アッグシリーズ

登録日:2012/01/31 (火) 01:47:56
更新日:2023/05/24 Wed 22:27:01
所要時間:約 5 分で読めます





アッグシリーズとは機動戦士ガンダムのジャブロー編に登場する予定であったが没となり、ガンプラのラインナップ増強のために設定されたMSVに登場するアッグを中心とした水陸両用MS群の通称。
水陸両用MSの没デザインだったということもあり、みな個性的なデザインばかりである。


【機体一覧】

EMS-05 アッグ


武装
削岩用ドリル×2
肩部カッター×2
レーザートーチ

アッグシリーズの起源となる試作MS。
水陸両用MSに分類されておらず(そもそもMSというよりMWな気が……)陸上水上ともにホバー走行で移動する。
レーザーで岩盤を溶解、両腕のドリルで柔らかくなった岩盤を砕き肩のカッターで砕いた岩盤を掻き分けるといったように装備はすべてジャブロー侵攻の作業に特化しているため戦闘は不向き。

後述の理由から後に頭部と腕部に4連装ミサイルランチャーを備えたアッグ武装型なるものに改修されるがとって付けた感が物凄い。

某ハンマーを振り回すゲームだとランバ・ラルが搭乗してたりする。


MSM-04G ジュアッグ


武装
320mm3連装ロケットランチャー×2
メガ粒子砲×4

象の鼻のようななにかが特徴な水陸両用MS。砲撃での援護用に開発された。
両手の砲門がロケットランチャーだったりガトリングだったりで安定しない。
ガンダムUCに登場したことで株が急上昇した。詳しくはリンク先参照


MSM-04N アッグガイ


武装
ヒートロッド×4
頭部バルカン砲×2

ゴモラの角のような頭部にデカい複眼が特徴の水陸両用MS。
特徴的な複眼は富野がラフ画の段階でハンブラビのように複数のモノアイを持つという意味で複眼と書いたのを大河原邦男が昆虫の複眼という意味に捉えてしまったためにこのようなデザインになってしまった。
腕に二本ずつ装備されたヒートロッドはグフのものとほぼ同じであり、この部分はズゴックのアイアンネイルと換装が可能。つまりヒートロッド装備のズゴックも設定上存在する。

アイアンネイルのアッグガイ
ゾゴックと共にジュアッグの砲撃後、白兵戦を行うことを想定されて開発された。
優れた?白兵戦闘能力を持つ反面射撃武装はバルカン二門と貧弱極まりない。

魔改造を施された機体がΖΖにちょこっとだけ登場している


MSM-08 ゾゴック


武装
頭部ブーメランカッター×8
腹部ワイドカッター
アームパンチ×2

水陸両用MSの傑作機ズゴックをベースに開発された試作MS。
アッグもアッガイも関係なく、正確にはアッグシリーズではないが、共に運用することを想定して開発された(とプラモ化の経緯のため)ので結果的にこの子もこのメンバーの一員とされている。
ジオン水泳部の中では珍しくマニピュレーターを持つがなんとこの腕伸びる。
パイルバンカーの如く高速パンチを繰り出し目標を貫く装備なのだがイラストによっては触手の如くうねうねとうごめかせていたりする。どこに収納しているのだろうか……。
ちなみに腹部ワイドカッターは最近無かったことにされる傾向が多い。

ΖΖに登場したが扱いが酷い。

劇場版Zの裏側を描くコミック『カイレポ』では、ゲーツ・キャパやローレン・ナカモトがいる巡洋艦をジオン残党が襲撃。
グラブロが艦底を押し上げて甲板のMS(アクト・ザクハイザック)やベースジャバーの大半を海に墜落させ、ゾゴック4〜8体が海の中から甲板に上がって来たが、空中に出てきたゲーツのアッシマーに撃墜された。
データを取りに来たカイとジェット機のパイロットがゾゴックにやられそうになったが、アッシマーのおかげで何とか脱出している(ゲーツはあえて見逃した)。

UCではトリントン基地襲撃に参加したMSの一つとして登場。
シュツルム・ファウストやヒート・ソード(グフ・カスタムの物)、更にはブーメランカッターで暴れまわるも、トリントン基地の切り札であるバイアラン・カスタムに蜂の巣にされた…と思われたが、実は撤退に成功しカークス隊基地に身を寄せていたことが判明。海賊撃滅に貢献した。*1
片腕を失い吹き飛ばされながらも受け身を取って立ち上がる、僚機にしてジオン水泳部末弟ゼー・ズールにサーベルを託し*2、受け取ったゼー・ズールがバイカスに果敢に斬りかかるなど高品質のアクションを多々見せた。

