サクラ大戦シリーズ

登録日:2009/08/02 (日) 15:02:22
更新日:2022/10/23 Sun 15:40:23
所要時間:約 8 分で読めます






大正桜に浪漫の嵐!



【概要】

時は「太正」時代、プレイヤーは主人公大神一郎(Ⅴは大河新次郎、新は神山誠十郎)となり、
秘密部隊の隊長として隊員達と交流を深めながら霊子甲冑を駆り魔と戦うドラマチックアドベンチャー。
舞台は帝都東京にて帝国華撃団、フランスはパリにて巴里華撃団アメリカはニューヨークにて紐育華撃団で主人公が活躍する。

シリーズは恋愛シミュレーションと戦略シミュレーションを融合させた人気作で、
「'96・'97年CESA大賞グランプリ」「'97ゲーム・オブ・ザ・イヤー準グランプリ」を受賞。
その人気の高さからゲームのみならずアニメ(OVAシリーズ5種、TVシリーズ1種)、サントラ、漫画、小説、映画、プラモパチンコ・パチスロ化も果たし、
果ては声優本人が出演する舞台、ミュージカル、ミュージカルCD、ラジオ番組、専門ショップ及び飲食店、
トレーディングカードゲームまでもが存在する日本ゲーム界のモンスターシリーズ。

総合プロデューサーに広井王子氏や音楽・作曲に田中公平氏、構成脚本にあかほりさとる氏、キャラクター原案に藤島康介氏を起用するなど、
スタッフや声優陣が超豪華であることも有名。

忘れられがちながらゲーム市場が日本を代表する産業と呼ばれるまで成長した昨今、
今や珍しくなくなった戦略シミュレーションと恋愛アドベンチャーを融合させた最初の作品こそ初代『サクラ大戦』であり、
後に同じく様々な媒体で大ヒットを記録する『ギャラクシーエンジェル』や『らいむいろ戦記譚』などの源流となった。

またシリーズ3作目のOPムービーは非常にクオリティが高い。
その出来は今でも国内外問わず非常に人気が高く、多数の良MADなども生み出した。

ちなみに今となっては当たり前となった"声優本人がキャラクターとして舞台に立つ"という興行はサクラ大戦が発祥。
これはPS2版サクラ大戦~熱き血潮に~の特別DVDにて広井王子氏の構想から実現までを某NHK人気番組を模しつつ本人出演で描いている。
この興行は後にNHKにて特番も組まれ、歌舞伎の市川段治郎や映画監督の山田洋次など錚々たる人物達がそのクオリティを絶賛した。

先に挙げた声優本人がキャラクターとしてショーをするイベントや、ゲーム音楽として前代未聞のゴールドディスク大賞受賞などを併せ、
その新たな取り組みと貢献によりサクラ大戦シリーズは日本ゲーム史に今なお強くその名を残すこととなっている。

なお2010年12月10~12日には渋谷にある青山劇場にて巴里花組・紐育星組によるサクラ大戦ライブが開催された。
3日間で計7回行われたライブチケットは前売り段階で即日完売。
劇場のキャパシティを大きく超える応募数から立ち見客用の席まで設けられた青山劇場は様々な年代のサクラファンで埋めつくされ、
1万人の熱狂の中で幕を閉じた。
また2011年10月9日には武道館にてサクラ大戦15周年ライブが行われた。

サクラ大戦シリーズの楽曲数はボーカル曲だけでも300を超え、
特に音楽CDでは「サクラ大戦歌謡全集」「サクラ大戦2 歌謡」がオリコンチャート共に最高位10位を記録し、
同シリーズ4作目の主題歌「檄!帝国華撃団~最終章~」は「第17回・日本ゴールドディスク大賞アニメーション・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
この賞は該当期間中邦楽で100万枚以上の売り上げを記録した作品に贈られる賞。ゲームのサウンドトラックとしては日本で初の快挙。
受賞した声優陣はNHKホールで「ゲキテイ」を熱唱。全国のお茶の間に生中継で放送された。

