ(きずなへんげ)
┣ジガルデ(スワームチェンジ)
┗イワンコ(マイペース)・ルガルガン(たそがれ)

②姿のみが異なるポケモン
以下に姿だけが異なり、能力に変わりはないものを挙げる。(性別による比較的目立たない違いに関しては省略した。)

通常のポケモン
┣アンノーン28種
┣カラナクシ・トリトドン各2種
┣ケンホロウ(雌雄)
┣プルリル・ブルンゲル(雌雄)
┣ビビヨン20種
┣カエンジシ(雌雄)
┣フラベベ・フラエッテ・フラージェス各5種
┣メテノ7種
┣ヤバチャ・ポットデス各2種
┣マホイップ63種
┣イッカネズミ2種
┣ノココッチ2種
┗ヤバチャ・ヤバソチャ各2種
特殊なポケモン
┣マギアナ(500年前の色)
┣サトシのピカチュウ8種(ただし固有のZわざが使える)
┗とうちゃんザルード


3.姿を可逆的に変化させることができるポケモン(フォルムチェンジに該当する)
①戦闘外フォルムチェンジ
バトルと直接関係せずに、ある条件を満たした場合に姿が変化するもの。別のポケモンに変わるイメージであるが、同一ポケモンであり、進化でもない。

能力が変化するポケモン
┣デオキシス4フォルム
┣ロトム6フォルム
┣シェイミ2フォルム
┣トルネロス2フォルム
┣ボルトロス2フォルム
┣ランドロス2フォルム
┣ケルディオ2フォルム
┣ジガルデ(オーラブレイク)2フォルム
┣フーパ2フォルム
┣オドリドリ4フォルム
┣ラブトロス2フォルム
┗コレクレー2フォルム(ゲーム内では不可)
模様替えをするポケモン
┣ミノムッチ3フォルム
┣シキジカ・メブキジカ各4フォルム
┗トリミアン10フォルム
合体をするポケモン
┣キュレム2合体
┣ネクロズマ2合体
┗バドレックス2合体
特殊なポケモン
┣おきがえピカチュウ6フォルム
┗ジガルデ(スワームチェンジ)2フォルム
手持ちに入れることができない設定上のフォルム
┣ジガルデ(ジガルデ・コア)
┗モトトカゲ,コライドン,ミライドンの各種ライドフォルム

②条件付きのフォルムチェンジ
バトル中における条件や持ち物の有無によって変身するもの。ギルガルドやミミッキュのようにあまり形態的には変わらないものも含まれる。

自身の特性によるもの
┣ポワルン×4
┣チェリム×2
┣ヒヒダルマ×2
┣ギルガルド×2
┣ヨワシ×2
┣メテノ×2
┣ミミッキュ×2
┣ヒヒダルマ(ガラル)×2
┣ウッウ×3
┣コオリッポ×2
┣モルペコ×2
┣イルカマン×2
┗テラパゴス×2(ステラフォルムは除く)
自身の特性によらないもの
┣メロエッタ×2(いにしえのうたの効果)
┣ゼルネアス×2(アクティブモード)
┗ヘイラッシャ×4(シャリタツの効果)
特殊なポケモン
┣ゲッコウガ(きずなへんげ)×2
┗ジガルデ(特性スワームチェンジ)×2
持ち物によるもの
┣ディアルガ×2
┣パルキア×2
┣ギラティナ×2
┣アルセウス×18
┣ゲノセクト×5
┣シルヴァディ×18
┣ザシアン×2
┣ザマゼンタ×2
┗オーガポン×4
特有の性質を持つフォルムチェンジ
┣メガシンカ(48種類)
┣グラードン,カイオーガのゲンシカイキ
┣合体したネクロズマのウルトラバースト
┣キョダイマックス(33種類)
┣テラパゴスのステラフォルム
┗オーガポンのテラスタル


その他設定上存在するフォルムチェンジやすがた違い



図鑑説明文によると首の模様には6種類ほどのパターンがあるらしいが、実際にゲームでフォルムの違いとして反映された事はない。なお、ウルトラサンの図鑑説明によると、最新の研究では20種類以上のパターンがあるとされている。
ただし、金銀で初代の柄とは違うものに一度変更され、その後FRLGで元に戻ったが再びエメラルドで変更版になり、結局ダイヤモンド・パール以降は初代仕様に落ち着いたという経緯がある。


