男狩り

登録日:2010/07/14 Wed 00:40:06
更新日:2024/03/30 Sat 16:49:16
所要時間:約 5 分で読めます




※WARNING※
この項目はホモエロネタです。
耐性のない方、18歳未満の方、モヒカン男のスニーキング能力は異常と思うノンケは今すぐブラウザバックしてください。



画像出展:山川純一『男狩り』
©Junichi Yamakawa


山川純一のホモ漫画。初出は『薔薇族』1983年4月号。
単行本『兄貴にド・キ・ド・キ』に収録。後に復刻された『ウホッ!! いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト』および『ウホッ!! ヤマジュン・セレクション やらないか』に収録されている。
タイトルのフォントが内容にそぐわない丸文字であることがよくネタにされる。



■あらすじ

都内にて、モヒカン刈りの男が男性ばかりを強姦肛門裂傷させ失血死させるという凶悪な連続殺人事件が起きる。

ある朝、平穏な生活を送る会社員の日高良司と、その弟でモヒカン男を追う警察官の雄介は新聞記事で7件目の事件を知った。

その日、良司は北海道支社への栄転もとい左遷を命じられる。
怒りのあまりやけ酒を煽った良司は泥酔して帰宅、「今日が最後になる」と呟くとカツラを脱いでレザーの衣装を身に纏う。
実は良司こそがモヒカン男だったのだ。

良司は深夜の公園で獲物を見つけ、恋人と思しき女性を気絶させるが、その男はおとり捜査をしていた雄介だった。
相手が弟と気付いた良司は雄介に自ら正体を明かし、何故このような凶行を働くに至ったのかを告白する。

ずっと会社でも世間でも除け者にされていると感じていた良司は、自分に自信をつけようと雄介にも内緒でボディビルを始めた。
するとそれまで抑えていたホモの欲求がムラムラと出てきてしまい、ある日思い切ってハッテン場へと赴く。
しかし、23センチという大きすぎるブツが災いし、周囲からは珍しがられたが二重の意味で受け入れられず、またしても除け者にされたと良司は感じた。
……タチ(責め)は無理でもネコ(受け)専ではダメだったのだろうか。

そうして鬱屈を溜め込んだ末、ついには自分の欲求を満たすために男性を強姦し、連続殺人事件を起こすようになったのだという。

真実を知り涙する雄介に対し、良司は後生とばかりに自分のケツを差し出す。雄介は良司の肛門に、鉄のように熱いブツを挿入する。

良司が「さあ一気にザーメンを発射しろ!!」とせがんだ次の瞬間、深夜の公園に銃声が響き渡った。


■登場人物

  • 日高良司(ひだか りょうじ)
東京都に住む30代の平凡なサラリーマン。ブリーフ派。
しかしその裏では、夜な夜な男をレザーをつけるとすぐに勃ちやがる23センチのペニスで死に追いやる強姦殺人鬼「モヒカン男」という顔を持っていた。
ちなみに普段の髪はヅラ
仕事が全くできないというわけではないようだが、本人曰く「会社じゃ用無し呼ばわり」らしい。上司からもあまり評価されておらず、左遷を言い渡された*1
その夜、「今夜が最後になる」と呟き*2、公園のカップルの男性を標的に決めたが、その男性は弟の雄介だった。
それでも弟を殺す気にはさすがになれなかったらしく、自ら正体を明かし、犯行に至った動機を全て告白。
弟のぺニスを受け入れようとするが、土壇場で裏切られてしまい、最期は弟の熱い発射を腹で受け止め壮絶な死を遂げる。

雄介とは同居しているが、正体は一切悟られていなかった。そればかりか、警察官である弟を利用してさり気なく捜査の状況を探るなど、狡猾な一面もある。
一度性欲が昂ぶると相手が弟だろうと抑えが利かない。
その下半身ほぼ丸出しの、はいてないなんてかわいいもんじゃない強烈な姿から阿部さんと並ぶヤマジュンワールドのマスコットキャラ的存在。