ゾゴジュアッジュ

機動戦士ガンダムさんに登場
カイが想像で描いたMS…だが、まさかの実在。
しかも赤くて角付き。
ハイヒールに生脚(?)の脚部に唇の生々しいMS。



【アッグシリーズ、その活躍】

本シリーズはジャブロー攻略を目的に開発された特務MSたちであり、ジャブロー攻略の要となる重要な存在だった。

…のだが、なんと投入前にシャア率いるマッドアングラー隊がジャブローの進入口を発見してしまいアッグシリーズが活躍する前にジャブロー攻略作戦が発動されてしまった(実は投入されていた説も)。

活躍の場を失ったアッグたちは通常の戦闘を行えるよう改修を受けそれぞれの戦場へ向かうため散り散りとなっていくのだった。
もしジャブロー攻略に使用され制圧に成功していたなら英雄的扱いを受けていたであろうに…。

しかしその一方で一部から妙な人気を誇っており、漫画作品などでは頻繁に登場する
その影響からか最近ジュアッグとゾゴックが出世した(UC4話参照)。
ハブられたアッグは「カタナ」にひっそり登場。


ガンプラ

全種が旧1/144、1/100でキット化されている。
ガンプラブーム真っ盛りで出すものがなくなり困ったバンダイが富野監督デザインのボツMSをリリースしたのがきっかけで、書籍企画のザクバリエーションとともにMSV誕生の鏑矢となった。
本来関係ないはずのゾゴックがアッグシリーズとして扱われるのはこの頃からの伝統。
アッグガイの箱絵の背後に浮かぶアッガイの生霊は一部で有名。

UCに登場したゾゴックとジュアッグはUC版としてHG化が成されている。
ゾゴックは色分けや可動域がほぼ完ぺきなまでに再現されており、ブーメランカッターは一枚一枚丁寧に切り取って装着する拘りっぷり。
更に目を引くモノアイは若干ながら可動し、クリアカバーまで付いている。当然劇中で使用したヒート・ソードやシュツルム・ファウストも付属。
プレミアムバンダイ限定でゾゴックとジュアッグは原案カラー版が発売している。
なお、UCに出たから二機は発売に漕ぎ着けられたようなもので、他のアッグシリーズは発売していない。

【ゲームでの活躍】

EXVS

ゾゴック以外の3機がアッガイのアシストとして登場。
アッグは地上で呼び出せば潜って地面から敵の機体に攻撃、空中で呼び出せばそのまま敵の機体に突進して攻撃する。
攻撃が当たれば相手を痺れさせるためアッガイの生命線&奇襲要員となる。
CPUはこのアッグの攻撃を狙い澄ましたかのように的確に当ててくるのでなめてかかると痛い目に遭う。
アッグガイは敵の機体に接近して攻撃。
攻撃力もそこそこあるため殴られるとかなり厄介、CPUは着地などを正確に狙ってくるため慣性ジャンプよりステップやガードで防ぐとよい。
アッグで痺れさせてアッグガイで殴るというのは遅延効果もあるので中々侮れない。
ジュアッグについては項目参照。

スパロボ

アッグガイがCOMPACTに敵ユニットとして参戦するが、凄く弱い。飛行ユニットに射程1から狙われるとバルカンでしか反撃できないし。
第3次ZでUC版ジュアッグが登場しアムロがやたら興奮して解説していた挙げ句に鹵獲・ニコイチで運用したりと妙に厚遇されていたが、同じくUCに登場したゾゴックは未だ未参戦。
30』では一年戦争を振り返っている際に「ジオンの試作MSとゲッター2がドリル対決した」という台詞が出てきたが、アッグでゲッターロボに挑んだジオン兵の勇気には頭が下がる。

戦場の絆

◆ゾゴック
コスト160の格闘型として参戦。射撃武装としてブーメランとワイドの二つのカッターを持っている。
デフォルトで所持しているアームパンチAのほか、武装支給が進めばメイン・サブ射撃にそれぞれアームパンチB・Cを装備できるようになる。
アームパンチ3種での6連撃に成功すれば大ダメージを与えることもできるが、このゲームでは飛び道具なしでの戦闘は難しい*3ため、最低でも1種類はカッターを残して出撃する人が多い。

◆ジュアッグ
コスト160の射撃機体
メイン武装は三連射のロケット・ランチャーA

サブ武装は扇状に三発同時発射するロケット・ランチャーB(コスト+10、炎上効果あり)
斜め上に六発発射して敵に誘導するロケット・ランチャーC
そして射程が長いがロック機能が無く横方向にしか稼動しないが、連続照射できるメガ粒子砲がある

