チータス(ビーストウォーズ)

登録日:2012/09/29 Sat 07:22:14
更新日:2024/02/02 Fri 10:19:35
所要時間:約 16 分で読めるじゃ~ん!





チータス!変身ヌ!!

ガウ、ワァウ!!


チータス(海外名:Cheetor(チーター)*1)とは、『ビーストウォーズ』シリーズの登場人物の一人。
CV:イアン・ジェームズ・コーレット/吹:高木渉

名前の通り、チーターからトランスフォームするビースト戦士である。
肩書きは「密林巡視員」


【概要】

ビーストコンボイ(オプティマスプライマル)が指揮を取る探査船アクサロンのメンバーであり、一番の若手。
それ故最初の頃はつい勝手な行動を取る事があり、仲間から怒られていたが、戦いの中で次第に成長していった。

彼らの故郷であるセイバートロン星がメガトロンに支配されるという最悪の事態の中では、リーダーでありながら慎重すぎるコンボイに対し反発する事もしばしばあり、指揮権を奪うという手段に出た事もあった。
だが本心では彼を尊敬しており、惑星を破滅の危機から救った事で体を失ったコンボイにその思いを伝え、仲間の絆を取り戻した事がある。
まだまだ荒削りな所も多いが、将来リーダーになる器を持つ有能な戦士である。

武器は内臓がモールドされた太めの「ウォーターガン」と、尻尾を模した細身の「レーザーショット」といった二種類の銃。
チーターに変形することもあり、サイバトロンの中では最も俊敏。また、爆弾のプロという一面もある。


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「この後は!開運!なんでも鑑定……

ダイノボット「ダーッ!! ビーストウォーズメタルスだよ!」












…と、ここまでが彼の基本設定。





ヘーイ・エブリバディ、ノッてるかい!?

ビビビビビーストウォーズが始まるぜぇい!!

ゴー・ゴー・ゴー! アンド・ゴーズ・オーン!




【日本設定】

だが、日本ではアドリブやギャグ満載のカオスな作品として脚色されたこれらの作品。
チータスも当然ながら大暴れしたのである。
何せ声を担当したのが、アドリブを得意とする高木渉さんであるからして必然だろう。


【各ストーリーでの活躍】

ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー


第一話から登場、チーターの速さでデストロンに挑むお調子者の戦士。
「○○じゃ~ん」と言う語尾が印象に残った人も多いじゃん?
メガトロンからは「ドラ猫」「じゃん猫」と呼ばれる。

得意の拳銃を撃つ時は「撃つべし!」という口癖も。あしたに向かって……とか言わない


第5話「消えたコンボイ」でコンボイがいなくなった時に勝手に「校長先生になる」と言いだし、後々までそのネタは引っ張られる事となる。

ちなみにラットルとは似た者同士の良き仲なのだが、実は原語版だとラットルは年上のベテラン戦士だったりする。

彼とワスピーターとの戦いが最初の『ビーストウォーズ』であり、その後もワスピーターとは幾度も対決する事になる因縁のライバルとなる。
…だが、この頃はまだ互角に戦っていたが、その後チータスはパワーアップを繰り返し、戦力差が開き過ぎてしまったのは内緒。



ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー


前作の最終回にて、コンボイが一時死亡すると言う事態が起きてしまう。イボンコペッタンコ!じゃないよ
その際に、『クォンタムサージ』というエネルギー波が発生、それを浴びたビースト戦士(除く地球生まれ)が「トランスメタルス」という新たな姿に進化した。
チータスも例外では無く、新たに「メタルスチータス」として生まれ変わった。

陸上に加え、新たな姿「ビークルモード」になれば空も自由に飛ぶ事が出来る。
「いくぞチータス、ジェットの限り〜!」

武器はムチにも槍にもなる尻尾「テールホイップ」のみだが、射撃の腕も訛っておらず、両腕を合わせてビームを発車する事も可能。
「両手で撃つべし!」
実は手の指は二本だけの万力である。


最初の頃はまだ慣れて無い一面もあったのだが、次第に能力を使いこなすようになってきた彼。
しかし彼は偶然、あのメタルスダイノボットを完成させたトランスメタルドライバーに触れてしまい、その影響でさらに進化を遂げる事となる。

その名は「メタルスチータス2(ツー)」「2(に)」じゃないよ!
以前と比べて有機的な部分が増え、空を飛ぶスピードもより早くなった。
ビーストモードはチーターと言うよりもサーベルタイガーっぽい

最初の頃はその急激な変化をコントロール出来ずに暴走したが、彼が尊敬する指揮官であるコンボイの助けの元、それを克服している。
装備はメタルス時代から継続の「テールホイップ」。さらに背中に装備されたランチャー砲「ファイナルショット」が追加され、背部のブースターでマッハ2のスピードで大地を駆けるようになった。
ちなみに初登場回のエンディングトークでは妬んだラットルに「かっこよすぎるから『二代目チータス』とか『チータス二つ目』と名乗ればいい」と色々言われていた。
また、戦い以外でも舞台となった古代の地球の猿人たちとも交流を重ね、言葉や文化を教えるように。
なお、スパーク(魂)は左脚にある事が判明。


そして迎えたあの最終回「バナナを忘れた!

