未確認生物(UMA)

登録日:2010/12/31 Fri 22:12:04
更新日:2024/03/03 Sun 14:56:35
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U
M
A














……わけではない。

『未確認生物(もしくは未確認動物)』とは、少数の目撃例や、伝承等があるのみで存在が立証されておらず、いるかいないか分からない謎に包まれた生物のことである。


【概要】


Unidentified Mysterious Animal』の頭文字から、主に『UMA(ユーマ)』と呼ばれている。
ただし、これは日本で生まれた造語であり、英語では『Cryptid』と言う。

ウマだけどはUMAじゃないよ。
規格外のパフォーマンスを見せる競走馬が「馬に似た別の生き物」という意味を込めてUMAと呼ばれることもあるけど。
似てるけどUSAでもないよ。

未確認飛行物体こと“UFO”と並んでオカルトの代表的なジャンルの一つであり、「宇宙人が連れてきた宇宙生物なんじゃね?」と考えられているUMAもいたりする。
また、日本の妖怪も死体(ミイラ)とされるものが現存する場合、UMAに含まれる場合もある模様(鬼とか河童とか)。

UMAの正体には様々な説があるが、「発見されていなかった新種」「古代生物の生き残り」「突然変異」「宇宙生物」「軍の生物兵器が脱走」などが主。
現実的な物では、「既存の生物の見間違え」「自然現象や地形の見間違え」「いたずらによるフェイク」「(集団)幻覚」といった説もよく挙げられる。
オカルトなので本当かどうか怪しいものが多いが、実際に存在が確認されたUMAもいるので一概に否定はできない。
今では動物園でお馴染みのあの動物も、昔はUMAだったりするのである。



ありえない


なんて事はありえない



……のである。


【水棲系】


◆ネッシー

もはや説明不要な超有名UMA。
ネス湖で目撃された首長竜のような姿の生物。古代生物の生き残りかもと囁かれている。

…だがネッシーを写したものとして知られていた「外科医の写真」が撮影者による捏造だと判明*1し、更にネス湖の環境は大型生物の生息に適していない点が指摘され、近年では否定的な見方をする人が多くなっている。
フィクションでの出番も多いが、怪獣王が襟巻をつけた様な姿で描かれたことも……。

◆ニューネッシー

1977年日本の「瑞洋丸」という漁船が太平洋で引き揚げた謎の腐乱死体。
首長竜のような見た目をしていたため、ネッシーにちなんでニューネッシーと名付けられた。
一般的なUMAと違って、(死体ではあるものの)鮮明な写真や採取された物質*2を始めとする証拠が多数残され、当時は大きな話題になったという。

しかし、死体から採取された物質を鑑定したところ、ウバザメであるという結果が出ており、首長竜説は否定的な見方をする人が多くなっている。
シルエットがまるで異なると思うだろうが、ウバザメの頬の肉が腐り落ちるとあのような見た目になるのだ。
これを補強する証拠として、ニューネッシーの写真には首長竜ならあるべき場所に肋骨などが確認できない。

シーサーペント

巨大な海蛇のような姿の生物。かなり古くから目撃されている。
深海魚のリュウグウノツカイが水面近くに上がっていたのを見たのではないかとされている。
また蜃気楼現象で縦に引き伸ばされて見えるイルカやクジラ等がその正体ではという説も。

オゴポゴ

カナダのオカナガン湖で目撃される未確認生物。
絶滅したクジラの生き残り説が有力。

モケーレ・ムベンベ

コンゴで目撃される巨大な水棲生物で、目撃例は恐竜に酷似している。
かつて原住民がモケーレ・ムベンベを捕獲して捌いたが、その肉を食べた者が死亡した…という話がある。

が、問題はこいつがいるといわれるテレ湖の水深。
広いわりに非常に浅く、わずか2メートルしかないのである。
いくらなんでも巨大な恐竜が隠れるには無理があるし、森や他の川とテレ湖とを頻繁に行き来しているんだとしたら、もっと目撃されているはずであろう。
もっと言えば、こいつの正体と言われる竜脚類の恐竜は現在では陸棲だったというのが定説となっている。

ちなみに現地の人に「モケーレ・ムベンべの絵を描いてください」と言ったら恐竜の絵を描く…らしい。

◆トランコ

南アフリカ沖に出現したUMA。
体型はクジラに似ているが、のような鼻とエビのような尻尾を持ち、全身が白くて長い体毛に覆われている。
シャチと戦っているところを目撃され、その後シャチに殺されたのか、浜辺に死体が打ち上げられた。

ニンゲン/ヒトガタ

世界各地の海で目撃される未確認生物。
海坊主のような見た目で全身が白く、頭部には目と口のみがあり、鼻と耳はない(証言により様々)。
南極に出現するものを「ニンゲン」、北極に出現するものを「ヒトガタ」と呼んで区別するとされる。
アダムではない。

