東方仗助

登録日:2010/04/23 Fri 11:15:20
更新日:2024/04/25 Thu 17:41:10NEW!
所要時間:約 14 分で読めます


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4部 ×ドラドラ ○ドラララ この俺の髪型がサザエさんみてェーだとォ!? アトム アトム←このヘアースタイルがサザエさんみてーだとォ? カネに縁なし クレイジー・ダイヤモンド グレート コメント欄ログ化項目 サザエさん ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ主人公 ジョースターの血統 スタンド使い ダイヤモンド ダイヤモンドは砕けない ドラララ ヒーラー フグ田サザエ ホリーの異母弟 リーゼント ロードランナー 主人公 作者のお気に入り 修復 優しいスタンド 叔父 回復 変な髪型 大地葉 小野友樹 山﨑賢人 怒ると怖い 愛すべきバカ 杜王町 東方仗助 歴代ジョジョ 治療 無敵の『スタープラチナ』でなんとかしてくださいよォーーーーーーーーーーッ!! 羽多野渉 近距離パワー型 金欠 隠し子 高校生 黄金の精神





プレッシャーをはねかえす男
東方(ひがしかた)仗助(じょうすけ)」と呼んでくれっス!






CV:羽多野渉(オールスターバトル、アイズオブヘブン)/小野友樹(TVアニメ)/大地葉(〃幼少期)
演:山﨑賢人


【概要】

M県S市杜王町に母親の朋子、祖父の良平と住む高校生。
父親は同居しておらず、名前も知らないが、母親がいまだに愛しており、本人も幼い頃からいないのが当たり前だったためか実感がなく、恨みはない。

高一だが180cm(185㎝との記述もある)もある長身にリーゼントという特徴的な容姿をしており、筋肉質な身体から不良に間違われそうだが、本人は至って温厚、かつ謙虚。
実際不良だった第3部の主人公である空条承太郎と違い、派手な学ランの着こなしやリーゼントこそ目立つものの、時々パチンコに行く以外は特に問題児というわけではない様子。*1
正義感が強く、人当たりもいいので、高校時代の承太郎と同じく同級生の女子からはモテている。
本人曰くヘタレ純愛タイプらしく、4部時点では特定の彼女はいない。
バイクの運転が出来るが、本人がバイクを「中古で買った」と言及している億泰と違い、きちんと免許を取得しているのかは不明。

趣味は主にオシャレ関係。
…だが、若者らしいストリートファッションやスポーツウェアなどの類ではなく、ブランドもののスーツとか革靴などを好む。
これはオシャレ好きな祖父・良平の影響である。
靴は「バリー」で25,000円もしたらしい。靴下は「ミスタージュンコ」。だが両方とも沼に落ちてドロまみれになりましたとさ。…だいたい承太郎さんのせいで*2
夢はイタリア製の靴と「ジャン・フランコ・フェレ」のスーツを着てトニオさんの店で1番高い料理を食べること。
学ランにはこだわりがあるのか、帰っても脱がない。*3

マンガやアニメには疎く、パーマンさえ知らない。
鉄腕アトムサザエさんDr.スランプポパイは知っているようだが*4、お茶目な祖父や厳格な母親に育てられた影響からか、妙におっさん臭い。
マンガの方はガチで興味がないらしく、劇中でマンガを読んでるシーンは一切ない。
若者らしい娯楽の一つであるテレビゲームは好きだが腕前は正直ヘタクソであり、特にボール関係のゲームが苦手。
アニメでは第3部に登場した『Oh! That's baseball』*5をプレイしていたが、案の定ボロ負けしていた。
ちなみに、母の朋子に決められたゲーム時間は1日1時間で、その時間を超えると電源を切られるという小学生のような一面もある。

普段は温厚でノリも良い青年で、年上には基本的に敬語で接するなどの礼儀も弁えた、承太郎曰く『人間が良くできたヤツ』。

…なのだが…


おれの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ
何モンだろう―とゆるさねえ!

このヘアースタイルが
サザエさんみてェーだとォ?


