レオ/仮面ライダーサイガ

登録日:2009/06/27 Sat 21:34:01
更新日:2024/04/09 Tue 22:01:01
所要時間:約 7 分で読めます






Let the game begin.






Ψレオ


演:ピーター・ホー(何潤東)

スマートブレイン社長、村上峡児の用心棒として雇われたオルフェノクで人間体は軽装の青年。
組織に対する忠誠心が高く、首筋にはスマートブレインのタトゥーが入っている。
帝王のベルトの一つ「天のベルト」を持つ仮面ライダーサイガの変身者。

基本的に英語しか喋らず、まともに話す日本語は「ヘンシン」だけ。しかも劇場公開版・ディレクターズカット版共に日本語字幕無し(『HERO SAGA』では片言の日本語も話していた)。

挑発的な発言が多いが戦闘時の実力はかなりのもので、オルフェノク3体を纏めて亡き者にしたり、草加雅人が変身した仮面ライダーカイザを容易く撃破するほど。
変身する際に携帯を軽く放り投げるのだが、当然NG連発らしく(本編のOKシーンもよく見ると華麗にキャッチはできていない)、真似した少年達も地面に携帯を落っこしまくった。
そのせいなのか、変身シーンは必ず彼一人の映った別カットで、大量のエキストラの居るクライマックスでは最初から変身して登場している。
一部のトンファーを持ったシーンのサイガにはピーター本人が入ってたとか。

ちなみに劇中では人間体とサイガとしての姿しか見せておらずオルフェノクに変身していない。
しかし、上級オルフェノクらしく人間体でも指先を触手のように伸ばして使徒再生を行うことができる。



Ψ仮面ライダーサイガ



スーツアクター:永瀬尚希
処刑用BGM「サイガ、驚異の力」


Ψ基礎スペック

身長:193cm
体重:98kg、135kg(フライングアタッカー装着時)
パンチ力:3.5t
キック力:8t
ジャンプ力:ひと跳び40m
走力:100m5.5秒で走る


レオが『帝王のベルト』の一つであるサイガドライバーで変身した仮面ライダー。
変身コードは「315」

ギリシャ文字のΨをモチーフにしたデザインで、555ライダー中唯一白を基調とし、胴体部のデザインが左右非対称になっている。
フォトンストリームVer. 2の色はコバルトブルー。アルティメットファインダーの改良版であるスカイハイ・ファインダーの色はピンクに近い紫。
使用するフォトンブラッドはカイザ以上、仮面ライダーファイズ アクセルフォーム及び仮面ライダーデルタ以下だが、スペック及び武装に関してはデルタを凌いでおり、
身体強化においては仮面ライダーオーガに劣るものの、上記スペックに加えてレオがベルトの力を使いこなしている事もあり、
身軽な格闘や後述のフライングアタッカーを駆使した戦いで草加カイザを倒し、ノーマルの状態で複数のオルフェノクに囲まれても圧倒する等、圧倒的な戦闘力を誇る。

圧倒的な性能を誇る反面、オーガほどではないが変身の条件も厳しく、超全集においては「上の上のクラスのオルフェノクのみが装着できる」「通常のオルフェノクが装着してもフォトンブラッドの威力に負けて灰化してしまう」
後の『仮面ライダー図鑑』でも「村上峡児が“上の上”だと認めるほど、優れた適性を持ったオルフェノクでなければ変身に耐えられない」と解説されている。

設定上はライダーパンチ「スカイインパクト」ライダーキック「コバルトスマッシュ」という技がそれぞれ存在し、
これらはポインターやショット等のアイテムを使わずに発動可能(ただし、フライングアタッカーによる飛行、上昇が必要)だが、劇中では一度も使われなかった。

代わりにトンファーエッジにフォトンブラッドをチャージして切り裂く技を使ったが、そちらの名称は不明(一部の書籍では「サイガスラッシュ」と呼ばれていた)。


Ψ装備

  • サイガドライバー
サイガの変身ベルトである「天のベルト」。
外見はファイズドライバーの色違いだが、それとは異なり、ショットやポインターなどのオプションが付属しない。
使用しない時はオーガドライバーと共にスマートブレイン社の祭壇めいた場所に保管されている。

