十二戦支 爆烈エトレンジャー

登録日:2012/07/18(水) 03:17:14
更新日:2024/02/21 Wed 23:40:14
所要時間:約 3 分で読めます



『十二戦支 爆烈エトレンジャー』とは、1995年~1996年にかけてNHK衛星第2の衛星アニメ劇場内で全39話放送されたアニメである。
十二支をモチーフとしたアニメであり、擬人化ではなく動物キャラがノベルワールドと呼ばれるおとぎ話の世界でヒーローとして活躍するといった内容。
あの有名なシャフトが手掛けた初のアニメ作品でもあり、スタッフも『キャッ党忍伝てやんでえ』の鈴木典孝、ナベシンや細田守、谷口吾朗など後にブレイクする面々が参加していた。

上手くまとめられたストーリーや魅力的なキャラなど、今見ても見劣りしない神アニメと崇めるファンも多いが、このアニメは権利関係の問題でコミカライズは勿論、VHS化もDVD化もBD化もしていない。
視聴には当時のリアルタイムか録画しかないという、屈指の超視聴困難アニメでもある。


【登場人(?)物】
~エトレンジャー~
◆バク丸
CV.坂本千夏
本作の主人公のネズミの精霊。本名は爆裂丸だが、劇中では呼ばれない。
当初は猫が苦手だったが、後に荒療治で克服。
クリームに想いを寄せてる素振りがあるも、他の女の子に魅せられることもしばしば。
武器は桃太郎から貰ったビームサーベル。必殺技はサーベルを構えて鼠花火のように回転しながら突撃する爆烈疾風剣。


◆ホルス
CV.森川智之
のんびり者な牛の精霊。普段はおとなしいが、赤いものを自覚すると巨大化して凶暴化する主戦力の一人。語尾に「ウシ」と付けて話す。
ナンバー2だがいまいち影が薄く主役回も無い内にドラゴの死亡フラグ回収に巻き込まれて死んだ可哀想な人。(後に復活するけど)
女装率高し。


◆ガオウ
CV.星野充昭
実質二人目の主人公なの精霊。面倒見がよく頼りになるみんなの兄貴分。
トラトラアイというサングラスで巨大化する。元ネタは多分あの光の巨人
終盤は彼が話の中心になることが多くなっていく。
そしてロリコン。というか、ロリ虎ン。


クリーム
CV.氷上恭子
ヒロインであるウサギの精霊。うさだではない。
詳細は彼女の個別項目で。


◆ドラゴ
CV.山野井仁
作中最強クラスの実力者なの精霊。
出撃こそ少ないが雲に乗って飛んだり、天候を操ったり、ドラゴンボール(アレではない)という宝珠で巨大化したりと存在がチート的な人。
性格も一番大人びている上に機械の修理も出来る完璧超人。
その強さが災いしてか、終盤の死者ラッシュでは早々に退場させられてしまっている。


◆ニョロリ
CV.納谷六朗
参謀格を勤める蛇の精霊。
足は無く浮いて移動しており、手はマスターハンドみたいな感じになっている。
知力では一番だが戦闘力では最弱クラスな頭脳タイプ。*1
眼鏡の下は3。


◆パカラッチ
CV.長嶝高士
馬の精霊にして、エトレン界の修造。
やたら青春を熱く語る炎の妖精。ウザ気持ちいい馬。
しかし、決める時には決める漢。
武器は蹄鉄ブーメランで、邪霊モンスターの部位を破壊して勝利に貢献することが多い。
「がんばりま~す!」


◆スフレ
CV.宮村優子
おっとりしたお嬢様な羊の精霊。
占いが得意であり、コンパクトを使った占いで仲間を導くこともしばしば。
他のメンバーと違い、外見は羊というよりは羊のコスプレをした女の子にしか見えない。
終盤に死亡した際には誰にも気にしてもらえないという酷い扱いを受けた(肉体が天に昇った時名前は呼ばれたが)。
余談だが、中の人は唯一エトレンジャーと本家の戦隊の戦士の両方を演じている。(本家の方は限定的だけど)
しかし後にホルスとポチ郎の中の人も本家戦隊で戦士になったため唯一ではなくなってしまった。


◆モンク
CV.亀井芳子
いたずら好きな猿の精霊。一人称が僕だったり俺だったりする人。
性格はひょうきんないたずら者で、仲間たちをからかって楽しむ悪ガキ。特にポチ郎との仲は文字通りの犬猿の仲。
いつもポチ郎とはケンカが耐えないがお互いに信頼はあるようで、素直になれない跳ね返りなのかもしれない。
武器は持ってないが、サルまねポコーダーという変声機を持っている。また、ポチ郎の骨如意棒を使ったこともある。本人が使う時より強く見えるとか言っちゃ駄目。