【本編作品】


【関連作品】

  • サクラ大戦花組コラムス(SS、AC)
  • サクラ大戦花組通信(SS)
  • サクラ大戦蒸気ラジオショウ(SS)
  • サクラ大戦帝撃グラフ(SS)
  • サクラ大戦花組コラムス2(DC)
  • サクラ大戦オンライン(DC)
  • サクラ大戦オンライン〜帝都の長い日々〜
  • サクラ大戦オンライン〜巴里の優雅な日々〜
  • 大神一郎奮闘記〜サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」より〜(DC)
  • ポケットサクラ(歩数計&ゲーム)
  • サクラ大戦GB檄!花組入隊!(GBC)
  • サクラ大戦GB2サンダーボルト作戦(GBC)
  • サクラ大戦物語〜ミステリアス巴里〜(PS2)
  • サクラ大戦X EPISODE0〜荒野のサムライ娘〜(PS2)
  • ドラマチックダンジョン サクラ大戦〜君あるがため〜(DS)
  • サクラ大戦帝國華撃團電幕倶楽部(PC)
  • サクラ大戦電幕倶楽部2(PC)
  • サクラ大戦3デスクトップアクセサリーズ(PC)
  • サクラ大戦デジタルデータ集太正十二年度電脳記録年鑑(PC)
  • サクラ大戦ⅤDesktopTeatear(PC)
  • サクラ大戦ケイタイクラブ(i-mode及びYahooケータイ)
  • サクラ大戦@EZ(EZweb)
  • PROJECT X ZONE3DS)※一部キャラクターが出演。
  • PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD(3DS)※一部キャラクターが出演。
  • サクラ大戦~オールスターコレクション~(GREE,entag!)(サービス終了)
  • サクラ大戦~百花繚乱夢物語~(mobage)(サービス終了)
  • サクラ革命~華咲く乙女たち~(iOS/Android)(サービス終了)
  • スーパーロボット大戦30SteamSwitch、PS4)※DLCとして一部キャラクターが出演。


【メディアミックス】

  • 小説版
あかほりさとるによるノベライズは富士見ファンタジア文庫で全4巻(+巴里前夜3巻)敢行。前日譚が電撃文庫で全3巻。
また川神ヒロユキによる番外編(こちらも富士見ファンタジアで全4巻)が発売されている。

  • アニメ版
2000年にTVアニメ化されたものが有名だが、これ以前にもOVAが発売されている。
翌2001年には続編となる活動写真版が公開された。

  • 奏組
2011年11月から初の少女漫画『サクラ大戦 奏組』が白泉社『花とゆめ』で連載された。
知られざるオーケストラ部隊(主人公以外全員イケメン男性!!)『華組』による活躍を描いた少女漫画。
Gir●sSideとかSi●eMみたいなもんだな。

【遊技機】

  • CRサクラ大戦(Sammy)
  • ぱちんこCRサクラ大戦2(Sammy)
  • サクラ大戦(エレコ)
  • パチスロサクラ大戦3(Sammy)
  • パチスロ サクラ大戦~熱き血潮に~(Sammy)

【開発中止】

  • サクラ大戦MMD(PC)
  • サクラ大戦 太正浪漫学園譚(PC)

【コラボレーション】

  • グランブルーファンタジー(mobage)※一部キャラクターが出演。
  • BORDER BREAK(AC) アバターアイテム等として出演。
  • 大戦略WEB(PC)
  • 狩りとも®
  • ファンタシースターポータブル2 インフィニティ(PSP)
  • セガ スプラッシュ!ゴルフ(PC)
  • ジョリーロジャー 謎の文明と海賊島(スマホ)
  • 剣と魔法のログレス(スマホ)
  • 夢色キャスト(スマホ) ※奏組とのコラボ。
  • チェインクロニクル(スマホ) ※新サクラ大戦も登場。
  • モンスターギア バーサス(スマホ)
  • スーパーロボット大戦X-Ω(スマホ)(サービス終了)※期間限定参戦。新サクラ大戦も登場。
  • ぷよぷよ!!クエスト(スマホ)
  • オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-(スマホ)
  • スターオーシャン:アナムネシス(スマホ)
  • ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~(スマホ)
  • 駅メモ(スマホ) ※新サクラ大戦とコラボ。
  • 放置少女(PC、スマホ)※さくら、すみれが登場。
  • 少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re L IVE-(スマホ)
  • PUBG MOBILE(スマホ)
  • プロジェクト東京ドールズ(スマホ) ※新サクラ大戦とのコラボ。 
  • ファイナルギア(スマホ)


