ロロ・ランペルージ

登録日:2009/08/08(土) 13:59:08
更新日:2024/04/20 Sat 15:20:29
所要時間:約 14 分で読めます





やっぱりすごいや、僕の兄さんは……!



ロロ・ランペルージとは『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の登場人物。


目次





プロフィール


CV:水島大宙
年齢:16歳
生年月日:皇暦2002年10月25日
星座:さそり座
血液型:O型


人物


エリア11トウキョウ租界にある私立アッシュフォード学園に通う少年。学年は高等部の一年生。
短く切りそろえられた薄茶色の髪と紫色の瞳が特徴。
副生徒会長ルルーシュ・ランペルージの弟で、兄と二人で学園のクラブハウスに住んでいる。
兄以外の家族構成は不明だが両親はブリタニア本国にいるらしい。

性格はリヴァル曰わく根暗。友達もいないらしい。
兄と共に生徒会に入っており、会長には徹底的にいじられている。
非合法ギャンブルに行きたがる兄の素行を快く思っていないようだが、性格がヘタレな為止められずにいる。
だが、兄のことは誰よりも信頼し、尊敬しているようで誕生日に貰ったハート型のロケットを大事にしている。

成績は普通だが運動は兄似ず得意なようで、リヴァルのバイクを借りて運転することもある。


※以下ネタバレにつき注意









ギアス嚮団から機密情報局(機情局)に派遣された暗殺者。
ブラックリベリオン終結後、ナナリーの代わりにシャルル・ジ・ブリタニアのギアスにより記憶を書き換えられたルルーシュの弟役を任されており、ルルーシュとの兄弟関係などは全てギアスによって捏造された物である。
ルルーシュが記憶を取り戻した際の抹殺及び彼を取り戻しに現れるであろうC.C.の捕獲を命じられていた。


元々は孤児で、幼い頃に嚮団に拾われ、V.V.と契約して得たギアスを使い暗殺者としての人生を歩んできた。
先述した根暗な性格も、普通の生活をおくってこなかったせいで感情表現が出来ていないことからくるものだった。

表面上は任務に忠実で冷静に振舞っているが、心の底では「自分の居場所」を強く求めており、嚮団に従い続けてきたのも「そうしなければ生きてこれなかったから」という部分が大きい。
しかしこの願望故、偽りの関係でありながらも弟である自身に無償の愛情を注ぐルルーシュに情が移ってしまう。
学園での穏やかな生活がこれまでの人生で味わったことの無い居心地の良さだったせいもあり、無意識のうちに「この生活が自分の居場所」と考え、その生活が少しでも長く続くことを望むようなっていた。
ルルーシュから誕生日プレゼント(本来はナナリーのものだが)として貰ったロケットはそういった想いの象徴でもあり、並々ならぬ思い入れがある。

一方、生きる為日常的に暗殺を実行してきたため、愛情を求める純粋さと他者の命を躊躇なく奪う冷酷さが入り混じった危険な一面がある。
自分が必要と判断すれば仲間であろうと躊躇いなく殺傷するなど、倫理観が欠如した面が目立ち、作中においても「ギアスの存在を知ってしまった」というのはまだしも「自分が大切にしているロケットに触った」というだけで機情の仲間を手に掛けている。
更にこういった行為が他者に与える心象に対しては酷く無関心であり、組織内で軋轢を生みやすい性質を持っているのは確かである。


キャラソンは「アラベスク」。
BL?なにそれおいしいの?



能力


暗殺者として長く活動してきたことから、格闘術やナイフ戦闘、銃器の扱いに心得があり、潜入工作のスキルも身に着けている。
ナイトメア操縦技術は、ギアスを使用していた事を差し引いても高い。
エースでも扱い難い試作ヴィンセントでルルーシュらを追い詰めたり、初めて乗る上、普通はルルーシュでないと使いこなせないドルイドシステムを備えた蜃気楼でもギアスと併用とはいえ、操作に苦労しながらも多数の敵を相手取り逃げ切っていることからもそのことが窺える。

反面、元々暗殺者でしかなく何かあるとすぐ相手を殺そうとしてしまうせいもあって、心理戦などの経験が浅く搦め手は苦手なようで、ルルーシュからは「ギアスしか取り柄が無いのだろう」と評されてしまっている。


【ギアス能力】

自分から一定距離内にいるすべての人間の体感時間を止めるという一種の停止能力。ロロ曰く「絶対停止の結界」。
発動時には右目にギアスマークが浮かぶと共に、ロロを中心にして球形の結界が展開される。
ただしこの結界はあくまでアニメ上の演出で実際は不可視である。
結界の最大効果範囲は不明だが、作中では学園の校舎丸ごとをカバーし、校舎内に居る生徒全員の時間を止めたことさえあったので少なくとも数百m以上は可能と思われる。

