間田敏和

登録日:2012/10/29 (月) 19:26:20
更新日:2023/03/24 Fri 18:18:23
所要時間:約 8 分で読めます





「パーマン」知らねーやつがよおー この日本にいたのかよォー
本当かよ信じられねーやつだぜ…こんなやつと会話したくねーって感じだな!
ガキのころ何TV見て育ったんだ? 育った文化がちがうっつーかよ
ビスコ食ったことあんのか? B・B・クイーンズ知ってっか?おめーっ



CV:松野太紀オールスターバトル) / 下和田ヒロキ(TVアニメ版)

【概要】

東方仗助達と同じぶどうヶ丘高校に通う高校生。所属クラスは三年C組。獅子座。
虹村形兆の『弓と矢』によりスタンド能力を得ている。
射抜かれた時期ははっきりしていないが、3月…つまり仗助達が入学する前にスタンド能力を悪用し友人の目をシャープペンで抉り取る*1という事件を起こした事から、少なくともそれ以前のようだ。

音石明と繋がりがあり(といっても電話連絡程度の接触でありレッド・ホット・チリ・ペッパーの本体の詳細は知らなかった)、
スタンド能力を手に入れて(人の迷惑を顧みず)面白おかしく暮らそうと思っていた矢先にそうした悪意を許さず、
なおかつ誰もかなわないほどの力を持つ最強のスタンド使い・空条承太郎が杜王町に居ついたことを音石共々疎み、彼を町から追い出すために行動を起こそうとしていた。


【人物像】

身長165cm。長く伸びた髪、三白眼にアイシャドウというゴスっぽいビジュアルの神経質そうな少年。
改造学ランは前を無数のベルトで留め、襟には左右つなげて正面から見ると『間』という漢字になる装飾がある。
ルックスから薄々わかるようにアニメや漫画、アイドルが大好きなキモオタ野郎で学校の自分用ロッカーにも持ち込んでいる。
好きな作品は週刊少年ジャンプで連載中のサスペンス・ホラー漫画『ピンクダークの少年』By岸辺露伴
部活はテニス部に所属しているが、実際活動している場面は無い。
整理整頓が苦手なタイプで、ロッカーの中を覗いた仗助の感想は「物の多い野郎」。

性格は卑屈で陰険、粘着気質かつ小心者。
自己中心的かつ妄想癖が強く、対人関係はダメダメで女子に挨拶をしてもらったことなど一度も無いらしい。
一応趣味の合う人間に対しては友好的で、談義に興じる程度の友人はいたようだが、
その友人とも好きなアニメだかアイドルをけなされたという理由で絶交し、スタンド攻撃の餌食にしている。

異性に対する(よこしまな)興味は強く、『片思いの相手(3-Eの順子、とのこと)を犯してやりたい』などアブノーマルなピンク妄想でしじゅう悶々としているが、小心者故に実行に移すには至っていない。
他にも小動物を虐めてストレス発散をしたり、授業中に人に見られないようチンポジを修正するスリルがヤミツキになっていたりと、
第4部の悪役の特徴である『等身大のクズ』を体現したかのようなしょうもない青春の送り手。
『ヘブンズ・ドアー』で彼の内面を読んだ露伴からも「最低なやつ」「こんな奴を漫画に書いても読者に好かれるわけがない」と酷評されている。

スタンド能力を身に着けて間もない初登場時はまさに厨二病の妄想が具現化したような状況に浮かれて躊躇なく能力を悪用し、いざとなったら殺人すら躊躇しないほどのアブナイ奴だったが、
因果応報で物理的に痛い目にあったことを契機に病んだ雰囲気はいくらか和らいでいる(小心者に磨きがかかったともいう)。

厄介ごとに関わりたくないという姿勢故、『弓と矢』の行方や『町に潜伏した殺人鬼』といった物語の軸には全く関与しようとせず、スタンドを使う機会もなかった。

退院して広瀬康一と再会した際はやや気まずそうにしていたが、同じ作者の漫画が好きというナイスな共通点を見つけてからは普通の友達同士の会話ができるようになるなど一方的な好意を感じており、
苦手なことを先輩権限で押しつけるなど調子のいい態度を取っている。
その反面、仗助の事は大嫌いである(一応露伴を始め、第4部の登場人物に、この様な認識をしている者は少なくない)。

【スタンド】

スタンド名『サーフィス(上っ面)』


この人形の「スタンド」の名は『SURFACE(サーフィス)(うわっ面)』……
「スピード」には結構自身あんだよな…

「パワー」はおまえのクレイジー・D(ダイヤモンド)や 空条承太郎のスター・プラチナの方が上かもしんねーがよー

破壊力-B
スピード-B
射程距離-C
持続力-B
精密動作性-C
成長性-C

◆能力

スタイルクロッキー用の木人形を媒体に能力を発現する、実体を伴うタイプのスタンド能力。
ゆえに破壊を含めてスタンド以外の物理的な干渉が可能(というか、能力の内容的に非スタンド使いの人でも視認できないと役に立たない)なほか、
人形が用意されていなければ能力を使えないという制約がある。

その能力は『人形に触れた対象の特徴をコピーする』こと。イマジネーションの下敷きとして間田が愛読する藤子・F・不二雄『パーマン』に登場するコピーロボット(触れた人間そっくりに化けて留守のアリバイ作りなどで身代りになってくれる)があるが、
コピーロボットが「いたらいいな♪」と思うのに対し、「いなきゃいいな」至極ネガティヴな形の能力として発現しているのがいかにも間田らしい捻くれ具合である。