◆南極ゴジラ

名前の通り、南極で目撃されたUMAである。由来はもちろんあの怪獣王
顔は牛に似て、背中にはのこぎりのような背びれがあり、かの怪獣王と違って茶色の体毛があったとか。
目撃例は第二次南極観測の途上にあった初代「宗谷」による1958年の1件だけ。
写真などの証拠も残っておらず、集団幻覚や海洋生物の見間違いだったのではないかという説もあるが、名前が独り歩きしている印象がある。

南極観測について多少の知識がある方であれば、「日本による第二次南極観測は放棄された」という事をご存じであろう。
ただでさえ極限環境といえる南極だが、この年は殊更に天候が厳しく、
複数の砕氷船が海氷に閉じ込められて身動きできない状態に陥った。
「宗谷」も40日以上身動きが取れなくなり、脱出後はアメリカの砕氷船「バートン・アイランド」号の支援を受けて航海を続行したが、
昭和基地に近づく航路・空路を維持できなかった。
結局、基地への物資輸送は中断され、観測隊は15匹の樺太犬を置き去りにして基地から撤収せざるを得なかった。
あの「タロ・ジロ」が置き去りにされた航海だったのである。
それほどに過酷な環境であったのならば、幻覚が見えるのも仕方ないのかもしれない。

ムビエル・ムビエル・ムビエル

アフリカのリクアラ地方の水中に棲むというUMAで、必ず水面から背鰭だけ突き出している。正体はポリプテルスという魚であるという説や、恐竜ではないかという説がある。
個別記事参照。

◆ユーロア・ビースト

19世紀末のオーストラリアで目撃されたUMA。
オーストラリアのユーロア町近郊に位置するワイロネビーという場所にある沼に現れたという。
見た目は両生類的で、ブルドッグのように短い顔を持ち、人の太ももほどの大きな尻尾を持つといわれる。

1884年ごろから沼に関する不気味な噂が出始め、「沼で遊んでいた犬がいきなり怯えて飛び出していって、もう二度と沼に近づこうとしなかった」といった話がちらほらみられた。

ユーロア・ビーストが直接目撃されたのは1890年のこと。南半球では夏に当たる2月中旬のある日、沼の周りに生えている葦を刈るために2人の若者が沼を訪れた。この沼は大きく、作業には長い時間を要した。初日でなんとか葦を刈り尽くしたものの、刈った葦を運ぶのは翌日に回し、2人は葦を放置して帰った。
翌日、若者の1人が到着し、運び出し作業を始めようとしたところ、沼に不気味な音が響いた。化け物の声と思った若者は、少しでも高いところに逃げようと考えたのか、近くに転がっていた丸太の上に登った。すると、30メートルほど離れた位置にユーロア・ビーストが現れたという。
ユーロア・ビーストは10分ほど経ったのちに茂みへと姿を消した。

しばらくして、この出来事が報道されると、沼には多くの人が押しかけ、ユーロア・ビーストの捜索を始めた。
一行が1時間経っても全く現れないので帰ろうかと思った時、茂みが揺れ動く音がして、音の方を見ると大きな尻尾が倒木の幹の穴に消えていくのが見えた。非常に素早かったので、捜索隊のうち2人しか尻尾を見ることができなかったという。
討伐して正体を確かめてやろうと思った捜索隊の1人は、倒木へ向けて発砲したが、ユーロア・ビーストに当たったかはわからなかった。

【獣人系】


◆ビッグフット

ロッキー山脈に出没する獣人の代表格。
森の中を歩き、撮影者を振り向くビッグフットの映像は「パターソン・フィルム」と呼ばれ有名だが、
これは作り物という説が有力。背中のチャックまで確認されており、「自分が着ぐるみに入っていた」と名乗り出た人物もいたという。
ちなみにアメリカでの獣人の目撃例は多く、フロリダ州の「スカンクエイプ」、オハイオ州の「グラスマン」などが報告されている。

モノス

ベネズエラで発見された獣人。
ド・ロワの類人猿」とも「ロイスの猿」とも呼ばれる。
発見時に射殺され、その死体を撮影した写真が現存していることで有名。なのだが…

◆イエティ(雪男)

ヒマラヤ山脈で数多く目撃される獣人。
ゴリラのような見た目をしており、体の毛は茶色らしい。
目撃談も数多くあるものの、真偽は不明。
ロシアで捕獲されたとのニュースが飛び交ったこともあったが、
いざ駆け付けてみれば着ぐるみを着た動物園のスタッフであった。
他にも、有名な写真が実はただの岩だと判明したケースもある。イエティ関係者はみんなそそっかしいのだろうか。
本物は未だ見つかっていない。
なお、現地での扱いは本来はサルでも怪物でもなくマハーカーラの眷属たる「精霊」である*3

