キリト/桐ヶ谷和人

登録日:2012/02/16(木) 23:50:19
更新日:2018/10/21 Sun 15:05:48
所要時間:約 29 分で読めます





戦えない人間なんかいない! 戦うか、戦わないか、その選択があるだけだ!


キリト/桐ヶ谷(きりがや) 和人(かずと)とは、ライトノベルソードアート・オンライン」シリーズの主人公。本項目では電撃文庫版について記述する。



◆概要

2008年10月7日生まれ。SAO本サービス開始時14歳。
埼玉県川越市に住んでいる、(少なくとも精神的には)ごく普通の少年。ラノベ主人公では珍しい妻子持ちである。

生まれて間もなく事故で両親を失い、叔母夫婦である桐ヶ谷家の養子となる。
桐ヶ谷家では実子である直葉と変わらない愛情を十分に受けて育てられたが、10歳の時に住基ネットに侵入した事で自身の生い立ちを知ってしまう。
家族だと思っていた人間が実の両親や妹ではなかったという事実は幼い和人に大きなショックを与え、「今目の前で話している相手は本当は誰なんだろう」というような疑心暗鬼に陥り、その結果彼は「誰もが自分ではない誰かを演じている」事が当たり前のネットゲームに走っていくこととなる。
ただ、距離を取っていても家族の事はちゃんと愛しており、デスゲーム初日にクエストで出会った《病気の女の子》を見て直葉の事を思い出し「家に帰りたい、家族に会いたい」と涙を流し、後に「妹と似ている」という理由でシリカの手助けを買って出ている。

上記のような理由から重度のネットゲーマー。
世界初のVRMMORPGである《ソードアート・オンライン(SAO)》のβテストに当選後は食事や寝る間も惜しむほど夢中になり、βテスターの中でも1、2を争うトッププレイヤーになる。ついでにコンピュータ関係に熱中した結果、小学生時代から義母の部屋にあったジャンクパーツから自作PCを組んだりしていた。*1

後の正式サービス開始時にSAOが過酷なデスゲームであることを知らされ、ログアウト不可となったプレイヤーの1人として、ゲームを攻略していく。

黒髪黒眼に黒尽くめの防具、さらに黒い片手用直剣を使うことから一部のプレイヤーに《黒の剣士》、ALO時代以降は《ブラッキー》と呼ばれている。
中性的ながらも整った顔立ちと、飄々とした態度が特徴。容姿については女の子と間違えられた事があるため本人は好ましく思っていない。

たまに意識せずにキザな言動をとることがあるが、これは相手を心配する余り余計な事を口走ってしまったり、また本当は自信が無い事を誤魔化し自分を鼓舞するため。
特に心配して上から目線気味に話してしまう癖を治そうとはしているが、これが中々治らないらしい。

けっこう食い意地が張っており、ゲームでもリアルでも趣味は買い食い。βテストも含めたSAO内の知識の中でも、食に関する知識に関しては特に詳細に記憶している。パーティーの食事を同行した2人と一緒にあらかた平らげてしまったことも。
本人の嗜好のせいで辛党御用達の味にはなるが、本人も料理の腕はそこそこある。*2最強料理人のせいで霞んでいるが。

昼寝も趣味。アスナとの関係が深まるきっかけも昼寝だった。彼が寝ているとどういう訳か周りも眠くなるらしく、そのせいでヒロインズが寝落ちしかけた。
通称《プレイヤーにも効く催眠魔法》。

また無駄に好奇心が旺盛で、突然妙な実験や検証を始めたりフラフラ~と失踪する(事件に巻き込まれなければ数日中に帰ってくるが)ことも多く、その度に周囲に迷惑を掛けた事を咎められて平謝りするなど、根はかなり子供っぽい。

βテストでの知識・経験を元にしたプレイングでメキメキと実力をつけ、常に浮遊城アインクラッドの最前線で戦う《攻略組》の一員として活躍するようになる。圧倒的な情報量でお金や経験値を独占するようなプレイスタイルゆえ一部のプレイヤーからは《ビーター》と揶揄されることも。意味はβテスターとチートの合成語。クィディッチではない。*3

ただし、その能力はある事件がきっかけで自殺行為とも取れるレベル上げを行った結果身についた、非常に悲しいものである。

なお、チーター呼ばわりされたのはβテスト時の知識・経験から能力が跳びぬけて高いことが由来であり、《娘》であるユイを救うために彼女が持っていた管理者権限でユイの分解・削除処理に割り込んだ以外ではチートにあたる行為は行っていない(そしてこれも厳密にはチートではなくクラッキングに当たる)。
ただし、≪フェアリィ・ダンス≫編においてはSAOのサーバー《カーディナル》のコピーによって運営されている《アルヴヘイム・オンライン(ALO)》を開始した際、まだSAOからの引継ぎ機能がなかったのにバグによりSAO時の所持金やスキル熟練度が引き継がれた見た目以外も真っ黒なキャラでプレイしていた。*4これには本人も「ビーターじゃなくてチーター」と苦笑している。

SAO内で快楽殺人を行う通称《殺人者(レッド)プレイヤー》と戦ったことがあり、正当防衛ではあるが三人の命を奪った事を今でも悔やんでいる。

上記のとおり、家族の一件が要因で物語開始当初はコミュ障気味で少し根暗な性格であった。ネットゲームに夢中になったのも、自分を隠して交流することができる、いわば偽りの世界に居心地の良さを感じたため。
しかしSAOに囚われ、そこで生きていくうちに、仮想世界も現実世界も本質的には何も変わらず、相手を想う気持ちがあれば、その人が本当は誰なのかは関係ないと考えるようになり、その結果、SAOから帰還後、キリトは家族とのわだかまりも解け、「家族」として受け入れ振舞えるようになった。
このような気持ちの変化によってコミュ障も多少克服・改善され以前よりはだいぶ明るい性格になったものの、内に秘めた罪の意識などの暗い感情は未だ消せずにいる。
特に彼は身の回りで起きた不幸を「自分のせい」と思って抱え込む悪癖があり、《月夜の黒猫団》に関する一件や親友の事はともかく、自分を殺そうとして失敗した人間の死すら「助けようとしなかった」と自分をを責めている。自己嫌悪が過ぎて極限まで自分を追い込んだ事で精神が崩壊し、廃人状態になった事も。