伝説のバナナの種を巡るグダグダな争いの果て、最終的な決着はモノマネ大会で決める事となった。
おしおきが相次ぐ中、チータスも担当声優が演じていた元太やら鬼塚ばかりで反則を連発。
だが、そんな戦いに決着をつけたのも…

「コンバンハ、豊臣秀吉デス」


…似ているのかどうかすらさっぱり分からないが、とにかくこのチータスのモノマネは見事満点。
サイバトロンの勝利に終わったのである。

ちなみに、その後に続くエンディングはおろか提供にまで秀吉ネタは引っ張られた。

…ちなみにチータスの声を演じた高木は2016年の大河ドラマ「真田丸」で真田家の家臣小山田茂誠役で俳優デビューを飾った。
真田家は真田幸村に代表される豊臣家の臣下であり、少なからず関わりを持っているといえる。
流石に本作とは無関係と思われるが、偶然とはいえ放送から15年以上を経て本人のターニングポイントに絡んでくる辺りにビーストウォーズという作品の凄みを感じさせる。
余談だが、ビーストウォーズ関係者だとビッグコンボイの担当声優が大河版豊臣秀頼で、後にラットルの担当声優があるアニメで秀吉になっていたりする。

コミックボンボン連載の漫画版に関しては、そちらの項目を参照のこと。ただし、パワーアップ後のメタルスチータス2は登場しない。


ビーストウォーズリターンズ


ビーストウォーズから帰還したコンボイ一行を待っていたのは、セイバートロン星を支配したメガトロンだった。
チータスも新たな姿を得て、戦いに挑む事となる。

今回の武器は背中の二振りのブーメラン(通称「チーメラン」)。
剣や投擲武器としては勿論、自らのスピードを活かし、敵の攻撃を反射する事も可能。「わっせ!わっせ!」
そして、2つを繋げると大型のチーメランにもなり、ハンググライダーのように滑空道具としても用いられる。

一方、アドリブも相変わらず絶好調であり、

これにはアイキャッチでコンボイも「あの~コンボイだけど、お前ら、ぶっ飛ばすぞ!と怒っている。

  • というか「名前を逆さから読んでみよう」と言いだしたのも「今日はコンボイの事イボンコって呼ぼうぜ」と言い出したのもチータスである。

  • 相変わらず校長先生ネタを引っ張りまくる。

  • トランスフォーム!ならぬ「住宅リフォーム!」など変な掛け声で変身、仲間を巻き添えにした事も……。


そして恒例(?)の物真似大会では、「クレオパトラの物真似をする高木渉」という意味不明な物真似(?)を披露した。結局お仕置きだが。

アイキャッチの一言台詞でも様々なネタを披露している。
「熱川バナナワニ園で僕と握手!」



◎その他


  • 原語版の前日談『Dawn of Future's Past』において、チーターの姿を手に入れる前、すなわちアクサロンの中でのサイバトロンモード(日本名:セイバートロンモード)はレーシングカーの姿であった事が判明した。
    チータスは昔からスピードに関しては誰にも負けなかったようである。
    ちなみにラットルの方も速そうなバイク。
    玩具はアメリカのボットコンでの限定発売。


  • 玩具オリジナルシリーズ『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』でも新規玩具が登場。
    脚部から武器のブーメランが取り出せるが、その名前になんと「チーメラン」が採用されてしまった。
    元は高木さんのアドリブだったのだが、相当印象に残ったのであろう。


「誰ッだお前?」「言わないと校長先生怒るよ!」

その高木渉は元々ジェットストーム(ヴィーコンではない)で参加しており、同じくビーストウォーズから参加の山口勝平(双子のジェットファイアー役)と一緒に相変わらずのアドリブを発揮していた。

ちなみにチータス自体もボットコン限定ながら玩具が発売されており、キャラクターデザインも新しく書き起こされた。
玩具はブラーをリデコしたものであるが、車体にはチーターをイメージした塗装がされている。


  • そして『トランスフォーマー サイバーバース』シーズン2では、何とオールスパークの守護者としてオートボットのチータスが登場。
    世界観が違うのでビーストのチータス本人ではないのだが、日本語版では案の定高木が担当しており、声もビーストウォーズとほぼ同じ、語尾の「~じゃん」も健在である。校長先生ネタなども健在。
    ちなみに同作ではビーストウォーズの声優が多数おり、オプティマスプライムを子安武人、メガトロンを千葉繁が担当している。