◆野人(イエレン)

中国の湖北省で目撃される謎の類人猿。
大規模な捜索が何度も行われたが、発見されず今日に至る。

野人と人間のハーフとして全裸の長身男の映像が有名だが、知的障がいのあるだけのごく普通の人間の男性であることが多い。
実は障がい者が獣人や野生児扱いされてしまうことは昔ではよくあることだった。
「オオカミ少女」ことアマラとカマラや「野生児」と呼ばれたカスパー・ハウザーも自閉症児だった可能性が高いとされている。

◆ヒバゴン

広島県庄原市西城町や比婆山(ひばやま)などで1970年代に以下のような目撃談が30件ほど相次いだ。
  • 身長は約1.5m~1.7m
  • 足跡は横15cm、縦27~30cm
  • ゴリラに似ている
  • 茶色の毛で覆われ、頭部の体毛が逆立っている
  • 顔が逆三角形
  • 二足歩行で動きは鈍く、人間に馴れている
  • ニホンザルに見られる尻ダコはない
類人猿型未確認生物の日本代表とも言え、地元では今もマスコットキャラクター化したり野菜などのブランド名になったりしているが、徐々に目撃が減少し、1975年には町役場で終息宣言が出された。
しかし、1980年には同県山野町で体毛が灰褐色で敏捷な動きで逃げ去る「ヤマゴン」
82年には久井町で長い手をした「クイゴン」が目撃された。

◆モンキーマン

2001年にインドの首都ニューデリーで目撃された猿のような生物。
その目撃証言を総合してみると実に奇妙な姿になる。
  • 身長は約1.5m~1.8m
  • 茶色(黒とする証言も)の毛で覆われている
  • 二足歩行で動きは素早い
  • 手には鋭い鉤爪がある
  • 性格はかなり凶暴で、屋根の上で寝ている人々を襲って怪我を負わせた
  • ズボンを履いていた
  • ヘルメットを被っていた
  • 全身から赤い光(青とする証言も)を放っていた
虚言説や幻覚説も主張されているが、一部では「軍によって生み出された実験動物」というトンデモ仮説まで。

ちなみに、目撃者の中にはその姿を見て『西遊記』の孫悟空だと思った人もいたらしい。

◆ブラクストン・カウンティー・モンスター

アメリカのウェストバージニア州に出たというUMA。1960年から1961年にかけて目撃された。

1960年10月、W.C.ブリーストンという人物がポカホンタス郡ウィリアムズ川の付近をドライブしていたところ、突然エンジンが不調になってしまった。
ブリーストンがどうしたものかとキョロキョロしていると、車の左側に「長い毛に覆われた怪物」がいるのに気がついた。怪物の毛は逆立ち、まっすぐ天に向かってそそり立っていた。
ブリーストンが怪物に気付いて間もなく別の車が通りかかったが、それに気がついた怪物は逆立てていた体毛をおろすと立ち去っていった。

1960年の12月30日の夜、25歳のパン屋の配達員チャールズ・ストーバーが仕事を終え、帰宅のため車に乗ってヒッコリーフラッツ地域を走っていたところ、道の端にいた何者かと接触しそうになった。
チャールズはギリギリでかわし、何者かを追い抜いたあたりで停車し様子を伺ったところ、ぶつかりそうになったのは人間ではなく「全身が毛に覆われた、身長180センチの怪物」だった。怪物はチャールズに攻撃的な態度を取ることもなく、道路の端から不思議そうに眺めていたという。
チャールズの話は瞬く間に広がり、地域の男たちが武器を持って現場に向かった。男たちは付近を必死に捜索したが、探せど探せど怪物は見当たらなかった。ただ、目撃場所の近くには巨大な岩があったのだが、この岩がひっくり返された状態になっていたという。

1961年8月7日の夜、17歳のジョン・ワグナーが彼女の家から帰宅している最中、ワージントンという街の近くで「茶色くて大きな生物」がこちらへ走り寄ってくるのを目撃した。
怖くなったジョンは270メートルほど走り、隠れ場所を探した。
ジョンは恐怖のあまりパニックに陥ってしまい、美容室のガラス窓に飛び込んで意識を失ってしまった。
幸い、通りかかったハイゼル市長が美容室の中で血まみれになっているジョンを見つけ病院に連れて行ってくれたため、大事には至らなかった。

【哺乳類系】


ABC(エイリアン・ビッグ・キャット)

イギリスで目撃される、ピューマ級の肉食獣。
生息していないはずの地域で動物が目撃される現象「テレポーティング・アニマル」の一つとも言われている。
というか、単に金持ちが飼ってたライオントラやヒョウが逃げ出したものであるとされる。