《SAOをクリアに導いた英雄・黒の剣士》という世間のイメージをどこか重荷に感じており*5、《黒の剣士》を象徴する《二刀流》も余程の事態でも無い限り使いたがらず、それどころか忌避している節がある。ユウキに対する「彼女がSAOにいたら、二刀流は彼女の物だった」という発言も(勿論純粋な称賛がほとんどであろうが)ここからくるものだろう。
ただし《バーサス》で自己像から自動生成されたアバターや、チュデルキン戦で起こった《変身現象》でリインカーネイションされた姿が《黒の剣士》である辺り心の底から嫌っているという訳では無く、ALOでのリセット後のアバターの外見にも当時のイメージが色濃く残っている。

将来の夢はフルダイブシステムを現実世界へ活かしていく研究にたずさわること。そのために学校でメカトロニクスコースを専攻しており、アメリカの大学への留学を目指していたのだが、アンダーワールドでの戦いを経験し現実に帰還してからは志望先をラースに変更している。
この事からもわかるように重度のネットゲーマーではあるが理数系の成績はかなり良く、本人の高いPCスキルも相まってプログラミングや自作マシンの制作はお手の物。

またアンダーワールドにダイブした際、スタッフやアンダーワールド人数人から聞いた情報だけで《アンダーワールド》の真実にかなり近づくなど、頭もよくキレる。
ただ根っからのゲーマーなので流石に体力は標準レベルかそれ以下。一応ジムでトレーニングしてはいるのだが…
総じてリアルスペックはゲーマーにしては高い方…というか、それらの能力はゲームで身に着けたのだろう。

後述するように、ヒロインの多くから想いを寄せられているが実は本人のヒロイン力もかなり高い。というか作品の一つの区切りである≪アンダーワールド大戦≫編、様々な事情から最終盤まで「精神喪失状態の廃人」という眠り姫状態であった。

そして《オーシャン・タートル》襲撃者一派が余計な事をやらかしたせいで《アンダーワールド》に主観時間で200年ほど滞在するハメになった。そんな長時間いたら魂の寿命が尽きて目覚めても廃人状態になる可能性が高かったのだが……

まあ普通に元気に帰ってきましたとも。
とはいえアンダーワールドで200年も過ごしたため、比嘉達に《畏怖》すら与える存在感を持っていた。
その後は《大戦》終結後1ヶ月程度から先の記憶をブロックしたため《桐ヶ谷和人》《結城明日奈》の2人の精神年齢は歳相応に戻っている。

――で、済めば良かったのだが、比嘉は「どうしてもこのまま消すのは勿体無い」とアンダーワールドで200年生きた《キリト》のフラクトライトをコピー。
どんなコピーでも自我崩壊を起こすというのは既に証明されていた*6のだが、この《キリト》は自分がコピーであると認識しても崩壊を起こさなかった。
人形師かお前は。

ちなみにこのキリトは自身がコピーされる事を薄々感づいていたらしく、《アスナ》と話し合いをしたことがあるそうな。
そして《アンダーワールド》の守護者になると宣言した《キリト》の指示で比嘉はある事を行い、それが後に《知性間戦争》と呼ばれるアンダーワールド最後の戦いを巻き起こす事になる。

上述したように、現在の所《キリト》という人物は《精神年齢19歳の桐ヶ谷和人/キリト》と《精神年齢200歳程度の星王キリト》の2人いることになる。
世にも恐ろしい話と言えよう。

また、アンダーワールド内で過ごした200年の間に、予想の範囲内かもしれないがキリト夫妻は王と王妃になっており、《大戦》の事後処理と貴族の等級制度の廃止(ここまでは《桐ヶ谷和人》も覚えている)、《機竜》(人工の飛竜であり、戦闘機のようなもの。メカゴジラではない)の開発による生活圏の拡大等に留まらず、宇宙開発などを行うなど相変わらずのキリトクオリティを発揮していた模様。

ちなみに私服で妹といると姉妹に間違えられることもあった程に女顔であり、≪ファントム・バレット≫編でログインしたVRMMOガンゲイル・オンライン(GGO)で自動生成されたアバターはどうみても女の子にしか見えない可憐な物だった。残念ながら(あるいは喜ばしい事に)、性別は男である。


◆戦闘能力

前述の通りβテスト時や数々のオンラインゲームのプレイ経験から身に付けた、一般プレイヤーを遥かに上回る知識・経験、ゲーム感を持つほか、土壇場での判断力に優れ、思い切りの良さも持ち合わせている。

基本的に武器は片手剣。遠距離の敵への牽制用に習得した《投剣》スキル、諸事情によりなし崩し的に習得した《体術》スキルとを合わせて、「金属装備ほぼ皆無、革製防具に盾無しの片手剣」といった装備で攻撃特化(ダメージディーラー)として、回避主体の《ヒット&アウェイ》戦法を取る。
かつては鎧装備も使っていたらしいが、SAOでのアバター(現実での姿)と鎧が合わなかったためこのスタイルを取るようになった。無論このようなスタイルなので、低層ならともかく高層では防御は紙同然に低く、実際何度も死にかけている。

上記のような過去と1層攻略時のある出来事、何より《月夜の黒猫団》全滅事故の経験から基本的にソロで戦闘を行うことが多い為、安全のためにかなりのレベル上げをするだけでなく、《索敵》や《隠蔽》、スキルの熟練度を上げるために「継続的に大ダメージを受け続ける」必要があるため、ゲームの死=現実での死であるSAO内では非常に修得が困難とされる《戦闘中自動回復(バトルヒーリング)》スキルも習得している。*7

さらにSAO最速の反応速度、および仮想世界への適正を持っていたことで、SAO内で一人ずつしか取得できない10種類設定されていたユニークスキルの1つ《二刀流》の習得条件を知らずに満たし獲得している。

