ジェクト(FF10)

登録日:2011/05/18(水) 16:42:44
更新日:2024/01/23 Tue 21:14:40
所要時間:約 5 分で読めます




泣くぞ、すぐ泣くぞ、絶対泣くぞ、ほら泣くぞ


「ジェクト」とは、ゲーム『ファイナルファンタジーX』(『FF10』)の登場人物。
CV:天田益男

■概要



主人公ティーダの父親で、作中で親しまれている球技「ブリッツボール」のトッププレイヤー。
海にトレーニングに行ってくると言って出掛けた後、突然行方を眩ました。
主にティーダの回想や、各地に散在する映像スフィアに登場する。

筋骨隆々で赤いバンダナ、無精髭、上半身裸で裸足と野性味溢れる外見をしていて、胸から腹にかけて所属チーム「ザナルカンド・エイブス」のマークのタトゥーがある。

豪快で体育会的な性格をしていて、「ジェクト様シュート3号」と技に自分の名前を入れるあたり自尊心も強い。
インターナショナル版では「雄大かつ素敵なジェクト様シュート3号」という、さらにはっちゃけた名前になっている。

人気投票では堂々の5位にランクイン。
アーロンの人気の高さも合間って、続編が発表された時は、「ユウナのその後」ではなく、「ブラスカ一行の旅を描いた」作品を望む声もあった。


以下ネタバレ含む








実は海にトレーニングに行った際に、シンに触れティーダ同様スピラに飛ばされた。
シンの事を知り、ザナルカンドに帰るため、ブラスカのガードとして旅を共にしていた。

旅の道中で2人と友情で結ばれるも、ザナルカンドには帰れないことや、シンの真実を知り究極召喚となりブラスカと共にシンと戦うことを決意する。

祈り子になる前に、アーロンに息子のことを頼みシンを倒した。そしてエボン=ジュに取り憑かれ、今作に登場するシンになった。
今作のシンが歌を聞いて大人しくなったりするのもこれに起因する。
劇中ではシンになってさして年月が経過してない影響でジェクトの意識がまだまだ残っており、そのお陰で歌もギリギリ届く状態。
ジェクトの意志が手伝って何とかシンを倒すことも出来たが、本来のシンは強大無比な重力波を操り、主人公達ですら近付くことすら出来ずに消し炭にされる、この世界の絶対強者である。

アーロンはその後死人になって夢のザナルカンドに趣きティーダを見守ることになる。2人の固い友情が窺い知れる。


決して人間嫌いではないが誰に対しても素直になれない人物だった。
息子に限らず大衆に対しても「天才の自分にトレーニングなぞ不要」と豪語していたが、彼の傲岸不遜な態度や言動も、人一倍真面目にトレーニングに励む姿を見られるのが恥ずかしくて張っていた虚勢だった。
実際には、人目に付かない場所で誰よりも真面目にトレーニングを日々重ねており、誰にもその姿を見られない場所を求めて沖へよく出ていた。
そうする内に、ザナルカンドの住民が赴こうとは考えすらしない更に遠方へと独りで泳いで行き、本来邂逅する筈のないシンに出会ってしまった次第。

酒飲みで、幼少期のティーダがどれだけ言っても酒を止める様子がなかったが、
召喚士のガードとしての旅の途中、酔った勢いでシパーフに斬りかかり、迷惑料として有り金を全て渡す羽目に。
この大ポカが相当堪えたようで、ジェクトはそれ以来いっさい酒を飲むのを止めた。

ティーダには嫌味を言ったり、拠り所である母親を奪う存在として嫌われているが、愛情表現が下手なだけで妻以上にティーダのことを深く愛していた模様。
妻が自分にぞっこんな為、それを無碍にしないようにしつつ、寂しがる息子を慰めようとして上手く行かない毎日だったが、ティーダにはそんなジェクトの思い遣り自体は届いていた。

自身の夢が「ティーダを一流のブリッツ選手に育て上げ、てっぺんからの眺めを見せてやること」だったり、ティーダのためにブリッツの試合を撮ったり、
ティーダを想い涙ぐんだり、各地にティーダのために撮った映像スフィアがあったり、シンになってもティーダを心配したり何と言うかもう親バカの域である。

「泣くぞ、すぐ泣くぞ、絶対泣くぞ、ほら泣くぞ」に涙腺崩壊したプレイヤーは数知れず。

続編ではラスボス戦でアーロンたちと一緒に応援してくれる。


■ブラスカの究極召喚


シンの内部に来たティーダたちに立ちはだかる。エボン=ジュ戦はイベント戦みたいなものなので、実質ラスボスである。
本来は臨戦態勢のシンの猛攻に耐え、戦いの余波でナギ平原の底が見えない程の長大な大地の裂け目が生み出される程の力を誇るが、
エボン=ジュに乗っ取られて召喚士との絆が断たれた今となってはそこまでの力は無い。

