メダロット(アニメ)

登録日:2011/03/14 (月) 16:33:14
更新日:2023/11/28 Tue 06:08:43
所要時間:約 7 分で読めます





MEDAROT
メダロット

それは、テクノロジーが生み出した
まったく新しいロボットである

“ティンペット”と呼ばれる基本フレームに
人工知能メダルを搭載

さらに様々なパーツを合体させることにより、
無限の能力を引き出すことができるのだ!




『メダロット』はメダロットの第二作『メダロット2』を原作としたアニメ作品。
アニメーション制作はBeeTrain(ビィートレイン)。テレビ東京系で全52話が放送された。


【概要】

イッキとメタビーの成長劇としても高い完成度を誇るが、時にシリアスなテーマを描いたり、熱い展開や秀逸なギャグセンスも光る名作である。販促アニメとしては首をひねる箇所もいくつかある。

しかし続編『メダロット魂』はスタッフのみならずアニメ制作会社まで変更、本作の設定を完全無視、レギュラーが多数リストラ、純粋にアニメとして劣化などからかなり不評
単品ではシナリオもまあしっかりして後半の盛り上がりもあるので、一アニメ作品としての出来はまずまずのはずなのだがやはり続編と銘打っているのが問題。
アニメとしての出来は、こちらの製作陣が異常なので致し方ないともいえる。

OP『知恵と勇気だ!メダロット』は名曲。

俳優活動がメインの役者を随所に交えた独特のキャスティングは個性的なキャラ付けに一役買っている他、現在でも一線級で活躍する声優もゲストを含め散見される。

製作陣も超豪華であり、当時としても劇場アニメでも作るのかと言わんばかりのアニメーターやスタッフ(というか実際に映画『人狼 JIN-ROH』を作ったスタッフの多くが再招集されており、ようするに元をたどれば『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のメンツである)がそろい踏みしており、当時若手だった現在(2018年)の有名どころも多数参加しており、今やろうとしても間違いなく集められないだろう。
スタッフリストを見るだけでも楽しいアニメ。

先述の通りメダロット2が原作だが、初代メダロットの漫画版のネタが入っていたりする(「レフェリーに暴力を振るいましたね?」、ユイチイタンに初敗北、メダロット社に入れないうるちetc.)。
また過去話で初代の事件なども語られるが、原作とは微妙に設定や結末が異なっている。そのため、本作ではロクショウがヒカルやメダロット博士と作中で初対面だったりする。さらに、メダロットの正体も原作とは異なる。

2011年11月1日から2012年9月17日にかけて、ニコニコ動画のアニメ配信チャンネル「フルアニMAX」で配信された。


【あらすじ】

メダロットが欲しいものの小遣いが足りない天領イッキは、ある日川原に落ちていたカブトメダルを拾った。
しかしある日、巷で騒がれている悪質なメダロット狩りグループに襲われたアリカを救うため、コンビニの店員ヒカルから格安の旧式KBTを購入したイッキだったが、いざメダルを嵌めても起動しない。
イッキが突然のトラブルに見舞われる中でも相手は容赦なく猛攻を仕掛け、遂にヘルフェニックスの地獄の炎攻撃によりメタビーは起動しないままに窮地に陥ってしまう。

そのまま何もできずに負けるかと思われたが……


動けぇ!
このポンコツメダロットー!!

イッキの叫びと共に旧式KBTの目に光が宿り、メダロット狩りグループとそのメダロットを蹴散らしたのだった…!



【登場人物】

天領イッキ
主人公。
ちょんまげの様な髪型が特徴の少年。すぐ調子に乗るお調子者。メダロットが好きで機種ごとの長所や欠点を把握しており、案外機転も利くためメダロッターとしての腕前はなかなか。

メタビー
イッキが拾ったカブトメダルを組み込んだKBT型メダロット。命名ヒカル。
乱暴な性格で、マスターの命令なしに勝手に動き回る変わり者。イッキをマスターとは認めていない。ロボトル大好き。チドリに対しては「母上」と敬う。


甘酒アリカ
新聞部部長の少女で、イッキの幼なじみ。ジャーナリスト志望で、常にスクープを求めている。
性格はやや凶暴で図々しくずる賢い。自分がいない&カメラがない時の写真も“隠し撮り”で撮る。

ブラス
アリカのSLR型メダロット。メダルはカブト。マスターと比べておしとやかで礼儀正しく可愛い。
ちなみにアニメ化に伴い、デザインが大幅変更されており、より可愛い外見になった(アニメ以降のSLR型がこのブラスが基本デザインとなる)。