イベルタル
┗コクーンモード

イベルタルの休眠状態の名前。
開くとY字状の配置となる翼と尻尾を折りたたみ、文字通り灰色の「繭」のような姿となる。
イベルタルは「ポケモンY」だとこの姿でフレア団秘密基地に電池として安置されているが、覚醒して捕まえてしまうとその後は特に出番はない。
映画「破壊の繭とディアンシー」でも、タイトルにある通りイベルタルがこの姿で眠っている。
因みに、ゼルネアスにも上述のリラックスモードとは別に樹木のような電池フォーム姿が存在し、映画やポケスペでも描写されている。


ロトム
ロトム図鑑
┣スマホロトム/ロトムじてんしゃ
┣ロトミ
┗ドローンロトム

第七世代から登場するようになった、サポート用のロトムのフォルム。
バトルでは一切使うことができず、タイプ等があるのかも不明。
ロトム図鑑やロトミは人の言葉を話す事ができ、「~ロト」「~ロミ」といった語尾を付ける。



通常は黒や白単体の姿をしているが、バトルの時には尻尾などが青や赤で明るくなる。キュレムの場合、背中へ向かってチューブ状のものが伸びる。ゼルネアスのアクティブモードと似ているが、特にフォルムチェンジとしては認識されていない。


◆ゲノセクト
┗高速飛行形態

手足を折りたたんで飛行することができる。第五世代では映画でしか見られなかったが、第六世代になると、ボールから登場するときに高速飛行形態から変身するアニメーションとして再現されている。


◆カリキリ・ラランテス
┗フラワーモード

カリキリとラランテスが体勢を低くし、花のような外見になったもの。
カリキリは昼間に手の葉を広げ、体を地面に埋めつつ眠りながら光合成しているもので、アニメでも描写された。
ラランテスの場合は手足や翼を折り畳み、どうやってそのポーズになったのか全く分からないほどキレイに花のような形となる。


ソルガレオルナアーラ
┗ライジングフェーズ/フルムーンフェーズ

パワーを開放するときに一時的に見られる姿。


デンジュモク
┗ツリーフォーム

コードのような腕、脚、尾を真っすぐ伸ばして地面に突き刺し、五脚の樹のようになった姿。
立って歩いたりしている姿はデンジュモク本来の姿でないらしく、元居た世界ではこの姿勢のデンジュモクが大量に自生している。



特別なZわざを使う際に前4者は殻を閉じて、オーラでできた巨大な人型になる。マーシャドーに関しては、普段は黒色をしているが、緑色を帯びるようになる。


モトトカゲ
┣デフォルトフォルム
┣バトルフォルム
┗ライドフォルム

日常では四足歩行のデフォルトフォルム、戦闘時は二足歩行のバトルフォルム、移動に特化するために喉袋と尾を膨らませたライドフォルムになるということがジニアの生物学の授業で明かされている。
実際にプレイヤーがモトトカゲに乗ってこの変化を確認することはできないが、コライドン・ミライドンのフォルムチェンジと同じ特徴を持っているため、3種の関連性を窺える。


ヘイラッシャ
┗シャリタツ各種を取り込んだ姿

ヘイラッシャはシャリタツの特性「しれいとう」により、口の中にシャリタツを取り込んだ姿になることができる。シャリタツの種類に応じて、わざ「いっちょうあがり」の効果が変化する。



スター団が使用する、ブロロロームの改造形態。



類似する要素


フォルムチェンジのように姿が変わったり、個体による姿の違いがあるが設定上フォルムとは異なるものとして扱われているもの。
詳細や対応するポケモンは個別項目を参照。

「アローラのすがた」や「ガラルのすがた」など、棲息する地方に適応して原種とは異なる姿や能力になったポケモン。

ポケモンとトレーナーの絆によってキーストーンとメガストーンを共鳴させることで発生する「進化を超えた進化」と表現される現象。
戦闘中、一時的にポケモンの姿や能力が変化する。

  • ゲンシカイキ
カイオーガとグラードンにのみ発生する膨大な自然エネルギーを吸収し姿と能力を変化させる現象。
メガシンカの項目を参照。

ガラル地方のパワースポットで発生するポケモンが巨大化する現象「ダイマックス」で、姿も変化し専用のキョダイマックスわざを使える個体。

  • テラスタル





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最終更新:2024年01月25日 12:18

*1 メガシンカを含むとメガミュウツーYに抜かれる

*2 発案自体はゲーフリ側。