Gファルコン

登録日:2010/04/21(水) 17:08:07
更新日:2023/09/04 Mon 13:26:19
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あれはGファルコン!




機動新世紀ガンダムX』に登場する戦闘機。
アフター外伝『機動新世紀ガンダムX 〜UNDER THE MOONLIGHT〜』にも登場した。

ちなみにテレビ初登場のサブタイトルは「あれはGファルコン!」
発言者は宇宙革命軍のランスロー・ダーウェル。
うん、分かりやすい。


◆Gファルコン


分類 MSキャリアータイプ戦闘機
所属 旧地球連邦軍、サテリコン→フリーデン
全長 18.8m
重量 6.1t
装甲材質 ルナ・チタニウム合金

武装

拡散ビーム砲×2
バルカン砲×2
赤外線ホーミングミサイル×20(左右コンテナ各10)

搭乗者 パーラ・シス、他


【機体説明】

旧地球連邦がガンダムタイプMSの強化支援機として開発された超高機動大型戦闘機。形式番号は一部で勝手にGS-9900とか記されているがこれはオフィシャルではない。
先頭のバルカン砲を含むコックピット部分である小型戦闘機〈Aパーツ〉と、
拡散ビーム砲や赤外線ホーミングミサイルといった火器及びブースターコンテナで構成された後部本体〈Bパーツ〉に分かれる。

翼端の拡散ビーム砲は実は翼端のエンジンポッドがジェネレーターとなっており(エアマスレオパの合体説明時のシーンにその記述がある)そのため高出力射撃が可能。
劇中では拡散ではなく大きなビーム弾体を撃ち出す高出力ビーム砲みたいな描写だった。
赤外線ホーミングミサイルは左右のコンテナ前部ハッチを開いて発射する。
劇中では二、三発ずつ発射するがスパロボ等ゲーム作品ではマクロスのVF系標準装備であるマイクロミサイルの様な全弾一斉射となっている。

当時生産されていたガンダムの機動性と火力を強化し、戦闘機形態で迅速に前線に送り出す、あるいは回収し後方へ移送するために開発され、
ガンダムXガンダムエアマスターガンダムレオパルドとは強化形態化する合体能力を持つ。
また、本来なら想定されていないはずのガンダムDXと未調整で合体可能な程拡張性が高い。
単純にぶら下げて移送する分にはBパーツ胴体中央に内蔵されている大型マニピュレーターを使う事で対処可能。
模型版だと、単にDXの後ろの腰ハードポイントに繋げる補助支持架なデザインだが、
アニメ用の設定画ではハンド部や関節、アクチュエーターが存在するちゃんとしたマニピュレーターのデザインである。

多数の火器やガンダムタイプと同じ装甲など、単機でも充分戦闘可能なスペックを持ち、
合体状態では各ガンダムの推力・機動力・火力の大幅強化も行えるため合体=移動専用というのは間違い。
Bパーツの高出力スラスターと強力な各種武装により合体する事で各ガンダムは単機で一個艦隊以上の戦力を発揮する。
また、大気圏突入能力も備えている。

GファイターGディフェンサーを足して2で割ったと考えると分かりやすいかも。


第七次宇宙戦争に量産、投入される予定だったが、開発が間に合わず結局参戦しなかった。

だが試作機がいくつか作られていたらしく、戦後に宇宙を漂っていたスクラップ状態の一機を反宇宙革命軍組織〈サテリコン〉が回収、
完成させてパーラ・シス搭乗の下運用された。サテリコンの崩壊後はフリーデンの戦力になっている。


【合体】

ガンダムX、エアマスター、レオパルドと合体可能であるが、劇中では実際に合体した事はない。
『SDガンダムGジェネレーションF』でSDデザインと後期主役陣三機のものから憶測した物と思しき物が登場(ただしSDデザイン由来の補正もあり矛盾点も多い)し
それらをベースにカードゲーム〈GUNDAM WAR〉ではリアルスケールで三機とも合体した絵が登場している。
しかし前述の通りSDデザインで誤魔化していた矛盾点がより強く見えるようになっている。

劇中登場のGファルコンはGXを元にした新型であるDXや、エアマスターの改造機〈エアマスターバースト〉、
レオパルド改造機〈レオパルドデストロイ〉と合体したが、エアマスターはデータ上のみ。レオパルドは試運転の一回だけだった。
またデフォルト状態で合体出来たのはDXのみで、エアマスター、レオパルドはそれぞれキッドの改造が施されていたため、
それに合わせた改造(無断)を行う事によって合体可能になった。
ガンダムXに関してはアニメ本編では語られていない(文字設定も無い)がスパロボではディバイダーとか色々改造し過ぎたため、合体不可能と語られている。

なぜDXと無改造で合体できたのかは語られていない。DXが最初からGファルコンとの合体を想定していた可能性もある*1が真相は不明。


◆ガンダムダブルエックス


詳細はGファルコンDX
Gファルコンの内部にDXを格納した収納形態と、胴体をAパーツとBパーツで挟んだ展開形態の二種類になり別形態に可逆変形可能。
Gファルコンと追加エネルギーパックのエネルギーを使ってサテライトシステムによるエネルギーチャージ無しでツインサテライトキャノンを発射可能だが、実際にそれで撃った事は無い。
また、追加エネルギーパックは劇中未登場、プラモオリジナル要素と思われがちだがDVD-BOXのブックレットによるとアニメ用の画稿が存在し、いかにも支持スタンドを兼ねた大人の都合なデザインの模型版に比べ、きちんと増加装備っぽいデザインである。

◆エアマスターバースト


データのみ登場。
戦闘機形態のエアマスターBの後部にBパーツを装備しており(ぶっちゃけるとエアマスターがAパーツに代わって付いてるような状態)、速度と火力が強化され、MSサイズながら戦艦以上の破格の大出力と大推力を発揮する。