  • サイガフォン
サイガへの変身に用いられる携帯電話。ミッションメモリーの部分以外はファイズフォンの色違いで、基本的にプッシュ音や電子音声はファイズフォンとほぼ同じ。
やはりというべきかフォンブラスターに変形可能だが、威力はファイズギアやカイザギアのそれを上回っており、通常のオルフェノクであれば数発の銃撃で灰燼に帰す程。

ちなみにサイガフォン&サイガドライバーは上映当時にトイザらス限定でDX版が発売された。
……が、発売当時は玩具用のLEDに青色が存在しなかった為、発光色は本編と異なり、同じくトイザらス限定のDXオーガドライバー同様、金色となっている。

  • フライングアタッカー
サイガの背中に装備されている飛行ユニット。
サイガの象徴的な武装で上昇高度は5000m、最高速度は820kmとかなりのハイスペックを誇っている。
動力源となるフォトンブラッドがサイガドライバーから供給されているため、サイガドライバーが破壊されない限り飛行時間に限りはない。
純粋な速度面では流石にファイズ アクセルフォームに劣るがそれでも十二分に速く、時間制限などもないため、汎用性と利便性ではこちらが優れている。
非常に強力なツールだが、狭い屋内では飛行のアドバンテージを活かし辛い、アタッカーを失うと一気に攻撃手段が減るなど欠点も抱えている。

武器はブースターを変形させて最大で秒間120発のフォトンブラッド光弾を連射する「ブースターライフルモード」と、ミッションメモリーを挿入した操縦桿を引き抜いたトンファーエッジモードの2種類。
ブースターライフルモードは飛行しながら使えるが、トンファーエッジモードは完全に地上戦用の武器である。
実際、劇中でもホースオルフェノク 激情態との戦いでは至近距離からブースターライフルによる射撃戦を行っており、トンファーエッジモードを使用したのはファイズにフライングアタッカー本体を破壊されて使用不能になってからである。
ちなみに一つしかないミッションメモリーで二本のトンファーエッジが起動しているのでファイズエッジなどとは仕組みが異なっているのかもしれない。

他の555ライダーのツールと違って変身と同時に出現・装備されており、アタッカー自体もスーツの一部と見ることが出来る。
また、最初の変身時には装備されていなかったことから任意で出現させることが出来るのかもしれない。


Ψ劇中の活躍


序盤で村上峡児の部下のオルフェノク3人が彼の意思に反して木場勇治・長田結花海堂直也を襲おうとした際、彼らを粛清する為に初登場。
サイガに変身して瞬時に3人を駆逐し、その強さを見せつけた。

その後、ライオトルーパー部隊と共に人類解放軍のアジトを襲撃。
迎撃に現れた草加カイザと交戦し、「グランインパクト」を軽くいなしつつ、連続キックで吹っ飛ばすなど彼を圧倒する。
その後、接近戦では不利と見てサイドバッシャーに搭乗したカイザに対し、サイガもフライングアタッカーによる攻撃でサイドバッシャーを破壊すると、そのままカイザをフリーフォールでバスに叩きつけてノックアウトした。
その後は自身も変身解除し、使途再生の触手で草加に止めを刺すと、木馬達とも交戦。
1対3という状況で渡り合うものの徐々に劣勢となり、スネークオルフェノクによるサイドバッシャーの攻撃でフライングアタッカーが損傷した為、一時撤退した。
再度人類解放軍のアジトを襲撃した際には園田真理を拐い、乾巧をアリーナに来るように仕向ける。

そしてアリーナにて、巧が変身したファイズと交戦。
フライングアタッカーによる空中戦を仕掛け翻弄するが、アリーナ施設内で戦ったことが災いしアクセルフォームを駆使したファイズによる壁伝いの天井走り攻撃によって本来なら想定されない真上からの攻撃を受けアタッカーを破壊され近接戦に移行。

