モンキー・D・ガープ

登録日:2010/01/22 Fri 17:49:34
更新日:2024/04/26 Fri 05:46:58NEW!
所要時間:約 19 分で読めます


タグ一覧
78歳 Dの一族 Dの意志 ONE PIECE ONE PIECE登場人物項目 「D」の名を継ぐ者 うっかり じーちゃん インフレについていったキャラ ガープ ゲンコツ ゲンコツのガープ サバイバー スパルタ教育 スパルタ教育←自他ともに認めるサバイバル訓練 センゴク チート トラウマメーカー トラウマメーカー←本人は否定 パワーファイター モンキー・D・ガープ モンスターなペアレント モンスターペアレント←怪物的な意味で リアリスト ルフィのトラウマ ルフィのトラウマ←本人は否定 ロジャー世代 ワンピース ヴィンセント・リーガン 世界政府 中博史 中将 主人公の祖父 児童虐待←本人にとってはスパルタ教育 全世界人気投票44位 初登場がデービーバックファイト編~エ二エス・ロビー編終了まで 大人げない大人の代表選手 大将になれないじゃなくてなりたくない中将 大胆不敵 天然ボケ 天竜人嫌いな海兵 夫婦漫才 妻は不明 実は苦労人 実力は本物 寝坊助 将校 巨漢 怪力 息子と孫は大犯罪者 愛ある拳 懸賞金30億越え 拳骨 東の海 武装色の覇気 毒家族? 毒親? 海兵 海軍 海軍の英雄 海軍本部 海軍本部中将 煎餅 祖父 絶対王者に比肩する実力者 老人 老兵 老雄 自然破壊 自由人 自由奔放 英雄 覇気使い 見聞色の覇気 親父 適当 非能力者 高性能じいちゃん 麦わら保護者会


愛ある拳は、防ぐ術なし!



モンキー・D・ガープとは、漫画『ONE PIECE』の登場人物の1人。



【プロフィール】

本名:モンキー・D・ガープ
通り名:ゲンコツのガープ、海軍の英雄
所属:海軍
肩書:海軍本部中将
CROSSGUILD懸賞金:3冠(30億ベリー相当)
年齢:76歳→78歳
身長:287cm
悪魔の実:なし
覇気武装色見聞色
出身:東の海(イーストブルー)・ドーン島・ゴア王国
誕生日:5月2日
星座:牡牛座
血液型:F型(現実だとB型)
初登場:単行本45巻・第431話・『愛の拳』
好物:せんべい、カレー
主な部下:ボガード、コビーヘルメッポ
演:ヴィンセント・リーガン
CV:中博史


【概要】

海軍本部所属の海兵で階級は中将。
主人公モンキー・D・ルフィの祖父かつ、革命軍総司令官モンキー・D・ドラゴンの父親。
ルフィがそのまま年を取ったような容貌と性格の持ち主で、初登場時は犬の被り物をしていた。

通称“ゲンコツのガープ”だが、大抵の場合、ロジャー時代の海軍の功労者として“英雄ガープ”と呼ばれることが多い。
ガープの全盛期を知るドン・チンジャオからは「かつてのガープは海賊たちにとって悪魔そのものだった」と評されており、昔は“海賊王”ゴールド・ロジャーを幾度となく追い詰めたり、海軍を攻めにきた金獅子のシキセンゴクと共に大監獄インペルダウン送りにしたりと多くの大海賊達相手に大活躍していたため、海軍の「英雄」として未だ海兵達の憧れとなっている。

38年前には、ロジャーと共同戦線を張り、ゴッドバレー島にて、後に四皇となる若き日のリンリンカイドウニューゲートシキをも従え、当時世界最強の海賊と謳われていたロックス・D・ジーベック率いるロックス海賊団を討伐。
この戦いは政府によってガープ一人の功績と喧伝され、ガープが“海軍の英雄”と呼ばれるようになったのもこの一件がきっかけである。
そしてこれ以降も様々な英雄伝説を重ねていった。


