ユーフェミア・リ・ブリタニア

登録日:2011/03/03 Thu 22:31:10
更新日:2024/04/19 Fri 15:56:58
所要時間:約 7 分で読めます




女 帝 、 爆 現 !
ナイトメア・オブ・ナナリー
より抜粋




目次




プロフィール


生年月日:皇暦2001年10月11日
年齢:16歳(皇暦2017年)
血液型:B型
身長:約170cm
出身:神聖ブリタニア帝国
CV:南央美


人物


神聖ブリタニア帝国第3皇女。
足下に届くほど長く明るいピンク色の髪が特徴の少女。
第2皇女コーネリア・リ・ブリタニアの妹で、ルルーシュ・ランペルージとは異母兄妹にあたる。
親しい者からは「ユフィ」の愛称で呼ばれる。

作中では「ブリタニアサイドのヒロイン」といった立ち位置であり、主人公達の進む道を決定づけた重要なキャラクターである。


率先して戦場に出ていたコーネリアと違い学生として本国の学校に通っており、皇族としての政治・軍事には関わっておらず、ブリタニア内でもあまり顔を知られていない存在だった。
しかしルルーシュによるクロヴィス・ラ・ブリタニア暗殺によって空いた総督位にコーネリアが就く際、彼女と共にエリア11へ来訪し副総督に就任し表舞台に立った。

姉と違って指揮能力や戦術眼は全く無く、経験の浅さや周囲が優秀過ぎることもあって、自身の力不足に悩んでいる。
しかしわずかなヒントでゼロの正体を察知するなど、策謀や邪心を抜きにした直観的な洞察面では非常に聡明。
(さすがにニーナ・アインシュタインからの恋情は想像の外だったが)
常識や慣習に囚われない柔軟な発想力と大胆な行動力を兼ね備え、作中幾度となくイレギュラーな行動で状況を二転三転させた。
こういった他の皇族には無い個性はルルーシュやシュナイゼルからも評価されている。

性格はルルーシュをして「仮面とは無縁」と感じさせるほど、裏表なく温厚で心優しい。
動物にも話しかけるおっとりした天然だが、スザクを侮辱した相手や弱者を虐げる者には毅然とした態度で立ち向かう芯の強さを覗かせる。
母国であるブリタニアの侵略行為やそれに伴うナンバーズ差別には心を痛めており、誰もが平等で幸せになれる平和な世界の実現を目指す。
一方で、純粋すぎる部分もあり最終的に受け入れられたものの、ルルーシュとナナリーの意志や状況を無視して、
「行政特区を実施すれば昔のように仲良く暮らせる」と信じて疑わなかった点にはやや独善的な傲慢さが垣間見える。
そういった意味では、彼女もまた父の血を確かに受け継いだブリタニア皇族だったと言えるだろうか。

また、実は割と負けん気が強く頑固。
上記の通り自身の力不足を痛感しているためカレンにそのことで軽く罵られたことで頭に血が上った他、幼少時はルルーシュを巡ってナナリーともよく(微笑ましい程度に)喧嘩していた。
皇族、副総督というの立場になった現在でも、信じる道のためなら皇帝の掲げる方針に逆らおうとするくらいには気が強い。


コーネリアには幼い頃からはほぼシスコンといっていいレベルで愛情を注がれており、現在も関係は非常に良好。
公務中は立場を明確にするため厳しい言葉を向けられることもあるがなんだかんだで甘く、強情になったユフィにコーネリアが折れてしまうことも多い。
また、公務を離れれば二人でじゃれ合い、ピクチャードラマではコーネリアに生前のクロヴィスがデザインしたエラく破廉恥な水着を無理やり着せたりしている。


わずかではあるがナイトメアフレームに乗る場面が存在するので、皇族教育の一環としてか多少なりとも操縦技術は心得ている模様。
また、小型拳銃からマシンガンまで難なく扱っている事から、ある程度の手ほどきを受けていたらしい。
華奢な体つきだが体力はルルーシュよりもある……というか、ルルーシュがひ弱なだけか。



作中の動向


◇本編以前

皇歴2001年にブリタニア皇族の一人として誕生。
姉であるコーネリアの愛情を一身に受け育ち、歳の近いルルーシュやナナリーともアリエス宮などで遊んでおり、二人が日本へと送られ死亡したとの知らせには心を痛めている。

