G-3ガンダム

登録日:2012/04/01 Sun 11:00:26
更新日:2024/04/07 Sun 22:51:06
所要時間:約 5 分で読めます





G-3ガンダムは、企画『MSV』や小説版『機動戦士ガンダム』などに登場する機体。

型式番号:RX-78-3
頭頂高:18.0m
本体重量:47.2t
パイロット:アムロ・レイ(小説版)、ジョルジョ・ミゲル、他


概要

ガンダムの試作3号機で、ファーストロット系に属する。
サイド7にてジオンの襲撃を受けて小破してしまい、そのままホワイトベースに積まれ予備パーツとされていた。
オデッサ作戦後(ルナツーへの接触時期とも)に連邦軍に引き渡されてルナツーに移送され、マグネットコーティングの実験機となった。
これがあったからこそ、アムロの機体にもマグネットコーティングを施すことが出来たため、無くてはならない存在だったと言えよう。

ちなみにこの機体は当初プロトタイプガンダム、あるいはガンダム2号機と同じ規格だったようだが、
マグネットコーティングの実験機となる際に一部パーツや教育型コンピュータ等が最新式のものに換装されたらしい。
なお、アムロの機体にも後に同様の処理がされた。


その後、この機体は修復されたブランリヴァルに積まれてア・バオア・クー戦に投入されることが決定したが、
着いた瞬間被弾したジム2機と救助ランチの着艦時の事故で破損してしまった。
戦後、修復されてGアーマーとして出撃したらしい。

勘の良い方ならもうお気づきだろう。この時、着艦してきたジムはジャック・ザ・ハロウィン隊の物、
つまり『ガンダム・ザ・ライド』で私達を守るため奮戦した機体だったのである。なので、G-3の出番は奪われたものの一概には責められない。
G-3は犠牲になったのだ……。


漫画『若き彗星の肖像』にも登場。
時系列的に、ブランリヴァルではなくホワイトベースⅡの艦載機となっている。
ナナイ・ミゲルの兄で、連邦軍に潜入しているジオンのパイロットであるジョルジョ・ミゲルが搭乗し、スパイと悟られないためにシャア・アズナブル達と交戦している。
その後、カムジの高機動型ザクがマシンガン一発で行動不能にしてしまった。

一方で、漫画『Gの影忍』では輸送中にジオン側の忍者集団の襲撃を受け強奪されてしまう。
機体は主君であるデギン・ソド・ザビに献上されるが、忍者の1人ヒュウガがこの機体そのものを欲したため褒美として下賜される。
しかしザビ家の誰かに売りつける算段でいた仲間の忍者と仲間割れを起こし、ヒュウガは忍者は全員倒せたものの、敵機と誤認されてジオン正規軍の砲撃を受け、致命傷を負う。
そして機体はヒュウガの弟リョウガの手に渡り、MS忍者”G”として宇宙世紀の歴史の陰に駆けることとなった。


なお、本機は元々小説版『機動戦士ガンダム』で登場した機体。
「G3」というのもコールナンバーで、形式番号ではない。ガンキャノンを「C-108」「C-109」と呼んだのと同じである。
こちらでは、もともとテスト用の予備機であったものを、予備パーツやジムのパーツで修復した機体。
その後、アムロが当初乗っていた二号機をテキサスコロニーで喪失したため、代替として配属されたのである。
(ちなみに「ジムのパーツ」といっても、部品の洗練具合で言えば「新型」なだけ落ち着いているらしい。
 ただし一部で言われるような「小説版のジムはガンダムより高性能な『正しい量産機』」などという評価は作中どこにもない
 むしろ「ジムはガンダムよりひどい出来」「新造のジムなどとは基礎が違うんだ」などといわれている。
 また本編の方でも後半になるとガンダムより性能が高いジムは普通に存在している。ジム・スナイパーⅡとか)。

受領後、アムロはこれに乗って戦い、マグネットコーティングを含めた圧倒的な機動力でビグ・ザムを瞬殺するなど、驚異的なスペックを発揮する。
しかし最後はシャアとの和解を母船に伝えようとした瞬間、ルロイ・ギリアムが乗るリック・ドムに撃墜され戦死してしまった。
上記の件と言い、G-3に乗って戦うと良くないことでもあるのだろうか。