【人物】

◇フリーダム

ルフィと同じく…もしくは上回る位自由(フリーダム)な性格。中将というかなり高い地位に居ながら堅苦しさの無い明るい性格に惹かれる部下も多い。
孫のルフィはともかく血の繋がりがないエースにもなぜか見られる、なにかの作業中に突然熟睡するクセはどうやらガープ中将から受け継がれているらしく、敵に切られる、海賊になったルフィを叱責する時さえうっかり寝ている(その時はルフィも寝ていた)。
元海軍元帥センゴク・大参謀つる中将とは同期の大ベテランの老将。海軍の古株でもあるため、大将以上に対してもフランクに接する。
元海軍本部大将クザンの恩師でかつての上司でもあり、彼は若手時代からガープを尊敬し続けている。

若い頃からフリーダムな性格だったようで、問題を起こす度にセンゴクやつるの世話になった模様。
ロジャーと戦うために出撃したいからとおつるさんに乗船を頼んでも、「すぐ船を壊すから船に乗せたくない」*1といわれていた。しょっちゅう自分の船もダメにするほど暴れていた様子。
ただルフィと同じくフリーダムだからといって人の頼みは全く聞かないわけではなく、むしろ部下との関係も緩やかで、敬語を使われてはいるものの、雑用がやるような仕事を平然と頼まれるぐらいには部下と一緒にやったりする。

非常に天然で、護送任務中にうっかり立ったまま寝たり、ルフィと再会した際はルフィの父親がドラゴンだとうっかり漏らしてしまったりした。のちに映画版で孫も同じことをやらかす。


◇教育方針

一方強くするための鍛錬……という名のスパルタ教育を通り越した訓練を施し、例えまともに戦えない使い走りだろうと子供だろうと全く容赦なく叩きのめす。(少なくともガープ中将以外から見たら)
例えば幼い頃のルフィに
  • 谷から突き落とす
  • 夜のジャングルに放り出す
  • 風船にくくりつけてどこかに飛ばす
等と、児童虐待の常習犯も真っ青なサバイバルの教育を施していた。
そのせいでルフィは完全にガープのことがトラウマになってしまって、今でもガープに逆らうことができない。
しかし、本人曰くこれらは全て強い男にしようとしてやったことであり、殺す気などは一切なかったとのこと。
一応並の大人相手に打ち勝つぐらいには強かったエースやサボをルフィ以上に(木が枝のようにボキボキ折れる感覚で)叩きのめした結果、本気で死を覚悟し急遽移住を決意した。

コビーとヘルメッポに至っては完膚なきまでに叩きのめされて気絶していた。よく生きてたな...
只、一般人と変わらない身体能力の二人を海軍将校にまで鍛え上げたあたり、師として能力も一流。
ただ昔は悪い意味でもフリーダムだったため、そこまで面倒見が良かったわけではなく、クザンに対し「俺の自由の邪魔をするな」として相手にしなかった。

実際、ルフィとガープの過去の話を聞いたサンジは「ルフィの底知れない生命力の根源を見たような気がする」と感想を述べており、スパルタ教育は無駄にはならなかったようだ。悪いベクトルに進んだ気もしない

◇息子・孫との関係

ウォーターセブンに来た時点で以前ローグタウンでドラゴンがルフィを見送ったことを知っていた(と言うか、ドラゴン本人から聞いたっぽい)ことから、どこかでドラゴンと会う機会もあるのかもしれない。ある意味この考え方は息子や孫にも引き継がれている。

