クオーツモン(デジモン)

登録日:2012/06/08 Fri 22:56:32
更新日:2024/04/17 Wed 13:54:21
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『クオーツモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。
アニメ『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち』のラスボスでもある。


【基本データ】

世代 究極体
タイプ 種族不明
属性 不明
必殺技 ギュプト粒子砲
大邪球内で生成したギュプト粒子を全包囲に放射する。
かすった程度でも全身に拡がり、データを残さず消し去ってしまう。
ルーインブラスト
触手で敵を掴んだ後、体内に直接ギュプト粒子を流し込み、内部爆発を引き起こす。
「破滅の爆薬」とも。

【概要】

データを吸収し続け、力を増幅していくデジモン。
体の大半にあたる大邪球は、吸収したデータをクオーツモンのパワーの源「ギュプト粒子」へと生成する融合炉となっている。
本体は最上部にあり大邪球と離れて行動でき、自身の姿を変化させることも可能。
全世界のデータを欲しており、デジモンも丸ごと飲み込み、吸収する。

間違えやすいが「クォーツモン」ではなく、「クオーツモン」(オは大文字)。

【アニメ本編でのクオーツモン】


人間界でのデータの歪みが、バグラモンクロスハートとの最終決戦の影響で意思をもってデジモンになった存在。
デジモン図鑑等において全員世代無し設定になっていたクロスウォーズ初出組の中で、唯一究極体と明言されている特異なデジモン。
後にクロスウォーズ初出組&デジクロス体にもレベルが明記されたが、それらが「クロスウォーズ」も付随されたままであり、特殊性は維持されている。

人間界ともデジタルワールドとも違う世界 “デジクオーツ” を創りだし、デジモンを自分の餌とするために呼び寄せていた。
その目的は世界全てを“デジクオーツ”に変えて、全て自分に一体化させること。

オープニングや劇中では最初は巨大な岩山に顔の付いた様な姿「化け物岩」として登場。
デジモンの全てを奪い、奪ったデジモンのデータをコピーし、刺客として生み出していた。
いずれもアスタモンやケラモン、ヴァンデモンなど強力なデジモンであった。
コピーしたディアボロモンがクロスハートに倒されると今度は顔の部分が目玉のマークになった形態に変化。
このロリコンどもめ!」とは言わない。

デジクオーツは何も知らないデジモンを引き入れ、餌として狩るために人間界に作り上げた特殊空間。
クロスローダーにも効果が及び、一度に出せるデジモンやデジクロスに制限を課した。
内部でデジモンが悪さをすると影響が人間界にも発生する。基本的には不可視で、クロスローダーがなければ対処は不可能である。
クオーツモンのために作り出された世界でクロスローダーが無ければどうしようもないと考えればわかりやすいだろう。

序盤では日本近辺のみの範囲であったが、終盤には世界中に発生するようになり、人間界をも侵食し始め、
デジモンに関わりのない人間はデータ化され取り込まれてしまう。

最終的には一時的とはいえ地球全てデータ化するという、デジモンシリーズのラスボスとしては初めて人間界を支配してしまった。
やることのスケールの大きさとしてはラスボスに相応しい活躍を見せた。

人間界全てのデータを全て取り込み、人間・デジモンのデータを自身の体の一部に映し出す事も可能で、
劇中ではこれを利用して取り込んだデータを人質として利用してタギル達を精神的に追い詰めた。

具体的に説明すれば、枝のように無数に伸びた掌から生きたままの人々の顔が映し出され無数の悲鳴を上げるというニチアサの番組とは思えないえげつない描写であった。

デジモンシリーズでもピエモンアポカリモンデ・リーパーと並ぶ屈指のトラウマと言えよう。


化け物岩の状態から主人公勢を苦戦させており、
メインメンバーが揃っていた状況でありながら太一の援軍が無ければ全滅させていた可能性すらあった。

海外でもキリハミミと留姫の援軍がなければ「勝てなかった」と言っていた事から実力の高さがわかる。

化け物岩の状態でもガイアフォースとグロリアスバーストに耐える防御力とこの状態でも高い実力を誇る。
必殺技が弱いんじゃない! 化け物岩が強いんだ! …たぶん。


ヴェノムヴァンデモンを消し飛ばしたインペリアルドラモン(ファイターモード)の「ギガデス」を受けても傷一つ付かないほどの防御力もあり、
オリジナルデータが多次元的に存在する上に、自身のコピーを瞬間的に作成できるので正攻法で倒すのは不可能。

そのため空間に干渉できるブレイブスナッチャーつまり、バグラモンの力で、存在を固定しなければ倒せないとのこと。
しかし、それすら見越してスパイを潜り込ませていたという策士的側面も見せた。


クオーツという時計の部品として使われるだけでなく、通信やコンピュータなど現代の電子工学で最重要となる存在の名前を関しているだけあって、
歴代キャラが集わなければ勝てなかったという状況にふさわしい力量の持ち主だったと言える。