また過去のトラウマから仲間に危機が迫ると「ブチ切れて戦闘能力が異常なまでに上昇するが、その間の記憶が飛ぶ上に防御も完全に捨て去る」というバーサーカー的な強さと危うさを秘めており、本人にも自覚はあるらしい。描写からSAOで殺してしまった3人は全員この状態になったキリトに殺されたと推測される。

SAOでの長期間に及ぶ戦闘経験は体に(厳密には脳に)染み着いており、システムアシストこそ存在しないものの、各種ソードスキルを現実世界や別のゲーム内で再現できるようになっているが、流石に現実世界では体が痩せ衰えていたため体がついてこず、リハビリの為に毎週ジムに通っている。
ただしアンダーワールドでは何故か「秘奥義」という名前でソードスキルが存在している*8ため、多少の制約はあるがシステムアシストを伴った技として使用可能。

またアンダーワールド内においてはルーリッドの村に立っていた悪魔の杉《ギガスシダー》の梢を削り出して生まれた《黒い剣(夜空の剣)》を使用した、《武装完全支配術》や《記憶解放術》を使用して戦うことも可能であり、《完全支配》の段階ならば「樹の硬さ・鋭さ・圧倒的な重さ」を引き出すことが可能。

更に廃人状態から復帰する際に《世界の理》に接続してしまった事で《心意》の力を自由自在に操れるようになり、《自力飛行》や《超広範囲索敵》などの正真正銘のチート能力持ちになっている。…これでも対処できない相手が出てくるのが恐ろしいが。
なお心意に関しては、ヒースクリフとの決戦以降、時折無自覚ながら発動させていたようで、HPがゼロになってもすぐに消滅しなかったのは勿論、須郷の使用した重力魔法の中で立ち上がったり、死銃戦でファイブセブンに手を伸ばし《ダブル・サーキュラー》を使用した際も発動させていると思われる。アニメ版では瞳が金色になる描写があるので、比較的わかりやすいかもしれない。

また、SAO事件で2年半という一般のVRMMOプレイヤーでは考えられない期間をゲーム内で過ごしたことから、仮想世界への高い適正を持っており、フルダイブゲーム全般で高い能力を発揮することができる。

同じレーベルから出版されている事などもあり某お兄様と並んでよく最強主人公の代名詞的な扱いを受けるが、むしろ作中苦戦続きであり、誰かの助けを借りて満身創痍ながらどうにか勝利する、というパターンが多い。
まぁ確かに彼が高い戦闘力を持っているのは間違いでは無く、実際作中では最強クラスの人物なのだが、相対する敵は大概がマジモンのチート*9ばかりな為、ぶっちゃけ作中では「仮想世界限定で滅茶苦茶強い一般人」止まりである。ウルトラマンマックス的な強さと言えば伝わる人も居るかもしれない。



◆主な武装
  • 《アニールブレード》
第1層最初の村で受けられるクエストの報酬。第4層でのフォレストエルフとの戦いで折れてしまう。
このクエストのキーアイテムを巡って、一人のプレイヤーが命を落とした。

  • 《エリュシデータ》
25の倍数の層の為尋常じゃない力を持つ*10第50層フロアボスのラストアタックボーナス。《魔剣》と呼ばれるサーバーに1本ずつしか存在しないユニーク装備。
1巻及び8巻表紙、アニメOPや≪アインクラッド≫編のフィギュア、イラストで付いてくる(描かれる)剣は大概これであり、後述のダークリパルサーと合わせ《黒の剣士》キリトを代表する剣と言えよう。なお、アニメ7話で表示されたプロパティを見ると強化不可能(強化値の表示そのものがない)であることが分かる。ボスドロのユニーク品だからだろうか?
上記の通りキリトを代表する剣として扱われているが、↓のATK値から考えるとSAOが75層で終わらなかった場合はダークリパルサーと並んだ期間は短かったかもしれない(ダークリパルサーは+0で同等の性能のため、強化していくと性能差が開いてしまったと思われる)。

  • 《ダークリパルサー》
《二刀流》を使う為に左手用の剣が必要だった為、リズベットに依頼し作ってもらった剣。透き通るような蒼白い刀身とエリュシデータに引けを取らない性能を持つ。
エリュシデータと異なりこちらは強化値の表示が存在し、+0でATK680-700。ちなみにエリュシデータは700-710だった。あちらは強化不要の代わりにブレの最大値が小さいということか。
ヒースクリフとの決戦において折れてしまった。リズェ…

  • 《ブラック・プレート》
キリトが≪フェアリィ・ダンス≫編にてVRMMO《アルヴヘイム・オンライン》で使用した剣。
ALOでの彼のアバターの身長並の大きさであり、本来はサラマンダーやノームなどパワータイプのアバター向けの装備。
原作では名称が不明だったが、PSソフト≪ロスト・ソング≫にてようやく判明した。

  • 《カゲミツG4》
《ガンゲイル・オンライン》で使用したビームサーベル…もといライトセーバー…でもなくフォトンソード。光剣とも呼ばれる。バッテリー式。
劇中では予算が足りなかった為一本しか買えなかったが、もし資金に余裕があれば光剣での二刀流もあったかもしれない。
……と思ってたら外伝のキャラが先んじて披露した。

  • 《FN・ファイブセブン》
実在の銃器。ベルギーのFN社が開発した自動拳銃で、弾丸がライフル弾と同形状の専用弾丸のため、ハンドガンにしては防弾ジャケットの貫通力が高く距離減衰も少ない。流石のキリトも剣一本で銃の世界であるGGOを戦い抜くのは不可能なので、シノンのアドバイスでそれなりの中遠距離適正も持つこれを購入した。
しかしキリトは銃を扱った経験は小さいころにモデルガンをちょっと弄った程度である為、射撃の腕はお察し。
余談だが外伝主人公のレンの愛銃であるP90とは使用する弾丸が同じであり、またメインキャラクターの一人であるクラレンスもファイブセブンを愛用している。

  • 《聖剣エクスキャリバー》
ALOサーバーに一本しかない《伝説武器(レジェンダリィ・ウェポン)》。《ヨツンヘイム》にある氷で出来たダンジョンの最奥に刺さっており、これの取得クエストに挑む様子が≪キャリバー≫にて描かれている。
二刀流と同じく、キリトがこの剣を振るうのは自分ではなく誰かの為に戦うときのみである。