◆タルト
CV.川村万梨阿
癇癪持ちだが姉御肌なニワトリの精霊。
本来の姿はまんまニワトリだが、擬人化することで人間の女性のような姿になれる。初登場以降は人間体の姿がデフォでニワトリ姿の方がレア。
性格は変わらないが、外見が全く違うため印象がガラっと変わる。そのため初披露した際は邪霊モンスターと間違えられていた。その格好でウリィと親子を演じた事も。
ガオウにほのかな恋心を抱いていたが、彼はロリコ……もとい本命がいたため失恋したようで、最終的にはポチ郎といい感じになっていた。
モンクがぶつかったりポチ郎にボールをぶつけられたり前述の初披露の件だったりと、やや不幸体質気味。


◆ポチ郎
CV.森川智之
侍肌なの精霊。本名「佐々木ポチ郎」で唯一苗字のあるキャラ。
時代劇口調で喋り、語尾は「ござる」
真面目な性格であり、正反対なタイプのモンクとは犬猿の仲であるが武器を貸したり彼の盾になったりと、心底嫌いなわけではない。
甘いものが大好物。
武器は伸縮自在のでスタンガン内蔵の骨如意棒。
ホルスと同じ声のため、会話中に森川氏の自問自答となることが何度かあった。


◆ウリィ
CV.沢海陽子
泣き虫で最年少の猪の精霊。
小さいためか、怖がりで臆病な性格であるが、時として信じられない勇気を見せることもある。
号泣すると腹のバッジからビエーン砲というビームを放つことが出来るため意外と戦力としては大きい。
最終決戦では、主人公のバク丸とヒロインのクリーム以外の仲間で唯一生き残り、泣きそうなクリームを支えるといった男気を見せた。



~邪霊王一派~
◆邪霊王ニャンマー
CV.沢海陽子
ノベルワールドの支配を目論む邪霊王。
その正体は、かつてのガオウの恋人である猫の精霊ショコラ。
ニャンマー、ショコラ、ウリィの演じ分けは中の人の本気をうかがえる。


◆赤の珠献
CV.氷上恭子
邪霊四天王の一人。闇クリーム
本家戦隊のトランなどを彷彿とさせる愉快犯的な性格だが、実はショコラの良心の影響を受けており、四天王でありながら心の底に優しさを持っている。
当初は「友情」を信じておらず愉快犯的にエトレンジャーを翻弄していたが、『ブレーメンの音楽隊』のノベルワールドでのタルトの言葉で良心が目覚めた。
最後はパカラッチたちを殺害したニャンマーに立ち向かうも、力及ばず取り込まれてしまった。
しかし取り込まれた後も内側から彼女の説得をして改心に導いた。
ある意味本作のもう一人のヒロイン。(正ヒロインも同じ声だけど)


◆青の瓏爛
CV.長嶝高士
邪霊四天(ry。闇パカラッチ
バク丸と同じくレーザーブレードの使い手で、得意技は「ダークファイア」。
バク丸とクリーム以外の10人を戦闘不能にするほどの実力者だが、十二戦支合体光線の試し撃ちの的となって死亡。
しかし死にかけてもなお道連れをもくろみ、ホルスとドラゴを葬った。


◆黒の玄燕
CV.亀井芳子
邪霊四(ry。闇モンク
}プライドの高い女幹部であり、ニャンマーに対しては絶対服従。
ブラックキリンダーでエトレンジャーを襲う等してニャンマーのために尽くすが、結局は捨て駒同然に敗死した。


◆白の號茜
CV.山野井仁
邪(ry。闇ドラゴ
カマセ。
猫恐怖症のバク丸を行動不能にしたのが活躍といえば活躍か。


~その他~
◆オーラ姫
CV.川村万梨阿
神秘の世界、ムーゲンを統治する姫。
聖なる力で邪霊を封じることが出来るが、一度使うとかなりの力を消耗して倒れてしまう。
そのため、序盤はあまり出番は無く終盤は寝たきり・・・・・おい、仕事しろよ!


◆邪霊神バギ
CV.谷育子
ショコラを騙してノベルワールドの破壊を目論んだ張本人にしてラスボス
真の目的は「一人で死にたくないからみんなまとめて殺してしまえ」という非常に自己中心的なダイナミック心中。
風の魔法とは関係ない。バギマやバギクロスもいない。




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最終更新:2024年02月21日 23:40

*1 一応毒蛇の為噛みつくことは可能だが、ほとんど使用されない