なお、日本でも1970年代に和歌山県でライオンらしき生物が目撃されたことがある。

◆ヤマピカリャー

西表島で目撃される謎の大型猫。
ヤマピカリャーとは「山の中で目の光るもの」を指す言葉。
イリオモテヤマネコの誤認ではないかと言われ、『あずまんが大王』でも同様の扱いであったが、別種と見ていいほどサイズが一致しないらしい。
体格や生息域からスナドリネコを候補に挙げる人もいるが、
猛獣と言ってもいいスナドリネコが西表島に生息して被害が出ないとは考えにくいという。

◆コジェ・ヤ・メニア(水ライオン)

アフリカの水辺に生息するという謎の獣。
見た目はライオンによく似ているが、牙がとても長く、背中にはアルマジロのような甲羅があるらしい。
性格は凶暴で、カバやゾウも襲い殺害してしまう。
食べるためではなく、遊び目的で動物に戦いを挑むこともあるという。

この他にもアフリカには「ディンゴネク」や「ディラリ」、「ムル・ング」など、よく似た怪物の伝承が多くある。

◆ナンディベア

ケニアのナンディ地方で目撃される未確認生物。
見た目は熊に似ているが、前足が長くシルエットはハイエナに近い。
獲物を見つけるとその頭を爪で叩き割り、脳だけを食べる。
稀に住居に入ってくることもあるらしいが、銃で撃っても傷一つつかないとか。

◆ステルヌス(ジャイアントカンガルー)

数十万年前までオーストラリアに生息していた、身長約3m以上にもなるカンガルーの仲間。

1978年、自然学者のデビット・マッギンリーが愛犬を連れて散歩していた時のこと。
草むらの中から突然、少なくとも身長3m以上はあり、ものすごく太い腕を持ったカンガルーが飛び出してきた。
マッギンリーがカメラのシャッターを切ると、それに興奮したのか、カンガルーは彼めがけて飛びかかった。
何度もカンガルーに蹴飛ばされ、背中を踏みつけられ、マッギンリーは呼吸困難に陥った。
死を確信した次の瞬間、愛犬がカンガルーの尾に噛み付いた。
驚いたカンガルーは急いで何処かへ去っていき、マッギンリーは一命をとりとめたのだった。

撮影された写真に写っているカンガルーのシルエットは、オーストラリアに生息するアカカンガルーやオオカンガルーと似ているが、確かに腕の太さはこの2種と比べると非常にがっしりとしているようにも見える。
果たしてこのカンガルーの正体は…?

◆ユーコン・ビーバーイーターとユーコンテリウム

カナダからアラスカにかけてのユーコン地域に出現するといわれる、哺乳類型UMA。
ユーコン・ビーバーイーターは熊よりも大きく、その名の通りビーバーの巣をひっくり返して出てきたビーバーを食べると言われる。

ビーバーイーターの最初の報告は1990年で、「4〜5年前の話」と語られていることから目撃は1995年または1996年とされる。
ある日、ヴァイオレット・ジョニーという人物は親戚と一緒にタチュン湖へ釣りをしに行った。しばらく釣りをしていたところ、湖畔の森から2.7メートルはあろう哺乳類が現れた。
襲われると思ったヴァイオレットは、所持していた銃でビーバーイーターの頭部を数回狙撃した。ビーバーイーターがどうなったかはわからないが、ヴァイオレット一行はこの生物から逃げ延びることに成功した。

一方、ユーコンテリウムもユーコン地域に現れるという哺乳類UMAだが、こちらは「光る体毛を持つ」とされている。
1933年、この地域で先住民の記録映像を撮っていた男性が長老から「若者が神獣を見た。神獣を見ると幸運が訪れるが、集落に部外者がいると幸運がなくなってしまうとされているので、出ていってくれないか」と言われた。
1939年、ユーコン地域に小型飛行機が不時着し、パイロットが夜間、白い光を放つ獣を目撃した。翌朝、獣のいたあたりを調べてみると、90センチの足跡があった。
1943年、ユーコン川で男性が釣りをしていたところ、対岸に見慣れない巨大な哺乳類がいるのに気がついた。草色の光と橙色の光が交互に体表を這うように光っていたという。

ユーコンテリウムは昭和末期から平成初期の児童書で掲載されているが、その一方で海外ではこのUMAは知られておらず、おそらく国内の創作と思われる。

【妖怪系】


ツチノコ

定番の未確認生物。日本に古くから伝わるUMA。妖怪“ノヅチ(野槌)”としても有名。
ビール瓶のようなひらべったい姿をしたヘビ、というのが一般的にはよく知られているビジュアル。
新種のヘビ説の他、デスアダーなど胴の短いヘビやアオジタトカゲを誤認した*4とする説、大きな獲物を飲み込んだヘビ説がある。