一度キレてしまうとスタンドで周囲に当たり散らすなど暴力的になり、目つきは鋭くなって口調も荒々しくなる。
特に髪型をバカにされると、「自分でも自分を止められなくなる」と自覚しているほどにキレてしまう。
彼の取り巻きの女の子たちは誰もがこの癖を知っているようで、承太郎が「くだらねー髪の毛の話」とうっかり言ってしまった時は全員が凍り付いていた。
ちなみに承太郎の台詞は文脈を見れば「髪」そのものではなく「髪の話」をくだらないと言っているのだが、それでも「こ…こいついま…やばいことを」と慄かれる辺り、
文脈や相手の発言の真意などは関係なく、「髪」の前に「くだらない」「ダサい」等の貶すような単語が付いているだけでキレてしまう様子。
露伴との戦いで、彼に髪型を何度も重ねて馬鹿にされた時は怒りのあまり文字通り周りが見えなくなるほどキレてしまい、
「見て『認識』しなければ発動しない」初期『ヘブンズ・ドアー』の盲点を無意識に衝き、勝利している。

この裏表が違いすぎる性格を承太郎には『わけのわからん性格』と評され、広瀬康一からは「恐怖を感じた」とまで言われるなど評価は散々だった。
…が、恐らく中盤以降はなかったことになっている。
ちなみに、このキレたらやばい性格は母親譲りであり、朋子にこの仗助の性格を指して「誰に似たのか」と愚痴られた良平は「お前だよ」と内心で突っ込んでいる。


また、歴代主人公と比べてややコミカルな面が強い。
これは作者の荒木先生が『馬鹿だけど優しい主人公を描きたい』という思いからキャラを決めた為。

億泰と一緒によくバカをやったり、第4部でほとんど出ずっぱりの承太郎がクールで理知的なこともあり、なんとなくおバカなイメージが湧くが、
頭の回転は早く、時に承太郎を唸らせるほどの機転も見せるため、実のところおバカというよりお調子者とかノリが良い青年と言った方が正しい。*6
歴代主人公と同じく『やるときはやる』性格であり、承太郎には『頼りになるヤツ』と評価されている。

親しい関係の人間に対してはとても情が深い、優しい性格の持ち主でもあり、重ちーの死を悼んでその犯人を捜す事を心に決めたり、
仮死状態に陥った億泰の身体を、そうすることで自分が不利になると理解しつつ戦闘中に庇い続けたこともある。

一方、露伴からイカサマ賭博で金を取ろうとしたり、落し物の宝くじの当選券で大金を得ようとする等、金にがめついと思われるシーンも散見される。
しかし、金運は無いに等しく、宝くじの当選券で得た500万円を億泰、重ちーと山分けして得た166万6666円はどういう経緯で発見されてしまったのか不明だが、
母・朋子によって色々と言われた上に口座封鎖(或いは口座凍結)の憂き目に遭い全額没収され、
露伴とのイカサマ賭博でも結局金銭をいくらか得るどころかアクシデントで露伴の家が焼けてしまい余計に恨みを買うはめになるなど、かなり不遇である。
尤も前者は中学生を利用したセコイ金稼ぎ、後者も最初から露伴を陥れる為に張ったイカサマ博打の結果なので完全に自業自得ではある。


そんな彼だが、序盤に警察官であった祖父を殺人鬼アンジェロに殺されてしまう。
彼は祖父の遺志を継ぎ、町を守ることを決意したのだった…。


口癖は「〇〇よォ~…」等といった語尾を延ばす口調と「グレート」。
決して「グゥレイトォ!」ではない。

ちなみに、原作者荒木飛呂彦先生のお気に入りのキャラである。


【リーゼントの由来】



(おれの髪型を)けなすヤツぁゆるさねぇ〜…!!

何モンだろーと黙っちゃいねぇ!!



特徴的なリーゼントの由来は、幼い頃助けてくれた少年への憧れと尊敬から。

11年前、4歳だった仗助は(DIOの呪縛による)原因不明の高熱で生死の境を彷徨っていた。
朋子は幼い仗助を車で病院に運ぼうとしたが、
運悪くその日に降った大雪にタイヤを取られて立ち往生してしまう。
助けを呼ぼうにも、当時は公衆電話も少なく、携帯電話も普及してない時代。しかも周りには何もない農道で、最低でもあと1~2キロは民家がないところだった。
このままでは仗助はおろか、親子揃って遭難して凍死しかねない。
…その時、何処からともなくその少年が現れる。どこかで喧嘩でもしてきたのか、顔にはアザや切り傷ができており、唇も切れて血が滲んでいた。
その外見から当初朋子は「何の用?あっち行きなさいよ」と警戒していたのだが、彼の口から出たのは実に意外な一言だった。


“その子…病気なんだろ?”