バリエーション機

フルアーマーガンダム(タイプB)
型番:FA-78-1B

『MSV-R』に登場。
単機で中規模以上の艦隊を相手にするため考案された機体であり、素体にはG-3ガンダムが使用されている。
また、ビームライフルも3連装になった他、背中にミサイルランチャーが追加されるなどさらに重装化した。
ビームサーベルは左腕の強化装甲に収容されている。

詳しい詳細は項目を参照。


ガンプラ

古くからガノタに知られてきた機体ながら旧作では発売されていない。
塗装が当たり前の時代だったので、欲しいなら自分で作れや!な世界だったのだろう。

ようやくMGでガンダムのリカラーとして発売。後にVer.2.0でも同様に発売された。なお、この時に色が灰色と薄紫に変更されている。
HGUCではシャア専用リック・ドムとのセット、Ver.30thでは限定販売がなされた。


ゲームでの活躍

ガンダムの開発先の一つがこれ。
基本性能は優秀で、さらにマグネットコーティングもあるので序盤あたりにお世話になった人は多いはず。
武装面においてはノーマルのガンダムのハイパーハンマーに代わってハイパーバズーカが搭載されている
命中精度や射程面で使いやすさは上がったがその代償としてロマン砲ともいうべきその高い火力が減衰の憂き目にあっている

最も強いのは多分『魂』の時で、マグネットコーティングが強い上に武装も使い易いため、本家より強かった。
以降はガンダムに武装が追加されたのとマグネットコーティングの効果が変わったのもあって弱体化したが、使い易さは変わっていない。
『OW』ではジャべリンを頂戴したので再び差がなくなった。


プロトタイプガンダムのハンマー投げと並ぶ連邦軍陸上投擲部員。投げ部員。
ビームジャベリンを敵機に向かって投げつけるという荒々しいSPAを持つ。
だがこのジャベリン、そら恐ろしいほどの命中率を誇る。
MEPEを発動したF91、ALICEを発動したSガンダムすらも捉えるそのSPAはプレイヤーを驚愕させた。
投擲スピードもかなりのもので、障害物も貫通し、マップの反対側まで一瞬で到達するため、ほとんど回避は不可能
おまけに威力も最強レベルと、まさに 必 殺 技

障害物越しに発動すると 暗 殺 技 となる。まさに本機がMS忍者”G”となったという噂だけにしっくりくる。

性能もバランスが取れており、使いやすいが改造限界値はそこまで高くない。
しかし魔改造前の基本スペックが高めなので余り気にならない。
機体と命中だけ強化してグリプス戦役に引っ張り出しても何も問題ない。

ただ流石に第一次ネオ・ジオン抗争以降になるとガードを使う敵が増え、
オールレンジ攻撃持ちやらバ火力機体が普通になるので生き抜くのは厳しい。


コスト280の射撃型
REV.1では近距離戦型で当初は隠し機体であった。

射撃武器
ビームライフルA・B

Aは一発よろけ、Bは一発ダウンでロック距離が若干Aより短い。威力は大差ないが、最大射程はBの方が若干高い。

サブ
ハイパーバズーカ・頭部バルカン砲


運動性は良く素早く移動出来るが、ロック範囲が狭く、また旋回速度も速いためか敵機を捉える事が難しい。
またブースト消費量も通常の25%から40%となっている非常に上級者向けの機体となっている。

反面、ロック範囲の狭さが偏差撃ちに向いているため、そういった点を活かした立ち回りがしやすい。


おそらくシミュレーション系ガンダムゲームでは、一番本機が輝くシリーズ。

一年戦争時の超高性能機で、適性の関係で(パイロット搭乗前提だが)大海原の覇者。
一年戦争までしかない作品は勿論、第二部以降がある作品でも、デラーズ紛争グリプス戦役の中盤位まで現役で、その後は水中戦要員として使っていける。

また、PSP系のシリーズからできるようになった改造で、プロトタイプガンダムから一気に本機になれるのもポイント。

開発レベルが進んでいるプレイヤーなら、ジオン本土上陸作戦時の最新鋭機はアレックスだが数が揃えられないので必然的に生産性が勝るこちらに軍配があがる。


カイ編の追加ミッション「ハードコア」をクリアすることで入手可能。
ガンダムに比べて耐久力は減少しているものの、設定通り機動力は上昇しており、中でもパワーはMAの追随も許さない全ユニット中最高の能力を誇る。
アムロ搭乗時は一部の性能が微増し、シールドを所持している状態でも両手持ちが可能になるが、ただでさえ低い入手経験値補正がさらに減少して全ユニット中ワースト3の50%になってしまう。
携行できる手持ち武器もガンダムより多く、アレックス以外で専用ビームライフルを使える唯一の機体。