ヒカル
コンビニの仕事しないバイト。少々間抜け。イッキたちと親しい。怪盗レトルトを絶賛。
伝説のメダロッターと同じ名前だが、彼に憧れるりんたろうからは普段の冴えない姿から「こんなのヒカルさんじゃない」扱いされた。


◆キクヒメ
不良集団スクリューズのリーダー。性格は悪いが、手下からは「おやびん」と呼ばれ、慕われている。
「アタシは恋よりも、メダロットをとる!」

ペッパーキャット
キクヒメのCAT型メダロット。装甲を削って軽量化しているため防御力が低い。
時々男型のパーツを装備することがあるが、非力なペッパーキャットでは扱えず大体自滅している。


◆カガミヤマ
スクリューズその2。糸目の太った少年。手下らしくキクヒメに付き従っている。普段は地味だが、おやびんがいない所では割とアクティブ。

キースタートル
カガミヤマのTOT型メダロット。スポットが当たらない空気。


◆イワノイ
スクリューズその3。しかし超弱いヘタレ負け犬。たまに男を上げる。
「だけど、だけどよぉ…オイラと相性ピッタリのメダルはお前しかいないんだっ!」

シアンドッグ
イワノイのDOG型メダロット。射撃型なのに格闘向けのサルメダルで超弱い。イワノイを「おやびん」と呼ぶ。
スポットが当たると漢化。中盤以降、ブルースドッグにボディを換装する。


辛口コウジ
花園学園に通うお坊ちゃん。メダロッターとして高い実力を持ち、恋愛・メダロットにおいてイッキとはライバルにある。
虫が超苦手。

スミロドナッド
コウジのSTG型メダロット。かなり強い。マスターが暴走すると一緒に暴走する。


純米カリン
花園学園に通うお嬢様。イッキとコウジに想いを寄せられているが、天然でスルー。物事は形から入るタイプ。
無敵天然。怒ると恐い。

セントナース
カリンのNAS型メダロット。愛称は「ナースちゃん」。絶対防御を持つ。マスター共々溢れ出る癒し系オーラで花園学園での不敗神話を築いていた。
一度だけ男型ティンペットに換装されたことがあるが、声も性格もそのままナースちゃんであった。


◆怪盗レトルト
●   ●
 
こんなお面を付けてシルクハットを被り、マントを纏った黒衣のメダル専門怪盗。一応カッコよくて凄腕なのだが、かなり間抜けで凡ミスが多い。
お面なのに表情豊か。


◆メダロット博士
メダロットの権威。グラサンかけたとぼけた爺さん。ロケットパンチは男のロマンじゃ!


ロクショウ
さすらいのKWG型メダロット。マスターを持たず、一人で行動している。めちゃくちゃ強い。あと渋い。


◆ミスターうるち
世界メダロット協会A級ロボトル公認レフェリー。真剣ロボトルが始まると至る所から現れる神出鬼没な爺さん。
その隠れぶりは物理法則を無視している。ただし、非常体制状態のメダロット社本社には侵入できず、警備員に締め出されたことも。
また、よくコスプレする萌えキャラでもある。
「合意と見てよろしいですね!?」


◆ひよこ売り
路上でひよこを売っている神出鬼没な謎のおじさん。たまに鶏やウサギも売っている。度々イッキたちに助言するが、助言が助言になってない事も。
「坊主、人生一度や二度はにっちもさっちも行かなくなる時があるもんだ。そういう時、どうしたらいいかわかるか?」
イッキ「わからないからにっちもさっちも行かないんでしょう!?」


天領チドリ
イッキの母親にして本作最高の萌えキャラ。息子を添い寝して起こしたり、ケンカを頬っぺにチューで止めたりめちゃくちゃ可愛い。知らない人も簡単に家に上げる。
未だに理想の母親キャラとして名高い無敵天然。
「新聞に書いてあったの。子供が絶対に起きる、お・ま・じ・な・い♪」


◆天領ジョウゾウ
イッキの父親。丸メガネに無精髭のさえないおじさんだが、職業は……。
可愛い奥さんと元気な息子に恵まれた作中一番の勝ち組。
「母さん、イッキを産んで良かったなあ」
「そんなに良ければ、もう一人産んじゃいましょうか^^」
「////」


◆宇宙メダロッターX
全日本ロボトルランキング第一位にその(変な)名前を轟かせる日本最強のメダロッター。レトルトと似たお面を着けている。っていうか同一人(ry
実力は確かだが、命令の度に変なポーズを取る。
イッキとガチバトルしようとして大人げないと言われた。