  • 《Dウェポン タイプS エグゼキューター》
《オーディナル・スケール》で使用した諸刃の片手用直剣。OSはARゲームの為刀身がすり抜けるので、鍔迫り合いは不可能。
そのため相手の剣を止めるには相手の手を直接掴む必要がある。…最新技術の割に対処法がやたら原始的なのは御愛嬌。まあ安全性の為だから仕方ない。

  • 《夜空の剣》
《アンダーワールド》にて、北のはずれにあるルーリッド村のさらに北の森にそそり立っていた悪魔の杉《ギガスシダー》の梢を、細工師サードレが一年かけて削り出した剣。神器級の性能を誇り、その刀身は黒水晶に喩えられる。
長らく銘が決まらず「黒いやつ」と呼んでいたが、ユージオにより名付けられた。

  • 《青薔薇の剣》
唯一無二の相棒から託された神器。彼の剣士の意思が遺っており、《アンダーワールド》におけるキリトの二本目の剣として振るう。何の因果か、夜空の剣と併せるとエリュシデータ×ダークリパルサーと同じ色合いになる。
アドミニストレータとの決戦ではその遺志によって《赤薔薇の剣》に一時的に変化した。

  • 《ブラックウィルム・コート》
両肩と右胸に申し訳ばかりの金属が付いた、おなじみの黒コート。デザインはシンプルだが《隠蔽》スキルに高いボーナスが付く。


◆主な使用技
  • 《スラント》
  • 《ホリゾンタル》
  • 《バーチカル》
初期習得スキルである片手用直剣単発ソードスキル。それぞれ右斜めに/水平に/垂直に斬りつける。序盤から使える技のためか本編よりSAOPでの出番が多かったが、《アンダーワールド》では使える技が武器の性能に依存するため、アリシゼーション編でも頻繁に登場する。
ホリゾンタルとバーチカルには上位技《~・アーク(二連撃)》《~・スクエア(四連撃)》も存在。そちらの出番も多い。特に《バーチカル・スクエア》は十八番であり、登場回数はダントツで多い。

  • 《レイジスパイク》
下段から放つ片手直剣の突進技。低威力だが遠くにも攻撃が届く。《ヴォーパル・ストライク》の使用解禁後は登場機会が激減したが、やはり≪アリシゼーション≫では頻繁に登場する。

  • 《ソニックリープ》
上段から放つ片手直剣の突撃技。《レイジスパイク》よりは射程は短いが、こちらは空中にも攻撃が届く。
《ヴォーパル・ストライク》とはきっちり差別化出来ているため、初登場後もしばしば使用する。

  • 《シャープネイル》
隙の少ない3連撃。

  • 《サベージ・フルクラム》
大型モンスターに有効な重3連撃。軌跡が4の字を描くことが特徴。

  • 《ヴォーパル・ストライク》
片手剣で放つ単発の強力な突き。《二刀流》と並び《黒の剣士》を代表するソードスキル。ランス並の射程と大剣並の威力を併せ持つ強力な技で、片手剣スキルの熟練度が950を超えると使用可能。
14巻では《射程拡張》の心意によって黒雪姫やその師グラファイト・エッジよろしく剣から赤い光の槍を打ち出したり、SAO時代には不可能だった《二刀状態での二連ヴォーパル・ストライク》を使用した。

  • 《ダブル・サーキュラー》
二刀流で繰り出す突進技。ソードスキルの存在しないGGOでは光剣とハンドガンの二刀流でこの技を再現、死銃を撃破した。
曰く、「ソードスキルに銃を使ってはいけない、なんて決まりはない」。ソードとは何ぞや。

  • 《スターバースト・ストリーム》
二刀流で放つ16連続攻撃。遊戯王ではない。アニメ版でこの技のみ呼称された為か、キリトの使用技の中でも特に知名度が高い。
16連撃なのでシステムアシスト無しでの再現が難しいかと思いきや動きが完全に染み付いているので二刀流スキルの有無に関わらず要所要所でキメ技として用いられる。特に18巻の心意強化された剣戟は必読。
ジ・イクリプスのお株を全て掻っ攫う技。某笑顔動画ではcv.松岡キャラや松岡氏本人が奇怪な行動を取った際に赤固定コメントで投下される事が多い。

  • 《ジ・イクリプス》
左右の剣で27連撃を繰り出す二刀流最上位剣技。
非常に扱いが悪い事で有名で、この技を使ってしまったせいで負けかけるというシーンがある。アニメでも使ってはいるのだが名示されていないので、アニメ派からは存在すら認知されていない。一応ゲーム版では高い性能を誇るのだが、アップデートで《ネビュラレイド・エンプレス》が追加された事で「使い勝手ではスタバに、威力ではネビュラに負ける」という残念ポジションに逆戻りしてしまった。

  • 武器破壊(アームブラスト)
相手の武具の「構造上脆い部分にソードスキルなどで強烈な一撃を叩き込み、それを破壊する」というシステム外スキル。彼以外にも何人かがこの技を習得しているらしい。
元々キリトは「仮想世界であろうと使い込んだ剣には《魂》が宿る」という考えを持っているため、デスゲームという妥協を許されない状況から解放されたSAO編以降は使用されなくなったが、違う意味で「死んだら終わり」のアリシゼーション編では再び使用している。
クラディールにはインチキ扱いされたがれっきとした技術であり、ちょっとしたコツを教えただけで剣技に関してはまったく素人だったユージオも使用できるようになった。

  • 《銃弾切断》
銃同士の撃ち合いがメインである《ガンゲイル・オンライン》でも剣を主武装にしてしまったキリトがどうにか戦う為に編み出したシステム外スキル。基本システムとして搭載されている《弾道予測線(バレットライン)》のうち「急所に延びている線だけを瞬時に識別し、飛んできた弾を光剣の高い熱量で弾頭を溶かして弾道を弾く」という離れ業。ライデンフロスト現象か何か?
大変見栄えが良い、というか率直に言って格好いい為それなりの数のプレイヤーが光剣を購入し練習したが、実戦で使えるレベルに至った者はほとんど居なかった。
実はこっそりシノンも練習していたらしく、彼女のストレージにはお守り代わりに練習用の光剣が納まっている。
遠い昔に銀河を守っていた正義の騎士から着想を得た戦法なのは言うまでもない。「同じアメリカ製だし再現できるんじゃね」という発想。いや無茶だっつーの