格闘武装はパンチ

◆アッグ
2014.05.19より支給されたコスト160の格闘機。その数ヶ月前は抽選で支給されていた
メイン武装は格闘から繋げられる一連撃の大型ドリルB、回転して5連撃を放つチャージ格闘の大型ドリルC(コスト+40)、腕部ミサイル・ランチャーがある

サブ武装は相手をダウンさせやすいレーザー・トーチ、リロードが長めの頭部ミサイルランチャー
格闘武装は大型ドリルA

ジオンでは珍しいチャージ格闘搭載機

ガンダムバトルシリーズ

なんと全機使用可能。
基本性能は微妙ではあるが限界突破後には今までの鬱憤を晴らすかのように大暴れ。
有り得ない動きをしながら敵に格闘技を仕掛けるアッグやゾゴックは最高に格好良い。

SDガンダム スカッドハンマーズ

Wiiのローンチソフトである理論上のバカゲー。
マ・クベランバ・ラルにドムと偽り重装型アッグを送り、ランバ・ラル専用アッグが爆誕。ラルはホバー機なのでこれがドムだと全く疑っていなかった。
そんなアッグだがこのゲームでは戦艦並のサイズの巨大MAにして強敵
ドリルを始め豊富な武装で、ハンマーで戦うガンダムを苦しめる。明らかにグフやドムどころかゲルググより強い。

ギレンの野望

彼らを開発する事により、ジャブロー攻略作戦が可能になる。
しかし潜入出来るのは彼らだけ…
人によっては開発すらしない。
OPではジュアッグがかっこいい。
つまり、象さんはこちらが初映像化。

バトルオペレーション2

全機登場。ただしアッグは元が戦闘向きじゃないのでアッグ武装型で参戦。ただドリルによる多段攻撃が余りに強い。
ゾゴックはアームパンチを始め豊富な武装が優秀な汎用機。ヒート・ソードによる下格闘が優秀。
ジュアッグは個別項目参照。一言でいうと萌キャラ。
そしてアッグガイは圧倒的なリーチのムチで敵を一方的にしばき倒す、250コスト帯環境トップ機体
アッグは右腕のドリルであらゆる機体に風穴をぶち空ける強襲機。

2020年9月後半に水中戦が実装され、皆揃って評価が向上。特にアッグガイは同アップデートでHP-2000されたにもかかわらず水中戦があるマップでは継続して暴れている。

ガンダムオンライン

様々な機体が参戦していたが、アッグガイだけ参戦しなかった。
アッグは武装型で参戦。支援性能こそ同コスト帯には及ばないが、純粋な戦闘能力ではトップクラス。
味方と共に前線へ出て蘇生などを行い、いざという時には緊急離脱等で素早く切り替えていくのがおすすめ。

ゾゴックはガンオン史に名を刻んだゾゴック事件の主犯として君臨。
ロック速度と弾速に優れ盾を貫通する効果を持つブーメラン・カッターを中心に大暴れ。
避けられない、防げない、回転率良いなどの良いこと尽くめだったのでこぞってプレイヤーたちによって課金されマッチを蹂躙した。
……のだが、22時間後に、シールド貫通効果はバグであったと運営から下方修正され、一気に性能が劣化してしまった。
課金の目玉かつ1日で分かる危ない性能をスルーしてリリースした運営に多くの避難が寄せられたが、この流れは本ゲームで定番かつ今後も起こるテンプレとなっている。


追記・修正はジャブローを攻略してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • MS
  • MSV
  • ガンダム
  • 機動戦士ガンダム
  • 水泳部
  • ガンダムUC
  • オレら連邦愚連隊
  • カタナ
  • カイレポ
  • 水陸両用
  • ジオン水泳部
  • 戦場の絆
  • EXVS参戦
  • EXVS参戦←アシスト←ハブられたゾゴック
  • アッガイ
  • 人気
  • かわいい
  • 萌えキャラ
  • 兄さああああああん

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年05月24日 22:27

*1 因みに、破壊された左腕は修復されていて、幾つか残っていたブーメランカッターは全て無くなっていて更にパイロットからの要望で右手がマラサイの物に換装され、ハイザックやマラサイのビームライフルを携行していた。

*2 文字だと勘違いしそうだがゼー・ズールが助けるような演出。

*3 射撃・格闘・タックルで3すくみとなっており、格闘はタックルとかち合ったら必ず負ける。