登録日: 2011/03/22(火) 19:12:11
更新日:2024/04/22 Mon 00:02:21
所要時間:約 4 分で読めます
┏富士見ドラゴンブック ┓
┃著:海羽超史郎 ┃
┃口絵:huke ┃
┗挿絵:bob ┛
概要
 ̄ ̄ ̄
Steins;Gateの小説版。
原作と同じく、主人公である岡部の視点で物語が進行する。
筆を取ったのは、電撃文庫からデビューするも二作目『ラストビジョン』を書いたっきり10年も作品を生み出していなかったあの海羽超史郎である。
1巻は原作でも発生するとある大きな事件まで、2巻はそれ以降が描かれる。
単純なノベライズではなく、1巻裏表紙にあるように原作とは展開が異なり、原作経験者でも楽しめる。
一部削除されたエピソードはあるものの、ストーリーの大筋や最終的な結末は原作と変わらないため、全くの別物になっているということもない。
岡部の心理等のより丁寧な描写や、SF的要素の説明の改変などもポイント。
原作での序盤の岡部の言動を受け付けなかった人でも、幾分読みやすくなっている。
文章にやや遊び要素があるため、人によっては辛い部分があるかもしれない。
そしてやたらと分厚い。
1巻約560ページ、2巻約890ページと、合計で約1450ページに及ぶ。
一説によると、これでも2~300ページ削ったらしい。
以下特記事項のみ。
岡部倫太郎
厨二病。ご了承ください。
内心を見ると思考自体はわりと普通でビビり。
椎名まゆり
まゆりさん。
ぶにゅぶにゅバナナを持った挿絵あり。
橋田至
HENTAIにして岡部のかけがえのない右腕。
漆原るか
2巻では「うるばら」とルビが振られる。
出番が少ない。挿絵がない。
フェイリス・ニャンニャン
るか同様出番少なめ。
原作との主な相違点
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※以下原作/小説ネタバレ含む※
※反転等無いので注意※
【1巻】
◆Dメールによる過去改変
性別が変わらない(2巻で「Dメールによって『るかの性別がランダムな世界線群』に突入した」と判明)。
Dメールによる改変直後に、Dメール送信の事実を覚えている。
秋葉原には基本的に変化なし。唯一ラジ館が消滅するという違いがある。
◆世界線変動率の表記
世界線変動率の数値のうち、一部の数値(桁)で複数の数字が同時に表示されるものがある。
※X.XXXXXX%という表記方法自体が変わるわけではない。
【2巻】
※原作/小説の重大なネタバレ含む※
◆バレル・タイター
鈴羽が失敗した世界線の未来からタイムリープしてきた。
現在の秋葉原のとある場所に、レジスタンス組織「ワルキューレ」の母体を構えている。
タイムリープ途中で世界線が移動したらしく、「戻ってきた」現在では鈴羽は失敗していなかった。
何故か移動前後の2つの世界線での記憶を保持している。
原作とは異なる事態は彼が引き起こしたらしい。
◆まゆり
ミスター・ブラウンの死後、突如としてその場に入ってきた。
直後に起きることを知っているかのように行動する。
曰く「オカリンと紅莉栖ちゃんをくっつけるためにタイムリープしている」。
「タイムマシンで遙か昔の地球に置き去りにされた」こともあるという。
◆タイムマシンの性能
β世界線においても、未来への跳躍が自由自在ではない。
◆新たな技術=世界線圧縮
数多の世界線の岡部を糧として完成したDメール/タイムリープシステム。
このために未来の岡部は世界線間通信をも可能にした。
俺は、アニヲタ民(偽)
後は任せたぞ、未来の俺―いや
どこかの世界線のアニヲタ民(真)よ
- わりと本編よりタイムリープがリスキーな描写が多いよね -- 名無しさん (2016-08-04 10:07:41)
- 文章がくどいせいか、色々書かれてるけど本編をやるほうが面白いしオススメ -- 名無しさん (2018-05-01 18:51:12)
- SF作品としてのギミックの完成度はこっちのほうが磨かれていたなぁ 原作・アニメを知っている人でも読むべき傑作ノベライズでした 海羽先生は早く反物質委員会書いてください -- 名無しさん (2020-03-22 01:50:00)
最終更新:2024年04月22日 00:02