格闘戦で圧倒するも、反撃のキックでアリーナまで吹っ飛ばされ、反撃として、サイガはエクシードチャージでサイガスラッシュを繰り出し、ファイズは真理が投げたファイズエッジで対抗、つばぜり合いになるが
ファイズがファイズエッジを僅かに反らした際にサイガの胴体に接触、瞬間エクシードチャージして発動されたスパークルカットで一刀両断され、サイガはレオに戻ることなく灰になり、戦死した。


ちなみに、オーガ同様TV本編には登場せず番組前のジャンクションでのみ姿を見せている。



Ψ仮面ライダーディケイド』での活躍


第1話:冒頭のライダー軍団の中でフライングアタッカーで飛行しながらキャスルドランなどと共に登場。
この時周囲のライオトルーパー部隊もアタッカーを装備している。

第17話:『カブトの世界』で仮面ライダーイクサと共にディエンドが召喚した個体が登場。

クロックアップシステムが暴走したカブトのクロックアップシステムを奪うべく行動した。

声優は違ったが、英語話者、挑発的な態度といった特徴は一応踏襲している。
この時一緒に召喚されたイクサや『響鬼の世界』で召喚された電王モモタロスのように厳密に言えば違うが、本人という設定なのかもしれない。

しかし、このサイガ、台詞を吐く時は常にノリノリ、弾幕を張って「フッフゥ!」とか言っちゃったりと、妙にテンションが高く、挑発的ながらも落ち着きのあった本家とは似ても似つかない。誰だお前は。

因みにイクサと同じく、クロックアップシステムを見破る事が出来るらしい。



Ψ主な台詞


・劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロストより


「HEN-SHIN!」
(変身!)

カイザ(草加)撃破
「After all, you are only human.」
(所詮、君はただの人間だ。)

カイザギアを持つ啓太郎に向かって
「Give me the Belt.」
(ベルトをよこせ。)

木場、海堂、結花に向かって
「Good to see you,guys.Taking care of all of you,is also a part of my job.」
(やぁ諸君。君達の相手をするのも、僕の仕事でね。)

↑のセリフ後、サイガに変身して
「Let the game begin...」
(さあ、ゲームを始めよう…)

人間解放軍のアジトにて
「Let me see what you've got.」
(君達の力を見せてもらうよ。)

アクセルファイズに向かって
「Either you, or me...」
(君か、それとも僕か…。)*1

・仮面ライダーディケイド 第17話より


カブトに向かって 戦闘前の啖呵
「It's show time!」
さあ、ショータイムだ!

攻撃に移る前の一言
「Let's enjoy!」
(楽しもうか!)

イクサ、サイガの弾幕に翻弄されるカブトに向けて
「Hey, come on!」
(ほら、来いよ!)


Ψ余談


当初のデザイン案ではスカイハイ・ファインダーの色は緑だった。
現在のピンクに近い紫になったのは空を飛ぶライダーゆえ合成処理の都合を考慮する必要があったため(フォトンストリームVer. 2を青にした時点で必然的にグリーンバック撮影となり、緑は使用できない)。

『パラダイス・ロスト』に登場するライオンオルフェノクは本来、レオの怪人体として登場する予定でデザインされたモノ。
レオと言う名前はその名残。
そのため『HERO SAGA』などではレオの怪人態がライオンオルフェノクであるとされている。

桜庭一樹による劇場版ノベライズ『555』には構成上、出番がオミットされている。

カードゲームには中々登場させてもらえなかったが、ガンバレジェンズにて遂にプレイアブル化。*2特にSRカードは相手チームにダメージを与える高性能カード。またこれによりダークライダーが初めてガンバレジェンズのプレイアブルカードになったという記念すべき出来事になった。
ウォズ「祝え!」



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最終更新:2024年04月09日 22:01

*1 アクセルフォームへの変身を受けて発言したため、「どちらが速いか」という挑発とも取れるし、単純に「どちらが勝つか」と戦いそのものの決着に言及したとも取れる、少し含みを持たせた台詞。訳者の解釈によって日本語訳も変わるので、色んなパターンがある。

*2 GG3弾(ガンバライジング最終弾)のLRのファイズの絵柄にサイガが描かれていたが、サイガ自身のプレイアブル化は果たせなかった。