  • 魔法破壊(スペルブラスト)
上記2つのシステム外スキルを組み合わせた、新たなシステム外スキル。「高速で飛んでくる攻撃魔法の中心にある僅かな当たり判定部分にシステムアシストで半自動で動くソードスキルを的確に当て相殺する」という、理屈は解らないでも無いが並の反射神経ではまず不可能なシロモノ。
しかしこれもキリトに言わせれば「どんな高速魔法も、対物ライフルの弾速よりは遅い」とのこと。…お前は何を言っているんだ。

  • 超感覚(ハイパーセンス)
環境音は同じ音を繰り返しているためパターンだが、人やMobの移動によって発生する音声はランダムであるという違いを利用して、敵の位置を音によって察知するシステム外スキル。
…なのだが、キリト含む一部のVRゲームプレイヤーは「自分に向けられている殺気を察知して攻撃を避ける」というレベルに達しており、作中でも《ラフコフ討伐戦》でのラフコフ襲撃をいち早く察知したり死銃の狙撃を回避している。
そのため他のシステム外スキルと違って、これに関しては攻略組の中でもオカルト扱いしている者が多く、ユイからも遠回しに「有り得ない」と否定されているが、SAOのトッププレイヤーなら大半が習得している辺りが《攻略組》が化物扱いされる所以。
明言こそされていないが、明らかに心意システムを無意識で断片的に使用したもの。

  • 剣技連携(スキルコネクト)
≪キャリバー≫で披露したシステム外スキル。ALO世界には《ソードスキル》が追加されても《二刀流》等のユニークスキルは実装されなかった*11が、両手に一本ずつ片手剣を装備し「片手で放ったソードスキルの終わりと同時に脳の運動を司る部分の左右を切り替え、もう一方の剣で次のソードスキルを発動させる」事で、システムに寄る硬直によって本来不可能な「ソードスキルの高速連打」を可能にしたもの。
ただし繋げるには先に撃ったソードスキルの終わりモーションと次に撃つソードスキルの始動モーションが無理なく一致していなければならず、また言うまでもなく脳の運動耶の左右を切り替えるなんて行為は相当な無茶であり、その上この時のキリトは《二刀流》を快く思っておらず雑念が入ってしまうため、2回目の成功率はそれなりに高いが3回目以降の成功率は体感5割を切ると大分低い。
完全系では締めに《ヴォーパル・ストライク》を使うことが多い。
SAO時代は(二刀流スキル以外)二刀装備状態ではイレギュラー装備となるためそもそもソードスキルが発動しないが、片手剣スキル→体術スキルという形でこれに近いことを第二層時点で既にやっている。

  • 《武装完全支配術》
  • 《記憶解放術》
「武器の記憶」ともいうべき武器の出自に関する情報を全開放することで、本来有り得ない超攻撃力を実現するもの。使用する為には剣の形を1ミリのズレもなく完璧に記憶する必要があり、また使用後は武器の天命(耐久値のような物)が大きく損耗する。
キリトは《夜空の剣》の「樹の硬さ・鋭さ・圧倒的な重さ」及び「周囲のリソースを際限なく吸収する」という特性を引き出し、闇属性の大槍や天に届くほどの大剣を創り出し、果てにはアンダーワールド全域を星空で覆うという大技をしてのけた。
また《青薔薇の剣》に残留する「以前の担い手」と同調することでこれの完全支配·記憶解放を可能とし、「周囲の敵対者を氷の茨で絡め取り動きを止め、その対象を還元したリソースを夜空の剣で吸収し天命を回復、記憶解放する」というコンビネーションを使用している。


◆女性関係

数々の仮想世界を冒険していく中で様々な女性たちと出会い、多くのの相手に対して無自覚にフラグを建てていつの間にか惚れられる。その上大概その想いに気付かない。まさにラノベ主人公といったところか。
ただし本人は(相手の想いに気付こうが気付くまいが)完全にアスナ一筋。

ちなみにデートの予定がブッキングした場合は「皆で一緒に行こうぜ。その方が楽しいし」というタイプではなく、時間をずらして1対1でデートする姑息なタイプのようである。*12

なお、SAOに囚われていた間、ゲームの中でアスナと結婚している。ALOになってからはシステム的な結婚はしていない(ALOに結婚システム自体が存在しない為)が、アニメの描写を見る限りロールプレイの一環としてはちゃんと結婚している。*13
キリトの妻(一応現実では恋人という扱いだが)であり、生活面だけでなく戦闘面でも彼の最高のパートナー。一応お互いの両親公認。
この手のヒロインにしては珍しく他の女性との仲はキリト絡みであっても基本的に良好。というか他のヒロインからもお似合いのカップル扱い。
出会ったのはデスゲーム初期だが、ある出来事がきっかけで一時期は疎遠になっていた。九巻時点ではキリトの脈拍を見てトリップするほどのヤンd……もとい、彼にぞっこんになっている。
キリトがいるという一抹の望みを頼りに変装して《オーシャン・タートル》に忍び込む度胸もある。
《オーシャン・タートル》襲撃者の一人が余計な事をやらかしたせいで《アンダーワールド》に主観時間で200年も閉じ込められたキリトを一人にしない為に、魂の寿命が尽きて廃人になる可能性があったにも関わらず自身も内部に留まる。彼女が傍らにいなければ、キリトの精神は壊れてしまっていただろう。

元々はSAOにおけるプレイヤーのメンタルケア用のAIだったが、なんやかんやあって消去されかかった際にキリトに助けられた事で、キリトとアスナの「娘」になる。
キリトとアスナに溺愛されており、キリトはリアルにおける彼女のボディを鋭意制作中。稼いだ金の大半をユイのために使ってたりと完全に親バカである。
現実世界ではキリトのデスクトップPCにシステムの本体を置いており、キリトやアスナの端末に意識を飛ばして周りの様子を眺めたり、8巻ではキリトが学校のメカトロニクスコースの仲間と作り上げた《視聴覚双方向通信プローブ》を用いて現実の様子を見ていたりもした。
劇場版ではAR技術により、プローブ無しでもキリト達と現実世界で会話できるようになっている。

