森崎有三(キャプテン翼)

登録日:2009/11/02(月) 19:53:45
更新日:2024/04/16 Tue 07:00:49
所要時間:約 19 分で読めます



森崎有三はキャプテン翼の登場人物であり、キャプ翼が誇る一般人である。
所属チームは修哲小学校*1→南葛SC→南葛中学校→南葛高校→清水エスパルス。

文字通りの必殺シュートや超人的な身体能力の持ち主が揃うキャプ翼における凡人代表の一人であり、公式・非公式問わず酷い扱いをされることに定評がある。

担当声優は以下の通り。


原作での森崎

  • 正キーパー若林くんのケガによる代役 → チームメイト全員に不安がられる
  • ボールが無数に見える必殺技・ツインシュートを止めて見せた! → 「体のどこかに当たってくれ!」 運任せだった。*2
  • 一応日本代表に選ばれる → 出場機会なし。とどめに「森崎じゃ荷が重すぎますね」と言われる始末。*3
  • 森崎<ケガ中の若林。それがレヴィンとクライフォートに両手を負傷させられ、パンチングしか出来ない状態とかでも。
  • 若林がケガしてどうしようと思ったところに若島津が復帰 → 石崎に「若林の代わりのキーパーが森崎だったら何点取られるかホント不安だったもんな」とまで言われる。*4
  • 翼くんと早苗ちゃんの結婚式で集合写真を撮影 → 森崎だけいない。*5
  • 吉良監督、まさかのFW若島津、GK森崎といった戦術! → マンガ内の観客以上に読者が心配
    → 本当に森崎を出すしか無くなって絶望する吉良監督 お前が選んだGKだろうが……。

ただし、意外と色々安定していて、実はそれほど悪いキーパーではない。
キャプテン翼は現実のサッカーと比べてディフェンスよりも圧倒的にオフェンスの圧力が凄まじいため、守り切れず大量失点は森崎くんに限らずよくあることである。*6
また、大量失点の要因として味方のザルディフェンスも目立つ。中学生編で敵として戦った時は凄まじい強敵だったはずの次藤・早田はほとんど何もしてくれず、
特に次藤はスカイラブハリケーンの発射台という別の道で活躍はしたがDFとしてはほとんど何もしていない。
若林などの極一部の名キーパーが異常なだけである。*7

そしてライバルは色々な都合でひたすら負傷しにいく若林、GKを何か勘違いしていて無理にでもオーバーラップしたがる若島津(後にFWもやっている)の2人。
超人の若林とは実力こそ比べものにならないが、森崎くんは体調管理はばっちしで怪我することもほぼない*8
当然若島津のような無謀なオーバーラップもまずしない。

実績に関しても十分であり、なんだかんだ日本や世界の強豪達と戦っている。
内容そのものもよく点を入れられる一方で、ノーマークでも止めたり、必殺シュートも止めてみせる場面もある。
若林が出場する決勝戦などを除けば相手GKは森崎くん以上に点を取られることがデフォだったことを考えると、むしろ平均~優秀とすら言える。
精神面に関しても小学生の時の逸話でよくヘタレ扱いされているが、あの 日向君のマッハシュート(仮)を顔面に直撃 という恐ろしいダメージだったので
恐怖を覚えるのも無理はない…というか恐くない方がおかしいレベル。よく死ななかったな。
それなのに翼の体を張ったフォローがあったとは言え、すぐに恐怖を乗り越えているのでむしろメンタルは強い部類。ヘタレなのはあくまでも腕前である。
更に若林に劣っていることを自覚しているため、日本代表に選ばれても慢心する様子も見せず、チームの為ならば若林に自ら交代を要求することも辞さない。
この徹底的な姿勢から実力もプライドも高い若林からもSGGK(スーパー頑張りゴールキーパー)と称されている。バカにしてない?