というか山中で、ヘビに限らず野生動物の姿をじっくり観察できることなんてほぼないため、目撃証言に頼りきるのも考えものである。

河童人魚

ご存知日本の代表的な妖怪。
各地に伝説が残り、一部の寺などには全身、もしくは体の一部のミイラが保管されていることもあるため、UMA扱いされることがあるが、基本的には紛い物だらけ。魚や猿や鳥の死体をはりこで接いで作った工芸品である。

未知の生物説などロマンある説の一方で、一方で他にも既知の生物などを見間違えたという説も度々挙がる。
  • 鬼は体格や髪色などの特徴などから、何らかの理由で日本に渡来した外国人(特にコーカソイド)を見間違えた説
  • 河童はカワウソなどの哺乳類や水棲生物、水死体を見間違えた説
  • 人魚はジュゴンやイルカなどの海獣やリュウグウノツカイなどの魚類説
などがある。

◆雷獣

雷を操る力を持つという伝説上の獣で、見た目はイタチやアナグマなどに似ている*5
あくまで「妖怪」の一種であるが、「雷獣のミイラ」とされるものも存在する上、それらしき生物の目撃談もある。

1907年、千葉県で理髪店を営む男性が海でイワシ漁をしていたところ、網に奇妙な生物がかかった。
それは体長1尺4寸〜5寸(約45cm)で、茶色の毛で覆われていた。顔はネズミ、尾はイタチによく似ており、牛肉を好んで食べたという。
その後、生物は東京の浅草へ連れて行かれ、見世物小屋で展示されることになった。
幼少期にその生物を見たことがあるという落語家の古今亭志ん生氏によると、「雷が捕れた」という触れ込みで展示してあったらしく、「ナマケモノに似ていた」と語っている。
ひょっとしたら、海外から運ばれてきたナマケモノだったのかもしれない。

また1909年には、富山県東礪波郡蓑谷村(現:南砺市)にて奇妙な生物が捕獲された。
体毛は灰色、姿は猫に似ているが、脇の下にはコウモリを彷彿とさせる飛膜があり、これを使って飛行できたという。


【飛行系】


◆スカイフィッシュ

人間には目視できないほど高速で飛び交う生物。
「フィッシュ」とは言うものの異様な形状をしており一部では「アノマロカリス(カンブリア紀の節足動物)が進化した生物なのでは?」と言われていた。
世界中で撮影に成功しているが、飛行に適した形でないことから、虫の残像説が濃厚。撮影方法によってはハエやカナブンがこの形で映り込む。


サンダーバード

アメリカ各地で目撃される巨鳥
姿形はコンドルによく似ている。

ローペン

パプアニューギニアで目撃される未確認生物。
その姿は太古の翼竜を彷彿とさせるものであり、夜中になると発光しながら空を飛ぶという。
主に動物の死肉を好んで食べる。

◆モスマン

アメリカのウエストバージニア州で一時期目撃されていたUMAで、体毛に覆われた体と大きな翼、赤い目が特徴。
チュパカブラ同様にUFOの同時目撃があるため、宇宙生物説がある。
目撃者や関わった人に不幸をもたらすとして恐れられている。
海外ではメジャーなUMAで、目撃例を題材にした『プロフェシー』という映画も作られた。

2017年以降、アメリカの五大湖周辺で目撃が多発している。

◆マンバット

コウモリに似た人型の生き物で、アメリカとメキシコで目撃され、「モンテレイ・マンバット」「チワワ・マンバット」「ウィスコンシン・マンバット」「イリノイ・マンバット」がいる。
性質は極めて凶暴で、モンテレイの事例ではパトカーの光を浴びせられたことに激昂して巡査を襲撃、気絶させた。他の例でも目撃者の乗る車に攻撃を仕掛けている。
モスマンの一種かもしれない。

◆フライング・ヒューマノイド

人間のような形をした謎の飛行物体。座った姿勢のまま空を飛んでいる映像が多い。
中にはマントのようなものを着ていたり、魔女のようなものがいたりするらしい。
近似種としてフライング・ホース(空飛ぶ馬)の報告もある。
基本的にポーズが変わらないため凧や風船という説が有力。

◆アイオワドラゴン

アメリカのアイオワ州で目撃されている未確認生物。
その名の通りドラゴンのような見た目をしている。

1887年の8月、リー・コーダーという人物が畑で作業をしていたところ、空飛ぶ蛇のような生き物を見た。大きな翼があり、鱗は光を反射して輝いていた。ドラゴンは、リーの管理しているとうもろこし畑に着陸し、リーにもとうもろこしにも危害を加えることなくその後飛び去った。
1890年10月、アイオワ州各地で「角があるワニに似た顔をした翼のある生き物」が報告された。
2005年には、ミーガンという女性と夫が夜間のドライブを楽しんでいたところ、バーリントンの道路で上空を飛ぶドラゴンに気がついた。ドラゴンは3メートルで、タツノオトシゴのような顔とコウモリのような翼を持っていた。

