本多忠勝(戦国BASARA)

登録日:2009/06/26(金) 04:32:01
更新日:2021/09/23 Thu 19:33:43
所要時間:約 10 分で読めます




『本多忠勝!ただ勝利するのみ!』


本多(ほんだ) 忠勝(ただかつ)

戦国BASARA』の登場人物(?)にして、本シリーズのぶっ飛んだ世界観を顕著に現したキャラクター。
CV:なし(機械の駆動音)


シリーズ一作目より三河の武士、徳川家康率いる徳川軍の誇る守護神として登場。
三方ヶ原の戦場を問答無用で駆け抜けながら鮮烈なデビューを飾った。

ゆうに3メートルはあろうかという巨体を全身鋼の鎧で覆い、手にした削岩用回転式突撃槍……
またの名をドリルで敵をなぎ倒す姿はまさに徳川の守護神。

身に纏う鉄壁の装甲は矢はおろか鉄砲ですら跳ね返す。
馬に乗り槍を持って突撃してきた敵兵を返り討ちにする。

戦国の英雄達は彼をこう呼ぶ、


戦国最強

と。



以下、ネタバレ





実は彼の体は鋼……要するにメカでできている

史実では“軽装”で戦場を愛槍「蜻蛉切」と共に疾風のごとく駆け抜け「生涯五十数回の合戦で傷一つ負ったことがない」と伝わる、
戦国随一の機動力を持つ武将だった本多忠勝……


が!

BASARA的解釈により、傷一つ「つけられない」武将、
すなわちロボットというトンデモ設定が出来上がってしまったのだ。



【キャラクター】

全身を覆う赤茶けた鎧、というか分厚い装甲板と時折赤く輝く右目が特徴。
一見すると全身機械の完全なロボットのようだが、左目・口・鼻などには生身の生体部分らしきものもあり、公式も中に人が入ってると明言している。
おそらくパワードスーツないしサイボーグの類なのだろう。
スタッフ的にもアレンジの限界(これ以上できない)点を示す意味もあったらしく、そのデザインインパクトはシリーズでも群を抜いている。
一方で兜から生えた二本の長い角やたすき掛けに巻かれた大きな数珠など、史実を踏襲した要素も組み込まれている。


普段は非常に寡黙……というか全く喋らない。元ネタが今川版なので「マ゛ッ」とも言わない。
声優も「なし」となっており、セリフは音声部分が機械の駆動音*1、表示部分も「…」「!」「?」などの記号ばかり。
しかし家康をはじめとする徳川軍の兵士はちゃんと忠勝が何を言っているのかを理解しているらしく、兵の中には一緒に酒盛りをしたり碁の相手をした者もいる。
実際複数の駆動音と記号の表示である程度感情を読み取ることは可能であり、他のキャラクターたちもある程度その心中を理解出来ている模様。
でも本気で何も言わない風魔相手だとプレイヤーからは会話の内容が全く解らない。

性格自体は生真面目で実直だが、官兵衛の見え見えの嘘に引っかかったり、消沈した勝家の言葉を受け動揺したりと、やや天然気味な部分も見受けられる。
とはいえその身体に秘められた戦闘能力は「戦国最強」の名に恥じぬ絶大なものであり、他陣営の武将たちからも一目置かれている存在である。


君主である家康には絶対の忠義を誓っており、時には背に乗せ遊んだりしつつその成長を見守っている。ある意味保護者のようなポジション。
初期の忠勝のストーリーモードは毎回どこかに拉致られる家康姫を助けに行くものとなっている。
あれ……これなんてマリオ?

『3』以降は成長し立派な青年となった家康の姿に若干の寂しさを覚えつつも、主の目指す太平の世を支えるためその力を奮う。


ファンからの通称は「ホンダム」。
これは忠勝が出撃(出陣ではない)する際のムービーがまんまガン○ムのパク…リスペクトであることから名付けられている。
『2』ではとうとうファン○ルまで持ち出してきてしまった。



【ゲーム内での性能】

メイン武器は「機巧槍」。通称ドリル槍。
でっかいドリルに柄が付いたもの。すごく痛そう。というかこんなものに伝承通りトンボがとまったら両断どころか細切れになるだろ……
元ネタは同社の『ウォーザード』のブレイドの武器だと言われている。
時々デカいトンボだったり地球儀だったり庭の木だったり美容室の前で回っているアレだったりする。