効果範囲内に入った相手はその時点で思考と行動を完全に止められ、発動中に起こった出来事を知覚出来ず、無防備な状態にされてしまう。
そのため相手からすると発動の前後で「ロロが瞬間移動した」かのような錯覚をし、発動中に致命傷を負わされれば「気が付いたら殺されていた」なんてことにもなる。
マオなどと同様発動条件は「距離」だけなので、KMF戦においても敵機の動きを強制的に止めてしまえる。
対人戦闘では正に無敵とも云えるチート能力だが、止められる対象は人間の意識のみで、「流れる水」や「発射された弾丸」などの純粋な物理的運動を止める事は出来ないため、全自動の機械兵器等には通用しない。

そして最大の弱点はギアス発動中は自分の心臓が止まってしまうこと。
意識はあるので動くことは出来、ギアスを解除すると心停止も解除される。
数秒間止めるだけならあまり問題はないが数十秒間発動し続けたり短時間にインターバルを挟まず連発すると、心停止に伴う血流の停滞、強制的な鼓動の停止と再開を繰り返される心臓への負担などが増していき、自分の命が危ない。
また、上記の校舎丸ごとを止めた際にも一回の使用でも身体への負担が大きくなっており、効果範囲や対象人数が増すと負担が増えることが窺える。

ギアス能力者としての力自体は高い為、契約からの数年間暴走状態に陥ることなく制御出来てはいるが、上記の弱点から契約し能力を授けたV.V.からは「失敗作」と称されている。

なお、能力の由来となった願望は「自分だけの居場所(時間)を生きたい」だと思われる。



劇中の活躍


皇暦2018年(『R2』)

ルルーシュの弟役としてアッシュフォードで生活しており、ギャンブルで付き添ったバベルタワーで黒の騎士団のテロに遭遇。
混乱の中でルルーシュと離れ離れとなり、突入してきたブリタニア軍から機情の権限でヴィンセントを借用し、記憶を取り戻したゼロ=ルルーシュの指揮する黒の騎士団のKMFを次々と撃破。
しかし卜部の犠牲でゼロを取り逃がし、復活したゼロの正体がルルーシュだという確証も得られなかったため、事件後も弟役として学園に残り続ける。

それから間もなく、ルルーシュが行動を起こし彼の記憶が戻っていたと知り銃を向けるが、「見逃してくれたらC.C.を引き渡す」という条件で一時的に黙認。
そして中華連邦総領事館での黒の騎士団幹部処刑の際、独断でキンメル卿を殺害して入れ替わり再度ヴィンセントに乗り込み、ルルーシュの動向を観察していたが、彼がC.C.を渡す気が無いと悟り殺そうとする。

しかし乱戦の中で味方機が放った銃弾からルルーシュが危険を犯してまで自分を庇ったうえ、「弟」として認める言葉を掛けられたことで彼を殺すことが出来なくなり、それどころか直後行われたギルフォードの攻撃から今度は自分が咄嗟にルルーシュを庇ってしまう。
予想外の事態と自分の行動によりブリタニアからはゼロの味方と見なされ、このままルルーシュの復活を黙認したうえ庇ったことが機情に知られれば今度は自分が排除対象にされてしまう。
つまり最早ロロには「ルルーシュの復活を黙認したまま弟役として彼に協力する」という選択肢しか無くなってしまったのである。
……実はこの一連の出来事は全てロロの過去を知ったルルーシュが仕組んだ物であり、そうとも知らないロロはものの見事に協力者に仕立て上げられてしまった。
しかもこの時点のルルーシュはモノローグでロロのことをナナリーの居るべき場所を奪った偽物として嫌悪を向けていたうえ、「散々使い倒してボロ雑巾のように捨ててやる」と言ったせいで、視聴者からは「ロロ雑巾」というあだ名を付けられることに。


こうして学園におけるルルーシュの手駒と化したロロは機情と嚮団を裏切り、黒の騎士団にも参加するようになる。
ルルーシュがナナリーの出現で戦う意思を失いかけた際にはただの学生としての生活を送るよう働きかけるたりもしたが、ルルーシュが戦意を取り戻してからは懐柔したヴィレッタ咲世子と共にルルーシュが海外に出ている間学園を守る役割を負うようになった。
なお、ルルーシュからは依然(表面上は)仲の良い兄弟として接していたこともあり、ロロ自身も充実した日々を送れていたようである。