普通に進めていた場合、歴代シリーズの中でもかなりの強敵。

まず、攻撃力は補助魔法抜きで喰らうと大体3000~4000のダメージを受けるが、これはアーロン以外はほぼ一撃死する威力。
後半には剣を手にして通常攻撃が全体対象に変化して、攻撃を受けた際の自動反撃を繰り出したり、突如二連続で攻撃してくることも。
更に、第一形態の通常攻撃以外の行動には全てディレイや石化、ゾンビ化のいずれかの状態異常が付加されている。
特に石化しつつダメージを与える「ジェクトビーム」は厄介で、これで石化した際にダメージでHPが尽きると、その瞬間にそのまま砕けて強制戦線離脱状態に持ち込まれてしまう。

遠距離攻撃しか受け付けないお供の2体のジュ=パゴダは、毎ターンブラスカの究極召喚の全状態異常を回復しつつ、オーバードライブゲージ増加とHPを1500ずつ回復する。
限界突破して鍛え抜いた場合はお飾り人形に過ぎないが、これも通常通り進めると大化けする。
普通に進めると大体メインアタッカーの与ダメージが3000~4000なので、ジリ貧になって詰む危険性もそこそこある。
石化以外の状態異常にする魔法カージュもウザい。
しかも、倒してもしばらくすると復活する上、倒した時の合計ダメージが最大HPになる仕様であり、倒せば倒す程HPが増加していく。

そして、最終形態になると、ダメージ5000程度の全体対象のオーバードライブ「真・ジェクトシュート」を使ってくる。
先述の通り自キャラの殆どは最大HPが3000前後なので、HPが満タンでないと防御してようが即死してしまう。

ODゲージが溜まった際に、ティーダが話しかけるとゲージをリセット出来るが、これを上手く扱えるかが勝敗を分ける。


ダメージ限界突破で楽勝とか言ってはいけない。
……とはいえ、実際のところこのボスと戦う際は
「寄り道しまくった結果自分達が強くなり過ぎていて、サンドバッグ役にすらならない程弱く感じた」
「初見で戦った時には余りにも強過ぎて勝てる気がしなかったため、万全を期して鍛えまくった結果、自分が強くなり過ぎて拍子抜け」
という、これら2つのパターンが多く、白熱の最終決戦にはなかなかなり難い悲しい事情があったりする。

戦闘時の専用BGM・OtherworldはFF初のデスメタル。
イントロとともにズシン!!と手が這い出して登場してくる様は、まさに鳥肌物。
ちなみにOPムービーでも流れている。
実はオリジナル版では音質が劣化したもの…と思わせて地味にドラムのテンポが異なったり、語りの部分が一部抜けているなど別verが流れている。
このverはサントラには収録されず、リマスター版などではOPと同じものに差し替えられているためオリジナル版でしか聞くことが出来ない。

また食玩ブーム期には剣を持ったブラスカの究極召喚が立体化されている。


■DFF、D012FFのジェクト

◇シナリオ面
カオス側の戦士。息子であるティーダを元の世界に帰すために皇帝に協力するが、フリオニールに焚き付けられ反旗を翻す。
その後はティーダの超えるべき壁として立ちはだかる。
続編のD012FFでは前作でのコスモスの戦士→カオスの戦士となった理由がシナリオに追加されている。


「楽しかったぜ」
「おまえのオヤジでよ」


◇戦闘面
バトルスタイル:スーパーインファイター
コンセプト:インファイト
多彩なドッジ技で回避を織り交ぜて戦うティーダとは対照的に、技はブロックと近距離攻撃のみと清々しいまでに極端なインファイター。
高台からの投石とか目からビームについての言及はなしな
ブレイブ攻撃はシビアなタイミングで追加入力することで性能が変わり、HP攻撃にも繋げられる。激突距離も長い。
ジェクトブロックは強判定すら弾き返せる。扱いは難しいが攻撃力が高くクラウドに次ぐDFFを激突ゲーに変える強キャラ。
特にInward ChaosのCPUジェクトは一度捕まると笑うしかないくらいボッコボコにされるので注意する事。
道場等でLvのみを上げたプレイヤーの心を綺麗に粉砕してくれる様は最早ギャグ。
どこぞのキラーマジンガと良い勝負である。


続編では遠隔強判定も正反射出来るようになりますます強くなった。ただしアシストゲージの回収が難しい欠点もある。

通信対戦ではラグという見えない敵が立ちはだかる。



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最終更新:2024年01月23日 21:14