石原絵理子

登録日:2012/03/26(月) 21:12:35
更新日:2018/03/31 Sat 07:55:19
所要時間:約 4 分で読めます




石原(いしはら)絵理子(えりこ)

1983年5月16日生まれの元声優兼元AV女優。神奈川県出身。
声優活動は81プロデュース、AV活動はムーディーズに所属していた。

81プロデュースの養成所出身で、2002年にデビュー。「とっとこハム太郎」や「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」等の作品にスポット出演をしたり、「Memories Off〜それから〜」等のゲーム作品にレギュラー出演するなど、少しずつではあるが順調に名前が売れ始めていた。

ところが2004年8月、エキサイティングスポーツ紙東京スポーツが、
「いま売出し中の大手声優事務所に所属するI.Eという女性声優がAVに出演している」という記事が掲載された。

その記事によると、彼女は声優業をする傍ら「うさだひかる」という名で2002年にAVデビューしており、
半年間に4本のAV作品に出演していたというのだ。
しかも出演したAV作品の中には「アニメ声」「現役声優」などという宣伝文句まで使っていた物さえもあった。
これで周囲にバレないと本気で思っていたのだろうか。あまりにも軽率だったと言わざるを得ない。

ソース元が東スポであった為、当初は本人は事務所に「私ではない」と否定し、すぐに火は消えるだろうと考えていたようだ。
ところが、日刊スポーツやスポニチ等が、AVレーベルのムーディーズに掲載されていた「うさだひかる」と、彼女のプロフィール写真を比較し、
ほぼ間違いないと実名での掲載に踏み切った他、FRIDAY、週刊現代、週刊ポストもそれに続き、
普段はあまりこういう記事を掲載しない、週刊文春も顔の輪郭等で真贋を見極める専門家の意見として、100%間違いないとして、逆に大炎上してしまった。

事態を重く見た所属事務所は、AVレーベルに契約書の写しを見せるよう要求し、
レーベル側も81側に契約書の写しを見せ、81側が本人の筆跡に間違いないとして、即刻契約解除を決めた。

当人は契約解除の撤回を求めたが、2004年10月にムーディーズ側のスタッフが改めて81の事務所で本人と会った際、

「声の感じや姿形から間違いなく同一人物」

と81側に伝えた。これを受けて81側は

「当事務所との契約で、公序良俗に反する行為を行ってはいけないという事項に明確に違反する」

として、その場で契約解除とした。
ムーディーズ側も「社会通念上許されない事項」として、契約を破棄。
事実上両方の世界から追放された。

なお、彼女が出演したAV作品は2005年初頭に廃盤となった。
この作品は、主にセル用としてセルDVD店で販売されていたが、
累計は千枚弱(四本合計)、アニメ声好きのマニアックな人間にしか売れなかったようで、完全に空振りの作品であった。

81では、石原に多額の違約金を請求した他、ムーディーズにも「知らなかったでは済まされない」として、それ相応なりの賠償金を請求した。

ムーディーズ側は、推定800万円の賠償金を81側に支払ったほか、石原も推定200万円の違約金を支払い、その後東京地裁に自己破産を申請し、無一文となった。
なお、彼女の消息はこれ以後全くわかっておらず、少なくとも実家にはいないようだ。

ただ、上記の記述は、いずれも、あくまで事務所側の意向ではない記事からの引用やファンの憶測が中心であり、Wikipediaでも本人のプライバシー尊重と出典記事の質上の問題を理由に、石原の引退に関する事情の記述は削除されている。

【擁護意見】

ただし石原の一連の行為は確かに軽率だった事は事実ではあるものの、
それでも石原に対して同情すべき点があるのもまた事実なのである。

声優のギャラというのは日本俳優連合が定めた「ランク制」によって決められており、
デビューしてから最初の3年間はどれだけ人気が出ようが、
30分アニメの場合は「1本15,000円」しか貰えない。
さらに事務所に所属する声優の場合、事務所に対してマネジメント料を支払わなければならないので、
実際の手取り額は恐らく7000円から8000円程度になると思われる。

それに加えて声優というのは基本的にオーディションを受けて自分で仕事を勝ち取らなければならず、
それ故に声優同士の競争が非常に過酷な世界である。
鈴置洋孝は生前に「オーディションを20本受けて1本合格すればいい方」と語っていたのだが、
新人や若手声優だと100本受けて1本も受からないなんて事も珍しくないのである。

当然ながら仕事が貰えなければ無収入になってしまうので、
ほとんどの新人や若手声優たちは、何らかの副業で収入を得なければ生活する事自体が出来ない。
石原も当時は名前が徐々に売れて来ていたとはいえ、それでも仕事が大量に貰えた程でもなく、
またデビューしてから3年目の最低ランクに位置する声優であった事から、
とてもじゃないが声優業だけでは、生計を立てていく事など到底出来なかったと思われる。

ここからはあくまでも推測でしかないが、石原も生活する為に、生きる為に、
何とかして短期間でまとまった収入を得る為の手段として、
事務所との契約違反だと分かってはいても、AVに出演せざるを得なかったのではないだろうか。

結果的に石原は今回の件がきっかけとなって、声優業界からもAV業界からも追放されてしまったのだが、
これも声優という仕事の厳しさ、過酷な競争社会が生み出した悲劇だとも取れる。
そういう意味では石原もまた、ある意味では被害者だと言えるのではないだろうか。

【出演作】

  • アニメ
ひまわりの妖精2、ちびちゃんずB(とっとこハム太郎)
ジュウイチロー、メラク(わがまま☆フェアリー ミルモでポン!ごおるでん、わんだほう)
荒川(エルフェンリート)
鷺沢縁(Memories Off 3.5 祈りの届く刻 vol.1・2)

  • ゲーム
茜木温子(北へ。~Diamond Dust Drops~)
ルッコラ(コロッケ!Great 時空の冒険者)
鷺沢縁(Memories Off〜それから〜)

  • 後任
鷺沢縁→成田紗矢香
ルッコラ→望月久代

  • AV作品
アニメ声・アニメコスプレBEST
ロリータBEST
青姦天国
2002年下半期作品集
爆乳ロデオドライブ
マンチョーネ学園
アニメ[声]お使い少女
アニメ[声]コスプレ




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