ちなみにルルーシュとは互いに初恋同士であったが、半分だけとはいえ血の繋がった兄妹という関係もあり淡い思い出に終わっている。


◇皇暦2017年(『反逆のルルーシュ』)

学生の身分だったが中退し、副総督としてエリア11へとやって来る。

そして着任の直前、枢木スザクと運命的な出会いを果たす。
彼の不器用で歪な生き方とそこに秘められた純粋さに触れ惹かれたユフィは、彼の冤罪の晴らしアッシュフォード学園への編入を取り計らうなど何かと気を回すようになる。
平和を願う志と理想を共にし、彼を自らの専任騎士へと任命。
周囲の差別意識やスザク自身の負い目もあって幾多の困難に直面するが、やがて主従関係を超えた確固たる絆で結ばれた無二のパートナーへ。

一時は父殺しの罪悪感で自分の命にすら絶望していたスザクに騎士の立場を返上すると言われてしまうが、自身のスザクに対する恋心を自覚し大胆な告白を実行。
再び曇ろうとしていたスザクの心にはじめて救いと希望をもたらし、改めて騎士として、かけがえのない大切な存在として、想いを通じ合わせた。

一方、対峙したゼロの正体をルルーシュと看破し、7年ぶりの再会を果たす。
立場を違えてしまったものの、兄妹としての思い出と絆は残っていたため、ユフィは独自にルルーシュやナナリー、そしてスザクと共に歩める道を模索し始める。

そうして、全ての人が幸せに暮らせる世界を目指す第一歩として独立国家政策”行政特区日本”の設立を決意。
多少強引ではあったもののシュナイゼルのお墨付きもあって行政特区政策は軌道に乗り、20万人以上のイレヴンが参加する一大事業となった。
結果的に自分の反逆の道を奪われユフィに憎悪を向けルルーシュは、特区の式典会場で彼女をギアスで操り特区を崩壊させようとするが、特区成立の引き換えに皇位継承権を返上したことを告白したユフィの信念、そして純粋さを前に考えを改め、黒の騎士団としても協力を約束。

こうしてエリア11で続いた争乱は終わりを告げる……筈だった。



以下ネタバレ








ようやく『全ての人が幸せに暮らせる世界』が叶うと思った矢先……。
ルルーシュの史上最悪のうっかり(という名のギアス強制発動)によってユフィに「日本人を殺せ」というとんでもないギアスがかかってしまう。
ユフィはギアスの命令をに抵抗するがそれも叶わず、ルルーシュから奪ったニードルガンで特区に来ていた日本人を射殺。
更には止めようとしたダールトンにまで発砲したうえ、会場にいたブリタニア兵に命じて大量虐殺を実行してしまう。
この様子は世界中に中継されてしまい、行政特区日本は最悪の形で崩壊し、ユフィはブリタニア人からも軽蔑される極悪非道の”虐殺皇女”として歴史にその名を刻んでしまう。

もっとも、いくら皇女の命令とはいえスザクとダールトンを除くブリタニア兵士がユーフェミアの様子が明らかに不可解にもかかわらず何の躊躇もなく殺戮に及んだ事が、
どれほど本心から特区計画に協力した者がいなかったかという事と、ブリタニア人大多数のナンバーズへの意識を浮き彫りにしていた。


大混戦の最中、KMFやマシンガンを使い一心不乱に虐殺を続けるユフィ。
もはや彼女を救うことも、事態を収拾することも出来ないと悟ったルルーシュは銃弾で彼女の体を撃ち抜いた。
直後スザクに救出されアヴァロンの治療室に搬送されるが、致命傷を負った彼女の体にはブリタニアの医療も既に手遅れだった。

必死に自分の名を呼び手を握るスザクに対しユフィは薄れゆく意識の中で言葉を紡いだ。

「日本人の皆さんは喜んで……くれた?」

「学校……行ってね……私は、途中……やめちゃった……から……」

「私の分……まで……ね……」

「スザク……あなたに……逢え……て……」

それはギアスの呪縛さえも打ち破った、彼女自身の心からの想いだった。
こうしてただ平和な世界を望みながら血に染まった皇女は静かに息を引き取った。
スザクの優しい嘘によって、自分へ向けられる憎悪の叫びを知らぬままだった事だけが唯一の救いか……。

