ユーサー・インサラウム

登録日:2012/04/09(月) 18:31:42
更新日:2022/04/05 Tue 22:11:51
所要時間:約 5 分で読めます





余はここに宣言する!我らの祖国の復興を!

そして、新たな大地を!聖王の名において、再世を誓う!



ユーサー・インサラウムとは『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』の登場人物である。

年齢:24歳
CV:間宮康弘
戦闘曲:王の愛は民のために

破界の王ガイオウに滅ぼされた聖インサラウム王国の第一皇子にして、
先王キング・インサラウム72世の実子であり先王の死後はインサラウムの聖王となっている。

やや気弱であり優しい性格である事からあまり実戦には向いていない。



以下再世篇のネタバレですので閲覧注意



その優しい性格からインサラウムの壊滅後、宰相であるアンブローンの専従を許してしまい、
次元獣を戦力として使うことに最初は反対していたものの結局は次元科学の研究とともに許してしまっている。

その果てにアンブローンがインサラウム自体を私物化し、
その邪魔となる自分の命すら狙っている事に気付きながらも、インサラウムのためと割り切って彼女の横暴を見逃していた。



ガイオウがZEXISより倒された後、パレス・インサラウムに乗り祖国から避難して来た五億の民と共に多元世界に転移していた。


地球に聖インサラウム王国を復興すべく、アークセイバーと共にあまり乗り気では無いものの侵略を開始する。
そんな彼もアークセイバーのナイトオブナイツのジェラウドの死に際の言葉、
「あの方だけが家族の死に涙を流してくれた」を聞いて自らの甘さと未熟さを痛感し、自身の使命に目覚める。

その際、頑とした態度でアンブローンに対し「これまで自分の未熟さ故にお前を増長させた」と謝罪した上で、
今までの罪を許すと言って彼女に自白を要求し、その威圧感からアンブローンは罪を話してしまう。

それはアイム・ライアードがアンブローンに次元科学を提供していた事であり、自国を滅びに導いた相手との協力関係は国の代表として許すことの出来ぬ罪である。
しかしユーサーは国の未来のため、そしてアンブローンも愛すべき国民の一人として彼女を許し、
アンブローンもユーサーの尽きぬ慈愛に触れて彼に永遠の忠誠を誓うのだった。


表面上では人が変わったように見えるも、本質は変わっておらず次元獣となったエスターに対して弱音とも取れる独白している。

また彼もスフィア・リアクターであり、彼のスフィアは聖王機に搭載されている「尽きぬ水瓶」である。
尽きぬ水瓶の覚醒条件は究極的な自国への慈愛であり、その条件は平和な治世では成し得ないために、
アイムはガイオウをインサラウムへと招いて彼の国は滅びの危機に晒されたというカラクリである。
因みに、アサキムはアイムがやらなければ自分の手で滅ぼす気だったようで……遅かれ早かれインサラウムの滅亡は避けられなかったようだ。

クロウ達ZEXISがパレス・インサラウムにエウレカ救出の為突入して来たときは敢えて見逃し戦闘に入る。
その際、ユーサーの想いに答えた聖王機によりスフィアに覚醒。

傍観者を自称して観戦しにきたガイオウの駆るゲールディランを尽きぬ水瓶の搭載された宝剣「コールブランド」にて一撃で撃破する。
……が、この時の戦闘アニメーションは明らかにスパロボから掛け離れたものとなっている。
まず機体のマスクが外れて詠唱するのだが、どう見てもロボットというよりファンタジーアニメ。
そして配下のアークセイバーに見送られながら一歩一歩前へと踏み出し、
宝剣コールブランドを解放し、巨大な光の剣より放たれた光の奔流が敵を呑み込む。
ちなみにこの時、ユーサーの特殊カットインが発生するのだが、スフィアの反作用における顔の一部(左の頬辺り)が砕ける演出がある。



ちなみにコールブランドとはエクスカリバーの別名でもあるので確実に元ネタはアーサー王伝説。

なおクロウのスフィアと自身のスフィアが相性が良いらしく、二つのスフィアにより一瞬だけだが源理の力を発動させ、エスターを元に戻す。
またアイムがアサキムに狩られようとしたときに乱入、インサラウム滅亡の元凶として討ち取り偽りの黒羊を手に入れる。
スフィアの反作用により顔面の一部が砕けたようになりマリリンの化粧で隠している。


終盤では火星を拠点に構え、ZEXISに最終決戦を挑む。

しかしこの頃には民を顧みぬ暴君と化しており、彼についてくる配下はマリリンとアンブローンのみとなっており、
マルグリットの説得もあってアークセイバーの多くは最終決戦に加わらなかったため、少ない配下と次元獣のみで挑む事になった。
だが、それならば残り少ない五億の民を次元獣に変えてでも戦うと言い放つ。

……が、それはアイムより奪った偽りの黒羊によって可能とした大掛かりな嘘。
その実、地球とインサラウム両者の民の憎しみを一身に引き受けて死ぬ事により、
その後にインサラウムの民が地球に移住した後の両者の関係を円滑に進められるよう配慮していた。

そう彼はルルーシュと同様にゼロレクイエムを遂行したに過ぎなかったのだ。

既にインサラウムの民の受け入れはトレーズレディ・アンとの間で密約が交わされていた。

何処までも心優しく、最後までインサラウムの未来のために戦い、果てにその身を投げ出したその男は、自身が討たれることによって全ての役目を終え、彼を信じて歩み、そして散って行った仲間達のもとへ還った。

土は土に、灰は灰に、塵は塵に……

ジェラウド……シュバル……ウェイン……アンブローン……騎士たち……マリリン殿……

余も……今、そこに……行…く……


死後、その真意を知ったインサラウムの人々からは、「最後の聖王」として生前にも増して敬慕を寄せられており、その意志と覚悟はアークセイバーが受け継いでいる。

さらに、その魂はアサキムに奪われた「尽きぬ水瓶」のスフィアに宿ったまま眠っており、超時空修復において地球から届けられた生命の力によって覚醒。アイムやサイデリアルのリアクター達と共に時空修復に力を貸し、新たな地平へと去っていった。



【余談】
ちなみに、この真相は、勘がいいプレイヤー及び作中の何人かは大体予想がついていた。というのも、彼が強すぎるから
彼の持つスフィアが活性化する条件は「慈悲深さ」と「嘘」。
つまり、「民を顧みない暴君という姿」が「真実」であるならスフィアは全く稼働せず、いつぞやのポンコツ相当の力しか発揮できないのである。

実は彼は当初の予定ではスフィア・リアクターになる予定はなかったが、アークセイバーを含めてシナリオを掘り下げていく内にドラマ性を表現するために尽きぬ水瓶のスフィアが与えられたという経緯がある。

名前の由来はアーサー・ペンドラゴンの父、ユーサーだと思われる(名前および聖剣を鞘から抜いたという描写から)




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最終更新:2022年04月05日 22:11