  • 『トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー』でも登場。日本語版では恐らく初めて原語名である「チーター」が用いられた。声優も異なる。

  • トランスフォーマー ビースト覚醒』でも「チーター」名義で登場。声優はオリジナル版同様、高木渉氏で語尾に「じゃん」をつけるが、今作では真面目。
    それどころか宣伝の声優無法地帯動画でも、唯一映画に登場するためかツッコミ役であった。ただしTiktokではフザけている。

  • 『BotCon 2014』の限定TOYであるアルファトライザーは、リターンズから遥か未来の時代で長老となったチータス本人である。コミックではイボンコや若い頃の彼の姿が描かれている
    (日本版の歴史的には、和製作品の『セカンド』&『ネオ』まで、もしくはそれ以降の時期の姿と思われる。)
    日本のファンからは「本当に校長先生になった!」とよく言われたりする。
    元になったTOYは『PRIME RID』のサンダートロンで、日本では仕様変更品として『トランスフォーマー プライム AM』のレオプライム(グレートライオコンボイ)と『参乗合体 トランスフォーマーGo!』のゴウプライムが発売されている。
    そして今回の商品仕様は「長老アルファートリン」カラーにしたものである。
    武器はサンダートロンのエネルゴンクローとゴウ師匠の赤い侍十文字の色替え。

  • 無印放送当時の雑誌設定によると、好物は寿司。この設定は後の『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』でも受け継がれている。


【玩具】

屈指の人気キャラであるゆえか玩具の種類は多く、中には司令官のはずのコンボイよりサイズが大きいものもあったりする。
ライバル(?)であるワスピーターとは無印では「最速の対決」、メタルスでは「疾風の対決」とセット販売されている。

タイガトロンやジャガー、シャドーパンサーなどの色変え品も多い。
ちなみに、タイガトロンとシャドーパンサー、メタルスジャガーの当時品の玩具は、現在かなりのプレミアが付いている激レア品である。


◎無印

チーターから変形。
前足の処理が劇中CGと若干異なるが、プロポーションは良好。頭を下げるとビーストフェイスになる。
武器は腹に隠されたガットガンと、尻尾が変形するクェーザーライフル。
ガットガンは水鉄砲になっているが、よく見ると水を入れる部分に内臓がモールドされておりちょっと…かなりキモイ。
クェーザーライフルは主にタイガトロンとの共演の際に使用していた。
日本限定で劇中CGに近いカラーのバージョンも発売された。

後に『変形!ヘンケイ!』とマスターピースでも発売。
ヘケヘケ版は無印とマシーンズの中間っぽい、かなり細身なデザインだが、これはこれでかっこいい。日本版は何故か顔がメッキ。
マスターピースは言わずもがな劇中CGに近く、お高いが素晴らしい出来。

『キングダム』では初代ビーストウォーズがフィーチャーされているため、当然ながら発売。
武器が内臓銃からメタルスの「テールホイップ」のような武器に変更されている。

◎メタルス

メタルチーターから変形。ビークルモードもきちんと再現される。
武器は尻尾の「テールホイップ」のみ。「両手で撃つべし」のポーズはちょっと再現しづらいか。
そのカッコ良さで飛ぶように売れたらしい。

◎メタルス2

進化態のメタルス2ももちろん販売。
だが、劇中CGとは腕のパーツが入れ替わっている。(恐らくメッキパーツを目立たせるための処理)
武器は尻尾のムチと、背中にあるミサイルランチャー。
実はミサイルランチャーは棍棒のように持たせる事もできる。
劇中CGとはあんまり似ておらず、お世辞にも無印やメタルスと比べると出来も良い方とは言えない為、賛否両論。
ビーストモードもチーターと呼ぶにはあまりにも無理がある体型である為、本来はメタルスダイノボットと併せてサーベルタイガーとしてデザインしたのでは?という憶測もある。

◎リターンズ(マシーンズ)

事実上の主人公であるためか、バリエーションが多い。
劇中に近いプロポーションの初期版の玩具とアップサイズ版、後期版「ナイトスラッシュ」と豊富。
初期版とアップサイズ版はでかい。とにかくでかい。そして細い。
口パクしたり腕が回ったりと謎ギミックも満載。マシーンズ玩具は口パクしなきゃいけない決まりでもあるのか
「ナイトスラッシュ」版はビーストモードは劇中とは似ても似つかないが、ガッシリしていて一番かっこいい。


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最終更新:2024年02月02日 10:19

*1 チーターの本来の綴り「Cheetah」とは微妙に異なる。しかし日本人にとってはややこしいからか、後の『サイバーバース』では他のキャラが原語版と同じ名前に統一される中、チータスは珍しく日本版の方の名前が採用されている。