ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(MtG)

登録日:2012/03/25(日) 00:16:34
更新日:2023/11/23 Thu 03:55:32
所要時間:約 4 分で読めます




ヴェールのリリアナはマジック:ザ・ギャザリングのイニストラードで登場したプレインズウォーカーカードである。

【設定】
リリアナはイニストラードに来る以前に悪魔四体とある契約をしていた。
悪魔「僕と契約したら凄まじい力と永遠の美貌が手に入るよ!(代わりに魂をいただくけどね!)」
という内容である。
実際の所これは彼女にとってメリットだらけだったため、彼女は契約をした。

しかし後になってその契約は彼女に重くのしかかった。
契約の印は彼女の肌に直接刻まれており、それが彼女に契約しているという魂の重荷になっているのであった。

その為彼女は悪魔を倒せるだけの強大な力を持つアーティファクトである鎖のヴェールを手に入れた。(その過程で犠牲になった野生児一名がいるが)

そして一体の悪魔を倒す事に成功した…が、彼女と契約したのは四体。まだ三体残っていた。そのうち一体がイニストラードにいると知った彼女はぶちのめしに行く…。

というのがシナリオ上での活躍である。

で犠牲になったのだ…なガラクはリリアナのストーカーになった訳である。



長ったらしい説明が済んだ所でカードの解説に入ろう。

Liliana of the Veil/ヴェールのリリアナ (1)(黒)(黒)
プレインズウォーカー - リリアナ
[+1]:各プレイヤーはカードを1枚捨てる。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
[-6]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは束を1つ選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。
初期忠誠度:3

どの能力も相手に選択権があり全体的に見て前回よりこじんまりしたと印象があるかもしれないが、マナコストは3と軽い。

まず+1効果。
前回の彼女は一人だけであったが、今回は全体である。一見自分まで巻き込むなんて迷惑なと思うだろう。
しかしイニストラードはフラッシュバック環境であるため、墓地にあったほうが軽く済んだり、色事故を軽減してくれる可能性がある。特に未練ある魂はコストが軽くなる上、色も一致するため初めからフラッシュバックのみ使用という目的で使う事も出来る。
また、前回とは違い、多人数戦で全体を巻き込めるのでより効果がでかくなる。
捨てるカードはプレイヤーがそれぞれ選ぶ為、効果が大きいカードを狙って落とすのは難しいが、
それでも捨てたくないカードを相手が自分から場に出す可能性も増えるので出した所で黒太陽の頂点を狙うと言った使い方も出来る。

−2
悪魔の布告と同じ効果である。
初期値が3なので連続して使ず選択権も相手なので確実性に劣るが、生け贄扱いなので呪禁持ちも対処出来る。
聖トラフトの霊や大祖始、真の名の宿敵などの除去耐性の高いクリーチャーを返しのターンに即除去出来るのは非常に便利。
なにより神のバウンスと同様、盤面に触れる能力があるか否かは耐性に直結するので見た目以上に強い。
またこのカードを使われる側で考えれば、単体でクリーチャーを出してもすぐ除去され、すぐにその分の忠誠度も回復してしまうので厄介。

−6
山分け能力で相手は大概苦しい選択を迫られる事になる。
相手に選択権がるので一番除去したいカードを除去出来ない事も普通にあるが、
相手からしてみれば莫大なアドバンテージを稼がれた挙句に、選択次第で色事故を起こしたりと苦しい展開になるのは間違いない。

全体的に見てコントロール寄りの効果ばかりかつ、自身を守る術を小−効果で持っているのはデカイ。
そのため確実性に欠けるながらも使われると軽量でありながら非常に嫌らしいカードであると言える。

また−2で自殺して二枚目のリリアナで更に苦しめるという展開も可能である。

また地味に伝説のエルドラージがスタンダードからいなくなったのも−効果を有効利用しやすくなった一因とも言えるだろう。
その為スタンダードでは青黒コントロールと言ったコントロールの王道から黒単迄幅広く使われており、値段もかなり高い。

スタンダード以外の環境でも活躍しているため、基本セット2014のルール変更もあり、今後も更に高騰が予測される。
その中でも活躍していたのが、モダンの【ジャンドコントロール】。1マナPWの異名を得るまでになった《死儀礼のシャーマン》との併用が非常に強力だったのである。
死儀礼さんは「墓地から特定のカードを追放して何かしらに変換する」という能力を持つのだが、これが自分のだけでなく相手の墓地を餌にすることも可能だった。
  1. 能力で強制的に墓地に餌を用意し、死儀礼に喰わせるというシナジーが兎に角噛み合った。
マナベースが厳しいと言われるジャンド系のデッキだが、死儀礼がフェッチランドを餌にマナを生み出してくれるため、末期には「飛行対策に《未練ある魂》、大型対策に《流刑の道》を使う」【タッチ白ジャンドコントロール】なる4色ジャンドなるものも誕生した。
その後死儀礼が禁止カード化するものの、フラッシュバック付きの呪文を捨てる等、一方的にアドバンテージを生成する手段として長らくジャンド系のデッキに使われ続けた。

現在はモダンからヴィンテージまでのコンボでない黒いデッキほぼ全てに顔を出すという活躍っぷり。
値段は15年7月現在で、かの神ジェイスの値段をも超え15000円前後まで跳ね上がっている。モダンで使用出来るか否かの違いなどはあるものの、当時はMTG界最強のPWと呼ばれることもあった。
Foilと呼ばれるキラカードの日本語版に至っては10万円を超えるという非常に高価なものとなっており、再録が熱望されていた。

そして『団結のドミナリア』にて再録。当時の黒は《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》を筆頭にパワーカードが目白押しで、このカードも黒系ミッドレンジデッキに3マナ枠として採用された。
しかしシェオルドレッドや食肉鉤虐殺事件のようなデッキの必須パーツというわけではないため、値段も落ち着いている。

また、人気要素の一つとして初出時のイラストがエロい。
声優の若林直美からは「たかはし智秋ちゃんみたい」と言われている。
前回よりも遥かにリアルになりボンキュッボンもしっかりと見え、美しくエロい服装が更に…。


おや?足元からゾンビが…

何を…す…?


アッー

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最終更新:2023年11月23日 03:55