“車押してやるよ”

少年は運転席の朋子に車を動かす手伝いを申し出、見ず知らずの親子を助けるために(当時の不良にとっては)勲章であり命とも言える学ランを躊躇いもなくタイヤの下敷きにし、車を押し出そうとしてくれた。
そして無事、東方親子の車が動いた後、少年はチェーンタイヤに轢かれたことでズタズタになった学ランを羽織り、その場を去ったという…。

幼い仗助は、朦朧とする意識の中で、その光景をすべて見ていた。
そして目に焼き付けていた。自分達を救おうとしてくれている、『ヒーロー』の姿を。

結局その少年とは再会する事すら叶わなかった*7が、彼を自分の中の『ヒーロー』だと思った仗助は尊敬を込めて同じ髪型にしているのである。

後述の髪形をバカにされると見境なくキレてしまう原因は、髪型と同時に憧れの少年をも侮辱されたと感じるためである*8
マンガやアニメの『ヒーロー』等に疎いのも、この恩人の少年に比べると存在が薄く見えてしまうからなのかもしれない。
この話を康一から聞いた露伴は髪型を馬鹿にしたことを反省し、素直に「いい話だ」と感動していた*9

ちなみに、この時の回想シーンで描かれた少年が仗助と年格好が似ていることや、「朋子がいくら捜しても見つからなかった」ことから、
仗助を助けた少年は何らかのスタンド(『バイツァ・ダスト』登場時はこれだとも言われた)で過去にタイムスリップした仗助本人だったのではという考察があるが、
トップクラスで荒れる話題なので、どうしても話したい時は肯定派否定派に関わらず、空気を読んで発言しよう。
なお、荒木氏はこの説を否定している。
この辺りの問題を考慮してか、アニメでは当該シーンの少年には声優を付けず、彼の台詞は昔の無声映画のように画面に文字で表示するという演出になっていた。


【出生の秘密】

実は、2部の主人公であり3部のレギュラーのジョセフ・ジョースターが当時大学生だった東方朋子と不倫して生まれた隠し子である。

ジョセフ自身は朋子の妊娠に気付いていなかったが、痴呆や身体の老いが目立ってきたジョセフの遺産整理のための調査で仗助の存在が発覚。
おそらく父親を知らずに育ったであろう仗助に遺産相続を知らせる必要ができたことと、そのために行ったジョセフの念写でアンジェロが映ったことが4部の発端となった。

前述のやや日本人離れした体格はジョセフからの遺伝であり、また、特に鉄火場では鋭い洞察力や分析力の他、ジョセフを彷彿とさせる言動を見せる。
そのジョセフとは、ほとんど「父親」というものを意識せずに暮らしてきたことや、会ったはいいがボケが進行して情けない(ように見える)ジョセフを「父親」と思えなかったことから、
初めて顔を合わせてしばらくは、どことなくよそよそしく、時には大声で怒鳴るなど良い関係性ではなかったが、
静の一件以降は彼と和解して打ち解けると共に、尊敬の念も寄せるようになっており、「ジャンケン小僧」の回では親子(+静)で杜王町を散歩していた。
呼び方も、会った当初は『ジョースターさん』と距離を感じる呼び方をしていたが、打ち解けて以降は『じじい』と親しみを込めて呼んでいる。

因みに、逆算すると不倫してたのは第3部より前になる。
その時は少なくとも65歳。


承太郎は血縁上でこそ『甥』にあたるが、年齢や4部承太郎の性格から頼りにしており、『承太郎さん』と呼んで尊敬している。
また血縁上、半分血のつながった腹違いの姉(人妻)と血がつながっていない義理の妹(10歳以上年下)がいる。それなんてエロゲ?姉とは40も年が離れてる事に目を瞑れば、の話ではあるが*10

