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アヌビス神(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日：2009/08/04 Tue 06:01:45
更新日：2024/03/17 Sun 13:42:26
所要時間：約 11 分で読めます





一度戦った相手はたとえ持ち主が変わったとしても絶対に…絶対に絶対に絶っ…～～～～～～～～～～～～～～対に！
負けなあああああああいィィィ


アヌビス神とはジョジョの奇妙な冒険 『第3部』に登場するスタンド。


CV:長嶝高士(PS版ゲーム)、松本保典(アニメ)

【スタンド『アヌビス神』】


破壊力ーB
スピードーB
射程距離ーE
持続力ーA
精密動作性ーE
成長性ーC

エジプト9栄神のうちのひとつ『アヌビス神』の暗示をもつスタンド。
名前の由来は古代エジプトにおける冥府の神。ビジョンも元の神そのままの犬頭の獣人の姿を持つ。

本体は刀鍛冶師キャラバン・サライ。*1
だが本体は500年も前に死亡していてスタンドだけが両刃の刀に宿り、今も生きる「ひとり歩きするスタンド」と化している。(ひとり歩きのスタンドの概念が生まれたのは4部の頃。アヌビスはこのタイプの先駆けといえる)


スタンド能力

スタンドの中でも非常に珍しい3種類の能力を持つ脅威のスタンド。
成長に従って能力が増えていくスタンドはたまにあるが、初めから3種類も能力を持って主人公達と戦ったのはこいつくらいのものである。

ただ、洗脳に関しては第3部では他にも法皇の緑を始めとした「（特殊能力とは関係なく）相手に取り憑き操るスタンド」が登場していた事、透過に関しても一体型では珍しいとはいえスタンドとしては標準的な性質である事など、「特殊能力でないスタンド像自体の特性」と取る事もできる。

弱点はまず実体の刀に憑依しているせいで自力では動けないということと物理的影響を受けるということ。
いわば刀身が本体であってしかもそこから逃れることができないのだ。
なので操作できてかつ自分を持ち運べる程度の大きさを持つ生物が近くにいないと移動することさえままならない。
さらに刀身を折られればスタンドにもダメージになり*2、刀自体は普通の金属製なのか水につかってしまうと錆びてしまうことさえある。

あとは鞘に納まっている状態だと能力が大幅に制限されるということだろう。
例え柄を握ってしまっても鞘に納まった状態なら精神を支配されることはない。
ただしその状態からでも相手に刀身を抜かせるよう仕向けたり小動物を操って自分を運ばせるくらいはできる。
それなのになぜわざわざ鞘を破壊せずにいたのかは不明だが、錆びないためには致し方なかったのかもしれない。

余談だが刀が破壊されたもののアヌビス神自体はダメージを負った描写がないことから、刀へのダメージはスタンドにフィードバックしないのかもしれない。


洗脳


お前は私を抜いた・・・お前は私の本体になるのだ・・・・お前が本体だ・・・

一つ目の能力は自身の近くにいる相手を、自分の意のままに操る。
相手が自身の近くにいればいるほど、自分の姿を視認しているほど効果が高くなる。
そしてアヌビス神が抜き身の状態で柄を握る・刀身に触れると、完全にアヌビス神の操り人形にされてしまう。
柄を握ってても刀身が鞘に入っていたり、抜き身であっても触れずに見ているだけでは効果は低くなる。
それでも自身に触れさせる・鞘から抜かせるよう仕向けることは可能。
また触れてもおらず鞘からも出ていない状態であっても、ネズミなどの小動物を操って自分を運ばせるくらいはできる。

その時、対象になった者に肉体強化を施しているようで気弱な牛飼の青年チャカが剣の達人ポルナレフと戦える程。
また戦闘力は支配した相手の能力にも影響され、チャカやカーンでは素人同然の剣裁きしかできないが、逆にポルナレフのような剣術の達人であれば戦闘力は段違いに上がる。
そして対象がスタンド使いであった場合、そのスタンドをも引き出し、使うことができる。
操られた者の特徴として性格が暴力的になり、『絶対』という言葉を言うときに『絶っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～対』というようにすごく長い間溜める。

