エルフーン

登録日:2010/10/07(木) 20:21:54
更新日:2023/12/21 Thu 07:47:36
所要時間:約 9 分で読めます




つむじ風に 乗って 現われる。 すきまから 家に 入り込み いたずらを していく ポケモン。


■データ


全国図鑑No.547
分類:かぜかくれポケモン
英語名:Whimsicott
高さ:0.7m
重さ:6.6kg
タマゴグループ:植物/妖精
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ/フェアリーXYで追加

特性:すりぬけ(「ひかりのかべ」「リフレクター」「しんぴのまもり」「しろいきり」「みがわり」の効果を無視して技を出せる)
  :いたずらごころ(変化技の優先度が+1になるが、技を当てる相手があくタイプの場合は必ず失敗する)
隠れ特性:ようりょくそ(晴れの時、素早さが2倍になる)

HP:60
攻撃:67
防御:85
特攻:77
特防:75
素早さ:116
合計:480

努力値:素早さ+2



モンメンに「たいようのいし」を使うと進化する。


■概要


白い綿毛に包まれた小柄で可愛らしい羊や妖精のような姿をしており、進化前と違って褐色の体を持つ。
モデルは羊が実るとされる伝説の植物のバロメッツであろう。


そのモフモフで非常に可愛らしい姿から発売直後から嫁宣言するトレーナーが後を絶たず、BWを代表する萌えポケモンである。
ふわふわもこもこもふもふ褐色ロリ(又はショタ)とか破壊力高すぎるだろ…

非常に身軽で柔軟性に長け、どんな小さな隙間でも風のようにすり抜けて侵入してしまう。

またとても悪戯好きな性格をしており、その隙間抜け能力で容易に家の内に侵入しては悪戯を繰り返すという地味にはた迷惑な生態を持つ。
図鑑説明によれば「大切なモノを隠したり、部屋中を綿まみれにした上で、ニコニコ笑って去っていく」とのこと。
正にいたずらごころ。でも可愛いから許す!

ちなみにこの生態は、全身の綿が日の光を浴びる度に膨らんでいく性質を持つのが理由の一つらしい。
よって水分を吸うと重くなって動けなくなり、その際には諦めて観念するという潔い一面も。

■ゲームでのエルフーン


進化前のモンメンは野生ではブラック&ブラック2でのみ「ヤグルマの森」等で登場。
防御努力値を振ってる時に現れては結構高い素早さから逃げることが出来ない。
おまけに「しびれごな」を撒いたり「やどりぎのタネ」を飛ばしてきてかなり鬱陶しい。

ホワイトでは野生で一切登場しないがシッポウシティでチュリネと交換してくれる人物が存在する。ニックネームは「モンモン」
特性「いたずらごころ」固定のおかげで使い勝手が良い。
しかもわざマシン対応率も御三家ジャローダよりはマシな上に素早さもあちらより上なので、ストーリー中ではジャローダの上位互換とも言われている(あくまでストーリー中での話であり、対戦での役割は異なるのでその辺は安心)。

どうでもいい人にはどうでもいい話だが、さりげなく特攻個体値がVだったりする。


■対戦でのエルフーン


素早さが高い以外は全体的に平均かそれ以下の能力で種族値的にはそれほど強くない。タイプも不遇なくさ単である。

しかし変化技全般の優先度を+1するという特性「いたずらごころ」が非常に凶悪で、
これと「やどりぎのタネ」「みがわり」「まもる」を利用したやどみがまもコンボがまさに恐怖。

一度でも「やどりぎのタネ」が決まってしまったら、
後は特性により先制で繰り出される「みがわり」と「まもる」を交互に繰り返すだけで大抵の相手を封殺してしまう。
可愛い顔してとてもえげつない子である。

また他にも防御三段階アップという積み技「コットンガード」や相手の変化技を縛る「アンコール」等を筆頭に有効な変化技を大量に覚えるため、
ますます手が付けられない。
対策を怠ると三タテだって珍しくない。第五世代初期では屈指の要対策ポケモンとして恐れられていた。

有用な変化技を多く所持するくさタイプと強力な特性が上手く組合わさったポケモンである。

コイツのおかげで一時期ワタッコがオワタッコと呼ばれまくる惨事が発生した(解析の進んだ現在は殆ど呼ばれなくなったが)。
対策としては大半が変化技を使ってくるため、「ちょうはつ」がとても有効。
ただし逆に「ちょうはつ」され返されたり「アンコール」されてアタッカー無償降臨の起点にされる可能性もあるので安定しない。

「やどりぎのタネ」そのものが効かないくさタイプを繰り出すのも有効。
だが「どくどく」を使われる可能性もあり、ナットレイ等の毒状態が効かないくさタイプも「ぼうふう」や「めざめるパワー(炎)」で対策される事もある。

