ウェイン・リブテール

登録日:2012/04/29 Sun 10:14:18
更新日:2024/03/31 Sun 00:32:44
所要時間:約 6 分で読めます





「お前らに・・・ そしてこの世界の人間にたっぷりと教えてやるぜ・・・」
「新生アークセイバーの闘技をな!」

ウェイン・リブテールは『第2次スーパーロボット大戦Z 再生篇』の登場人物である。


作品後半のネタバレがあるぜ。覚悟のある奴だけかかって来な!










【人物】

聖インサラウム王国の騎士団、アークセイバーの中でも高位の騎士、ハイナイト・ナンバー4を務める青年。
前作破界篇で散ったナンバー3シュバル・レプテールの直弟子であり、シュバルのエメラルダンと同型であるサフィアーダを愛機として駆る。
また、マルグリット・ピステールの弟、シェーヌとは親友同士だった。
騎士としての品格に欠けると見られたため、ハイナイトへの昇格の際は選定委員が紛糾したが、ジェラウド(ウェインは“旦那”の愛称で呼ぶ)の推薦によってナンバー4を拝命している。
その気性は至って不羈奔放。騎士でありながら自由気ままな生き方を愛し、
常に斜に構えた軽口を叩くことを好む、堅物揃いのアークセイバーにおいては異色の無頼な男。
自身の力量には強い自負心を持っており、いかなる相手にも物怖じせず挑発的な態度を取ることが多い。

このように書くと一見鼻持ちならない自惚れ屋に見えるが、これらの言動も決して根拠のない虚勢ではなく、
天賦の才とシュバル仕込みの闘技に裏打ちされた実力によるものである。
また、その型破りな魅力から祖国では若者や女性人気が高かったらしい。


ニヒルな皮肉屋を気取っても根は愛国心の強い実直な若者であり、
祖国インサラウムの再世のためには手段を選ばない覚悟を背負って戦いに臨んでいる。

そのためか、たとえ敵でも相手の戦士としての信念や拠り所には素直に敬意を表する一面があり、
セツコのグローリー・スターに懸ける想いを感じ取った際は、潔く己の非を認めて詫びを入れていた。
一方、実力の差を気合や根性で覆す・・・といった安易な精神論を振りかざす輩に対しては
普段の余裕をかなぐり捨てて激高する。これはインサラウムがガイオウの侵攻を受けた時、
同じような気構えで向かっていき惨敗を喫した自身の経験からくるもの。この敗戦のトラウマから勝利に対する渇望は非常に強い。


【能力】

意外と慎重かつ堅実な構成となっており、防御・技量が高めに設定されている上に底力・ガード・見切りを完備し
重装甲の乗機と相まってイヤになるほど硬い。
また、固有エースボーナスは『気力130以上でターン開始時に直感がかかる』という凶悪さ。
強化が生半可なリアル系が最も危険なので、不用意に周りをうろうろさせないようにしたい。


【戦いの軌跡】

13話において初登場。鳴り物入りでの登場であり、ZEXISを相手に不敵な啖呵を切り襲いかかってくる。
しかし、タダでさえ硬い上に水に潜ったり山に登ったり体力が5000を切るとさっさと撤退するという妙にチキンな戦術と
引き際の「それは負けた方の台詞だろ(ドヤァ」←お前が言うな!! でプレイヤーの恨みと失笑を買う。
それ以降も各地を転戦しジェラウドの旦那と共に再世のために尽力するが、同時にあまりにも及び腰の過ぎるボンクラへの失望、
禁忌の力に手を出し、ユーサーを傀儡に仕立て上げたババアへの敵意、
そして騎士の筆頭という重責ある立場と絶対の忠誠故に身軽な行動の取れない旦那への歯がゆさを常に燻らせており、
そのことについて放言しては旦那に雷を落とされ、失言しては旦那の鉄拳制裁を喰らう。