作中では牛飼の青年チャカと床屋の親父カーン、ポルナレフ、名前不詳の少年を操った。*3

CVはPS版ゲームではアヌビスと同じ長嶝高士、TVアニメ版では勝杏里（チャカ）、宇垣秀成（カーン）。


物質透過


おまえは達人だ・・・剣の達人だ誰よりも強い　なんでも切れる！

二つ目の能力は斬る物を瞬時に選択し、切断または透過する。
これによって防具や障害物の影響をまったく受けず相手を切り刻むことができる。
また大きな物体を盾にしながら相手に近づいて物体ごしに斬るといった防御的な使い方も可能。
刀自体の切れ味も非常に高く、堅固な柱を難なく切断するほど。

ただし透過する対象はあらかじめ意識して選択しておかなくてはならず、あわてていると失敗することさえある。
なのでうっかり通り抜けたくないものを通り抜けてしまうこともある。
あと実体の刀にもかかわらずスタンドを斬ることもできるが、スタンドを透過して本体を斬るということはできない様子。
スタンドは透過能力の対象外なのか、さもなくば本体とスタンドは同一存在扱いなのかは謎だが、
本体を狙ってきた斬撃をチャリオッツの剣で受け止めたりスタンドで白刃取りしたりすることは可能。


学習能力


その動き・・・今ので覚えた

三つ目の能力は戦った相手の攻撃パターンを憶え対応、凌駕する動きを獲得する。
アヌビス神最大の肝というべき能力で、これにより戦えば戦うほどパワー・スピード・技量か増していく。
例え不意打ちであっても、一度喰らって経験してしまえば以後は同じ技である限りタイミングをずらそうとも完璧に見切られてしまう。
なので長期戦はアヌビス神の独壇場。この能力で最強のスタンドの一角『スタープラチナ』の動きを憶えており、オラオラを真正面から打ち破った数少ないスタンドである。
尚、本体を変えたとしてもこの経験は失われることなく次の本体へ引き継がれる。


【活躍】

アヌビス神は長い間、博物館に安置されていたがDIO様に引っ張り出されたことで日の目を見ることができた。
DIO様のカリスマ、強さに惹かれ、暗闇から救い出してくれたことに恩義を感じ忠誠を誓う。

誰に運んでもらったのかは知らないが、ナイル川近辺で落ちていたアヌビス神を牛飼の青年チャカが拾い、体を支配された。
チャカの体を使いチャカの父親、仲間を惨殺した後ポルナレフと戦闘、物質透過の能力で優位に立っていたもののポルナレフの奥の手で敗北した。

その後はポルナレフが立ち寄った床屋の親父カーンを操ることに成功し、床屋のフリしてポルナレフの髭を顎ごと斬ろうとするが、無駄にくどい前フリと自己紹介のおかげで失敗。
再びポルナレフと戦闘になり、一度戦っただけでポルナレフの攻撃パターンをすべて憶え、
チャカ戦で使ったポルナレフの奥の手も通用しなかったが、一緒に居合わせていた承太郎の一撃に刀身を半分に折られ敗北する。

またもやポルナレフに回収されてしまうアヌビス神だが、空気読めない警官のおかげでそのままポルナレフを操ることに成功する。
最初は本体のみで戦っていたアヌビス神だが、カーン戦で『スタープラチナ』の動きを憶え、
さらにとっておきのダメ押しということで『シルバーチャリオッツ』プラス『アヌビス神』を披露。
ただチャリオッツにアヌビス神を持たせただけ･･･だが侮ってはいけない。剣の達人2人を同時に相手することになるからだ。

この二人の達人スタンドの二刀流は驚異的な強さを誇り、『スタープラチナ』のスピード、パワーを完全に上回っていたが、
承太郎の腹部に刀を突き刺したところで刀を止められ、ラッシュをぶちかまされ、突き刺していたのでそのままだんだんと刀身を折られながら破壊されてしまう。