1903年にはアイオワ州の街ヴァンメーターで、額からビームを放つ翼竜のような未確認生物「ヴァンメータービジター」の目撃が相次いだが、これも地域と外見が類似するためアイオワドラゴンの一種かもしれない。

◆マンタマン(チリのワイバーン)

2013年9月29日に、南米チリに現れたドラゴン型の未確認生物。首都サンチアゴにあるブスタマンテ公園の公園の木から飛び立ち、繁華街上空を飛び回った。ある目撃者によれば、サンフランシスコ教会の塔上で、犬のような生き物を食べていたという。
この生き物は、現地の報道で「マンタマン」と名付けられたが、日本では「チリのワイバーン」として報道された。

10年前の2003年の7月には、チリで3人の少年が「人に似た体格をした、くちばしととさかのある有翼の未確認生物」を目撃しており、これもマンタマンかもしれない。

◆クロフォーズビル・モンスター

1891年にアメリカ・インディアナ州クロフォーズビルの空に現れたというUMA。
全長6メートル、幅2.4メートル。色は真っ白で、ウナギのような体型で、体の側面に鰭のようなものがびっしりと生え、顎が三つあり、口の中に赤く光る目があるという異様な姿をしていた。

9月4日と6日に現れ、最初は牧師夫妻と農作業員2人の計4人に目撃されただけだったが、6日の出現では警察官を含む100人以上の市民の前に姿を現した。

人々はこの奇妙さから、異世界から現れた怪物ではないかと騒いだが、目撃者のジョン・ホーンベックとエイブ・ハーンリーは空を舞う怪物を追跡し、モンスターの正体がフタオビチドリと呼ばれる鳥の群れだったことを突き止めた。
群れ全体が一つの巨大生物に見え、無数の鰭は鳥の翼だったのだ。

【奇獣・珍獣系】


チュパカブラ

南米・メキシコ周辺で目撃されている吸血生物。
家畜や人間を襲い、長い舌でその血液を吸う。
同時にUFOの目撃例もあることから、宇宙人が連れてきた宇宙生物ではとの意見も。
やコヨーテのようなタイプも目撃されている。
ある研究機関が死骸からとれた毛を分析した結果、ただの犬だったとか。

◆モンゴリアン・デスワーム

モンゴルのゴビ砂漠に潜む巨大イモ虫。
オルゴイ・コイコイ(内臓のような虫)」とも呼ばれ、砂の中を泳ぎ、獲物を察知すると毒液を噴射して襲いかかってくる。
犠牲者も存在するとの事だが、存在自体が未確認なので真偽は不明。
地中を掘り進んで移動できる生物は現状地球上に存在しない*6ため実在するなら巣穴などの痕跡を発見できると思われる。

頭が大きく、翼の生えた「ウィングド・サラミ」というバリエーションも知られる。

◆ドーバー・デーモン

アメリカ・マサチューセッツ州で目撃されたUMA。
人の形をした1mほどの何かで、皮膚はピンク色。
頭部には目のようなものしかなかったらしい。
有力なのは宇宙人説だが、一方「ヘラジカの子供」説も唱えられている。
中には「ヤク中の幻覚」という珍説も…。

2007年にも現れたという話があるが、これは英語版Wikipediaに掲載されたもので、出典のない記述だったのですぐに削除された。

◆カエル男

カエルが直立したような姿をしている。
かつてアメリカのオハイオ州で目撃された。
目撃者の証言によれば、近づくとすぐに川へ飛び込んで逃げていったらしい。
ガンプラの発売日のデパートや街の小さな模型店に出没するわけではない…と思う。

◆サンドドラゴン

アメリカ・テキサス州の砂漠で目撃される怪物。
見た目は蛇のようだが、シャクトリムシのように体を上下にくねらせて移動するという。
また、ジャンプすることもできる。
性格は凶暴で、家畜や人間を襲う。

◆タギュア・タギュア・ラグーン

18世紀末の南米チリのサンティアゴに出現したと言われているUMA。
全長はおよそ18m。大きな角と長いたてがみ、耳まで裂けた口がある人間のような頭部と、コウモリのような翼、2本の足と全長の半分はある2本の長い尻尾を持つという、この世のものとは思えない奇怪な姿をしている。

農場に現れて家畜を食い尽くすが、最終的に銃を持った100人の男たちに捕獲され、仕留められたらしい。
出現したのはたった一度きりだったのだが、姿や悪行が詳細に記録されている。