中盤、ZEXISはそれとは知らずインサラウム王国のあった並行世界の地球に転移してしまうが、
それを祖国への侵略と受け取ったウェインは逆上、独断で出撃した挙げ句、既に以前の戦力が揃いつつあるZEXISに敗北。
祖国を外敵から守るための戦いで二度も負けた事実を突きつけられ己の不甲斐なさに慟哭する。

傷心で帰ってきたウェインには独断専行な振る舞いに対する旦那の修正が待っていた。
しかし祖国の大地の為に戦った自分の志までも咎める旦那に対して鬱憤が爆発。
激情に任せたある暴言が旦那の逆鱗に触れてしまい、鉄拳を超えた天の金剛拳制裁を喰らう。
旦那は自身にもしもの事があれば、ナイトオブナイツの称号を継ぐのはウェインしかいないと見込んでおり、
それゆえに厳しく接していたのだが、ウェイン自身は当初は反発して理解を示せていなかった。
しかし、旦那だけでなく、シュバルもウェインがいずれは自分達を越え、ナイトオブナイツを継ぐ男と見込んでいた事を知り、
ウェインの志も「お前は犠牲を伴わない強さを極めてくれ」と旦那が認めた事で態度を改め始めたのだが、
直後にZEXISとの決闘に赴く旦那に『帰ってきたら修業をつけてくれ』と思いっきり死亡フラグをブッ刺してしまう。

瀕死の深手を負いながら執念でパレス・インサラウムに帰還した旦那から、その堅い忠義の正体をユーサーともども聞かされるウェイン。
今際の際に遺したその言葉が、ユーサーの王者の魂に火を付け、奮起した皇子との対話でついに自分の殻を破り、ナイトオブナイツを拝命、
再世の同志として忌み嫌っていたアンブローンやよそ者のマリリンとも結託しアークセイバーのナンバー1として、インサラウム再世に全力を尽くす。
この頃を境に、折り目正しい礼節を身に付けたふるまいを心がけるようになる。
また、ナンバー1襲名にあたり、新たにディアムドを乗機としてこれまで以上の圧倒的な強さを発揮するも、自分は未だ旦那には及ばなく、だからこそ旦那を超え最強の騎士として祖国を救うことを誓っていた。
その後も最前線で戦い続けるが、ZEXISの勢いを止めきるには至らず、最後はインサラウム旧王都での決戦に敗れる。
力の限り戦ったウェインは国と運命を共にすることを願い、仇敵のはずのクロウらZEXISにエールを送った後、
王宮の廃墟とディアムドを墓標に祖国インサラウムの大地に消えた。


「負けちまったら…全て…終わり…なんだよ…。
背負ってるものが…ある…奴は…」

「行けよ、クロウ…。
そして、ZEXIS…」

「お前達に守りたいものがあるのなら…
絶対に…負ける…な…」


【余談】

先代ナイトオブナイツのジェラウドがとにかく『史上最強の偉大な騎士』であることを強調され、敵からも味方からも一目置かれているのに対して、ウェインは『負けることの悔しさ』を強調されたキャラ描写が目立つ。
しかし、人は時として成功より失敗から多くの物を得るものであり、既に頂点を極め後は去る運命だけが残されたジェラウドに対し、これから成長し、大成する若い力を体現したのがウェインとユーサーだったのかもしれない。

元ネタはアーサー王伝説の太陽の騎士ガウェイン。

死亡したものと思われるが、一部のファンからは

  • ディアムドが爆発した描写すらなく、ZONEの力に呑まれて行くだけの最期
  • ディアムドのモチーフがモロに射手(ケンタウロス)
  • 46話のクロウとの対戦でスフィア・リアクターっぽい言動がうかがえる
(「俺にも本能的にわかったぜ。お前が殿下に仇なす存在だって事がな」の部分)
などの根拠から、彼が実は生存しており、第3次Zにおいて射手座のスフィア・リアクターとして再登場するのではないか?という説が持ち上がっているが、現時点では可能性は低い。
ディアムドもインサラウム製である以上、少なくとも再世篇の時点ではスフィアは搭載されていないと思われる。



追記・修正は旦那にぶん殴られてから行って下さい。

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最終更新:2024年03月31日 00:32