海賊に対する姿勢は一般の海兵同様「同情の余地無し」と徹底しているが、親類縁者には甘い一面がある。
ルフィには上記のようなスパルタ教育を施しているが、ガープ的には孫に愛されたいらしい。
またルフィやエースたちには海賊ではなく自分と同じ海兵にさせるべく特訓(物理)していたが、いざルフィたちが自分の思惑から外れ海賊になってしまった時は激怒していた。*2
その一方で、孫の成長そのものは嬉しいらしく、王下七武海ゲッコー・モリアを倒すといったルフィの活躍には度々「さすがはわしの孫じゃ」と喜んでいる。
ルフィがインペルダウンに侵入した時など、その報告を受けたセンゴクに烈火の如く怒鳴られるも全く意に介さず、
それどころか煎餅の袋を小脇に抱えたまま誰にともなくサムズアップ、涙を流しながら大爆笑していた。んなもんだからセンゴクに煎餅を全部奪われる
だが、ルフィがマリンフォード頂上戦争に乗り込んできた際には、ルフィの命が危ういためかさすがにかなり動揺していた。

息子達の方もなんだかんだで自分達を思う気質は感じとっているらしく、一定の信頼を得ている。本人はそれじゃ満足できないんだろうが…

◇天竜人嫌い

天竜人に対しては天竜人になりたいと言うステリーに対して真顔「あんなゴミクズにか」と言う等、彼らに良い思いを抱いてないようだ。*3

現役時代はその高い実力から、27年前の元帥コングから大将になるように言われることが何度もあったが「自由にやるにはこれ以上の地位はいらん」という理由でこれを断り続けた。
これも実は、海軍本部大将は名目上「世界貴族の直属の部下」*4になってしまうため、それを避けたいという個人的な思惑もあった。

天竜人・一部の世界政府関係者から快く思われていないことは容易に想像でき、挙げ句息子は革命軍のリーダーで孫達は海賊と身内が犯罪者のオンパレードと言っていい状況下で、
世界情勢等も踏まえればいくらでも理由をつけて処刑されていてもおかしくない筈であるのに、身内の素性が明かされてもなお「海軍の英雄」と称えられ、やりたい放題な辺り、
世界政府も無視できない程の全盛期の凄まじい経歴や未だ衰えない影響力の高さがうかがえる。
盟友のセンゴク曰く「あれだけ世界貴族嫌いと態度に示して、消されないのは実績と人望ゆえ*5とのこと。
…それもあるが、後述のことをふまえると消したら消したで戦力として大損失は免れないし、それを察して海軍から脱走し、海軍や政府に敵対したらそれ以上にヤバいことになるのは目に見える。
海軍と全面衝突する覚悟を決めて集った白ひげ海賊団を以てして、一撃を見舞いつつ姿を現すだけで一定数が萎縮するのだから、
海軍に健在という事実だけでその影響は計り知れない。海兵として海賊をきっちりシバいてくれれば多少のことは見逃すほうが損害も最小限で済んだのだろう。

実際(表向きの)世界政府最高権力者である五老星の1人も、ルフィの暴れっぷりを鑑みて「ガープの孫といえば妙に納得だが」と発言しており、実力と実績を認められているのと同時に、素行については半ば諦観されてもいることが窺える。

◇職務への誇り・信念

フリーダムなスタンスが目立つが、海兵という仕事自体には強い誇りを持っている。
ロックス海賊団を壊滅させた一件は当時の情勢から偉大な功績であるはずだが、海賊であるロジャーと手を組んだため、そして結果的にとはいえ天竜人とその奴隷を守ったため、苦い思い出になっている。
マリンフォード頂上戦争の際には、海兵としての誇りと家族を救いたいという葛藤に苦悩し涙まで流しながらも海兵としての職務を全うせんとした。
戦争中は、流石の彼もエースの処刑に苦悩したり実力が足りないルフィの乱入に大きく取り乱したりしながらも、最後は海兵としてエースを奪還しようとするルフィの前に立ちふさがった。
また、単純馬鹿では無く、多くの国々がいがみ合っている現状について、「例えどれだけ人々が憎み合っている状況だとしても、血が流れないなら自分はそれを“平和”と呼ぶ」と、非常に厳しいながらも現実に即した「平和」に関する持論を持っている。
ドラゴンに正義感は受け継がれたようだが、現時点で世界で人々を苦しめている主な要因は、「世界貴族」が支配する世界政府と、その政府の方針によって政府未加盟国や滅んだ国などからも増加している「海賊」にあり、目の前の悪を倒す現実的な正義をなそうとしたのがガープで、困難だが抜本的な改革を政府の外から行う正義をなそうとしているのが革命家ドラゴンと言える。