よく森崎くんが日本代表…?とか言われるが、何度も言うが守備が基本ザルなキャプ翼世界において「2,3番手」としては招集されるに足るものは持っている。
アジア予選あたりまでなら(無失点ではないが)なんとかこなせる程度の力量は備えてきた。
そしてオリンピックでは大量失点の後ついに覚醒。
これまで打ち立ててきたザルキーパー伝説(と、「森崎は絶対に怪我しない伝説」)を過去のものとした。

酷く言われ続けた期間が長い選手なので記事内容が酷評と擁護意見の羅列で複雑になってしまうが、
そんな森崎の死闘(一方的に攻撃を受ける側)の軌跡を以下に並べる。

小学生編

南葛SCの控えゴールキーパー。
全日本少年サッカー大会の静岡県予選中、左足の怪我で戦線離脱した正GK若林に代わり登場する。
それまでは影も形もなく、本当に県予選準決勝の島田小戦が始まると同時に初登場している。
県予選決勝では再度若林が出場するも、怪我が更に悪化。以後、決勝トーナメント準決勝の武蔵FCまでの8試合フル出場し続けた。

島田小戦で守備位置の指示を忘れるのを若林に叱責され直後に失点したり、予選リーグの明和FC戦で日向のシュートを顔面に受けたことでボールに恐怖心が生まれ案山子になったりと、
読者的には若林に比べると頼りない選手という印象は否めない。(比較対象が悪すぎるが)
しかし島田小戦終盤ではフリーで放たれたシュートをキャッチするスーパーセーブが逆転ゴールへの起点となったり、
翼の行為でボールへの恐怖心を克服し、それ以降は日向のシュートに最後まで立ち向かっている。
後に代表GKまで成長するきっかけとなったといえるだろう。だからほら、「キーパー森崎くんだからとれなーい!」*9とか言わないであげて。

大会決勝、二度目になる明和FC戦では若林が復帰。再延長戦後半に再発したケガが限界に達し森崎が出場準備をしている。結局プレー中断前に優勝決定したため出番なし。

なお、彼の出身小学校は 修哲小 という設定に現在はなっている。つまり若林と来生・井沢・滝・高杉ら修哲カルテットと同じ。後年の1話より前を描いた読切で「だから、一生はおまえは俺のことさん付けかもしれないぜ」とイキり散らかす若林に「俺は若林さんを手本に日本で二番目に上手いGKを目指します!」と屈託のない笑顔で返すなどこの頃から尊敬の念を送っていた。
が修哲トリオでハブられたことを気にしているのは高杉だけだったり、原作無印では特に修哲小出身を言及されるシーンはない。
それどころか、南葛小vs修哲小では最初若林でも森崎でもない選手が修哲小GKとして立っている。
森崎の出身校が「南葛・修哲以外の小学校」と記述された公式資料もあり、後付けだと思われる。

中学生編

南葛中の正ゴールキーパー。
若林がドイツに旅立ったため、今度は大会の最初から最後まで翼たちの後ろでゴールを守る。
相変わらず相手チームエースの強さを見せつけるために失点する扱いは変わらないが、試合終盤で一矢報いるシーンも増えた。
チームメイトの援護込みでは、早田のカミソリシュート、立花兄弟のツインシュート、 日向のタイガーショット を止め、
単独では反町のシュートを止め、佐野のオーバーヘッドを阻止している。最早ただの引き立て役ではない。

大会優勝後、大会優秀選手に選ばれる。他GKは東邦の若島津、ふらのの加藤。
その加藤も日本代表には選ばれなかったため、 国内では若島津に次ぐNo.2ゴールキーパー という評価になっている。
南葛SCで全国優勝、南葛中でV3達成と実績面では若島津をも上回る。ただし、南葛中一年時と二年時で出場していたかは不明。
そのため、これまでの活躍を加味して後に日本代表に選ばれたのは別に不思議でもなんでもない。

Jrユース編

ハンブルグとの親善試合で若島津の負傷により途中出場。しかしシュナイダーにはまるで歯が立たず。
ブレーメン戦でもシェスター、マーガスにボコボコにされ、若島津と共に世界のレベルを思い知ることになる。
フランス国際Jr.ユース大会自体は出番なし。準決勝まで若島津、決勝は若林が出場して優勝した。
試合での活躍こそなかったが、決勝では日向たちとともに今まで憎まれ役に徹したため出場を迷う若林の説得をしている。
自身が試合に出るよりも日本の勝利を優先した行動であり、人格面で株を上げたと言える。まあ出たところで防げないだろうしなあ。

