帯刀龍三郎/ビルゴルディ

登録日:2011/02/08 (火) 00:18:06
更新日:2023/10/03 Tue 10:01:11
所要時間:約 4 分で読めます






帯刀コンツェルンも、この国の表側はほぼ手中に収めたと言ってもいい。

今後は裏側も支配しなくっちゃ、な?


その第一歩として…
あの武器と弾薬を……全国の色んな犯罪者に売るつもりだったんだ。残念。

お前、死ね!*1


キャ~ッヒィッヒッヒッヒ!ホ~ッホッホッホッホ…ハ~ハッハッハッハ!!

ホ~ホッホッホッホッホッホ!!



帯刀龍三郎(たてわきりゅうざぶろう)とは、『特捜ロボ ジャンパーソン』の登場人物。後に『重甲ビーファイター』にもゲスト出演。
演じたのはかつて村雨良/仮面ライダーZXを好演した菅田俊氏。



【概要】

第3話「参上!ロボ狩人(ハンター)」から登場。
ジャンパーソンと敵対する三つの犯罪組織の一つで、ベン藤波率いるギルドに次いで登場した大財閥帯刀コンツェルンの総帥。
とは言っても、経営陣を含めてコンツェルンの人々の殆どは帯刀の本性を知らず、ほとんど個人の犯罪者と言える。


自衛隊から奪った武器や弾薬を各地の犯罪組織に流そうとした矢先、ジャンパーソンが現れて犯人は全員逮捕される。
総裁室でその活躍を報じる新聞記事をまとめて燃やすと、冒頭の文字では表現しがたい笑い声を上げながらジャンパーソン抹殺のために動き出した。


その野望は大きく、傘下の企業の発明品や圧倒的な財力で表社会のみならず裏社会をも牛耳ろうと企む。
医療から金融、鉄鋼、サービス業に至るまであらゆる業種を網羅し、番組序盤の段階で既に日本経済の表側はほぼ手中に収めていた。白のメルセデスベンツCクラスが愛車。


普段は眼鏡を掛けていて、その時は優秀な経営者*2、秘書の前ではまるで純粋無垢な子どものような二つの異なる顔を持つ。
特に子供としての顔は、ペロペロキャンディーを食べていたり*3秘書に服を着せてもらったり幼児のような喋り方をするが、純粋ゆえに我が儘で残酷である。
そして、眼鏡を外すとその冷酷で凶暴な本性を現す。

その際の彼は冷酷非情で残虐非道。目的の為には手段を選ばす、ネオギルドとスーパーサイエンスネットワークの共倒れを仕組んだり、利用した人間を殺そうとしたりと、平気で他人を犠牲にする凶悪な男である。
また、あらゆる策を呈したりと頭も切れ、幾度となくジャンパーソン達を陥れたにもかかわらず、帯刀の正体を掴めたのは最終回直前であった。

血も涙も無い凶悪な一面ばかりが目立つが、部下であるセーラの死に声を荒げる一面もあった。


そして、ジャンパーソンを倒すため、遂に帯刀は究極の手段に出る……。









※推奨BGM:「特捜ロボ ジャンパーソン」


Janperson, For Justice!

ジャンパーソンの新しい仲間「アールジーコ」新登場。
その偵察ロボが、恐るべき情報をキャッチした。
今までの常識を覆す究極の悪……魔王生誕。

帯刀コンツェルンの生んだ、最強のバイオボーグ。

その名も

「ビルゴルディ」

戦慄の地球デビュー!!


特捜ロボ ジャンパーソン!

新型(ニュータイプ)JP誕生?!






Billgoldy For Evil(ビルゴルディ・フォー・イビル)



【ビルゴルディ】


  • 身長:192cm
  • 重量:120kg
  • バンチ力:18t
  • キック力:40t
  • ジャンプ力:30m
  • 速力:100mを6秒
  • スーツアクター:岡元次郎


秘書であるセーラの死後、陣頭指揮を執るようになった帯刀が31話でネオギルドのロボット、SS-Nのバイオモンスター、そしてジャンパーソンを超える力を得るためにMX-A1計画の責任者だった時実博士に自らを改造させた姿。

ベースとなったのはMX-A1の第2次プロジェクトとして企画したが没になった「バイオボーグ」で、ロボットに人間の生体機能を移植するのがコンセプト。ジバンとは逆の発想である。
MX-A1も大概だが、どうしてコレが警察で採用されると思ったのか。
ジャンパーソンに登場する科学者は全員頭のネジが外れた連中ばかりだが、その中でも時実博士のマッドっぷりは一層際立っている。

ジャンパーソンの元になったロボットの開発者が改造した為か、その姿はジャンパーソンにそっくり。まさに禍々しい悪のジャンパーソン。

マスクの口元もややへの字口であり、若干歯が見えているデザインになっている。また頭の両脇に後述のブレインバイスがある。

キメゼリフもジャンパーソンと対になるBillgoldy For Evil(ビルゴルディ・フォー・イビル)!」
劇中本編では1回も口にしておらず、最終回の次回予告とビーファイター特別編でしか使用されていないのは内緒だ。