しかし、本機の特筆すべき点は本作の事実上のラスボス的存在であることだろう。黒い三連星編の最終ミッションで立ちはだかるボスで、BGMはメインメニューの曲が流れる。
この時のアムロはLv.23と連邦軍では最高クラスで、先の戦闘でホワイトベースを撃沈されて自暴自棄ないし精神崩壊しているからか7vs1*1の状況にも関わらずジム隊を率いて異常な速度でビュンビュン飛び回り、ガンダムMCよりも数倍速い機動力を発揮。カメラが全く追いつかない変態機動で無双してくるため、ニュータイプを敵に回す恐ろしさを味わえる。圧倒的な強さで多くのプレイヤーを泣かせてきたことだろう。
もちろん火力面も非常に高く、ガンキャノン用ビームライフルとハイパーバズーカを装備しており、レベルが低いと一撃で撃墜されかねない。
また、アイナ編「ハードコア」ではサンダースが搭乗しており、ラスボスであるシローガンダム6号機の前座として登場する。


シリーズ黎明期から2000年代中期くらいまでちょくちょく登場。
隠し機体で手に入る場合は本当にガンダムにマグネットコーティングしただけなのか?と思うほど強い。ガンダムだと射程1のハイパーハンマーがG-3だと射程1~5まで伸びるとか理不尽さすら感じる
IMPACT』では条件次第でが繰り出した機体を鹵獲し運用することが可能で、上手く使えば中々の強機体として活躍可能。
おまけに旧世代機が改造で暴れ回る『IMPACT』においてすら微妙スペックのガンダムよりもG-3ガンダムが先に手に入るのだからガンダムとしては本当にたまったものではない。


  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
450コスト強襲機。地形適正はないが地上宇宙ともに出撃可能。
このコスト帯ではかなり古参な機体の一つで、良くも悪くも数々の性能調整を受けている。
主武装のハイパーバズーカx2が強襲の射撃兵装としては優秀で、更に副兵装に収束可能なビームライフルを持つ為射撃戦は得意な部類。
緊急回避制御を持つため汎用と同じように前線構築が可能だが、反面強襲特有の爆発力に欠けるため、
支援機を一瞬で落としたり汎用機に相性不利を押しのけて大打撃を与えると言った立ち回りは難しい。
同コストには同様の立ち回りが可能で2種格闘とヘビーアタックを持つジムⅢ[近接戦仕様]
システム発動で時限制ながら凄まじい爆発力を誇るストライカー・カスタムが居る激戦区。
射撃性能・生存力・継戦能力と言う形で差別化こそできているものの、存在感は正直言って薄い方。

使用可能ロボットの一体として登場。『Z』のカラバの姿のアムロが搭乗する事になる。武装は原作の最終決戦を意識したダブルバズーカがメインとなっている。
香港にて破嵐万丈らの手により持ってきた旧式のMSであるが、新型機ではティターンズに目を付けられる、という理由でアウドムラに搬入された。
さすがにアムロが乗っているとはいえゲームシステム的には性能が低く火力も低め。通常技や必殺技のハイパーバズーカでザコ戦を担当し、ボス戦までスーパーロボットを温存させる役割がいいだろう。
後でνガンダムに乗り換えになる。機体BGMは「めぐりあい」が採用されている。

2023年10月12日に遂に参戦……ではなく、初代の機体スキンバリエーション第一弾としてG-3カラーが採用された。


余談

実に様々な形でその姿を見せるG-3ガンダムだがこの機体の特徴してカラーリングが媒体ごとにかなり異なると言う特徴を持つ。
元々、最初に発表されたデザインの色分けが非常に複雑だった為、プラモデルで商品化される際に全体の色合いが変更になったという経緯がある。
しかし、元のカラーリングのイメージと新しいカラーリングのイメージが結構異なる影響なのか両方の間を取ったカラーリング採用されるなど統一感が無い。
結果的にゲームやプラモ、書籍などの形で世に出るたびにその配色もカラーパターンも見事なまでにバラバラになってしまっている。



追記、修正は、歴史の闇に埋もれてからお願いします。

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最終更新:2024年04月07日 22:51

*1 『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』のニッキ・シャルロッテ・レンチェフ・マニングが加勢している。