職務での優先順位は「若い奴の保護」。理由は若者の未来は無限だから。
そのため、「老人と子供と自分が海にいて、二人しか乗れない船が目の前にあったらどうするか」という問題のコビーの「老人と子供を船にのせ、自分は泳ぐ」という海兵として理想的な解答を不正解とし、「老人を見捨てて、自分と子供が船に乗って助かる」を正解とした。*6


【戦闘能力】

強者はほぼ能力者であることが多いこの漫画では数少ない非能力者で、作中最強クラスの実力者。

覇気の使い手であるため、ゴム人間であるルフィや、自然(ロギア)系能力者にもパンチでダメージを与えられる。
が、ルフィ相手には覇気無しでも愛ある拳で十分。

現役時代の実力は大将に遜色なかったようで、25年前の元帥コングから大将になるように言われることが何度もあったがこれを上記の理由から断り続けた。

野球のボールみたいに大砲より速く砲弾を投げつけたり、軍艦並みの大きさの鉄球(推定数百万t)を軽々と投げるなどとんでもない怪力を持っている。
本人曰く『歳を取ってパワーが落ちた』らしいが、それでも十分に強すぎる。

「ゲンコツ」が異名になっているようにその拳の威力は凄まじく、後に四皇ビッグ・マムや百獣海賊団最高幹部二人を相手取り、世界屈指のパワーファイターの攻撃を雨あられと受けてなおもその場に留まる余裕を見せる耐久性を誇る「不死鳥」マルコに対し、横薙ぎの一撃で首をあらぬ方向に曲げ、踏ん張る抵抗も許さず吹っ飛ばす破壊力であっさり退けてのけた。
おまけに乱戦で警戒しているであろうマルコの見聞色をかいくぐってることになる。
現在でも元海軍大将相手に(デバフありとはいえ)圧倒しているため、ロックスやロジャーの知らない世代からしてみれば「ホントに衰えてんのか」と思うし、衰えてなおコレだからゾッとする話である。

若いときからの日課は軍艦バッグ*7
青キジやコビーも参加し、それぞれ一定の成果が出ている。
G-1支部の近海廃船場でジャンゴとフルボディにガープとクザンの軍艦バックを紹介したプランニューは、「“英雄”達の強さは 生まれ持った者じゃない!!!」と評している。
全盛期の頃、ウォームアップとして山をサンドバッグ代わりにして8つほど粉砕した事があるという。
んなアホな...と言いたいが現在の四皇、ワノ国過去編で判明したロジャーの化け物っぷりを見るに決して誇張ではないのだから恐ろしい。
…コイツ然りバスターコール然り地図業者からしてみたらたまったものではない。

使用技

  • 拳骨隕石(ゲンコツメテオ)
大砲の弾を直接手でつかみ、そのまま相手に投げつける。
普通に大砲で撃つより弾速が早く、威力も高いという無茶苦茶な技。
しかも全盛期はこれ以上のパワーだったらしく、最近は「年のせい」で威力が下がっているらしい。
これで威力が落ちたなんて言ったら全盛期はどんだけだよ!?

  • 拳骨流星群(ゲンコツりゅうせいぐん)
上記の拳骨隕石を次々に連投する。
「1000発くらい」なら現在の体力でも連投できるというから驚きである。
砲弾が尽きるまで続けられる猛攻に、並みの海賊船では到底耐えきれない。

  • 特大鉄球(技名不明)
ただでさえでかい海軍の船よりばかでかい鉄球を投げつける。
あまりの規模に普通の船だったら逃げる暇さえない。
なんやかんやこの世界でも質量攻撃はだいぶ有効なので、投擲速度+落下+超重量のこの大鉄球は海戦において「使われたら終わり」ぐらいの反則的力技だと推測される。
いったい船のどこに積んでたんだコレ。