■主な形態

・化け物岩

デジモンを補食する形態。
前述の様にグレイモン系究極体2体の必殺技を堪えきるも、スペリオルモードに覚醒したアレスタードラモンに倒される。

・ツメモン~ディアボロモン

厳密にはコピーしたデジモンの姿でタギルの街をデジクオーツ化していた。
この時からデジモンだけで超進化したり、コピー能力を披露し始める。
倒されたインフェルモンが複数の化け物岩と合わさりディアボロモンとなった。
この回の演出は劇場版アドベンチャー、及び02のオマージュと思われる。

・塔形態

ディアボロモンが倒された事で現れた形態。
ヴァンデモンを作りだし、クロスハートを数の暴力で追い詰めた。
スサノオモン、シャイングレイモン:バーストモード、インペリアルドラモン:ファイターモードの必殺技に巻き込まれるも、傷一つ付かない。

ヴァンデモン、ベリアルヴァンデモン、ヴェノムヴァンデモン

倒されてもコピー能力で増殖。
さらに進化する事でクロスハートを追い詰めるが……
6人の英雄にフルボッコにされてコピー再生すら出来ないほどに消しとばされる。

・球体形態

塔から変化した形態。
金色の鉤爪で地面に刺さり、球体の部分が地面に潜っていった。

・アスタモン

アスタモンのフリをしてリョウマを操っていた。
もちろん、再生能力も完備。
不意打ちとはいえこの状態でその場にいた味方デジモン全員に大ダメージを与えている。
実際はアスタモンはクオーツモンの最初の犠牲者であり、マスクを脱ぐ事により本体を現した。
種族としてのアスタモンに関してはベルフェモンの項目を参照。

・クオーツモン(本体)

俺が… 私が… 私だ… 私自身だ…!

クオーツモンだからさ!!


某エヴァの白いアレを彷彿とさせる最終形態。

ハンターの集めたデジモンのデータで自身を形成。
全てのリアルワールドのデータが入っており、世界を変えるほどにまで成長している。

6人の英雄ごとメインメンバーを吹き飛ばした後、球体と同化し地面に潜っていった。

ブレイブスナッチャーを手にしたタギルとアレスタードラモンによって一時は劣勢に陥る。
だが、枝のように無数に伸びた掌から生きたままの人々の顔が映し出され無数の悲鳴を上げさせるという手段で
タギルとアレスタードラモンを精神的に追い詰め、ブレイブスナッチャーを破壊した。

しかし、最後は破壊したはずのブレイブスナッチャーをデジクロスで再生されてしまい、
さらに取り込んだ人間達に自分の意思で勝手に動かれて弱点を晒され、そこを突かれて倒されてしまう。

英雄の証を受け継ぎ、かつデジクロスを使用でき、さらにデジモンハンターであったタギルたちだからこそできた逆転勝利と言えよう。

ハントされた後はデジタマとなり、シャウトモンに管理されている。


【クロスウォーズ以外でのクオーツモン】

アニメ『デジモンゴーストゲーム

CV:小杉十郎太

第63話「暴食」に登場。
超小型の球体形態の分身を人間に食べさせ、その人間の生命エネルギーを吸収していた。
エネルギーを吸われている人間たちは常に空腹になり、食べても食べてもエネルギーを吸われてもっと空腹になる。
そうして一人の人間から十分なエネルギーを吸うと、分身は本体の姿になり抜け出てクオーツモンと合流し、エネルギーを吸い尽くされた人間は年老いたような姿になり身動きできないほど衰弱してしまう。

瑠璃をはじめ大勢の人間からエネルギーを吸収しており、エネルギーを吸い尽くした分身を回収していたがエネルギーを取り戻そうとする宙達と戦いになる。
力だけではなく能力や策も駆使して完全体であるカノーヴァイスモン達を圧倒。
究極体に進化されると逆転され大ダメージを与えられるも、それでも倒れず戦い続けるなど元ラスボスの威厳を見せつける。
だが、アンゴラモンからエネルギーを返してくれと懇願されると、自身が人間の生命エネルギーを奪っていた理由を語る。

それは自身が保護した人間界に迷い込んだ無数の幼年期デジモンのエネルギー源とするためという、私欲ではない仲間を助けたいという思いからくるものだった。
これを聞いた宙達も矛を収め、アンフィモンが自身の農業ビジネスを用いて食糧を供給することを提案。
クオーツモンもこれを了承し、奪ったエネルギーを返した。


まさか歴代主人公まで総動員して倒したラスボスが善良なデジモンとして出てくるとはだれが予想できただろうか…。


【余談】

放送終了後のおまけ「デジモン紹介コーナー」でプロフィールが紹介された後、「ジョーカーモン」とデジクロスしたが、球体の上半分がジョーカーモンの帽子ですっぽりハマり、本体が見えなくなってしまう。
しかし、直後に帽子を被ったアスタモン(クオーツモン)がひょっこり現れ、ガムドラモンに突っ込まれた。

アスタモン「本体はこっちでした♪」

ガムドラモン「お前かよっ!!」


ゴーストゲームでの登場に関しては、放送前から公式Twitterで「過去作に登場済みの一番意外なデジモン」が出ると予告されていた。


追記・修正は最高のハンターにお願いします。


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最終更新:2024年04月17日 13:54