ジョースター家特有の『首元の星型のアザ』は原作では現れなかったが、アニメではオリジナルシーンで風呂に入ろうとした時に上着を脱いだシーンで確認できる。*11

あと、劇中では金運に恵まれない仗助だが、隠し子とはいえ、ジョセフ・ジョースターの長男である事から、ジョースター不動産の跡取り息子であり、将来的にはジョースター家の財産の1/3が貰えることが確定している。
その点ではまだ運がいいと言えるのかもしれない。
ただし、最初に承太郎からジョセフの遺産相続の話をされた時にはがめつい面は一切出さず、おそらくジョセフの素性(アメリカの不動産王)を聞かされながら、
「おれたちのことは気にしなくていいと伝えてほしい」と、相続放棄とも取れる発言をしている。
(勿論ジョセフの事、仗助にもきちんと均等に財産が行くように根回しはした筈である)

そんな仗助だが、第4部ラストではジョセフとの別れ際に彼の財布をせしめてまんまとお小遣いを手に入れていた。*12
そしてバーンとジョジョ立ち決めるところで第4部終了である

なお、ジョースター家には一番の親友を死別して失ってしまうという悲しすぎるジンクス*13があるが、これを現状で唯一打ち破った『ジョジョ』である。*14




スタンド

スタンド名:『クレイジー・ダイヤモンド』

破壊力………A
スピード……A
射程距離……D
持続力………B
精密動作性…B
成長性………C

仗助の持つ、全身にプロテクターを纏ったような人型のスタンド。
元ネタは『Pink Floyd』の楽曲の『Shine On You Crazy Diamond』。主人公としては初めて洋楽のバンドや楽曲から名前がつけられたスタンドである。(キャラ全体で見ればヴァニラ・アイスの『クリーム』が初めて。)
ちなみに、英語版では『Shining Diamond』と名前が変更されている。イメージは真逆だがこれはこれでかっこいい。
メインカラーはホワイトシルバーピンク。どことなく優しそうな色合いな事が多い。スタープラチナとかと比べると目つきも丸め。そこはかとなくザ・ワールドに容姿が似ていることがネタにされることがある。

+ 名前の由来
『Shine On You Crazy Diamond』の歌詞は、Pink Floydの結成初期を支えた天才ミュージシャン、シド・バレットへの思いを歌ったものだとされている(ただし、作詞・歌唱したロジャー・ウォーターズは後年それを否定した)。
シド・バレットは天才だったがそれ故にか世間に馴染めず、心をひどく病んで結成2年を待たずにPink Floydから脱退。その後、先進的な音楽活動を続けつつも苦しい人生を送ることになった。
「狂えるダイヤモンドよ、貴方の元に輝きを」
その曲名は心が壊れてしまった偉大なリーダーへのPink Floydメンバーの呼びかけだと、多くのファンから解釈されている。
その名を持つ幽波紋に「自分以外の壊れた誰かを直す」という能力を与えたのは、何ともエモーショナルである。

承太郎の『スタープラチナ』同様に拳で殴る近距離パワー型で、リーチは拳の届く範囲と非常に短いものの、その分パワー・スピードの面で優れている。
ハート型の頭部や首辺りのパイプらしき部分など、全体的にデザインはDIOのスタンド『ザ・ワールド』と似通っているが関連性は不明。一説では『ザ・ワールド』の没デザインの流用なのではとも。

能力が発現したタイミングは不明だが、ホリィがスタンドが現れた事で倒れてしまったように、仗助も高熱になった時には既に力の片鱗は目覚めていたのだろう。
幼い時から友人の骨折を治すなど能力を十分に使いこなしていたものの、スタンドという概念を知るまでは名前を付けておらず、その能力と仗助の性格を知った承太郎によって命名された。
アニメではスタンド発動時にダイヤモンドのカットのようなエフェクトが現れる演出がされている。

また、歴代主人公の中で自身のスタンドの成長性がAでないのは仗助だけである(正確にはジョセフもだが)。
これは、歴代主人公のほとんどがスタンドが発現したのが物語開始直前、もしくは直後なのに対し、仗助は幼い頃からスタンド能力が使えていたことが要因と思われる。*15

ラッシュ時の掛け声は「ドラララララァァーーッ」
間違われやすいが、「ドラドラ」ではない。また、ひらがな表記になっていることもある。
実は1回だけ「ドラドラ」ラッシュを披露した事がある

物語序盤で承太郎が(自身の言動が原因で)キレた仗助の『クレイジーダイヤモンド』の攻撃に『スタープラチナ』で応戦する羽目になった際には、
ジョジョシリーズ全体で見ても指折りの強さを誇る『スタープラチナ』が腕のガードを『クレイジーダイヤモンド』に弾かれており、パワーでは引けを取らないとする描写がある。


