リヴィオ・ザ・ダブルファング

登録日:2010/06/26(土) 21:57:47
更新日:2024/04/19 Fri 16:26:44
所要時間:約 4 分で読めます





そのような言葉はお止めください。師が悲しみます

No.10
リヴィオ・ザ・ダブルファング



概要

ナイブズ率いるGUNG-HO-GUNSの一人で、ミカエル眼の暗殺者でウルフウッドと同じ孤児院で育った人物。
孤児院にいたころはウルフウッドから「泣き虫リヴィオ」と呼ばれていたが、ウルフウッドが孤児院を去った後とある理由から孤児院を抜け出し、その理由の原因であるラズロに導かれるままにミカエルの眼に入った。
その後、久しぶりに対面したリヴィオに「泣き虫リヴィオ」としての面影は無く、マスター・チャペルの教育の結果として完全な暗殺者へと変貌していた。
「ダブルファング」と呼ばれる前後に銃口を持つ二連式銃を2丁扱う。



以下ネタバレを含む




ウルフウッドと同じく肉体を強化されており、最新の代謝促進技術によりウルフウッドを超える高い再生能力も併せ持つ。
そして、同じくGUNG-HO-GUNSでありナンバー11であるラズロ・ザ・トリップ・オブ・デスを別人格として体に宿している。
ラズロのその残酷な性格ゆえに孤児院で問題を起こしてしまい逃げ出すきっかけになり、さらにはリヴィオをミカエルの眼へ導いたのも彼である。
両者とも師であるマスター・チャペルが惚れ込むほどな実力者であったため、「ひとつの体にふたつのナンバー」という異例を認めざるを得ない事態となった。


性格

常に敬語で、口数少なく無表情・無感情。戦闘中も同様で、一言も発することなく、眉一つ動かさずに憲兵軍を虐殺してのけるほど。
別人格のラズロとは対照的に「自分にはラズロほどの才能はない」として訓練を重ねる努力家の一面もあり、常に真剣に戦闘に臨む。
ヴァッシュ・ザ・スタンピードの仲間に合流した後は打って変わって表情豊かになり、逝ったウルフウッドに代わりヴァッシュの相棒となり旅をする。
時にボケ(?)役に回るなどおもしろい一面を見せる。
戦闘においても極力殺さずに済ませる、周囲に被害が及ばないように敢えて不利な行動を選ぶ(そして実際に負ける)、子供から貰った帽子を気にする…と、戦法は変わらないながらも戦いぶりは大きく変化している。


戦闘スタイル

彼が使用する武器「ダブルファング」は二丁の短機関銃を連結したような構造になっており、銃の前後両方に銃口がある。射撃は前後独立して操作でき、片方ずつ、または同時に発砲することが可能となっている。
また都合2つの弾倉が常に使用できるため、片側が弾切れを起こしても反対側を使うことで再装填の隙無く攻撃を続けることもできる。

そして人間の物理限界を超越した速度で移動が可能な超人的跳躍力を生み出す身体能力を持つ。
序盤のGUNG-HO-GUNSの面々ですら、不意打ち銃弾を人形で掴むパペットや1m程の距離から放たれた銃弾を刀で叩き落とす雷泥がいるが、これらを遥かに上回ることは間違いない。
特に跳躍力はほとんど瞬間移動のような描写がなされており、ウルフウッドさえ視認がギリギリの速さを発揮する。
単純な身体能力ではエレンディラ・ザ・クリムゾンネイルには及ばないものの、立ち回り次第で差を埋められる程度の域には達している。

この
  • ダブルファングを二丁組み合わせた前後左右4方向への同時攻撃
  • 強化された跳躍力
の2つを存分に生かした戦法が彼の持ち味であり、対多数戦では敵の只中にその跳躍力で飛び込み、回転しながら全方位への弾幕で薙ぎ倒すのが常套手段。
対単体戦では機動力で翻弄して銃弾を叩き込むというシンプルなものだが、身体能力が凄まじいためそれだけで脅威である。
また「ミカエルの眼」の暗殺者に共通のスキルとして、格上に対しても持ち前の再生能力で何度も挑みかかりながら標的のクセを学習し、行動を予測することで追従しいく。
当初全く反応できなかったエレンディラの攻撃に対しても、このスキルをもって対処していた。

