缶コーヒー

登録日:2011/02/10(木) 23:25:20
更新日:2023/12/28 Thu 23:55:12
所要時間:約 6 分で読めます




冬だ!



雪だ!



缶コーヒーだ!






缶コーヒー(かん-こおひい)

それは、缶に入ったコーヒーおよびコーヒー飲料の総称。
コンビニならほぼ確実に、自動販売機でもメジャーな会社のものならまずラインナップされている、そんなポピュラーな飲み物である。

ちなみにこの場合の『コーヒー』とは通常、コーヒーノキ属の樹木やコーヒー豆、あるいはそれを挽いた物などは指さず、
コーヒーから抽出した飲み物のことを指す。
缶に入った豆の場合は、時折『コーヒー缶』などとも呼ばれるが、いずれにしても『缶コーヒー』は飲料のことなので、お間違えなきよう。

大きく分けてあたたか~い物とつめた~い物が存在し、
冷温ともに楽しめる物として、お茶(紅茶含む)と共に双壁を成す存在である。

アサヒ飲料やコカ・コーラ、サントリーなどの大手飲料メーカーでは独自の缶コーヒーブランドを立ち上げているケースがほとんどで、
その中にはペットボトルやボトル缶と大きめの容器に入った商品もあり、稀に『ボトルの缶コーヒー』などという根本的に何かを間違えた呼ばれ方をすることがある。



【基本データ】
ぶっちゃけて言えば、上記概要以外はこの際どうでもいい
一般消費者にとって、缶コーヒーは『商品』としてではなく『飲み物』としての存在の方が重要だ。

いつ生まれたのか。

どこが最初に作ったのか。

年間の売上はどのくらいなのか。

そういったデータが、今あなたが缶コーヒーの味やメーカーを選ぶのに影響を及ぼすだろうか?(いや、及ぼすまい)


ゆえにこの項目では、データの類は開き直って割愛する。
詳しいサイトは色々あるはずなので、興味があればどこでなりと調べてもらいたい。




【コーヒーとの差異】
缶コーヒーも『コーヒー』というからにはコーヒーのはずである。
しかしながら、コーヒー愛好者が缶コーヒーを好きかといえば、必ずしもそうではない。
むしろ邪道であるとして忌み嫌っている者も数多い。

同様に「缶コーヒーは好きだが、コーヒーは飲めない」という者も相当数存在する。


これは、缶に詰めてあるため金属の味を伴うことや、
保存性や飲みやすさのために添加物を加えてあることなどに起因する。

要は、様々な工程・過程のために『純粋なコーヒーと異なる味・香り』になっているのだ。


要素別に言えば、味は豆の品種や淹れ方などで大きく変わるため比較しづらいものの、
コクや香りに関しては、缶コーヒーはコーヒーに劣っている場合が多い。
抽出後、時間と共に劣化していくコーヒーの性質を考えれば、致し方ないことではある。


無論、これが悪いことかと言えば決してそんなことはなく、コーヒーにはコーヒーの、缶コーヒーには缶コーヒーの良さがある。
どちらが好きかは個人の好みによるといえよう。
缶コーヒー好きでコーヒーがダメな人は
「だって仕方ないじゃん。……好きになったコーヒーが、缶入りのやつだったんだからさ」
と思っていれば、それで問題はない。


何にせよ、どちらも好きであれば言うことなしだ。
その時の気分で選ぶも良し。
あるいは完全に別物と捉えてしまえば、ある種のカップやきそば現象として楽しむこともできるかもしれない。

そこはお気に召すままである。




【楽しみ方】
缶コーヒーを飲む手順を分かりやすく言えば、


ガチャン

カチリ

くぴり



これだけである、


その辺の飲料と変わらない点は。


缶コーヒーを楽しむ上で最も重要なのは『シチュエーション』なのである。
これは声を大に、いや文字を赤にして主張したい。


カステイラを食べれば、もしくは牛乳を飲めば必ず至福の時を味わえるだろうか?(いや、味わえまい)
両者揃って、初めて完全なる至福が訪れる。これは周知の事実である。

そして缶コーヒーにおいては、飲む時の、そのシチュエーションが対輪となるのだ。


例えば今が寒さ厳しい朝だとしよう。
頬を切る冷たい風、まだ明けやらぬ空には低くも鋭い光線を放つ太陽。
冴えきらない頭を一振りし、早くもかじかんだ指先を癒すためあたたか~い缶コーヒーをガチャン
そして熱いほどのぬくもりを、手の中ポケットの中で暫時もてあそんだ後、ややぬるんだところをおもむろにカチリくぴり


あるいは夏の夜。
一日の労を終え、汗ばんだ身体の不快感をリフレッシュしたい、そんな時。
つめた~い缶コーヒーを買うと、気温に反したひんやりボディに思わず頬擦り。
触覚から癒しを得た後、間髪入れずにカチリくぴり


もしくは試験も間近な勉強中。
一段落つき、凝った肩をほぐしつつ気分転換に散歩へ。
ぷらぷら歩いて通りかかった自販機でガチャン
さて帰ったら別の教科だな、などと思案しながらカチリくぴり


それともうらぶれたサラリーマン。
上司の理不尽な叱責に立腹しながら休憩に入り、煙草を一本取り出す。
「あの野郎、いつか顔面に拳めり込ませてやるかんな」などと物騒なことを考えながらカチリくぴり


はたまた愛する友の旅立ちに。
カチリ
「また、いつか」
「達者でな」
コンッ。
別れの言葉を交わし、軽く缶を合わせ、去来する幾つもの想い。
惜しみつつ、涙を堪え……くぴり



――様々なシチュエーションが缶コーヒーの味を引き立て、缶コーヒーがシチュエーションに厚みを与える。
同じ缶飲料でも、コーラやコーンスープではこうはいくまい。

コーヒーだからこそ生まれる感情、感慨。
そういったものを、味や香りと共にそういったものを味わうところに、缶コーヒーの醍醐味がある。


まぁぶっちゃけオマケのミニカーやらに釣られるんですけどね。


【余談・注意点】
別に缶コーヒーに限らず、趣向品の飲料にはありがちな事なのだが、含まれている砂糖の量が尋常ではないので
1日に何本もカッパカッパ飲む生活を毎日のように続けると、大変な事になるので注意しよう。

メーカー側もその点に留意してか、砂糖の含有量を少なくした「微糖」やそもそも砂糖の入っていない「ブラック」「無糖」の商品を展開しており、
「砂糖の量は気になるが、缶コーヒーは飲みたい」という方はそういった缶コーヒーを飲んでみてはいかがだろうか。まあそもそも一日一本等に節制すればいい話なのだが



追記修正は
ガチャン
カチリ
くぴり
してからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 飲み物
  • 飲料
  • コーヒー
  • カフェオレ
  • 缶コーヒー
  • 葛城ミサト
  • シン・アスカ
  • 一方通行
  • キリコ・キュービー
  • むせる
  • ちょっとひと息
  • 物足りない
  • BOSS
  • GEORGIA
  • WONDA
  • FIRE
  • DYDO
  • Roots
  • UCC
  • POKKA
  • TULLYS
  • MAX_COFFEE
  • ネスカフェ
  • 反語
  • G
  • 自販機で二つ ←買えればリア充?
  • 缶の味

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月28日 23:55