◆レオパルドデストロイ


Bパーツを後部に装備することで飛行が可能となり単機では大気圏内での飛行が出来ないレオパルドの弱点をカバーできる。
宇宙空間でも360°死角が無く、通常戦闘ではガンダムダブルエックスすら凌ぐ火力を発揮する。
この際機体中央が大きく回転して変形する。よく見るとコンテナ部と本体を繋ぐアームが伸びているのが分かる。
試運転だけで出番終了した。こちらも追加Eパック装備可能。
DXと同じく収納形態もあるが設定画が当時HJのムック一冊でしか発表されていなかった為長らく無かった事にされていた。
最近のガンダムX専門の記事になら載るようになって来たが……。



ちなみに、劇中で実際にGファルコンが合体状態で火器を使用した事はない。

また、パーラ役の長沢美樹はラジオで「ガンダムXでコアファイターみたいのに乗ったもん私」と話している。


【Gファルコン・デルタ】

『ニュータイプ戦士 ジャミル・ニート』に登場するGファルコン。パイロットはキナ。
本編に登場するGファルコンとは色や形状が異なるが、スペック的な違いは不明。
ジャミル操るサテライトキャノン装備以前のガンダムXを格納しているシーンがあるが、他に合体はしていない。
ベルティゴ搭乗のランスローとの戦闘でGXを庇ってビットの集中砲撃でコックピットを撃ち抜かれパイロットは死亡し、
Bパーツのみ衛星軌道をさ迷うが、第七次宇宙戦争最終盤にて混戦の最中に戦闘で損壊したジャミルのガンダムXが大気圏に突入した際、合体システムが起動。
Bパーツの影にガンダムXを乗せて大気圏に突入する「ユニットガンダムX エアダイバー形態」に移行した(形的には裏返したBパーツの上にGXが立ってるだけ)。


【UNDER THE MOONLIGHT】

ヒロインであるローザⅡ世が使用。バルチャー〈ローザ・ローザ〉の先代が残した機体らしい。アームを使ってガンダムXを回収した事はあったが、合体はしなかった。
中盤で撃墜され、以降出番なし。


【ゲームでの性能】

『ガンダムvs.ガンダムシリーズ』

ガンダムDXのアシストとして登場。DXと合体してツインサテライトキャノンを放つ。
スーパーアーマーが付いた状態になるため敵の格闘カウンターとしても使える。
ExtreameからはEパックを付けた状態で参戦。

スーパーロボット大戦シリーズ

初参戦作の『α外伝』では設定通り3機のガンダムと合体できるが収納形態への変形が何故か不可能。
ZシリーズではDXのみ合体可能。収納形態は武器演出でのみ再現。
Gディフェンサーみたいに合体すると2人乗りになる機体として使えるが、スパガンと違い本体の火力が大幅に上がるわけではないので注意。
しかし、大概のスパロボではDXはガロードティファのタンデム、更にパーラが加わるので3人乗りの凶機体と化す。
ガンダム系で3人乗りになるのは珍しい。
また、DXと合体すると、サテライトキャノンのチャージが1ターン分短縮されるため、2ターンに一度撃てるという鬼仕様になる。
これはおそらく、Gファルコン内部にサテライトキャノン一発分のエネルギーをチャージしておけるという設定を再現したもの。

余談だが、Zシリーズでのパーラは貴重な(なおかつトップクラスの)乳揺れ要員である。
是非とも確認してみよう。

『SDガンダムG GGenrationシリーズ』

本格再現が始まったFから参戦。前述の通り前期主役三機との合体を再現しているのはFだけである。
以降はあまり参戦せずWORLDで単機参戦。Over WorldでDXとの合体形態も参戦する事になった。
ただし収納形態の再現はFのみである。


【公式立体商品】

放送当時に1/144LMとHG1/100で発売された。1/100はガンダムDXとのセットで1/144は単品である。
1/100はDXの他にエアマスターB、レオパルドDと合体できるが、1/144の合体はGファルコンが変形しない為DXとエアマスターBのみ(レオパルドは上記のマイナー設定だった収納形態なら可能)。

両方とも形状的にDX合体状態での自立はほぼ不可能で
劇中未登場の追加エネルギーパックを下に下ろした形態にし後ろで支え棒にする*2事でなんとか自立できる。
だが劇中の合体をそのまま再現するとエネルギーパックは付かないので何らかのディスプレイスタンド必須になる。

ちなみに1/144はLMの為無色成型で真っ白。だがGファルコンに白い部分はほとんど無いので全塗装必須である。
しかもスナップフィットではないため組み立てに接着剤が必要という玄人向けな当時の子供涙目仕様。
プラ材質的にはモデラー泣かせでもあった。

ROBOT魂では魂WEb限定商品として発売された。ただしスケール等の都合かマニピュレーターアームは再現されていない。

実は立体版共通のミスとして「レオパルドD展開形態用の本体とコンテナ部を繋ぐアームが伸びたまま」という点が有る。
設定画と照らし合わせるとアームが存在する筈の部分にアームは無く
またアームにはシリンダー状のディテールが存在する為本来は伸縮する事でクリアランスを確保する設定であるという意図が有ったのだろうが
どの立体作品もその事を考えずに製作した為か本体とコンテナ部とのバランスが悪くなり歪に間延びした状態となっている。


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最終更新:2023年09月04日 13:26

*1 初見の際サテリコン関係の情報を知らない筈の新連邦のシャギアがGファルコンを見てその名と大まかな仕様を知っていたため

*2 この頃はまだキットに専用のディスプレイスタンドを付けるなんて事はほぼ無かったからでもある