前線ではなく中層で冒険していた少女。妹に似ているという理由で世話を焼き、彼女の相棒であり親友であるフェザーリドラ・ピナを助ける手伝いをする。
SAOクリア後も交流は続いており、ケットシーとしてALOにコンバートした彼女の耳や尻尾を握ったりするイタズラを日々仕掛けている。
しかしMORE DEBAN村の住民である。

SAO内で鍛冶を営んでいた少女。キリトの新たな剣を作る過程で一夜を共にした。性的な意味ではない。
ALOでも彼女の営む《リズベット武具店》製の片手剣を愛用しており、装備のメンテは必ずと言っていい程彼女に頼む。無論なまくらということはなく武器としての純粋な性能はどれも非常に高いので、キリトも含めたメンバーの生命線と言っても過言ではないのだがMORE DEBAN村の(ry

妹だと思っていたら従妹でした。前述の家族との関係を知ったことで、かつては彼女とも距離を置いていた。とはいえ思う所はあったらしく、デスゲームに囚われた際は彼女に暫く会えないとわかり人目も憚らず号泣していたり。
そういった事情があった為かデスゲームから帰還した後は数年越しに「兄妹」に戻り、仲良くやっていたが、キリトがSAOに囚われたことをきっかけに始めたALOで、アスナを救うために中央にある《世界樹》を目指すキリトを彼と知らぬまま手伝っていた過程でキリトに恋をしてしまう。
後にキリトが兄である事に気付き、その事をきっかけにお互いの感情を打ち明けあったことで、本当の意味で「兄妹」に戻る。それ以降はSAO事件以前の距離を埋めるかのように仲良しになったらしく、久しぶりに帰ってきた父親がドン引きするレベル。
分かりづらいが17巻では彼女も射程拡張ヴォーパル・ストライクを撃っているシーンがある。たとえ血は繋がってなくても兄妹の絆は繋がっているのである。
そんな事もありアスナを除いたヒロインズの中でも特別な扱いで、色々な所に出張してくる。しかしMORE(ry

《死銃事件》の調査の為にログインした《ガンゲイル・オンライン》という銃メインのVRMMOで知り合う。
状況は違うがどちらも同じ罪を背負っており、それによって負ったトラウマを二人で乗り越えて未来に進むための第一歩として協力し死銃を倒す。
その後は他の仲間とも仲良くなり、ALOにも新しくアカウントを作っている。そちらでは弓使いだが実質スナイパーなのでやっている事は全く変わっていない。
リーファと同様に特別扱いで、出張機会も多い。にも拘わらず(ry

  • サチ
故人。SAOでキリトが出逢い、助け、守れなかった少女。後々の彼の意識や行動の原動力となっている。
SAO時代はギルド《月夜の黒猫団》が仮のホームとしていた宿屋の裏庭にある小さな樹を彼女等の墓標と定め、時折墓参りをしていたらしい。

現実世界では数少ないキリトと対等以上に渡り合える人物。というか、描写される限りキリトと対等な勝負*14をして黒星をつけた唯一の人物。
最初はユウキの側が警戒して距離を置いていたが、アスナと親しくなった事でキリトとも打ち解け、メカや剣の話でアスナ達が置いてけぼりにされる事も。

  • アリス・ツーベルク
後述するユージオと同じく、アンダーワールドにおける《幼馴染》。キリトに「セントラル・カセドラルの天辺で待ってる」というメッセージを送る。

キリトの《希望》。
とある事情から禁忌に抵触してしまったキリトとユージオを捕らえに来た整合騎士。当初は敵対していたが、果し合いの最中セントラル・カセドラルの外部にキリトと共に投げ出された事をきっかけに和解、公理教会から離反し共に戦うことを誓う。最高司祭アドミニストレータとの決戦後、キリトが精神喪失状態になってしまった際には「アリス」の故郷に戻り、彼の身の回りの世話をしていたが、ゴブリン達の軍勢が襲撃してきたのをきっかけにキリトを連れて《大戦》の地へと赴く。
珍しくキリト絡みでアスナとの関係が良くない。

  • ロニエ・アラベル
キリトの修剣士学院時代の後輩で、下級ではあるが貴族家の出身。成績上位12名のみが就く事ができる《傍付き練士》の中で最後まで指名されず残っていた所をキリトに選ばれた。*15
学院ではハチャメチャな事をして彼女を困らせていたが、その剣の腕と後輩達に対する面倒見の良さからとても慕われている。
剣術は見習いレベルだが芯が強く、「キリトとユージオがいるかもしれない」というその一点だけで相棒のティーゼ(修剣士学院時代のユージオの傍付き練士)と共に未だ学生の身分であるにも関わらず《大戦》の地に足を踏み入れている。
《大戦》の際に精神喪失状態だったキリトの護衛を務め上げた事、その後の《四帝国反乱》の際の働きを評価され、キリトが人界代表に就任してからはティーゼと共に史上初めて武勲により整合騎士に推挙され、アスナ公認で彼の護衛を続けている。
なおキリトのことは代表の座に就いてからは《キリトさま》と呼びたいそうなのだが、本人が嫌がった(代表命令まで出す程)ため仕方なく《先輩》と呼んでいる。

  • ソルティリーナ・セルルト
キリトの修剣士学院時代の先輩。上級貴族だが皇帝から正統剣術の伝承を拒否された一族の出身。通称「リーナ先輩」。
その為独自に磨き上げた実践剣術《セルルト流》の使い手となっており、学院での通称は《歩く戦術総覧》。
ルール違反を承知でキリトを《傍付き練士》に指名し、1年間キリトを鍛え上げた。
いつまでも次席に留まっていたことを悔しく思いながらもどこか諦めがちにしていたが、キリトが主席と引き分けたのを見て吹っ切れた。
その後は志願兵として《大戦》の地に脚を踏み入れ、その際の戦果が評価されてかキリトが人界代表に就任してからは《人界軍》の将軍に就任している。