アークビートル
宇宙メダロッターXのKBT型メダロット。相当強い。
言葉は喋らないが……。


◆波島りんたろう
漫画『メダロッターりんたろう』の主人公。中盤からレギュラー登場。
語尾に「だぜ!!」と付ける元気一杯の少年。イッキ達より年下っぽいが、実際は小4で一つ上。割とKY。

カンタロス
りんたろうのメダロット。KBT最新バージョンをカスタムしている。
原作では喋らない&強いのだが、本作ではべらべら敬語で喋る&あまり強くない(と言ってもコウジを圧倒するくらいは強い)


◆鮫島刃助
同じく『メダロッターりんたろう』の登場人物。ゲスト出演のモブキャラ。

ドギー
鮫島のDOG型メダロット。原作通り首輪と専用マーク入り。


◆オトコヤマ先生
常に鍛えている暑苦しい筋肉教師。アホで無駄に厳しいが、生徒を想う気持ちは本物。
当初はメダロットをよく思ってなかったが、後に考えを改めメダロット規制を推進するPTA役員らにも異を唱えた。
「まずは校庭……百万周だあああ!!」


◆通りすがりのイケメン
たまに登場するイケメン。通りすがりのメダロットファンで、同時にたこ焼きファン。
実は……
「通りすがりのメダロットファンさ」


ヒジキ
メタビーが一目惚れしたMAR型メダロット。
ユズちゃん(マスター)の母親代わりであり、母性の塊みたいな優しい性格。


◆ナマコ
ヒジキの項目にて触れられている小僧とは彼のこと。
初登場時はヒジキに執着するメダロットオタクでそれ以上でも以下でもないが、第16話にてストーカーの解説が流れた際には嫌がるユズちゃんを発情した彼が追い回すという色々と危ないイメージ映像が流された。
『ストーカー。それは恋するあまり、相手にしつこく付き纏ってしまう迷惑な奴のことである。恋とは人から理性を奪う、厄介な代物なのだ』


◆ロッカーズ
あらすじのアリカを襲った、騒音と奇声を撒き散らしながら3対1の真剣ロボトルを子供相手に強要し、パーツを奪うという悪質なメダロット狩りを行う傍迷惑なバンドグループ。
手下二人がブラックメイルを使う割にメタビーにあっさり倒された事で知られるが、一方でイワノイのシアンドッグを鍛え上げメタビーに善戦したりと実力があるのかないのかよくわからない。
初登場時はグループ名のみでそれぞれに名前などなかったが、再登場時にリーダーの赤髪が菊千代、青髪がTESSHI、そして666の数字が印象的なトライアングル担当のモヒカンがオーメンと設定された。
「よ~う、いいメダロット持ってるじゃ~ん?」
「俺たちとロボトルしようじゃ~ん?」
「ただし、真剣ロボトルじゃ~ん?」


◆サケカース
ロボロボ団のリーダー……だが、実の所さらに上役がいる。アホ毛のアホ。失言したらクマのぬいぐるみに置き換わる。
最終回で勝ち組に。
「お見合いの彼と…お幸せに」


◆シオカラ
ロボロボ団の巨漢。アホ。一時期転職を考えていた。


◆スルメ
ロボロボ団の紅一点。アホ。長いことロボロボ団にいるせいで、口調が時代に遅れまくっている。


◆サラミ
ロボロボ団の幼児隊員。幼児だが一番まとも。仲間の悪事のピントがどこかずれていることに悩む。


◆ナレーション
時折出てくる天の声。たまにシリアスもぶち壊す。
『“作ってくれなんて頼んだ覚えはない”。それ、子供に言われると一番嫌な台詞、と父・天領ジョウゾウは思うのであった』


【登場用語】

メダロット
ティンペット、四つのパーツ、メダルで構成される小型ロボット。パーツは使用不能になると色褪せる。機能停止するとメダルが排出される。

◆ロボトル
メダロット同士のロボットバトル、縮めてロボトル。パーツを賭ける『真剣ロボトル』には双方の同意が必要で、合意するとどこからともなく公認レフェリーのミスターうるちが現れる(来ない時もある)。

◆レアメダル
物語の鍵となる特殊なメダル。

◆ロボロボ団
語尾に「ロボ」と付けるアホ集団…かと思いきや…?


【主題歌】

OP『知恵と勇気だ! メダロット』歌:竹内順子
ED『やっぱり君が好き!』歌:仙台エリ


これより、アニヲタwiki・メダロット(アニメ)の項目を追記・修正いたします!

それでは! ロボトル~、ファイトォ!!


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最終更新:2023年11月28日 06:08