類似のUMAに「ファグア湖の怪物」がいる。

実は正体が判明しており、マリーアントワネットの風刺画をほら話の怪物のデザインに使ったものだという。

◆パートリッジ川の怪物

カナダのユーコン準州のパートリッジ湾で目撃された怪物。
二足歩行で、体長50フィート、鼻の上にサイのような角、背には猪のような毛が密生し、鋭い歯を持ち、猛獣のように吠えるという。
足跡は長さ5フィート、幅2フィート6インチ、爪の長さが1フィート。尾の跡は、長さ10フィート、幅16インチ。

1903年、サンフランシスコの銀行家ジェイムズ・ルイス・バトラーと鉱山師のトム・リーモアがヘラジカ狩りをしていた時、3頭のヘラジカが突如恐怖に駆られたように走り出した。彼らがヘラジカが驚いたものを探すと、泥の中に、6マイルほど続く深さ2フィートの足跡を見つけた。
一度引き返し、探検家のジョルジュ・デュピュイとフランス人宣教師のピエール・ラヴァニュ他地元のネイチャーガイド5名を連れて捜索に出て数日後、キャンプ場の近くに出現し、10分間以上目撃された。
ラヴァグーヌは1907年12月24日にも同じ場所でこの生物を見たと主張した。死んだトナカイをくわえて運び、4年前と同じ跡を残したという。

尚、目撃者たちは「ケラトサウルス(ジュラ紀の肉食恐竜)に似ていた」と主張している。
しかし、「足跡の間に尾の跡があった」とも言っているのだが、ケラトサウルス(を含む恐竜全般)の足跡化石を見る限りそんな跡はないため、実に怪しい。

余談だが、日本において1908年の『怪世界 珍談奇話』という本にこの話が収録された際、
「黒い恐ろしき大怪獣ケラトソーラス」と翻訳された。
もしかすると 怪獣と言う言葉が恐竜型の生物に使われた最初期の例かもしれない のだ。

また、1999年にはフェアバンクスでアロサウルスのような生物「フェアバンクスのアロサウルス」が目撃されたが、これも同じものかもしれない。

◆ベーヒアル

イギリスに出る爬虫類型UMA。ドラゴンのような生き物で、足は存在しないか非常に短いといわれる。
1930年代から1975年まで、6件以上の目撃談が知られる。

1930年代、スコットランドのア・ミューリ湖、スカー・ナ・ラパック山、ストラッフェアー峡谷の付近でそれぞれ目撃されたと伝わるが、詳しい日時や目撃の状況、容姿は伝わっていない。

1965年9月30日、モーリン・フォードという人物がオーバンとパースの間を結ぶA85道路を運転していたところ、テイ川の近くで道路沿いに奇妙な生き物がいるのを発見した。
6メートルほどある蛇のような爬虫類型の生物で、足がなく、全身が灰色で、頭部には耳のような角が生えていた。

翌日10月1日、ロバート・スワンキーという人物が同じ場所を通ったところ、丸まっているベーヒアルを目撃した。ロバートは、ベーヒアルは全長6メートルで頭が60センチだったと報告している。また、ガラスを引っ掻くような怪音で鳴いていたという。
ベーヒアルは不快な音と恐ろしい容姿とは裏腹に温和な性格なのか、ロバートに危害を加えることはなく、幼虫のような動きでゆっくりと動いていた。

最後の報告となった1975年の目撃では、ビューフォート城の近くの水辺で漁をしていた漁師のグループの前に姿を現した。
ベーヒアルは臆病な性格をしているのか、漁師に気づいた途端に逃げ出し、ビューフォート城の報告へと泳ぎ去ったという。

ベーヒアルは日本ではやたらと「芋虫型」と紹介されるがこれは誤りで、原文では「芋虫みたいな動きをしていた」という動作の形容だった。(ロバートの目撃談)

◆ウォートンステートフォレスト・モンスター

名前が異様に長いUMA。
1993年、森林警備の仕事をしていたジョン・アーウィンがアメリカ・ニュージャージー州にあるウォートン州有林を警備していたところ、二本足で歩く前足のない生き物と遭遇した。
ジョンは刺激すると襲われると思い、しばらく動かないで観察していたが、数分後にモンスターの方から去っていった。

◆ブルンジョア

オーストラリアに出るという恐竜型UMA。 
鼻先から尻尾の先までで約6メートル。
地面につかない程度の長さの腕には鋭い爪があり、爪を使って狩りをするという。

正体は白亜紀にこの地域に棲息していたメガラプトルの仲間だといわれ、実際にオーストラリアからは「アウストラロヴェナトル」と「ラパトル」の2種の化石が見つかっている。