しかし、兄の愛情が他人に向き自分の居場所が奪われることを恐れるようにもなっていき、彼が特別な感情を見せるシャーリーやナナリーには敵意剥き出しな一面を覗かせるようなっていく。
そして遂には記憶を取り戻したシャーリーと出会い彼女がナナリーをルルーシュの元へ連れ戻してあげたいと口にした際、彼女を自殺に見せかけて殺害するという凶行に及んでしまう。

このことはすぐにルルーシュも知るところとなり、元々利用するだけのつもりだったところに明確な殺意まで抱かれるようになってしまい、直後のギアス嚮団襲撃時には密かにヴィンセントに爆弾を仕掛けられ爆殺されかけた(この時は偶然で助かった)。


その後の第二次トウキョウ決戦では咲世子たち共にブリタニア政庁に潜入しナナリーの確保を命じられていたが、居場所を奪われたくない一心から密かにナナリーの殺害を目論んでいたようである。

しかし、この戦闘でフレイヤに巻き込まれてナナリーが死んだと思い、生きる気力を失いかけた兄を慰めようとした際、ロロが持つロケットを目にし激昂したルルーシュからこれまで自分を疎んでいた本音をぶちまけられてしまう。


どうしておまえが持っているんだ!これはナナリーにあげるつもりだったんだよ!ナナリーに!
お前なんかがナナリーの代わりになるものか!この偽物が!

まだ気付かないのか……俺はお前が嫌いなんだよ、大嫌いなんだよ!


唯一の拠り所だった兄に拒絶され、居場所を失ってしまったロロ。
しかし、例え騙され利用されただけだったとして、兄を慕う気持ちは変わらなかった。

そして直後起こった黒の騎士団のゼロ抹殺の際、独断で蜃気楼を奪ってルルーシュの身柄を確保し、彼と共に斑鳩を脱出。
この行為を前に思わずルルーシュは罵ったことにも言及しつつ、自分を助ける価値はない、死んでしまうぞと必死に制止し続けるも、
ロロは言うことを聞かず死の危険を恐れずにギアスを連発する。


僕はずっと、誰かの道具だった……。僕は、嚮団の道具で……その次は、兄さんの……

確かに、僕は兄さんに使われていただけなのかもしれない……
でも、あの時間だけは……本物だった!

あの思い出のおかげで、ようやく僕は……人間になれた……!
だから、もう……!

僕は……僕は……道具じゃ、ないっ!

これは……僕の、意志なんだからっ!!

こうしてロロはアーニャモルドレッドを含む黒の騎士団とブリタニア軍から成る大量の追手を全て振り切り、見事ルルーシュを逃がすことに成功する。
だが、自分自身はギアスを広範囲で使用し続けたことで身体の負担が限界を超え、瀕死の状態となってしまう。


ロロ、どうして俺を助けた?俺はお前を……

兄さんは、嘘つきだから……

えっ?

嘘……だよね?僕を、殺そうとしたなんて……僕が、嫌い……なんて……

そうか……すっかり見抜かれてるな……流石は俺の弟だ

そう、だよ……僕は……兄さんの事なら……何でも……分かるん……だ……

人間としての全てを与えてくれた何よりも大切な兄を守り抜き、改めて「ルルーシュ・ランペルージの弟」と認められたロロは、人気のない森の中で兄に看取られながら笑顔で息を引き取った。


…ああ、そうだ。お前の兄は…嘘つきなんだ……


事切れたロロの手にロケットを握らせながらルルーシュはそう呟いた。

死後、遺体はルルーシュの手でロケットと共に埋葬される。

そして親友、組織、妹弟……全てを失ったルルーシュはロロの墓前で自分の為すべきことを考え、世界のために動き出すこととなる。



本編外の活躍


劇場版

亡国のアキト

最終章ラストにおいて幽閉されていたスザクとジュリアス(ルルーシュ)を解放するために登場し、二人を連れてブリタニアへと帰還する。
出番はほんの僅か。


『劇場版反逆のルルーシュ』

役回りは同じだが、ブラックリベリオン後に弟役となる際スザクと対面する場面が追加されており、「ロロ」となる以前は「ネブロス」という名前だったこと、スザクと面識があること(恐らく上記の『亡国のアキト』とのリンクを示唆している)などが語られている。
『R2』前半のルルーシュサイドの描写が省略されているため機情への裏切りや「ロロ雑巾」の場面は無くなっている。
また、ジェレミアの気遣いが巡り巡ってシャーリーを殺害した件も無くなっている。
このため、ギアス嚮団での戦いでルルーシュが彼を自爆させようとした理由は、シャーリーへの弔いではなく単純に「目障りな人間の始末」となった。
また、ロロが大切にしているハート形のロケットは、本作ではギアス嚮団へ攻め込む直前にルルーシュから手渡されたものとなっている。
これに伴い、ナナリーが死亡したと思い込み自棄を起こしたルルーシュがそれを見て激昂するシーンの台詞も若干変化している。


