ガンダルフ

登録日:2012/05/26(土) 21:30:05
更新日:2023/05/02 Tue 08:08:34
所要時間:約 4 分で読めます




ガンダルフとはJ・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、『ホビットの冒険』、『指輪物語』の登場人物である。

白い顎髭に青いとんがり帽子、長い杖がトレードマークで、灰色のローブを身に纏い登場時点では灰色のガンダルフと呼ばれていた。

人間の老人のように見えるが、実際は人間ではなく、西の海の果ての神々の国アマンに住む精霊達(マイアール)の一人であり、冥王サウロンに立ち向かう勢力を一つに束ね、かれらを助けるべくアマンより遣わされた5人の賢者イスタリの一人とされる。


アマンでの本名はオローリンという。
エルフ及びゴンドールの人からは「灰色の放浪者」を意味するミスランディアと呼ばれていた。

ちなみに彼を除くイスタリ四人は指輪物語時点で任務を放棄(まぁ、茶のラダガストはガンダルフ救出に鷲をよこし、サルマンを除く二人は東に向かい、敵の妨害に努めたと言われている)。
ただ単に彼らが着て早々怠け出した訳ではなく、「元万能の存在であるマイアが、自分達以上の難敵相手に超縛りプレイ(マイアの力の積極的な行使を禁じられている)を課された上で、遥かに力も精神力も劣る生物達*1の相手をさせられてるうちにすっかり嫌気が差してしまっていた」というのが実情。
サルマンに至っては自分が指輪の支配者になろうとしていた。


彼は一つの場所に留まり続けずに常に放浪の旅を続けており、誰かを支配したり、誰かに仕えたりはせず、その友となって力を貸し歩いている。
そのため人脈もあり、様々な人物や種族とも親しく、ストーリーの基盤を支える重要人物である。

多くの危機を誰よりも早く予測し、人々に警鐘を鳴らしたり、助けの手を差し伸べるが、彼が先駆けて警告する事象が極めて不吉な事件であるために、不吉の前触れと呼ばれたり、少し気の毒な人。
激しやすくもあるが冷静でもあると表現されており、特に映画において問題をよく起こすピピンとの漫才は見物である。

なお、実写映画版においては、制作の都合上灰色のガンダルフはサルマンよりも弱く描写されたが、原作においては灰色のガンダルフはサルマンよりも強いとされている (同等とされている場合もあるが)。

◆魔法
火や光に関連したものが比較的多い。

決して乱用はせず、使用するときは重要な局面に限られている。
ガンダルフらイスタリはマイアとしての力を発揮することを禁じられているため、作中登場する彼らの魔法はそうしたマイアの力とは別ものとのこと。
その後天的な技にしても、
「中つ国の生物を導いてやる方向で介入しろ。積極的には力を行使するな」
と命じられているので、ナズグル等相当高位の人外相手でもない限りは極力実力行使には出ない。

【作中で使われた魔法】
  • 炎、光、煙を操る。花火の製造やパイプの煙を操るなどの用法から、攻撃手段、照明、目くらまし等に使われた。
  • 恐ろしげに巨大化して威圧しする。超自然的なものなのか、単なるトリックなのか、心理的効果なのかは不明。
  • 雷を落とす。雷が落ちた辺り一帯が焼け焦げていた。また、バルログとの戦闘は遠くから雷と焔の嵐に見えたらしい。
  • バルログと対峙した際、扉を呪文で閉ざし、杖を打ちつけて橋を崩壊させたりした。
  • 映画版では、光のバリアを張りバルログの破壊の鞭を防いだ他、雷を剣に落し、魔法剣を振るった
  • 勘違いで攻撃を加えてきたアラゴルン一行に対し、斧を手から離れさせる、剣を灼熱させる、矢を空中で燃やすなどの手段で武装解除させた。
  • 呪いで衰弱していたセオデンを言葉によって回復させた。
  • 映画版ではサルマンと不可視の力で戦う、吹雪を止めようと呪文を唱える場面がある。


作中ではフロドら指輪の仲間とともに旅立ち、その途中、太古の悪鬼、難敵バルログと対峙。
原作でも「力を解き放って放り投げて何とか勝った」的な曖昧なことしか書いておらず、マイアールとしての力を解放したのかは判然としない。
映画版では雷鳴剣的な格好良い魔法剣で止めを刺した。

その難敵相手に相打ちとなり力尽きるも白のガンダルフとなって復活、サウロンの勢力に対抗する人々を助け、指輪を葬った後のフロドらとも再会を果たした。
バルログの時と違ってマイアールとしての力を使ってはいけないからかアングマールの魔王に圧される一幕もあったが、彼個人に関しては概ね窮地らしい窮地もなく、危なげなく連合軍を支えて奮戦。
指輪が消滅した後、西の海の彼方、アマンへと去る。


一方前日譚の『ホビットの冒険』では親戚に冒険家一族がいる「だけ」のビルボを「忍びの者」・「宝探し専門家」としてドワーフ達の旅に半ば無理やり同行させ、
しかも途中で旅から離脱、最終決戦になってやっと再登場した。最初に旅を共にしていた時に『指輪物語』でも装備していた剣「グラムドリング」を手に入れている。

イスタリというだけあり、ゲーム版でも度々登場するが、その際には主人公達の数倍のHPや攻撃力を誇り、性能は段違い。
ポケモン的に言えば最早ミュウツーピカチュウくらいに戦力に開きがある。
王の帰還のゲーム版でも光弾と剣で無双状態。もうこいつ一人で良いんじゃね?と言う次元で暴れまくり、機動兵器ガンダルフと化す。



ガンダルフのモデルは恐らく北欧神話のオーディンである。
姿がよく似ている。姿だけだが。
オーディンのように力に対し貪欲だったり、それを得るために人を騙したりする人じゃあない。
知恵欲しさに目玉を抉り出したり自分を生贄にするエキセントリックなおっさんでもない。

またアメリカの学生たちが『ガンダルフを大統領に!』   
をスローガンにデモ行進などを行ったのは有名。






「では、あなたは追記・修正をなさるおつもりなんですか?」魔法使いの逆立った眉毛にも臆せず、アニヲタがたずねました。
「アニヲタよ、お前さんの頭で追記・修正の内容を考えるのじゃ。」と、ガンダルフがいいました。
「それでも出来ないなら、わしが追記・修正を手伝ってやろう。」

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最終更新:2023年05月02日 08:08

*1 マイアの中で最強クラスの実力者がホームグラウンドで全力を振った、と言う但し書きは付くが、シンダール族を含むテレリ族の庇護者であるウィネンの怒りを買ったノルドール族は勢力分裂前の全盛期の状態だったにもかかわらず、手も足も出ずに一方的に殺戮されている