アヌビス神は消滅したかのように見えたが、カーン戦で折られた刀身を少年が拾い上げたことで新たな肉体を手に入れることに成功する。
承太郎の背後から今までの戦闘で得られた経験による最速のスピード、最高のパワーをもってして刀身を投げつけるが、少年に取り憑いたときに吐き捨てた飴を拾おうとしたイギーに躓いてしまい刀身はあらぬ方向へ飛んでいく。


焦ったアヌビス神は折角壁にぶつかり止まれそうだったのに能力の使い方を間違えて（アクセルとブレーキを踏み違えるようなミス）壁を透過、直後に河を下っていた船の方向に飛んでいき、「突き刺さって船頭に抜いてもらい、船頭を操って承太郎達に反撃開始」という計画を企てるも、船に乗っていた牛の腰辺りに刺さり、操ろうとするも意識を乗っ取る前に牛が暴れだし水没、刀身が抜けナイル川に沈んでしまう。
魚などの水生生物を操ろうとするが、一匹も近づくことはなく再起不能となる。
……が、仮にアヌビス神の企てが成功していたら、洗脳されてアヌビス神の剣先を握った船頭が承太郎達に襲い掛かっていた事だろう。
そう考えるとこの時の牛はある意味救世主と言えなくもない…。

アヌビス戦後、承太郎が「初めてだ…こんなに疲れるとは…」と発言していることからどれほどまで強敵だったことが伺いしれる。

ここまで成長性が高いと思えるスタンドにもかかわらず成長性はまさかのC。
………不当である。ま、まぁ格闘性能の成長はあくまでも能力によるもので、スタンドの能力自体は成長性Cという意味かもしれない。

TVアニメ版での承太郎とポルナレフの戦いでは、ただ打ち合うだけでなく、原作で2度しか使用されなかったスタープラチナの「流星指刺」やチャリオッツの「甲冑脱衣」の設定が反映され、より密度の濃い戦闘シーンになっている。一見の価値あり。


格闘ゲームでのアヌビス神

ジョジョ第3部格ゲーではチャカ、カーン、アヌビス二刀流ポルナルフ（以下アヌポル）が参戦しているためかなり優遇されている。
花京院、DIO様、ジョセフ、ホル・ホースは2キャラいるがアヌビス神はまさかの3キャラ。
なにこの優遇っぷり。

しかし、強さはチャカ以外はかなり酷いもので、スタンドモードがないためダイヤグラム下位に位置している。

カーンはペット・ショップに匹敵する紙装甲。
このゲームでは珍しい対空持ちだが、このゲームはどこからでも空中ガードできるためあまり意味がない。

アヌポルは性能は悪くないが、攻めパターンが貧弱すぎて読まれやすい。

一方チャカは初期では強キャラ、未来への遺産では中堅上位の強さを持つ。
しかし地味。

余談

SFC版では、ピラミッド内でアイテムとして「アヌビスの刀」を入手。
チャカは武器屋。刀を見せてくれと言い、渡された結果、操られる。倒すとその場でダウン。
カーンは名無しの商人として登場。刀を売ってくれと言い、売らなくても盗まれて、直後に操られる。倒すと普通に武器屋に戻る。
ちなみに、順番は原作と逆で、カーンの方が先。
そして、ポルナレフや少年は操られることはなく、2戦で終了する。




「ヒイーーｚ＿＿ッ」


「お…おいWiki篭もりどもちょっとこの項目を開きな」


「ちょいとおれの項目を追記してくれ」


勘違いするなよ
孤独が怖いんじゃない
水底で孤独はごめんだと言っているんだ！


「あっ…待って！
どこへ行くの………？」


「おっそこのめいでんさんお願いだおれの項目を修正してくれっ」


「おいしい幼女をあげるよいくらでも」


「まっまて見捨てないでめいでんさん！」


「2…3日で埋もれてしまうんだ
たっ…………たすけてくれーっ」


ヤメロー！ シニタクナーイ！


「見捨てないでーッ」


「ヒィィィィィ孤独だよーっ」

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最終更新：2024年03月17日 13:42

*1 名前の由来はサンタナの4作目のアルバム

*2 ただし切っ先だけでも残れば消滅はしない

*3 チャカとカーンの名前の由来は米国のミュージシャンのチャカ・カーン。