  • 拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)
黒い稲妻のように迸る莫大な覇気を込めた渾身の鉄拳を打ち下ろす。
拳が直撃せずとも、上空から放った際の覇気による余波だけでちょっとした町が壊滅するという出鱈目にもほどがある威力と攻撃範囲を誇る。
これだけやってなおガープは技の威力に納得がいかないらしく「すっかり衰えた」と明言。
ちなみにライバルのロジャーは20数年前当時の白ひげと武器が触れずに覇気のぶつかり合いで島全体を震撼させており、それをふまえるとガープも同じことができた可能性もあるため、あながち間違いでもなさそうである*8
そらあのチンジャオも「悪魔」といいたくもなる。

  • 海底落下(ブルーホール)
覇気を纏った素手で相手の頭を鷲掴みにし、そのまま地面に投げつけると言うかなりの荒技。

  • 海賊火の玉
敵の炎攻撃を海賊を盾にして防ぎ、身代わりになって炎上した海賊を敵に投げつけて攻撃する(おそらく)即興のカウンター技。

  • 拳骨唐竹割(ギャラクシーディバイド)
覇気を纏った拳で殴りつける。
ちなみに「唐竹割(からたけわり)」とは、竹を縦に切り裂くように真っ二つに相手を割ることを意味する。


【来歴】

◆東の海編

表紙連載『コビメッポ奮闘日記』で初登場。この時は犬の毛皮の帽子を被っているため顔は見えない。
「ゲンコツのガープ」の異名は実はアニメが初出であり、コビーとヘルメッポの攻撃をはねのける際の「効かーん!」がよく見ると最初期も最初期の銃弾を跳ね返すルフィの描写とそっくり等、この時点で根幹となる設定は既に固まっていた(あるいはアニオリ設定を逆輸入した)ようだ。

斧手のモーガン”の引き渡しを担当していた。引き渡し中にモーガンが暴走し、斬られる。
……が、ガープはこの時寝ており斬られたことに気づいていなかった(アニメでは徹夜でドーナツ喰い続けの記録を更新中で寝不足だったと語っており、登場時から居眠りしていた)。
息子ヘルメッポを人質に逃走しようとするモーガンへの砲撃を阻止した(この際、大砲をチョップで叩き切っている)。
その後ヘルメッポとコビーを自分の部下として引き取り鍛え上げる。


◆偉大なる航路編

ウォーターセブン編

エニエスロビーとCP-9を壊滅させてウォーターセブンに滞在していた麦わらの一味の所に現れ、この時初めて帽子を脱いで素顔を見せる共にルフィの祖父だと判明。
訪問の理由は孫の顔見たさとコビー&ヘルメッポとルフィを会わせたいというもので、前述の修行の成果もあり、コビーは六式の内“剃”を、ヘルメッポは剣術をそれぞれマスターしており、二人はルフィ、ゾロと手合わせし多少対抗したもののあっさり敗れた。

その後、登場時に「かっこいいから」という理由で自分が無駄に壊した壁を部下と一緒に修理しつつ、ルフィたちと雑談していたが、その最中にルフィの父がモンキー・D・ドラゴンだとうっかり明かしてしまった。

一通り話終えた後ガープ自身はルフィと話が出来て満足しそのまま帰ろうとしていたが、電伝虫でうっかり「孫だから(見逃す)」と報告してしまったせいで怒られ出港直前の麦わらの一味を攻撃。
前言撤回する形になった詫びとして自分一人で戦うと宣言したうえで拳骨隕石などを用いて追い詰めるが、サウンザンドサニー号の風来バーストで逃げられ、船に便乗していた青キジと共にそれを見届け海軍本部へと帰還した。