◆能力

固有の特殊能力は、『拳で触れた物を直す/治す能力』である。殴ったら絶対発動ではなく、任意で直すかどうかを決められる様子。

たとえ欠片でも触れば全体修復ができるので、壊したものを瞬時に直して相手を閉じ込めたり、
殴って壊したものをすぐさま直して即席の楯にしたりと、応用がきく能力。


◎例
  • 料理を原材料に戻す
  • ブロック塀を壊して垂直に直すことで即席の盾をつくる
  • 人を岩や紙と融合させる
  • 離れたところにあるものの欠片を直して、欠片を元に戻させることで飛び道具にする

人間も含めた動物の外傷を治すことも可能で、軽傷から致命傷まで怪我の程度を問わず瞬時に治せる。
例え爆破されて粉みじんになりつつある人間であっても、能力が発動した時点で絶命さえしていなければ完治させられる。
なお、スタンド能力で「治された」人々の反応を見るに、痛みも瞬時に無くなり、元通り動くようになる模様。
が、自分の怪我は対象外というのが最大の弱点。

弱点こそハッキリとしているが、「他人の怪我をすぐ治せる」という魅力的な回復能力はまさにRPGでいう「ヒーラー」
当然他のレギュラー陣からも重宝されており、怪我を負った仲間から「早く治してくれ」とせがまれるシーンもしばしば。
そのせいで体の肉を溶かされたり写真を破いて全身がバラバラになりかけた承太郎や、眼球を抉られ失明寸前になった億泰など、
回復役の仗助が居るから良かったものの、他の部なら確実に即死か再起不能になるであろう負傷シーンが増えたのはご愛嬌である。

次の部の主人公であるジョルノも治療を可能とする能力のスタンドだが、あちらはあくまで「能力の応用で治療できる」こと、
治療法も「当該人物の怪我・欠損部位の生体パーツを作り、それをはめ込んで身体に馴染ませる」というやり方であるため、
「自分自身にも使えるが治癒に時間がかかる」「完治するまでは痛みは消えずに残る」という性質を持ち、クレイジー・ダイヤモンドと差別化されている*16


直す「程度」「方向性」などは、良くも悪くも仗助の認識に左右される。
仗助が正しく直す対象を認識できていて、かつ「元通りにしたい」という意思があれば元通りになるが、どちらかが欠けるとそうならない。
  • プッツンしてそもそも周りを正確に認識できていない → 元のデザインも何もないめちゃくちゃな形に直る
  • 正しくない形で治そうという意図を込める → 殴って折った鼻を歪んだ形で治す、壊した岩と怪我をさせた人間を融合させて直す
  • そもそも正しい直し方を理解できない → 携帯電話やパソコンなどの複雑な精密機器、病気などの「何がどうなって人体がダメージを受けるのか」理解できないものは直せない*17*18

また、一度死んでしまった人や生物を蘇生することはできず、遺体の損傷は治せてもその魂を呼び戻すことはできない。
ちなみに、仗助がキレている時にスタンドで殴ったものに関しては「直す(治す)」能力そのものは発動するが、元通りに戻ることはまずない。
喧嘩吹っかけてきた先輩の鼻はブタ鼻になり、祖父が殺された翌日は部屋が前衛的芸術と化した*19
また、異なる二つの物質を殴って同時に「直す(治す)」ことで二つのものを合体させる(一体化させる)ことも可能で、
凶悪な敵を(岩などと一体化させて)完全に無力化し、杜王町の名所にしてしまったことも。

能力の性質上、吉良吉影のスタンド・キラークイーンの能力の一つ『第二の爆弾・シアーハートアタック』の天敵と言える存在。
キラークイーンの左手から分離して標的を自動追跡するこの爆弾は、爆発しても消えず、自動操作型なので攻撃してもダメージを与えられず、そもそもスタンド自体が異常なほど硬く破壊できないという特徴を持ち、
スタープラチナでも太刀打ちできず大ダメージを受け、エコーズACT3で重くする事で一時的に動きを鈍らせる程度しかできなかったという、使用者の吉良も「無敵」と自負する能力だが、
「スタンド本体の左手から分離する」原理から、クレイジー・ダイヤモンドに殴られて『直された』場合、その効力で強制的に左手に戻されてしまうのだ。
おまけに戻っていくシアーハートアタックを吉良本体追跡用の目印にされてしまう始末である。
それに加え、キラークイーンによって『爆弾』にされる、あるいはされたモノに触れて爆発した人も、上述したように絶命する前に『治す』能力を用いれば蘇生できることから、
最終決戦でその『治す』能力のスゴさを初めて目の当たりにした吉良は、承太郎ではなく仗助こそが自身の天敵だったと認識を改めている。