この殺戮劇は侵略上等なブリタニア帝国もさすがに大不祥事と捉えたらしく、ユーフェミアは皇籍抹消の上で処刑されたと公式には記録されている。
遺体がどのように供養されたかは不明だが、如何なる経緯を経てかエリア11には慰霊碑が建てられていた。



◇皇暦2018年(『R2』)

既に故人となっているが、未だ虐殺皇女の名は人々の中に鮮明に残っている。
彼女の死はコーネリアを始め多くの人々の心に傷を残しており、スザクのルルーシュに対する憎悪を抱かせ、両者の間に深い溝を作ることとなった。
ルルーシュもユフィを死に追いやったことはトラウマになっており、ナナリーが行政特区の再開を口にした際にはユフィの姿を思い出し戸惑いを見せている。

しかし彼女の願いは最終的に他の人々の願いと一つになり、ルルーシュやスザク、ニーナたちの協力を得て実現することとなる



本編外のユフィ


劇場版

『劇場版反逆のルルーシュ』

スザクとの馴れ初めなど諸設定が変更され、神根島の一件が無いためゼロ=ルルーシュということを確認するのも行政特区日本でのことが初めてになる。
それ以外はTV版と変わらず……


漫画

ナイトメア・オブ・ナナリー

ビジュアルはアニメ版と殆ど変わらないが、やや超然とした性格になり、人々を虐げる暴力には最終手段として暴力を辞さない覚悟を持つ。
最終局面では第99代ブリタニア皇帝として黒の騎士団と共闘し、聖エデンバイタル教国に立ち向かった。

終戦後は公約通り全てのエリアを解放したが、支配圏の唐突な解放による小競り合いが頻発し、再びブリタニアへ向けられる敵意の矢面に立たされる。


ゲーム

DS版

2周目以降はなんとギアス使いに。
3周目では桃色のジークフリートを駆る展開も。


LOST COLORS

ブルームーン編で攻略可能。また、親衛隊ルートでも一応EDがある。

みんなのトラウマを癒すかのように大半のルートで虐殺が回避され、行政特区日本を成功させ未来へ歩き出す大団円を迎える。

「私は、負けない……?みんなと、一緒に……?
スザク……、ルルーシュ……ッッ!!??
……殺したくない!!」

「ユフィ!!」



外部作品


スパロボ

第2次スーパーロボット大戦Z破界編』にコードギアスが初参戦したため、必然的に彼女も登場。
しかしシナリオ上、日本人虐殺は避けられず、そこで原作通り討たれる事に……

……と思いきや、次作『第2次Z再世篇』ではルート次第で生存が発覚。
しかし生存させるなら、そもそも日本人虐殺自体を回避させろという声が多数。「死んだ方がマシだったんじゃないか」とさえ言われる始末。
まぁ、復活があまりに唐突で伏線が全くないので批判されても仕方がない面はある。
それが原因ではないとは思うが、次々作『第3次Z時獄篇』では第一期がリストラされた事で発売前からある程度は予想されていたが、
ゼロレクイエムルートが正史となり、ユフィ死亡が確定してしまった。

ちなみに『復活のルルーシュ』準拠での参戦となった『スーパーロボット大戦30』でも、ロロともども死者として名前のみ言及される。
しかし『30』の世界観ではブリタニア帝国による日本侵攻は侵略まで行けず阻止されたため内政干渉に留まった設定となっているため、
果たして前史でユフィが何故死亡する経緯を辿ったのか気になったプレイヤーもいたとか。


グランブルーファンタジー

公式ifルートと位置付けられた『コードギアス 反逆のルルーシュ 蒼穹に散るゼロ』に登場はしないものの、スザクの口から守りたい存在として度々言及される。

異世界に飛ばされ、帰還の術を失いながらも帰還を諦めないスザクの精神的支柱であり、スザクを3段階目まで上限解放すると平和を祈っているかのようなユフィがスザクとランスロットの背後に描かれる。
キュウシュウ戦役後~血染めのユフィまでの間に発生した出来事のため、ルルーシュのギアス強制発動も回避する形となった為、暗殺を含めた権謀術数に巻き込まれない限りは生存がほぼ確定した……と信じたい。


アニヲタを名乗る皆さん!

お願いがあります。追記修正して頂けないでしょうか?

ダメですか? じゃあ、兵士の方々、皆殺しにしてください! 虐殺です!

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最終更新:2024年04月19日 15:56