マリンフォード頂上戦争編

以下ネタバレ

















実はエースはガープの長年の宿敵である海賊王ゴールド・ロジャーから託された子供だった。
エース誕生直後に亡くなった彼の母から身柄を預かり、そのまま知り合いであるダダンに預け、育てさせた。
ルフィとエースに対して抱いていた「二人を強い海兵にしよう」という思惑も、自身の職業であるという以上に「出生を理由に罪人扱いされかねない二人を守るため*9」ということが大きかったのだが、
二人が揃ってその道を外れよりにもよって海賊になってしまい、どう足掻いても二人の命が狙われる点を苦々しく思っていた。

頂上戦争の直前にはインペルダウンに収容されたエースと面会。
海兵としての職務を全うするという決意の示す一方、エースへの家族の情から涙を流す一面を見せた。

白ひげ海賊団との戦争では序盤は後方で静観していたが、エースのもとに行こうとするマルコを拳で退け、出陣した三大将に代わって死刑台前の防衛に当たる。
直後に突撃してきたルフィと一騎討ちになり立ち塞がり互いの立場を宣言し拳を交えようとしたが、ガープ自身はエースとルフィへの情からくる迷いのせいでルフィを殴るのを一瞬ためらったことで逆に殴り飛ばされ敗れてしまった。
そして、エースが赤犬に致命傷を受けた際には自分の感情を抑えられなくなり、赤犬を殺しにかからないように自分を押さえつけてくれるようにセンゴクに頼んでいる。

その後はセンゴクと共に世界政府を裏切った黒ひげらと交戦し足止め。
そして戦争の最終盤に参戦したシャンクスに対しては「ルフィを海賊の道に引きずり込んだ男」として明確に敵意を向けていたが、結局彼の参戦を機に戦争は終結し生存した。

頂上戦争後

戦争後にフーシャ村に寄ったときは、「なぜエースを見殺しにした」とダダンに責められ、敢えて殴られた。
さすがに戦争後は白ひげやエースの死に思うところがあったようで、中将の肩書きだけそのままに前線から下がり、若手の教育のためにのみ海軍に残ることとなった。
このことは総帥コングをはじめ、多くの政府関係者を驚かせた。

◆新世界編

世界会議・ワノ国

世界会議では黒いスーツを着込みリュウグウ王国の送迎を行う。自由に動けないこともあってか、深海は流石に苦手な様子。

ルフィの祖父ということもあり彼に似た性格のガープは、ネプチューンをはじめとする王族から信を置かれていたらしく、ネプチューンやしらほし姫から相談や質問を受け、特にしらほし姫とは笑顔で手を振り別れた。
一方で、出身国の国王ということで偉ぶるステリーに対しては「クソガキ」「そこをどけ」「顔がムカつく」と散々な扱い。
さらに天竜人を「ゴミクズ」と吐き捨て、とどめに「あ! ダメなんじゃった。今のナシ」と大失言をあっさり流してステリーを恐怖させた。
その後は王族を送り届けた他の将校らと会食。ここで桃兎や茶豚が原作で初登場する*10

この時期、かつて率いるロックス海賊団を、ガープと居合わせたロジャーが共闘し、これを打ち破ったことが語られた。
ロックス海賊団は首領ロックス・D・ジーベックを筆頭に、チームワークはなかったが若き日の白ひげ、ビッグマム、カイドウ、シキなど後に世界にその名を轟かせた錚々たる面子が名を連ねていた精強な海賊団で、それを打倒したことが「海軍の英雄」と呼ばれるようになった所以であった。
ロジャーはエースを託した際にガープを「お前は仲間並みに信用できる。」と信頼していたが、長年の顔馴染みだけでなく、成り行きだったとはいえ強敵を打ち破るために背中を預けたことがあったことも関係していると思われる。

未来島エッグヘッド編

ボア・ハンコックの拿捕に向かったコビーが黒ひげ海賊団に拉致され生死不明となり、ヘルメッポやひばりと言った海兵達が心配する中、軍艦に乗って海軍G-14支部のドールに通信を入れ、海賊島ハチノスに向かいコビーの救出を行う事を宣言する。