一見すると、敵に近付かなければならない近距離パワー型のスタンドが持つにしては、(自分を治せないことも含めて)『治す』能力は相性が悪いようにも思えるが、
実際の劇中では本体の仗助の機転と『治す』能力の応用性の高さが合わさって攻撃・防御・補助の様々な場面で活躍しており、まさしく主人公のスタンドらしい存在感を放っている。

「直す(治す)」能力は、承太郎から「この世のどんなことよりも優しい」と評された。
もしかしたらその能力は、幼い頃に命を救ってもらった名も知らぬ少年のような「あの人のように誰かを助けられる優しさと強さが欲しい」という仗助の願いから来たのかもしれない。


外部出演

ゲーム『モンスターハンター』とのコラボにて抜擢され、MH3Gに出演。
と言っても仗助本人がモンスターとして登場した訳ではなく、クエスト「黒曜石は砕けない」の依頼人がどう見ても仗助である。

リーゼントの若者
殺人鬼を追ってここまで来たけどよォ~
どうやら違ったみてーだからアンタらハンターに任せるよ。
うまくいけば、おれのスタンドを使えるようになるかもっスよ!
だが気をつけな。グレートですよこいつはァ…!

仗助が言う所の殺人鬼と言えばアンジェロか吉良吉影だが、爆発能力を使うブラキディオスを間違えたのなら吉良を追っているという事だろうか。

クエスト報酬の素材にてコラボ武器「クレイジー・D」を作成できる。
武器種はハンマーだが、味方を殴ると殴った相手が回復する*20という特殊能力を持つ。

なおこのクエスト、未だにモンハン史上最難とさえ言われるほどの超絶難易度の強化クエストでもある。
詳しくは当該項目へ。



【名言】

  • はい…1年B組…東方…仗助です…
  • このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?
  • なぜ頭にくるか自分でもわからねえ!きっと頭にくるってことには理由がねえーんだろなッ!本能ってやつなんだろーなッ!
  • おれがこの町とおふくろを守りますよ。この人の代わりに
  • グレートだぜ…億泰!
  • なるほど完璧な作戦っスねーっ 不可能だという点に目をつぶればよおー
  • 深い理由なんかねえよ。“なにも死ぬこたあねー”さっきはそー思っただけだよ
  • もしここでこれをやめるとおれは一度決めたことをやりとげられなかった男として一生悔いを残すことになる!
  • 今回はマヌケなイメージになってるのはオレだけですか?
  • 急に闘志がわいて来たぜ
  • スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃…
  • 康一かもしれないという可能性が1%でもあるなら…!助けねえわけにはいかねえだろう。ワナだと分かっていてもよ~!
  • 無敵の「スタープラチナ」でなんとかしてくださいよォーッ!!
  • やったァ~っ、岸辺露伴の性格だ…「自分とこの『サイコロ』使う」って言い出すと思ったもんね~ェ!!「宇宙人」はスデに家の中にしのびこましたんだよぉーっ
  • スゲーッ爽やかな気分だぜ 新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ~ッ
  • おめーに「さよなら」って言葉があるとするならよーっ おれたちが「さよなら」と言うのを聞く時だけだ!!
  • 射程距離内に…… ………… 入ったぜ………… 吉良吉影………
  • 出しな…てめ~の…「キラー…クイーン」…を…
  • やかましい!生きてんならよォ~さっさと…目を醒ませコラァ~~ッ!!