ワールドユース編

若林はドイツプロリーグの試合で両腕を負傷、若島津は若林との正ゴールキーパー争いすらさせてもらえないことに腹を立ててチームを離脱、というわけでとりあえず正ゴールキーパーとなる。
加茂監督の無茶な特訓でボロボロ&主力追放状態で挑んだアジア予選1次リーグ。
チャイニーズタイペイ戦で1失点、グァム戦で無失点と格下相手とはいえ安定した守備を見せる。
しかし強豪タイ相手では前半だけで4失点してしまう。(タイは立花兄弟級の初見殺し技のオンパレードなので仕方ない面もある)
これ以上失点が許されない日本は前半終了直前に負傷した若林を投入。
ワールドユース編の出番はここまで。

ライジングサン

オリンピックのドイツ戦で若林・若島津が同時に負傷したため、森崎を出さざるを得なくなったら
チームに森崎を招集した当の吉良監督が絶望し、「若島津をFWとして先発出場させたのはワシの采配ミスだった」と自らの策を後悔いくらなんでも酷過ぎる言い草
交代前までは若林が防ぎ続けた2点リードをあっという間に失い、ドイツに3点取られて逆転されてしまった。
一応ゲーテのドリブル突破は防ぐ事はできたが、シュナイダーが相手では手も足も出なかった。

が、しかし、その後残り時間わずかで得点を狙ってきたシュナイダーのロングシュートをぎりぎりパンチングで防ぐ事に成功。
世にも珍しい「ファイヤーショットでは無い、シュナイダーのループシュート*10」ではあったが
とにかくあのシュナイダーのシュートを森崎が防いで見せた。
ここで失点したら完全に日本の息の根が止まる絶望的な点差になっていたため、森崎が日本の絶対的窮地を独力で守った事は間違いない。
ここまで追い込まれた原因は森崎にもあるとは言え勝利に貢献した選手の一人として名を挙げてもいいだろう。

さらにその後は「シュナイダーにやられ過ぎたせいで、他の選手のシュートは遅く見えるようになった」と好セーブを見せたり、
シェスターやミューラーなど強豪キャラのシュートをパンチングで防いだり、センターサークルからとはいえファイヤーショットを弾いて見せたり、
出場直後と比べると格段に良くなった所を見せる。
ドイツ側も「ファイヤーショットの軌道をカルツが変化させる」「タイガーボランの雷獣シュートをシュナイダーがファイヤーショットで蹴り返して威力倍増」と言った策を講じるようになり、
もはや森崎は「シュートを撃てば必ず決まるザルキーパー」では無い。
「ファイヤーショットを防げる可能性が高い」と示唆された時点で、もうブラジルのサリナスを超える守備力を備えている事になる。
結局試合は日本の大量得点もあって7-5で勝利。森崎は与えられた役割を果たし、立派に勝利に貢献した。
後は準決勝で若島津が大量失点し、決勝は若林がほぼ完封して日本が優勝する事は確定事項であるため、森崎は寝ていても金メダリストの地位が確約されている。


ゲームでの森崎

テクモ版での森崎

「そうなんども ぬかれてたまるか~!」

もりさきくん するどいパンチング! だが、とどかない!

ひゅうがくんのタイガーショットに なんかつゴールはつきやぶられたァ~!


これはTECMO版キャプテン翼シリーズでよくある光景。
いくらコッチが翼くんのドライブシュートなどでゴールを決めても、
てきの9ばん」とかいう本当の意味で名前もないようなヤツのノーマルシュートで点を取られてたらどうしようもない。