頭部に装着された金色の自己洗脳装置・ブレインバイスの影響*4で改造後は子どものような無邪気さは失われて常時凶悪な本性を見せるようになり、冷酷非道な面がより強く描写されるようになった。


自ら「魔王」を名乗っているが、実際にそれに見合うだけの強さと凶悪さを持っている。
その能力はパンチ力18t、キック力40t、ジャンプ力30m、1.5倍の装甲強度など、ジャンパーソンとほぼ同等の姿だが彼を上回る能力を持っている。

内蔵武器もほぼ同じでオプション装備も互換性があり、ジャンパーソンの武器を奪って使用した事や、47話ではガンギブソンのスピンドルキャノンを奪って使用したこともある。
しかしジャンパーソンカードに相当する物がビルゴルディカード、ジャンデジックに当たる武器が銃口が連装式になった「ゴールドデジック」、ワイヤーパンチに相当する武器がロケットパンチになっていたりと多少の差異がある。
また、新たな武器として左手の甲や胸部から強力な破壊光線を発射出来る。
設定では「ゴルディフライングバスター」なる必殺キックを持つらしいが、具体的にどのような技であるかは不明。
第37話で使った全身を赤く発光させて放った飛び蹴りがそれだろうか?

更にJPのバックレットコントローラーに相当する「バックレットジャマー」でJPの武器やメカのコントロールを奪う事も出来たが、こちらは後に対処されてしまった。

その力はジャンパーソンを上回り、幾度となくジャンパーソンとガンギブソンを苦しめた。


ジョージ真壁や綾小路麗子の場合は終盤悪に転ずるきっかけとなった哀しい過去を明らかにさせ、視聴者に対してある程度の同情を持たせる描写があったが、彼にはそれが一切なく、むしろそれが倒さなければいけない絶対的な悪の印象を強調させている。











【以下ネタバレ】

SS-N、ネオギルドが倒れ、最後の組織となった帯刀コンツェルンは、かおるの親友である心理学者の橘順子(演:小林彩子)が開発したハイパーサブリミナルを使って世界中の人々を洗脳し、ジャンパーソン達を追い詰める。更に志願者を集めてバイオボーグ軍団を大量に作り出そうとする。
白いタキシードを着て勝利宣言の為に傘下のTV局に向かう途中に、あえてMX-A1のAIを甦らせて一切の良心を捨てたジャンパーソンの襲撃を受け、死んだと思われていたガンギブソンも現れて最後の決戦が始まる。

激しい雨が降るなか、マヤとシンディはガンギブソンとの戦いで果て、自身も致命傷を追う。
爆発の炎の中、改造の副作用と今までのダメージによって老化してしまう。


I'll be back…!


そう言い残した彼は最後の一撃を撃つと、大爆発を起こして命を落とした。
こうして魔王は倒れ、ジャンパーソンの長い戦いは終わりを迎えたのだった。



Wiki篭り、俺を見ろ。
冥殿とアニヲタの共存。お前の目指す追記・修正こそ、この俺の項目だ。



























ハハハハ!ジャンパーソン、久しぶりだな。
俺は言ったはずだ。必ず戻ってくると……

倒す!! 今度こそ貴様を……!




なんと本当に帰ってきた。


物語は『特捜ロボ ジャンパーソン』から2作後の『重甲ビーファイター』の特別編。
異次元戦闘集団ジャマールがビーファイターの活躍で滅びた後、平和が戻った世の中をあざ笑うかのようにブラックビートに殺された筈の魔導師ジャグールが行動を開始。
帯刀はジャグールの邪悪な魔術により、その先兵としてかつてブルースワットと戦ったスペースマフィアの首領・クイーンと共に地獄から蘇ったのだ。
なお、初登場時は初期のようにペロペロキャンディーを舐めていた。


ブルースワットへの復讐を第一に考えるクイーンと違って、自身に命令するジャグールを殺して取って変わろうと企むなど、以前と変わらない凶悪さを見せる。

ジャンパーソンだけでなくビーファイターやブルースワットも苦しめるが、全ての『悪』を取り込んで『究極の悪』になろうとするジャグールによってクイーン共々取り込まれてしまい、破壊神ジャグールにビルゴルディの顔面が張り付いている。


しかし最後には、三大ヒーロー達の一斉必殺攻撃を受けてなお足掻くジャグールの魂を道連れに地獄に引きずり込み、そのままジャグールは爆死。

彼も再び地獄の闇へと消えていった。






ジャグール…貴様も来い。地獄の追記・修正へ…!!

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最終更新:2023年10月03日 10:01

*1 新聞記事から切り抜いたジャンパーソンの顔写真に対して。

*2 37話では部下に対しても敬語で話していたが、裏の顔のような威圧感も放った

*3 配下の者につけた爆弾を起爆させるするペロペロキャンディ型リモコンを使うなど、地味に芸が細かい。

*4 ただしこの設定は劇中では明かされていない