【余談】


アニメ版では仗助の『成長』具合を表現するため、声優の小野氏は『ドラララ』のラッシュの掛け声を初期ではガムシャラに攻撃するイメージを表現し、精神的に成長した終盤辺りではアガらず冷静に的確に叩き込むイメージに変えている。
これは 音響監督に指示されて出来上がった。

『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』にも参戦。親友の億泰と共に、PV初登場時から『本人がやってるだろ』と言われるほど声優が合っていると評判。
また、『髪型を馬鹿にされるとキレる』特徴を技(性能?)として採用された関係上、全てのキャラクターから髪型を馬鹿にされる。たとえリーゼントの始祖の国のお偉い様だろうと。「我が国民にそんな髪型はさせん」
……正直髪が帽子と一体化しているヤツとか三連コロネとかには仗助も言われたくないだろう。ジョセフ(老)に至っては「親の顔が見てみたい」とほざく程。
バオー相手に至ってはナレーターが心情を解説しているだけであって本人は何も喋っていないというのにキレている。心でも読めるのだろうか?
そして、相手も仗助の場合は仗助が仗助の髪型をけなすことに。仕様上しょうがないとはいえ、いいのかそれで。
『R』でも続投しているが、新たに参戦したにまでキレている。頭大丈夫か?

『アイズオブヘブン』では、若い頃のジョセフと息の合ったやり取りをするなど、部の垣根を越えたやり取りが豊富(垣根を越えたやり取り自体は仗助に限らず豊富だが)。
ジョセフ以外には、「普段は温厚」「治療もできるスタンド持ち」「ジョースターの血を引くが、正統な系譜ではない」「肉体派と頭脳派」「幼少期に自分を救ってくれた『名も知らぬ恩人』がいる」と、
うまい具合に似たところや対照的な部分があるジョルノと一番仲が良く、
ジョルノから「君とならなんだってできそうだ」と言われるほど高評価を得ていた。実際、組んだ場合戦術的にもスタンド能力的にもかなり相性が良い二人と思われる*21

実写映画では高校二年生という設定になっており、原作では某ウダラ先輩たちに「ジョジョ」と初めて呼ばれたが、こちらでは後輩の取り巻き女子たちに「ジョジョ先輩」と呼ばれたのが最初。
コミカルなシーンが削られている他、授業中に窓枠に座って外を眺めていたり、取り巻き女子たちなど一部生徒以外には割と距離を置かれていたりと、見た目だけでなく行動も不良っぽく描かれており、
朋子とも(原作と比べると)不器用なコミュニケーションをしている等、どことなく第3部開始直後の承太郎を彷彿とさせるキャラクターになっている。

『ラストサバイバー』では近距離パワー型として参戦。
素の状態の相手なら3発殴ればK.Oさせれる破壊力を有し、更に地面を殴って一定時間壁を作成する能力を持つ。
この壁を使い普通なら通れないルートで行動できるのも強み。
更に階段などで使い相手の行動阻害、花京院やミスタのような遠隔射撃キャラに対する防壁替わりなど使い道は多岐に亘る。
またペア戦では仲間を回復させることも出来る。
流石に即座に全快というわけではないが回復量はジョルノと比べてかなり多い。レベル1から使えるのもかなり便利。
アルティメットスキルは『プッツーーン』。
レベル4とレベル6で解放されて1試合中に最大2回使えるようになり、効果時間内(6秒間)は防御力と精神回復力が跳ね上がる。
特に防御力の上昇の度合いが驚異的で、通常時に比べると5倍にもなるため、時間内は時を止めて幾ら殴られようが、半径20mエメラルドスプラッシュのど真ん中だろうが、
当たれば即死級の奥の手・剣針飛ばしだろうが、ロードローラーに潰されようがその後に普通に反撃できるくらいには頑丈。
精神力の回復速度も半端ではなく、効果時間中は実質「ラッシュを無限に繰り出せる」と言っても良い。
ただ発動に僅かに時間がかかる(ザ・ワールドよりは早い)ので発生の早いアルティメットスキルなどに対抗するには先に発動しておく必要がある。
また、ジョルノのように無敵になるわけではないので、体力・シールドを集めておくことが大切。幾ら防御力が高くても体力がなければ耐えられない攻撃も当然ある。
特に剣針飛ばしとロードローラーは素の状態だと文字通り全キャラ即死でありプッツーーンでもかなりダメージを喰らう。
スタンド能力というわけではないので、スタンドを封じる露伴の『ヘブンズ・ロック』中でも使えたりするのは、地味に利点。

スピンオフである『岸辺露伴は動かない』シリーズにも登場するが、現時点では顔を直接見せることが無くモブのような扱いとなっている。
これはアニメ版の方でも同様であり、億泰や康一が台詞を発する中で仗助だけ一言も喋らないなど徹底している。

余談だが…
性格や姿を見てると、どこぞの全ての仮面ライダーとダチになる男の元ネタに思えてくる。









のん気して記事なんか見てんじゃあねーぜェーッ!
やかましい!生きてんならよォ~~
さっさと書き足せ~~コラァ~~ッ!!