フシギバナ等のくさ・どくタイプならほぼ完封できる。
特にフシギバナならアタッカーエルフーンが「ぼうふう」をしても、D特化ならば安定して受けられるし、こちらはヘドロばくだんで確定2発。

攻撃面に関しても貧弱で主なダメージソースが「どくどく」や「やどりぎのタネ」といったものになりやすいので、
特性「マジックガード」のポケモンや主な変化技を反射出来る「マジックミラー」のポケモンは有利に立ち回りやすい。

もっともこれらをエルフーン単体で突破は不可能に近いので逃げられてしまうだろうが。

その他の対策としてはボルトロスの「ちょうはつ」、特性「ヘドロえき」や「マジックガード」のポケモンの使用、「とんぼがえり」の連続使用等。

全体的にエルフーンピンポイントになりがちなのが厄介なところ。まぁそれはエルフーンの可愛さに免じて許してあげよう。


…と、こんな具合に鬼畜ぶりを発揮していたエルフーンだったが、その後は対策が進み、シングルではあまり見かけなくなった。
ダメージソースがほぼ「やどりぎのタネ」のみで相手に負担がかけにくい事や、
そもそも厄介なやどみが戦法も実は交換連打でPP切れに持ち込めば簡単に対策出来る事、特殊アタッカーのごり押しに弱い事、第7世代からあくタイプにいたずらごころが効かなくなった事等、
研究が進んであらゆる弱点が露呈しエルフーンはめっきり見なくなった。

そのためか最近のエルフーンは「おいかぜ」や「おきみやげ」を利用したサポート型が多くなっている模様。

それでもサポート役が活きるダブルでは相変わらず強ポケの一角。
テラキオンを「ふくろだたき」にし超強化するわトリル発動しても特性のおかげで先手を取るわ守るをアンコするわとやりたい放題な性能である。
しかしそのような性能が発揮出来たのもイッシュダブル限定であり、
WCS2012では霰パの流行により数をめっきり減らし、はっきり言ってオワコンレベルのような使い勝手である為、ダブルでも使用率は良くない。 

XYでは新たにフェアリータイプを得て、新一致技「ムーンフォース」を習得。
むしを等倍、ドラゴンを無効にできるが、はがねに弱くなってしまった。
さらにどくタイプは4倍のダメージを喰らってしまうため要注意。

エアームドテッカグヤトゲキッス、特性「ふゆう」のドータクンと共にガブリアスのタイプ一致技であるドラゴンとじめんを両方半減以下に抑えられるポケモンの1匹でもある。
また、ガブリアスよりも素早いフェアリーの元祖であり、無補正C180振り「こだわりメガネ」持ち「ムーンフォース」で耐久無振りなら一撃で倒せる。
そのため、フェアリータイプの中でも貴重な素早い特殊アタッカーとしても活躍できるようになった。
上述の「ちょうはつ」で対策したつもりが「いのちのたま」「こだわりメガネ」を持たせたアタッカー型だったということもあり得る。

タイプ一致技はフェアリー技がシングルなら「ムーンフォース」、ダブルなら「マジカルシャイン」、くさ技は「エナジーボール」「ギガドレイン」「くさむすび」から選択。
サブウェポンには同じくさタイプに有効で半減されづらく追加効果の強力な「ぼうふう」、ゲンガーギルガルドに有効な「シャドーボール」、4倍弱点のどくタイプに有効な「サイコキネシス」がある。
めざめるパワー」はじめん・ほのお・こおり等から選択したい。
それでもあくタイプにいたずらごころが効かなくなったのは大きな痛手。一応フェアリータイプなのでタイプ一致で弱点を突くことはできるが、火力がそこまで高くないので確1にできるポケモンは少なく、安定しない。相手にヘルガーアローラベトベトン炎複合や毒複合を見かけたら赤信号

携帯機から据え置き機へ舞台を移したソード・シールドでは苦手としていた強力なはがねタイプを始め、競合するポケモンが数を減らしたため以前より使用者が増えた。
特におきみやげサポート型は新要素・ダイマックスとの噛み合いが良く、後続のエースが暴れるための起点作りに大いに貢献してくれる。
同じく「いたずらごころ」を持つフェアリーポケモンのオーロンゲも登場しているが、あちらは元々アタッカー向けの種族値、サポートをするにしても壁張りがメインになるため特に意識する必要はない*1
相手のダイマックスに対してはみがわりを連打してターンを浪費させて無駄打ちに終わらせるという対抗手段もあるが、能力が上昇するタイプのダイマックスわざに対しては下手に粘ると
積みの起点にされかねないため、状況をよく見極める必要がある。