◆女性以外での人間関係
キリトにとっての初めての同性で対等な親友であり、最高の相棒。キリトが迷い込んだ謎のVR世界《アンダーワールド》で最初に出会った少年にして、アンダーワールドにおける《幼馴染》。
お互いの目的のため共に行動していく中で、最早無くてはならない程にかけがえのない絆で結ばれていく。
キリトとは真逆の真面目な性格なため、彼のハチャメチャな行動に手を焼かされる苦労人ポジションでもある。
実は《桐ヶ谷和人》の体感時間ではアスナよりも接した期間が長い存在。

デスゲーム以前はキリトの憧れの的であり、それ以降は彼を含めた約1万人をデスゲームに閉じ込め、良くも悪くもキリトの人生に大影響を及ぼした人物。
守りたかった人々を奪い、また護りたいものを得る機会を作った。
そしてアインクラッド崩壊直前の数分間に彼と語り合ったことで、彼が何故《浮遊城アインクラッド》を創造し、それをデスゲームの舞台に仕立てたのか、それに巻き込まれた1万人とその内4000人の犠牲には何の意味があったのかを知りたいと思うようになり、キリトはVRの研究・開発に携わる事を決意する。
須郷によってアインクラッドを奪われた際には茅場の思考を模倣したプログラム*16がキリトの窮地に手を貸し、その代価として《世界の種子》なる物を託され、その扱いを委ねられた。

キリトがSAOで最初に作った腐れ縁の友人。
キリトはデスゲーム開始初日に彼をはじまりの街に置き去りにした*17事を悔いており、その後ろめたさから距離を測りかねていたが、持前の男らしさで彼と話し続け、はじまりの日のように軽口を叩き合う悪友となった。
ネトゲ仲間の知り合いで組んだギルド《風林火山》のマスターでもあり、小規模ながら最前線で一人の犠牲者も出さずに全員クリアまで生き残るという偉業を達成しており、その点はキリトから素直に尊敬されている。
キリトが《二刀流》スキルを人前で初めて使った《第74層フロアボス攻略戦》の影のMVP。

キリトの悪友その2。
職業柄コネクションが豊富であり、和人が乗るバイクも彼のツテで安く購入した物。《ザ・シード》の配布も彼無しでは現実の物とならなかっただろう。
アスナともデスゲーム初期から面識があり、ぼっち独自行動していたアスナ・キリトコンビと他の攻略組との便宜を図ってくれた恩人でもある。
また彼からの情報が無ければアスナを須郷の手から解き放つ事も出来なかった為、地味にフェアリィ・ダンス編の功労者である。

総務省《仮想課》の職員で、キャリア組の官僚。SAO生還組のキリトによくバイトを持ちかけている。
キリトはその胡散臭さから怪しんでいるが、彼がいなければキリトはアスナのリアルでの居場所を摑む事が出来ず結果須郷の企みに気づくこともなかった可能性があるので、彼の依頼を無碍に出来ないでいる。エギルと並んでフェアリィ・ダンス編の功労者だったり。
そしてアリシゼーションの功労者兼元凶でもある。

アクセル・ワールド10巻に収録されているSS《バーサス》にて、STLで初めてダイブしたキリトが遭遇した謎のロボット風アバター。
高い近接格闘技術とキリト以上の反応速度、そして《完全な随意飛行》といえる程自然に空を飛ぶ彼に、キリトは大いに苦戦させられた。


◆『電撃文庫 FIGHTINGフェア』のキャラクターカード内での評価(五段階)

 見た目:5 剣術 :5
 射撃 :1 素早さ:4
 判断力:5 恋愛運:6


電撃文庫 FIGHTING CLIMAXでのキリト

正妻のアスナと妹のリーファ、続編「IGNITION」ではそれに加えユウキと外伝「スクワッド・ジャム」の主人公、レンらと参戦。

技の性能自体は扱いやすいものの、威力や機動力が高くないので素の状態ではそこまで強くないが、「切り札」で二刀流スキルを発動させると一変。技の扱いやすさはそのままに威力は上昇して攻撃範囲も拡大され、最早別キャラに見えるほど強くなる。必殺技の後に追加入力で違う必殺技をキャンセルして出すことも可能となり、コンボ火力も上昇する。
この形態を有効に使えるか否かが勝負を左右するだろう。

上述した通り二刀流を発動させれば本編ばりの大立ち回りができるが、素の状態では弱い上に「切り札」には使用回数に制限があるため、発動タイミングはきちんと測らなければならない。
初心者でも扱いやすいアスナに対し、キリトは独特のクセがあるために慣れないと勝てない少し玄人向けのキャラとなっている。

「IGNITION」で追加されたアーケードモードでのキャラクター同士の戦闘前会話ではやはりというかゲームの話題が多く、湊智花との会話では「超次元バスケ」ともいうべき何かを履き違えたバスケゲームの話をして彼女をドン引きさせた。
掛け合いではシャナの「贄殿遮那」を「炎が出るレアな剣」と思いドロップを期待して「ゲームと一緒にするな」と呆れられたり、姫柊雪菜の「雪霞狼」を未知の武器と思って「レアだ…!レアすぎるッ!」と叫んで変態認定されたりとやりたい放題している。
ただし全部が全部ネタ台詞である訳ではなく、サチのいわゆる中の人繋がりである司波深雪との掛け合いでは「SAOに魔法があれば沢山の人が死ななかったかもしれない」という旨の台詞を溢している。