通常の薙ぎ払いなどの他、一部固有技では背面のバックパックから各種支援装備を取り出し攻撃を行う。
なお、「明らかにバックパックに納まらないだろ」といったレベルでポンポンいろんな物が出てくるが、まあ四次○ポケットみたいなもんなのだろう。
移動は基本脚部の無限軌道による高速走行またはブースターによる飛行。

属性は「」で、周囲に紫電をばら撒く。

総じて
  • 極めて長いリーチ
  • 異常な攻撃力の高さ
  • その他のステータスも高水準
  • ダッシュ移動で接触するだけで敵にダメージを与える
  • 一部を除いて敵兵飛び道具(弓や銃など)の一切を弾き返し無効化
といった具合の性能で、無印では文句なしに最強キャラ。
その後もバランスなどからやや控えめにはなっているものの、依然最強クラスの一角として君臨している。

ただし、攻撃モーションに若干クセがあるのでうかつに突っ込むと痛い目にあうことも。
またダウンしないという特性上、一部の吹き飛ばし系の攻撃が多段ヒットして大ダメージを受けることもあるため注意が必要。
地味に視点がぐるんぐるんと回る為、酔いやすい人は酔いやすいという地味な欠点もある。

その体格故に馬には乗れないが、各固有技・奥義で馬並の移動速度が出せるので機動力は高め。
とはいえ図体のデカさはどうしようもないので、細いつり橋通路などでは下の階に落下しやすいといった欠点もある。


基本的に忠勝の撃破が勝利条件となるステージはほとんどなく、敵として登場する際は大体途中乱入のような形となり、プレイヤー目掛けて突っ込んでくる。
撃破だけでも特別恩賞を貰えることがほとんどだが、序盤でレベルが上がってないプレイヤーにとってはトラウマものの強敵である。
大抵は家康さえ倒せばステージクリアになるので、苦手なら忠勝は無視して家康だけ狙うのが得策。
逆に特別恩賞狙いだと家康を倒さずに忠勝だけ撃破する必要があるため微妙に面倒だったりする。

作中の描写も完全に化け物扱いで、真田丸の真田砲に熱血を充電して熱血発射してダメージを与えられるレベル。『宴』に至ってはこれでもノーダメである。

英雄外伝の長宗我部元親のストーリーでは一章でみんなのトラウマ「小牧長久手の戦い」で3度立ち塞がり、
最終章の関ヶ原では、一度は撃破され活動停止するも家康の危機を感じ再起動。
最後の力を振り絞り、家康の前に飛び出し家康を守るように立ちふさがり、その機能を完全停止した。

しかし……しかし!
たとえ命尽きようとも、主君の為に戦った彼はまさに武士と言えるのではないだろうか……!



【主な技(兵装)】

●攻撃形態
バックパックから砲身を展開してミサイルを打ち出す。
プラズマ弾も発射でき、もはやなんでもありである。

●援護形態
前述のファ○ネル。
バックパックから3つ飛び出し、敵をある程度自動追尾し、ビームで攻撃する。戦国にはよくあること。
そこそこ距離があっても敵を捉えてくれるのでコンボの繋ぎや敵武将の削りに最適。
特に『3』では焦土モードの信長相手に重宝する。

●機動形態
バックパックから展開したバーニアを吹かし、一定時間高速移動する。

●防御形態
バックパックからシールドを取り出し、両腕に装備する。小説版ではこれで戦国最強砲を耐え切った。
『3』でリストラされたが『皇』ではそれっぽい衣装がある。

●突進形態
ドリルを構えて文字通り突撃する。
他の固有技の発動中に使用するとパターンが変化する。
例:援護形態を発動している時に突撃するとファ○ネルがIフィー○ドを張って突撃し攻撃範囲が広がる。

●砲撃形態
攻撃形態に代わって『3』に登場した固有技。
バックパックから砲身を展開するのは同じだがこちらは発動するとその場から動けなくなる。
砲身をある程度動かし仰角をつけ曲射によるピンポイント攻撃は出来るが、如何せん隙が大きく使い難い。
後述の飛行形態を組み合わせることで移動しながらの砲撃も出来るがその間は通常攻撃は出来ない。

●電磁形態
バックパックから放電し一定時間体に電撃を纏い、敵をはじき飛ばす。
発動中は体力が減っていくが接近するだけも敵に連続ダメージを与えられる。
無印だとこの技でひどい壁ハメコンボができた。
『3』では固有奥義に出世。『4』では壁ハメも出来、走り回っているだけでコンボ数がカンストすることも。