その後、彼に賛同したSWORDの隊員や協力者と共に、軍艦ごと空をかっ飛び、上空から本島へ突入するという奇策でハチノスを強襲。
挨拶代わりと言わんばかりに「拳骨衝突」を繰り出し、一撃で眼下に蔓延る無数の海賊を町ごと撃滅した。
あんまり規格外なことされるとバージェスの立場が…

そして軍艦をプリンス少将の能力で着陸させ、自らもハチノス本土に着陸。
コビーとひばりがガープ達に合流するものの、突如現れたクザンの能力により、ひばりが氷漬けにさせられてしまう。
その際にガープはクザンに「ひばりを戻せ」「コビーを見逃せ」「海軍に戻って来い」と要求するも、クザンはこれを拒否。
クザンからアイスBALLを食らうが直様覇気で打ち破り、「海底落下」でクザンを容赦無く地面に叩き落とした。

ええかクザン!! 迷う奴ァ!!! 弱い!!!

捕まった民間人や海兵を避難する時間を稼ぐためその後も黒ひげ海賊団の幹部や下っ端相手に大暴れするが、海賊の罠にかかったコビーを庇いシリュウからの攻撃で腹部に重傷を負う。
かつて弟子であり軍艦バッグで共に鍛えたクザンに破門を言い渡しつつ互いに殴り合う中、直後にアパロ・ピサロの「シマシマの実」の能力による巨大な手で軍艦が狙われる。
コビー、ヘルメッポ、グルスとの連携で軍艦を救う事には成功したがガープはコビー達へそのままハチノスから離れろと命じ、「お前達が海軍の未来じゃ!」とクザンに身体が凍らされていく中で高笑いをあげる。
翌日の新聞には「海賊島にて消息不明」の記事が…。


【余談】

ワンピースの読み切り版『ROMANCE DAWN』にもルフィの祖父としてガープに似た人物が登場している(名前は不明)。
この話では、ルフィの麦わら帽子はこの祖父から譲り受けたことになっている。
こちらでは海兵ではなく海賊という設定で、ルフィからは「暴力じじい」呼ばわりされてはいたものの、
ルフィが魔性の木の実(連載版における悪魔の実)を食べてしまい海賊になれないのではないかと泣き腫らした時には励ますなど優しい性格で描かれ、
こっちのルフィも麦わら帽子をバカにされると激怒していたことから、心の底ではガープ(のような人)を尊敬していたようである。

FILM Zやゴッドバレー島の戦いに関する回想で若い頃の姿が描かれているが、目元がルフィによく似ており風貌も「現在より筋骨隆々と成長したルフィ」っぽさがあるのはさすが祖父と孫と言うべきか。
ちなみにSBSでで描かれた「60歳になったルフィ」は現在のガープを少し若くしたような姿になっておりやはりかなり血筋を感じさせる。




ぶわっはっはっはっ!我ながら追記・修正をやりおる!!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

タグ:

ONE PIECE 世界政府 ワンピース 海兵 老雄 老人 非能力者 覇気使い 老兵 海軍 ロジャー世代 Dの一族 中将 自然破壊 中博史 英雄 拳骨 じーちゃん チート 愛ある拳 Dの意志 自由奔放 ゲンコツのガープ ゲンコツ ガープ 適当 実力は本物 うっかり スパルタ教育 煎餅 センゴク 夫婦漫才 怪力 高性能じいちゃん 海軍の英雄 海軍本部 寝坊助 ONE PIECE登場人物項目 祖父 将校 絶対王者に比肩する実力者 巨漢 パワーファイター モンスターなペアレント モンスターペアレント←怪物的な意味で 児童虐待←本人にとってはスパルタ教育 スパルタ教育←自他ともに認めるサバイバル訓練 大胆不敵 サバイバー 「D」の名を継ぐ者 親父 大人げない大人の代表選手 ルフィのトラウマ ルフィのトラウマ←本人は否定 トラウマメーカー トラウマメーカー←本人は否定 ヴィンセント・リーガン リアリスト 毒親? 毒家族? 実は苦労人 モンキー・D・ガープ 武装色の覇気 見聞色の覇気 東の海 煎餅 天然ボケ 天竜人嫌いな海兵 海軍の英雄 78歳 大将になれないじゃなくてなりたくない中将 妻は不明 息子と孫は大犯罪者 懸賞金30億越え 海軍本部中将 インフレについていったキャラ 初登場がデービーバックファイト編~エ二エス・ロビー編終了まで 全世界人気投票44位 自由人 麦わら保護者会 主人公の祖父
+ タグ編集
  • タグ:
  • ONE PIECE
  • 世界政府
  • ワンピース
  • 海兵
  • 老雄
  • 老人
  • 非能力者
  • 覇気使い
  • 老兵
  • 海軍
  • ロジャー世代
  • Dの一族
  • 中将
  • 自然破壊
  • 中博史
  • 英雄
  • 拳骨
  • じーちゃん
  • チート
  • 愛ある拳
  • Dの意志
  • 自由奔放
  • ゲンコツのガープ
  • ゲンコツ
  • ガープ
  • 適当
  • 実力は本物
  • うっかり
  • スパルタ教育
  • 煎餅
  • センゴク
  • 夫婦漫才
  • 怪力
  • 高性能じいちゃん
  • 海軍の英雄
  • 海軍本部
  • 寝坊助
  • ONE PIECE登場人物項目
  • 祖父
  • 将校
  • 絶対王者に比肩する実力者
  • 巨漢
  • パワーファイター
  • モンスターなペアレント
  • モンスターペアレント←怪物的な意味で
  • 児童虐待←本人にとってはスパルタ教育
  • スパルタ教育←自他ともに認めるサバイバル訓練
  • 大胆不敵
  • サバイバー
  • 「D」の名を継ぐ者
  • 親父
  • 大人げない大人の代表選手
  • ルフィのトラウマ
  • ルフィのトラウマ←本人は否定
  • トラウマメーカー
  • トラウマメーカー←本人は否定
  • ヴィンセント・リーガン
  • リアリスト
  • 毒親?
  • 毒家族?
  • 実は苦労人
  • モンキー・D・ガープ
  • 武装色の覇気
  • 見聞色の覇気
  • 東の海
  • 煎餅
  • 天然ボケ
  • 天竜人嫌いな海兵
  • 海軍の英雄
  • 78歳
  • 大将になれないじゃなくてなりたくない中将
  • 妻は不明
  • 息子と孫は大犯罪者
  • 懸賞金30億越え
  • 海軍本部中将
  • インフレについていったキャラ
  • 初登場がデービーバックファイト編~エ二エス・ロビー編終了まで
  • 全世界人気投票44位
  • 自由人
  • 麦わら保護者会
  • 主人公の祖父

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月26日 05:46

*1 =ガープ自身の船は壊れていて使えない状態だった

*2 これは、特殊な出自を持つルフィ達が犯罪者(海賊)になれば世界政府や海軍に付け狙われるのが目に見えていたため。

*3 「……」と間をおいた後の発言だったことを思うに、行間に込められた感情や思いは相応なものだろうと推察される。

*4 例として、世界貴族の要請があれば大将はそれに応じなければならない。

*5 「『海軍の英雄』と呼ばれていなかったら一族全員の責任を追わせる」と言われるくらい

*6 「命は平等」であることを理由に当然叱られた。

*7 廃船となった「軍艦の装甲」をサンドバッグに見立てて殴り続ける訓練で、能力や覇気の使用は禁止のルール。

*8 でなければロジャーと共闘も敵対もできないしお互い意識をしあわない。つるもガープに「お前船壊すからやだ(意訳)」と言うのも妙に納得できる。

*9 あわよくば自分と同じようになんらかの大きな功績を挙げることで政府が排除出来ない存在になって欲しかったのかもしれない。

*10 元々2人はSBSで登場したキャラであり、劇場版などには登場していた