復活のルルーシュ

故人であるため直接の登場は無いが、序盤のCafé Zero二号店の場面で卜部や仙波、朝比奈などの黒の騎士団の戦死者に混じってモニターにその姿が映されている。



漫画

双貌のオズ

同じギアス嚮団出身者ということで主にオルフェウス関連の描写で登場。
幼い頃には同年代だったオルフェウスやエウリア、クララと共に過ごしていた様子が断片的に描かれている。
ロロ自身、今でも彼らのことを「オルフェウス兄さん」「エウリア姉さん」と呼ぶなど親愛の心はあるようだが、「居場所」を失った彼らのことは反面教師にしている部分も見受けられる。


ナイトメア・オブ・ナナリー

ロロ・ヴィ・ブリタニアとして登場。
見た目はルルーシュと瓜二つになっているだけでなく、ルルーシュやナナリーとも血の繋がった兄弟であり、エデンバイタル教団枢機卿を務めているなど、原作TV版とは全く異なるキャラクターとなっている。
ギアス能力はあらゆる物体を凍てつかせ停止させる「ジ・アイス」。



ドラマCD

『Cタケ られた C.C.』

「第1回 チキチキ! 初めて見るキノコでドーン!  料理自慢の愉快な仲間大集合! キノコだ! 料理だ! Cタケを探せ! 大会」でゼロのアシスタントとして登場。
嚮団地下からキノコを採取してきたり、文句の多い参加者たちをギアスも併用してどつき回したりする。


『るるる 合コン ラプソディー』

ルルーシュ主催の合コンに参加。
兄に女を近づけまいと女子側の手配をわざとミスしたり、さらっと毒を吐いたりするカマトト腹黒キャラ。
しかし星刻の「秘技・むせ殺し」でハートを射止められたり、王様ゲームで自分が提案した「かりかりちゅっちゅゲーム」の結果ルルーシュとスザクのキスを目の当たりにして絶叫したりと忙しい。



ゲーム

ロロ絡みの死亡エンドが多い。
ニンテンドーDS『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 盤上のギアス劇場』において、女主人公を選びロロENDの条件を満たすと……

主人公がEDで行方不明になる。

コレがBADENDではなく、GOODENDだと言うのだから恐ろしい……。



その他

『TALKIN' REBELLION 3 お兄様と私』

TURN5の直後、ナナリーとの電話でやや落ち込んでいるルルーシュの姿を見て彼を励まそうと「ナナリーの猫の鳴き真似」を再現するが……


『TALKIN’ REBELLION 7 ヒカリ』

ルルーシュが望んだ世界において登場。
ルルーシュが描いた願望なので本人ではないが、本当の弟としてナナリーとブラコン同士張り合いながら兄を慕う微笑ましい姿が描かれている。



なお同人誌に出てくる際は、高確率で他の女性キャラを売春させるらしい。



外部作品


スーパーロボット大戦シリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z』では再世篇から登場。

原作通りルルーシュを脱出させた後に死亡するが、ifルートでは死亡を回避出来、尚且つ味方にすることが出来る。
ルルーシュから暴言を謝罪された時には「兄弟だもの。時にはケンカくらいするよ」と笑顔で許した。
ゼロがナナリーと対峙した際は自らに課した誓いにより、仮面を外せない彼の為にギアスでゼロ以外の時を止めて、
ゼロに「ルルーシュ」としてナナリーに別れを告げる場を作り、ゼロからも「我が弟」と認められた。

ifルート発生には条件としてシャーリーの生存があり、ロロがシャーリーを殺そうとした時にロジャーと万丈によって止められている。
お二方、GJ!!!

味方になった後はヴィンセント可翔式で戦うが、
本機の武装の絶対停止のギアス(ロロのギアスを使った連続攻撃)がロロ本人のエースボーナスや強化パーツによって移動後に1~10という破格の射程を有している。

…のだが、『第3次スーパーロボット大戦Z』においては、第2次Zで通常ルートを通ったのが正史となってしまったために、シャーリー共々死亡扱いである…。




「追記・修正がこんなに大変だなんて……! やっぱりすごいや、wiki篭りは……!」

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  • ※日曜夕方17時です。

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最終更新:2024年04月20日 15:20