ロボットゲーのビッグタイトルであることからスパロボに参戦することを期待する声もあったが長年実現せず、参戦しないのは独特の世界観の都合や広井王子の意向とも言われている。
しかし、クロスオーバータイトルのプロジェクトクロスゾーンシリーズではゼンガー・ゾンボルトハーケン・ブロウニングらスーパーロボット大戦OGシリーズとの共演が実現した。
…そして2017年にはスマホアプリで期間限定参戦という条件付きながらついにスパロボ参戦。人気に大いに貢献した。
2021年には『スーパーロボット大戦30』のDLCとして参戦。
2011年8月3日、同じくセガより発売されたファンタシースターポータブル2/インフィニティにおいて、
大神一郎(モギリver)と真宮寺さくら(袴ver)のコスチューム及び武器がダウンロードアイテムとして登場している。

2012年にはさくらと光武のねんどろいどが発売され、セガ・バンナム・カプコンのお祭りゲーであるPROJECT X ZONEに参戦した。
2015年にはその続編PROJECT X ZONE 2に参戦、2016年にはさくら・エリカジェミニの3人がグランブルーファンタジーにゲスト出演した。

【海外展開】

またその絶大な人気からかシリーズやグッズ、DVD等は翻訳され海外でも発売。
先だってはアメリカにて北米版サクラ大戦Ⅴ『Sakura Warz~So Long,My Love~』も発売された。
これはアドベンチャーというジャンルにおいて非常に珍しい事例である。

ラジオ

最近ではサクラ大戦.COMにおいてシリーズ主人公、大神と大河真次郎の声を務めた声優、陶山章央と菅沼久義がパーソナリティとして、
「狼虎滅却・サクラジヲ~こちら甲板通信局~」を毎週木曜日に配信。
2010年3月28日、第31回を最終回として、10余年来のファン達に惜しまれつつ配信を終了した。

「ファンの声援のある限り、俺たちはきっと戻ってくる!」と両隊長が大見得を切って一度は配信を終了したが、
2010年11月18日、サクラ大戦.comにて「狼虎滅却・サクラジヲ~こちら甲板通信局~改」として本当に復活し、
毎週木曜日更新のWEBラジオとしてサクラ大戦関連のニュースや両隊長、
特に陶山(大神)氏の脳汁溢れるトークなどが声優さんなどのゲストを交えて放送されている。 

…が、2011年4月26日、第20回を最後に、毎週およそ20万人のリスナーの耳を楽しませたサクラジヲ改は最終回を迎えた。
最終回は5/31(月)14時までサクラ大戦.comにて配信された。

【店舗展開】

SEGAは1998年東京池袋のサンシャイン通りにあるゲームセンター「池袋GIGO」、
続いて1999年には大阪心斎橋の「心斎橋GIGO」にてサクラ大戦シリーズ関連のグッズを専門に扱う『太正浪漫堂』をオープン。

店内ではゲームや攻略本はもちろん漫画やトレーディングカード、各キャラクターに関連したグッズを販売する他、
サクラ大戦仕様のプリクラやUFOキャッチャー、アーケード版花組対戦コラムスなどが設置され、
当時今ほどオタク色のなかった池袋・心斎橋に全国のサクラ大戦ファンが訪れた。

後に2つの太正浪漫堂には軽食が楽しめる『Sakura Cafe(サクラカフェ)』が設けられ、各キャラクターゆかりの料理が楽しめる他、
度々サクラ大戦に登場するキャラクターの声優さん達を招いたミニライブやトークショウなども開催されファンを狂喜乱舞させた。

【シリーズ休眠からの復活】

2019年には遂にPS4で、14年ぶり6作目となる『新サクラ大戦』が発売。
前作から12年後(太正二十九年。なぜ14年後の三十一年じゃないんだ?)を舞台に、世界華撃団大戦を開催するというお話。
メインキャラクターデザインに『BLEACH』久保帯人を起用、脇を固める作家陣もBUNBUN、島田フミカネ、いとうのいぢ、副島成記、杉森建という恐るべきメンツ。
メディアミックスの一環として『週刊ヤングジャンプ』に漫画版が連載、更に翌2020年にはアニメ化。…五輪に便乗したな。





大神「俺達は…絶対に勝つ!集いのみんな!めいでんちゃんも!全員、必ず追記・修正せよ!アニヲタ華撃団、出撃!!」

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最終更新:2022年10月23日 15:40