コピーの精度は非常に高く、顔立ちや体型は勿論、服装、指紋、声質、喋り方も同じ。
但し、元の人形の額に当たる部分に留めてあったネジはそのままでそれが見分けるポイントでもある。
対象の情報を取り込むことで人形は独自の意思を持ち、自立して行動することができるようになるが、あまり本体から離れて活動することはできないようである。

コピーもまたスタンドゆえ、本体の間田には逆らったり直接的な害を加えたりはしないが、対象の性格もコピーされる為、人形が本体に対し不快な言動を取る事自体は頻繁に起こりうる。
例えば間田の事を嫌いな人間の性質をコピーすれば事あるごとに揚げ足を取られて煽られたりクソミソに罵られたりもする。
このせいで間田は何時も不快な思いをしており、片思いの順子のコピーをダッチワイフ代わりに使おうという一大計画もあんまりコピーがむかつく態度ばかりとるので頭に来てヤるどころではなかったらしい。作中の描写を見る限り、サーフィスの触感は木そのものらしいので実際にダッチワイフとして役に立つかは甚だ疑わしいが・・・

サーフィスの真骨頂はコピーされたオリジナルが人形と向き合った状態下で発揮される。
この時、オリジナルは身体の自由を奪われ、必ず目の前に立つ人形と同じポーズを取ってしまう。つまり『操り人形』ならぬ『操る人形』。
これを利用してオリジナルに自傷や自殺を促したり、上手くオリジナルを操れば自分の手を汚さずに犯罪を犯し、なおかつその罪をオリジナルに着せるなんてこともできる。
発動条件こそ面倒だが、仗助が「まじにやばい」「ハマると恐ろしい」と評した通り、一度成功すれば身動きの取れなくなった相手を一方的に嬲り者にできる恐ろしい(&間田らしい)スタンドである。

やけにパワー・スピードが高めなパラメータからもわかるように区分の上では近距離パワー型であり、
コピーの運動能力自体はスタンドパワーにより非常に機敏。間田もスピードには自信があるそぶりを見せている。
また、パワーはそこそこ止まりだがコピーは痛みを感じないので身体にかかる負荷を無視した動きが可能。
しかし、木製なので脆い(それでも木刀で殴りつけているようなもので人体よりは強靭だと思うが…)という欠点がある。
やろうと思えば格闘戦も出来るが、あくまで本領は一方的に相手をいたぶることである。

名前の元ネタは、アメリカ合衆国出身のソウルデュオ「Surface」。
また「上っ面」という日本語名は、「surface」の元々の意味であると同時に、
フランス語で「上の」を意味する「sur」と、英語で「面」を意味する「face」を組み合わせ、直訳した造語でもある。




【劇中の去就】

仗助と康一は学校前で上述の事件を小林玉美から聞いた事で間田の調査を開始。
ロッカーを破壊して中身を調査するが、この際中の人形を仗助が触ってしまった事で、仗助のコピーが誕生。
そのまま仗助を操って康一を負傷させ、続けて仗助も絶交した友人のように目を抉らせようとするが、康一の『エコーズ』にはめられ、仕留めたと誤認。

コピー仗助の声を利用して承太郎に電話をかけ、駅まで呼び寄せて不意討ちを仕掛ける計画を立てる。
道中出会った玉美を殴りつけて病院送りにし、自分を馬鹿にしたバイカーを憂さ晴らしにボコってリンチするが、これがのちの伏線となる。
追い付いた仗助により人形の右手を破壊され、道中の踏切でまたも康一に引っ掛けられたことで承太郎の元に先に彼等が到達することを許してしまう。
それでも諦めず今度は承太郎を殺害する為にコピーを通して仗助を操ろうとしたが、
行きがけの駄賃で仗助が傷を治していたバイカー達が間田を見つけて報復を開始。
間田が便所の裏で半殺しにされたことで能力も解除され、戻った人形は仗助に破壊された。
以降人形を用意できなかったのか、スタンドを使う場面は一切ない。

それから約ひと月、実に黒幕の音石明が逮捕された後まで入院生活を余儀なくされる*2
退院してすぐに自身の尊敬する露伴が杜王町に住んでいるという情報を手に入れ、康一を誘ってアポなしで遊びに行くという暴挙を敢行。
この時、波長が合った読者である彼らを露伴がスタンド能力で「本」にしたことで彼に最大のネタを提供してしまい、図らずも以降の康一&露伴の腐れ縁を彼が取り持った形となった。
なお、間田はネタとして魅力がまったくなかったため、スタンド攻撃を受けた記憶を消された上であっさり解放されている。

以降は目立った登場シーンは無いが、全員集合の場面には結構参加している。




【余談】
●当時の『ジョジョ』の画風がまだ劇画寄りだったこともあってか、玉美が資料として持ってきた写真は普通に頭身が高かったのだが、
第4部のキャラクターに偶に見られる「どんどん身長がギャグっぽく縮んでいく現象」の犠牲者となり、
再登場時には康一と同レベルの頭身&身長にまでなった(とは言え並んでいると彼の方が高い)。
また、身長とは関係なく本人が初登場した時は顔も写真とは完全に別人であった。…本当にその写真間田だったんだろうなァ~?
ちなみにTVアニメ版では最初から縮んだ姿で登場する。

●彼のロッカーに入っていた漫画の中になぜか実際ジャンプで連載していた作品『柳生烈風剣連也』が。
荒木先生の元アシが描いた…とかの因縁があったのだろうか?





追記・修正ってのは…どういう理由か…知らず知らずのうちに行われるものなんだ…

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最終更新:2023年03月24日 18:18

*1 当然彼に疑いはかかっておらず、これは前後関係を調査した玉美の推察である。

*2 この際に「スタンド使いは惹かれ合い、同じ街・同じ組織・同じ建物と近ければ近いほどより強く惹かれる」という話を明かしている。