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最終更新:2024年04月25日 17:41

*1 プロフィールによれば、パチンコ屋の店長のオヤジ曰く「おとくいさんの悪口は言えません」との事。ちなみに歴代ジョジョで普段からちゃんと学校に通っている描写がされているのは彼だけである。

*2 といっても別に承太郎がわざと落とさせようとしたわけではなく、彼の「沼にヒルがいる」という言葉を受けて驚いた仗助が落としてしまったのだが

*3 母・朋子にも「家帰ったら制服ぐらい脱げ! 夜だし」とつっこまれてた。

*4 ちなみに全くの偶然だが、4部の時代設定である1999年はちょうどリメイク版Dr.スランプ(いわゆる茶髪アラレ)を放送していた時期であり、パーマンは知らないがアラレちゃんは知っている点についてはあまり不自然ではなかったりする

*5 恐らくリメイク版、もしくはシリーズ作品。その時に使っていたゲーム機はどことなく「NINTENDO64」っぽいデザインだった。

*6 因みに母親が教員、祖父が警察官とそれなりの学力が要求される職に就いている事や、本編で成績について一切言及されなかった事からなんとなく察しはつくが、後に発売された小説によると学校の成績は悪くないらしい。

*7 仗助は勿論のこと、朋子もお礼が言いたくて必死に捜したのだが、とうとう見つからなかったという。

*8 因みに、承太郎に「くだらねー髪の毛の話なんて後でしな」と言われてキレた際には、「なぜ頭にくるか自分でもわからねえ!きっと頭にくるってことに理由がねえーんだろーなッ!本能ってやつなんだろーなッ!」と言っていた。なお、アニメではこのセリフはカットされている。

*9 直後にキレていた仗助に見つかってボコボコにされたが

*10 ちなみにホリィは良平と同い年だったりする。

*11 同じく、アニメでは原作を補完する形で第一部でのジョナサン、第二部でのジョセフの『星型のアザ』が見れるシーンがある。

*12 もちろん、カード類は後でちゃんと返しただろう。

*13 「短命」「家庭的には薄幸」「生涯一人の異性しか愛さない」など、良くも悪くも数多くのジョースター家のジンクスを打ち破ったジョセフも、18歳の時にシーザーを、68歳の時にアヴドゥルを失い、これだけは破れなかった。

*14 吉良との決戦の際、億泰が一時死亡したかに見えたが、臨死体験と兄の導きの末生還した。重ちーは友人になったばかりの時に死別してしまったので割合。

*15 ジョルノも幼いときからその能力の片鱗を見せていたが、それに気付いたのは本編開始のほんの数日前である。

*16 ついでに言うとジョルノのゴールド・エクスペリエンスの治癒能力はあくまで『生命を生み出す』能力の副産物なので、「生物の怪我以外は治(直)せない」という差異もある。

*17 ハイウェイ・スター戦では康一に連絡するためにバイクに乗りながら道端の人の携帯を奪ったのだが、1回目はキャッチした手の中で壊れてしまい、使い物にならなかった。仗助が携帯電話を「修理できる」のならこの時点で壊れた電話を直してかけていたと思われるので、もう1回取ろうとはしないはずである。

*18 しかしバイクは修理できていたことから、仗助はバイクの構造を調べるほど強い興味を持っており、様々な部分を理解していたことがうかがえる。運転もかなりできていたので、どこかでこっそり乗っていたのかもしれない。

*19 その後何事もない様子だったので、冷静になった上で前衛的芸術と化した物を殴れば本来の形に戻せる模様。

*20 通常は味方に攻撃を当てるとのけぞりなどのモーションは取るがダメージも何もない

*21 どちらかを戦闘不能に追い込んでももう片方がすぐに治療してしまうので、両方を同時に倒さなければいけない