◆余談

実は作者の別作品『アクセル・ワールド』の関係者、それも事態の中心にいる人物なのではないかという噂がある。
根拠として、
  • キリトはハードウェア制作やプログラミングに長けており、ゆくゆくはフルダイブの研究をするためにSTLを開発したラースへの就職を考えている
  • 《アンダーワールド》と《加速世界》、《ソウル・トランスレーター》と《ニューロリンカー》のロジックが完全に同じ
  • ニューロリンカーの開発企業にアスナの父が経営する「レクト」の名前が存在
  • アッシュ・ローラーの「ニューロリンカーのプロトタイプのソウルなんとか~」発言
  • ≪ファントム・バレット≫編で訪れた皇居での「情報的に切り離されている」発言。加速世界のこの場所には《無制限中立フィールド》からのみ侵入可能で、その上入口は四方の門のみで、その門も超が3つはつく程強力なMobによって守られているせいで侵入が難しい《帝城》がある
  • 七番目の七星外装の名称が《ザ・フラクチュエーティング・ライト》であり、加速世界はこれを巡って起きた《大きな戦争》の末作られた
  • 《戦争》の事を話している際のアクセルの挿絵にキリトと星王らしき二人のシルエットが描かれている
  • グラファイト・エッジブラック・ロータスの使う技の中にキリトの得意技と同名かつほぼ同効果のものがある
  • グラファイト(ryから黒雪姫に渡されたプログラム《SSSオーダー》の紋章の挿絵がSAO内で描写された《星王》の紋章の特徴と一致
  • グラフ(ryの見た目が「黒いコートのようなリアスカートに二刀流」と《黒の剣士》を彷彿とさせる風貌
  • グラ(ryは《オリジネーター》と呼ばれる《ブレイン・バースト》を与えられた最初の100人のうちの1人である
  • グ(ryは《柔法》という「受けて流す」技術を習得しているが、キリトも自身が傍付を務めていたリーナ先輩から「相手の攻めを受け流す」技術を教わっている
  • (ryが『千年の黄昏』にて映像媒体で初参戦、cvは「???」となってはいるが、その声は明らかに…*18
…等々、枚挙に暇がないほどである。というかお前グラフだろ。

作者である川原氏はアクセル原作10巻のあとがきにて、「二つの作品は明確にリンクするものではない」とお茶を濁しているが、この発言以降上記の要素やアクセルとのコラボゲームが出るなど、色々とリンクする情報が増えている。

果たして、これら二作品の間に繋がりはあるのか。今後の情報が待たれる。



追記・編集はデスゲームをクリアしてからお願いします。

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*1 キリトがパソコン機器にやけに詳しかったりネットゲームにはまったりしたのは、パソコン情報誌の編集者で小学生の頃からネットゲームをするほど重度のゲーマーだった育ての母である桐ケ谷翠(直葉の実母)の影響だったりするので、単に「そういう環境だったからそういう風に育った」だけともいえる。

*2 味付けさえさせなければ勿論まともになる。事実直葉と協力して料理を作ることは多い。得意料理は具無しペペロンチーノ。

*3 ≪星無き夜のアリア≫にて、第一層フロアボスが事前にβテスターでもある情報屋にによって配布されたβテストの情報と実際のボスの攻撃手段が異なっていたのは、「βテスターが攻略集団を壊滅させる為に偽情報を流したから」だという根拠のない予想が飛び交い、「βテスター断罪すべし」ムードが出来かけた事に危機感を感じたキリトが多くのβテスターに向くであろうヘイトを自分が全て背負う為に、誰かが言った《ビーター》という蔑称を進んで被った事がこう呼ばれる原因だったことが明かされた。

*4 これはアスナの救出期限が実質一週間程度しかなく、イチからキャラを育てる時間的余裕が無かったためであり、ALO事件が解決した後は「《黒の剣士》キリトの役目は終わった」とこのアレ過ぎるパラメータを初期化している。

*5 直葉以外の家族にそれが知られた時の反応が完全に黒歴史がバレた時のそれだったり。まぁこうなったのにはキリトの活躍が若干オーバー気味に書かれている《SAO事件全記録》の影響もあるだろうが。

*6 正確には茅場晶彦という前例があるのだが、キリトはそのプログラムの事を人に話していない。

*7 但しバトルヒーリングは攻略組として前線で戦う以上必須とは言わないまでも重要なスキルであり、彼だけが習得しているわけではない。

*8 OSSのデータはALOのサーバーに記録されているので実装されていない。アスナが《マザーズ・ロザリオ》を使用出来たのは心意によるもの。ユニークスキル関連も恐らく未実装で、《スターバースト・ストリーム》も描写から心意によるものと推察できる。

*9 例·こちらのソードスキルすべてを知り得るが故に完璧に防御し、確実にカウンターを叩き込んでくる上、それを突破してもオーバーアシストで防ぐ事が可能な相手や、自分に有利な空間を展開することでそもそも動けなくする相手や、物理・神聖術(魔法)などのシステムに規定された攻撃属性が全く効かず、物理的な防御をすり抜けて精神、ひいては魂そのものに直接攻撃してくる相手など。

*10 SAOでは5の倍数の層ごとに他より一回り強いフロアボスが登場し、5×5である25の倍数のボスはレイドメンバーを余裕で半壊させるレベルの力を持つ。

*11 というより、賢明なALO運営によりSAO内に存在した習得条件の怪しいスキルが全部削除された結果それが全てユニークスキルだったという方が正しいか。

*12 これはキリトがアスナとの約束を前日まで忘れていた事に怒ったユイによるささやかながら強烈な仕返しなので、キリト本人にはあまり非は無い。

*13 アニメ版2期18話放映時の原作者Twitterより

*14 先述の信念の都合キリトは二刀流を使わなかったとはいえ、全力・本気だったのは間違いないらしい。

*15 基本的に上級修剣士が席次順に選ぶのだが、キリトとユージオはあえて最後に残った人を選んだ。

*16 その後の描写を見るに、このプログラムは本物の茅場晶彦が電脳世界に残した《茅場晶彦》のコピーであり、言わば《茅場晶彦のフラクトライト》とも言える存在だと予想される。

*17 実際はクラインが後述のネトゲ仲間を見捨てる事を良しと出来ず留まる事を選んだためであり、お互い合意の上である。

*18 一応「AW」「SAO」でメインキャラを演じた声優が、明らかに無関係のキャラのcvとしてもう片方に出演する例もあり(例:上月由仁子/シリカ兼任の日高里菜氏、若宮恵/アスナ兼任の戸松遥氏等複数)、今回も単なる兼任または「グラフ=キリト説」に公式が便乗したネタである可能性も無きにしも非ずだが。