●雷撃形態
『3』で登場した固有技。
バックパックから頭上に支援兵器を打ち出し、そこから放たれた稲妻を槍で受け止め拡散させ周囲の敵を巻き込む。
これで奥義じゃねえの?ってぐらい威力も隙もデカい。

●重機形態
『3』で登場した固有奥義。槍にパーツを取り付けさらに破壊力を増大させる。
あのホンダムすら鈍重にならざるをえない巨大な機巧槍の姿はまんまガンランス+パイルバンカー。
竜撃砲も撃てるし、「ただ…打ち抜くのみ!!」も出来る。
攻撃後にはリロードモーションのような動きが入る。

●飛行形態
『3』の固有奥義。出自はX。機動形態のアップグレード版。
ブースターにより移動スピードが向上し、発動中にジャンプすると文字通り飛行しながら移動出来る。
速度は馬並。というかこれが無いと奥州レースには参加できない。
支援形態&砲撃形態との組み合わせで空中から敵を一方的に蹂躙可能。

●旋突機動
『4』で登場した固有技。
槍を前方に突きだしたまま回転させ、敵を巻き込み続ける。


◎バサラ技「戦国最強形態」
バックパックから車輪のようなものを展開し、超広範囲に電撃または凄まじい威力のレーザーの雨を降らせる。
通称ネオグランゾン形態。
佐助「これで終わらせてあげましょう。」

最近は控えめになっているが初期では実質ゲーム中最強の威力を誇り、これを発動した後にはペンペン草一本生えない。
どんな戦国だ…いいえ科学………徳川の力です!


そして徳川の科学力は遂に
忠勝をメインシステムとして合戦場全域にビームを降らす
段階まできた模様。



【シリーズでの活躍】

◆小説版

戦国最強を惜しみなく発揮。
家康の忠臣として戦国最強連隊などと激闘を繰り広げた。


◆アニメ版

一期では徳川軍が誇る最強戦力として、ゲームムービー同様カタパルト発進で登場。
家康を掌に乗せたり、顔だけで家康の全身と同じくらいのサイズになってたりするが多分気のせい。

中盤、織田との同盟に基づき長篠で武田軍と交戦し、幸村佐助お館様を同時に相手取り互角に渡りあうが、幸村の攻撃でバックパックを損傷。
直後、徳川に見切りをつけた濃姫の攻撃から幸村を庇い直撃を受け生死不明となる。
しかし最終話で突如安土城へ飛来し連合軍を苦しめる織田鉄砲隊を壊滅させ、魔王・信長と対決。
長篠での傷を修復しないまま参戦したため鎧の隙間を狙われてしまい、渾身で放った槍の一撃も躱され、最期はショットガンを直に鎧の内側に撃ち込まれ爆発四散した。

が、なんと二期最終話で全くの無傷で再登場。(信長戦で頭や手足がバラバラになっていたように見えるが大丈夫だったんだろうか……)
今度は豊臣の傘下となった徳川軍の一員として、同じく死んだと思われていた家康と共に九州制圧部隊に参加し島津義弘との一騎打ちを行うが、半兵衛秀吉の相次ぐ戦死で豊臣軍が崩壊したため撤退した。

続く劇場版では家康と共に全国の武将たちを説得して回っており、専ら家康の運搬役。
関ヶ原でも直接戦闘には参加しないが、数100tくらいありそうな鉄鍋を担いだまま飛行するという芸当を披露した。



【その他】

「ホンダム」という呼び名はなかば公式化しているようで、作中で家康に、
「儂が忠勝を一番上手く使えるのだ」
「この風!この匂い!この肌触りこそ合戦よ!」
「合戦は数だ!」
と言わせ、他にも
「忠勝のことか…忠勝のことかァァァ!!」
「徳川の科学力は日本一ィィィーッ!」
など使えるネタは惜しみなく使っている。


さらにBASARAでよくある墨字のテロップも、
 本多 忠勝 起動せず!
 本多 忠勝 出撃!
 本多 忠勝 再起動!
もうこれカプコン開き直ってんだろ。

スマホゲーム『戦国BASARA バトルパーティー』において彼の娘である小松姫が登場したが、なぜか特にロボ的な要素は見当たらない。


『これが、戦国最強!本多忠勝の力よ!覚えておけ!』

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最終更新:2021年09月23日 19:33

*1 ただし機能停止時にかすかに「申し訳…」と聞こえるとか