この第八世代からターン中の素早さ実数値変更によりそのターン中にその実数値に従った行動順となる仕様に変更され、上からの「いたずらごころ」+「おいかぜ」で味方の素早さを即座に2倍にして上から動かせるようにする動きが可能となった。
実際この点が活きたため、ダウンロードコンテンツ解禁前のダブルバトルでは「代表的な6匹」クラスの使用率を誇り、ランクバトルシーズン1では使用率1位に輝いた。

■進化前 モンメン


風に 吹かれて 気ままに 移動。 雨の 日は 体が 重いので 大木の 根元で 雨宿り。

全国図鑑No.546
分類:わたたまポケモン
英名:Cottonee
高さ:0.3m
重さ:0.6kg

  • 種族値
HP:40
攻撃:27
防御:60
特攻:37
特防:60
素早さ:66
合計:280

努力値:素早さ+1


エルフーンは髪の部分が綿だが、モンメンはそのものが綿の塊。耳の部分が葉。
普段は風に吹かれて気ままに移動、仲間がいるとくっつき雲の塊のようになる。
敵に襲われると目眩ましのダミーとして体の綿を放出し、その隙に逃げ出す。

リトルバトルでは進化後に近い動きが可能な要注意ポケモンの1匹。
通常の対戦でも最大HPが低い方が「やどりぎのタネ」による回復割合が上がることを理由に使われることも。
要するにレベル1のモンメンに「きあいのタスキ」を持たせ、上述のやどみが戦法を取るわけである。
この場合、レベル1のステータスの低さを活かして「がむしゃら」の威力を最大限に引き出すこともできる。
相手のポケモンを1匹倒した後に「おきみやげ」で起点を作れれば理想的である。

無論、エルフーンでもこれと同じ戦術は可能。
比較するとモンメンはHPの下限がエルフーンよりも1劣る11であり、同じ型のエルフーンと対峙した時に「がむしゃら」で「きあいのタスキ」を潰せる。
一方エルフーンはモンメンが覚えない「ひかりのかべ」「トリックルーム」を覚えるため戦術の幅がより広く、相手との読み合いでも裏をかきやすい。


■ポケモン立体図鑑BWでのエルフーン


今作では、あのもふもふ感を立体で楽しめる。フワフワと浮かぶ固有モーションも非常に愛らしく、一見の価値アリ。
AR機能での被写体としても活躍してくれるはずなので、ソフトをDLしたらひたすら来るのを祈ろう。
ちなみにぬいぐるみも発売されているが、これも反則的にかわいい。発売してすぐ完売したぐらい。
また、エルフーンのみがわりぬいぐるみも発売された。


■Pokémon Café Mixでのエルフーン


軽食系5番目の料理、コオリッポカプレーゼを開発するとウソッキーと共に来店するようになる。仲良し度を最大まで上げると店員に勧誘することが可能。
デリバリー(ガチャ)から引ければ一発で勧誘できる。

2023年4月に開催されたおもてなしイベント「エルフーンのみがわり」にて、みがわりコスチュームも実装された。見た目はなんとみがわりで出てくる人形そのままこいつがカフェにいるなんて全く心が休まらない人もいるかもしれない。

得意料理は軽食。みがわりの得意料理はスイーツ。
得意ギミックは通常コスチュームがチョコレート・練乳・ゼリー・キャンディボトル(メモ必須)
みがわりコスチュームはバター・キャラメル・練乳・ゼリー・クッキングシート

ガチャ限定でなく通常プレイで店員にできるにも関わらず害悪ギミックが悉く得意という優秀なポケモンで、こちらの世界でもイベントのたびに引っ張りだこである。

また、メイン料理には『エルフーンのチーズハンバーグ』という料理も登場。
まさしくエルフーンのような見た目のハンバーグ。とても美味しそう。これを開発するとキテルグマが来店するようになる。




エルフーン「身代わりコットン安定ww宿り木ダメージでお前の負けだ!」
ドサイドン「何勘違いしてるんだ…」
エルフーン「ひょ?」
ドサイドン「まだ俺のロックブラストは終了してないぜ!」
急所に当たった! 身代わりは消えてしまった…
エルフーン「なッ…!?」
急所に当たった!急所に当たった!
エルフーン「うわぁぁああァーー!」
ドサイドン「まだまだぁ!」
急所に当たった!急所に当たった!
トウコ「もうやめて!とっくにエルフーンのHPは0よ!」


エルフーン「かわいいはせいぎ!」
ガマゲロゲ「ムカツク」
ラグラージ「上に同じ」
ルージュラ「同感」
ガマゲロゲ・ラグラージ「珍しく意見が合ったな…。」



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最終更新:2023年12月21日 07:47

*1 エルフーンは「リフレクター」を覚えない。