◆ムノチュワ

2002年にインドに現れたUMA。
鋭い爪と牙を持ち、屋外を出歩いている人や窓を開けて寝ている人を襲ったという。
容姿は赤と青に光ることと飛行能力を持つことは共通しているものの、それ以外は「鷹や飛行機のような奴」「猫」「ゴム人形」「亀に似た長髪の男」と超カオス。

正体はまだ謎の多い現象「球電」ではないかといわれる。

彼女

UMA。誰が何と言おうとUMA。リア充爆発しろ。


【元UMA】


かつてはUMAだった生物。

◆ジャイアントパンダ

動物園の人気者である白くて黒いあの子。
かつては鉄を食べる生物と思われていた。
見た目は可愛いが実は熊の一種であるため危険。

ゴリラ

同じく元UMA。
「アフリカの奥地に潜み、人間を引き裂いて食らう猿のような怪物」と噂されていた。

◆カモノハシ

くちばしを持ち、卵を産む哺乳類。
ヨーロッパに剥製が運ばれた際には作り物だと思われ、誰からも実在する生物だと信じてもらえなかった。

◆コビトカバ

世界最小のカバ。
現地では「森の悪魔」として恐れられていた。
当初はカバの子供かブタの見間違いだと思われていたが、1913年に動物コレクターのハンス・ションブルグが生け捕りに成功し、その存在が知られることとなった。

シーラカンス

白亜紀後期に恐竜など共に絶滅したと考えられていた魚。
1938年にアフリカのコモロ諸島近海で漁師によって捕獲され、その後研究者の調査によってまだ生きていることが判明した。
ちなみに現地の人にとっては「たまに取れるけど脂っぽくてまずい魚」として嫌われていたが、
研究のために買い取られるようになってからは一転「富をくれる魚」となった。

◆彼女



【UMAを扱った作品】


国民的漫画の代表。
「ネッシーがくる」「ツチノコみつけた!」というエピソードがある。

ネッシーが「そろそろ絶滅しそうだった」という理由で天上人に保護されている。
ちなみに「ネッシーがくる」に登場するネッシーとは外見が違う。

言わずと知れた妖怪漫画の傑作。
古今東西の妖怪が登場する。

「まぼろしのツチノコ株式会社」というエピソードがある。

  • 『幻の怪蛇バチヘビ』
ツチノコをテーマとした漫画
日本中で「ツチノコブーム」が起こる切っ掛けとなる。

  • 『少年アシベ』
イエティの子供が登場。
普通の人間よりずっと大柄な体格だが、両親はさらに巨大である。

  • 『東方鈴奈庵』
紅魔館のペットとしてチュパカブラが登場する。

ロマニー牧場のイベントで、フラットウッズ・モンスターがモデルの宇宙人が登場する。

プレイアブルキャラとしてカエル男が登場。
世界一かっこいい両生類である。

  • 『Grand Theft Auto Ⅴ』
オンラインでビックフットに変身できる。

森人(エルフ)の里に旧くから伝わる神獣として、「モケーレ・ムベンベ」が登場する。
背中にステゴサウルスのような硬いヒレがある竜脚類(カミナリ竜)のような巨大な怪物で、
成長すると首が増える…、つまり「ヒュドラ」*7の幼体であるという設定。

  • 『唐沢なをきの幻獣事典』
格闘技界で最強の名を欲しいままにした男が、さらなる高みに上るためUMAと闘うことを決意。
「私はこの手で世界中のUMAを葬り去るまで闘いをやめないっ!」

U・M・R!U・M・R! UMAぢゃないよ う・ま・る!!


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最終更新:2024年03月03日 14:56

*1 おもちゃの潜水艦に恐竜の模型を取り付けて撮影したトリック写真だったらしい。

*2 瑞洋丸が漁船であったため、死体そのものを持ち帰るわけにはいかず海に戻されている。

*3 ある霊長類学者の研究によればシェルパ族の言う雪男は熊ほどに巨大な「ズウティ」「チュッティ」、形も大きさも人に似た「ミイティ」「ミッティ」「テルマー」、150~160cmほどで腕が膝まで届きずんぐりした「イエティ」に分けられるという。他は動物で物理的に危険だがイエティは霊的な意味で危険だとされる。

*4 いずれも日本には生息していないため、ペットとして飼育されていた個体が逃げ出した物とされる。

*5 中にはクモやカニ、タツノオトシゴのような姿で描かれているものも。

*6 モグラ等は予め掘った巣穴を利用している。

*7 多頭の蛇で、体内に猛毒を持ち、一つの首を落とすとすぐに二つの首が生えるほどの強靭な生命力を持つというギリシャ神話の怪物。現代の創作物でも敵モンスターとしてよく登場し、そちらでは多頭のドラゴンとして描かれることも多い。