ちなみに、23センチは一般的な500mlのペットボトルの高さより少し長く、日本人のフル勃起時の平均サイズはおよそ12㎝(アメリカ人だと15㎝くらい)。山川の別作品『美しき野獣』と『疾走する獣たち』には良司を更に凌駕する24センチの男たちが登場するが、彼らはホモ内で除け者にされたりせず、むしろ作中でも羨望の対象となっている。
良司とどこで差が付いたのか……。

【名セリフ】
「ふははは!どうだ俺のペニスの味はーっ!!」
「悪く思うなよ。恨むならこのデカすぎるペニスを恨みな」
「フフン、レザーをつけるとすぐ勃ちやがる」
「よお、お兄さん、女とイチャつくのもいいが、男と強烈な一パツをやるのもいいもんだぜ。俺が教えてやるよ…!」
「よく見ろよ、この顔を」
「爆発寸前なんだ。俺はお前が欲しい!弟を殺しちまうわけにはいかないからお前が俺のケツにペニスを入れてくれ。できるだろう?」

  • 日高雄介(ひだか ゆうすけ)
警察官で良司の弟。モヒカン男を空手で倒してやると意気込むほど、腕に自信がある。
だからと言って7人も殺してる凶悪犯相手に婦警と2人だけで囮捜査をさせる警察側もなかなか酷な事をさせる。
担当のくせに朝刊で7件目の殺人を知った日の深夜、おとり捜査でモヒカン男を捕まえるが、
その正体を知り悲しみに暮れ、半ば衝動的に殺害してしまう。

尤も、実の兄貴が7人もの男を強姦して殺した変態連続殺人鬼だなんて、たとえ本人の口から告白されても信じたくなかっただろうし、
そんな怪物を捕まえたところで、兄貴にも自分にも待っているのは世間の晒し者になるという運命である。
裁判でも注目されるし、その弟が警察官だということもすぐに知られるだろうから、免職せざるを得ないだろう。警察は身内の犯罪には厳しいのだ。
何ともやるせない気持ちになる。

【名セリフ】
「この野郎ーっ!やっと捕まえたぞ、変質殺人鬼め」
「うっ!?兄キ!!」
「ばかだよ兄キは…そんなことで一生をぼうにふるなんて…」
「発射………するよ…」

  • 学生
冒頭でモヒカン男にとんでもない体勢での駅弁で犯されていた男。
全部の登場シーンで全裸であり、出番が終わった途端にドバドバと大量の血を流して失血死したかわいそうすぎる人。
新聞記事によれば男子校生らしいが、かなり老けた外見であり2~30代に見えるのは気のせいだろうか。
余談だが某スレでは登場人物の数合わせとして先鋒に無理矢理入れられ、戦闘開始直後に死ぬという悲惨な扱いであった

【名セリフ】
「うぎゃああぁ…」(直後に絶命

  • 部長
良司の上司。
厄介払いとばかりに良司を北海道支社の課長に挿げ替えようとする。
しかも「明日いきなり転勤」という無茶苦茶な辞令を下すあたり、この会社も十分ろくでもない。年度末だったのだろうか?

【名セリフ】
「まっ、栄転だね。きみだってがんばればそこで部長ぐらいにはなれるぞ」
※おまえじゃ局長にはなれないと言い切っているようなもんである

  • 雄介の同僚
良司が目をつけたカップルの女性の方。
実は雄介と協力しおとり捜査を行っていた警察官だった…のだが、背後から肘打ちくらわされて気絶。
惨劇を見ずに済んだだけ良かったかもしれない。

【名セリフ】
「きゃ!」



追記・修正はレザーをつけるとすぐに勃ちやがる方にお願いします。

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最終更新:2024年03月30日 16:49
添付ファイル

*1 部長は「栄転」と言っていたが、北海道の20人ほどの小さな支社の「課長」にするための出向なので、やっぱり「左遷」だろう。

*2 足を洗うつもりだったのか、東京では最後という意味か、北海道で深夜のモヒカン男は気温的な意味で辛いからかは不明。