※なお、トライガン世界の銃弾の初速や威力の設定はパニッシャーの項目で。

再生能力

「ミカエルの眼」がウルフウッドに施した代謝促進術よりも1世代上の技術が投入されており、チャペル曰く「致命傷は死ぬ前に完治してしまう」とまで表現されるほど。再生が早いだけでなく大ダメージを負った状態でも行動でき、実際作中では
  • 胸部に数十発被弾 → 数秒で完治
  • 心臓にゼロ距離で被弾 → 数分意識を失うだけで完治
  • 全身の肉を大半抉られる → 数分で神経が繋がり動けるように
  • 何本もの鉄杭で串刺しに → 数分で意識が戻り、自分で杭を抜く
  • バラバラ死体呼ばわりされるほどの肉片に → そのまま組み付いて敵を括り殺す
と、もはやホラーじみたしぶとさを見せている。


対人関係

基本的にマスター・チャペルとラズロとともに行動しているだけで、特段交友関係は広くない模様。チャペルに対しては忠実だがそれ以上の感情を持っていたのかは不明。
ラズロからはぞんざいに扱われているようだが特別仲が悪いわけではなく、むしろ気遣われたりすることが多い。
孤児院の友人たちとは脱走以来会っておらず、再会して気づいたのは親友であったウルフウッドだけで、後に孤児院を制圧した際にもウルフウッドと異なり正体を感づかれたような描写はされていない。
孤児院時代の友人であった女の子と最終決戦前に再会したが、こちらも気付かれることはなかった。


活躍

登場時は同じミカエルの眼から来たらしい暗殺者二人をあっさり捕獲・殺害。
その後「方舟」でウルフウッドと再会するも、言葉を交わすことは無かった。
ヴァッシュとウルフウッドが方舟を脱出すると、老人と共に孤児院を制圧しウルフウッドを待ち構える。
ついに始まったウルフウッドとの戦闘ではウルフウッドの捨て身の戦法に裏をかかれ一時戦線離脱。最終的に本来の自分を取り戻しラズロを封じ込め、ヴァッシュと合流する。
最終戦において完全武装した憲兵軍「全軍」を真っ向から相手にしても自らを無傷、憲兵を誰一人殺さず全て無力化させ、拘束具を外さないエレンディラと互角の戦いをするが、拘束具解除後は終始圧倒された。しかし再び表出したラズロとの共闘とエレンディラの一瞬の油断を突き勝利する。

だが、動けないところをエレンディラの死体を操ったレガートに人質にされ、結果としてヴァッシュに自発的に「殺人」をさせてしまう原因となった。
しかしその事がきっかけとなり、結果的にヴァッシュが人々にプラントの光と闇を見せる事に繋がる。

最終回前後ではさすがに出番が減るが、最終話で孤児院の家族たちと一緒にウルフウッドのお墓を訪れている姿が見れる。





更正前は哀愁漂うゴツいイケメン。
更正後は髪の短いちょっと暑苦しいホソマッチョなイケメン。
最終回は髪が伸びてテライケメン。
更正前は病んだような性格で淡々としており、死んだような表情と目をしていた。
しかし自分の命をかけて闘ったウルフウッドにより更正され、伸ばしていた髪を切り坊主頭にし、元の性格であろう穏やかな性格に戻る。
更正後(元の性格)はとても優しく子供好きで、多少お調子者だが冷静沈着でデタラメに強い。ナンバーを2つ持つ事実は伊達じゃなく、クリムゾンネイルからぎりぎりながら勝利をもぎ取る。
ウルフウッドの死に涙したり、子供からもらった帽子とマントを肌身離さず大事にしたり、女性や年上の人物には敬語で話したりと人間的に百点満点。

彼がヴァッシュと繰り広げたミートボールの取り合いにウルフウッドを重ねて涙した読者は多数。
ずっとウルフウッドからは『泣き虫リヴィオ』と呼ばれていたが、最終回直前になってようやく彼から合格点が貰えた。

『ありがとう…ございます…』


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最終更新:2024年04月19日 16:26