  • 新田「ウチのチームでまともなのって俺と早田さん森崎さんくらいですよ」 → プレーヤー「(゚Д゚)ハァ?」
  • 海外組が戻って来るまでの正キーパー → 本選よりも予選の方が難易度が高い
  • ペナルティエリア内でファウルをとられ、相手のPK → ディフェンダーGJ(相手が必殺シュートを打ってきたらほぼ間違いなく決まる。シュートの方向が真ん中、右、左の3つしかないPKは相手がどんな強豪ストライカーでも1/3の確率で止められる。ただしあまりにも能力差があると飛ぶ方向が合っていても取れないことがある。この時ばかりはまさに「キーパー森崎君だから取れな~い!」であるが、実は若林でもこれをやらかす事がある……。敵のシュート力が超人的すぎる。)
  • 相手の必殺シュート炸裂! → プレーヤーは森崎以上にポストに期待*11


  • テクモ版IVでの能力値
名前 キャッチ パンチ 必殺技 解説
日本のゴールキーパー達
わかばやし 29 31 PA外からのシュートに強力な補正を持つ最強GK。
浮き球バグのおかげでPA内では厳しいが、
そもそも浮き球に対抗できるGKは世界に一人もいない。
わかしまづ 25 27 三角飛び
32
牙龍三角飛び
37
強力な必殺技を持つ空手GK。
ガッツが尽きるまでは若林をも超える実力。
もりさき 17 22 当項目GK。低能力で出番が多いだけにいやがおうにも目立つ。
しかしⅣにおいては序盤のGKはレナートなのでむしろそっちの方が印象が強かったりする。
また、実はシステムの関係上ストーリーモードは若島津より森崎を使う方が後々楽だったりも。
なかにし 22 23 一応森崎以上の実力だが、正直大差ない。
くわた 27 30 南葛ウイングスに所属する謎の強豪GK。世界の一流選手と渡り合える実力を持つ。
何でお前代表入りしてないの?
世界の(ザル)ゴールキーパー達
アモロ 17 24 フランスの森崎。これでも代表GK。他に誰かいなかったのか……。
アモロ 26 28 クラブワールドカップのボルドーのGK時の能力。
何故その能力をフランス時に使用しないのだ…
あまりにも強すぎるので同名の別人説も!?
レナート 18 21 ブラジルの森崎。ゲーム序盤で翼が所属するサンパウロのGK。ポストの方がまだマシだぜ!
メオン 21 25 クラブチームスポルチ、そしてラテンアメリカカップの正GK
代表選抜戦にタファエルがいるのになぜこいつが?とか
翼と同世代なのに何でイタリアでプロやってたストラットと因縁あるの?とかツッコミどころが多い。
世界の(優秀な)ゴールキーパー達
ティト 27 30 フランスのクラブチーム・マルセイユのGKで岬のチームメイト。他に誰か…いた
…まあ、多分他国籍のGKなのだろう。
ミューラー 29 31 若林と互角の力を持つ「鋼鉄の巨人」。PA外補正が無いので若林の方が強い。
ヘルナンデス 25 28 黄金の右腕
32
ガッツが続く限りはミューラーにも負けていない。
ゲルティス 24 28 ダークイリュージョン
35
ブラジルのキーパーマシン。幻影ミラクル型その1。
ダークイリュージョンはガッツ消費も大きく、長期戦には向かない。
ラムカーネ 31 31 シャドーシールド
46
ベルギーのGK。今作ではクラブチームのモスクワ所属。幻影ミラクル型その2。
試合前半は無敵だが、後半になると1レベルの能力になってしまう。
シューマッハ 25 30 ミラクルウォール
32
ブラジルを完封したデンマークの強豪GK。幻影ミラクル型その3。
だが彼ですら日向のドラゴンタイガーの前では無力だった……。
バモラ 21 25 ビッグハンドキャッチ
31
サンパウロの正GK。サンパウロルートにおける心強い味方。
ビッグハンドキャッチは頼りになる。
実はさりげに飛び出し&浮き球関連以外はメオンと同能力である。
タファエル 26 30 ブラガンチーノのGK。必殺技こそ無いがブラジルリーグNo.1キーパーに相応しい能力を持つ。
記載されていないが飛び出し関連も強く、今作におけるブラジルチームのキーパー層の厚さがうかがえる。
…で、ラテンアメリカカップの選抜試合に出ていたのに何で代表入りしていないの?
ランペドーサ 27 30 フルミネンセのGK。何の説明も無いがキャッチやパンチだけならタファエルに匹敵する高能力。
ホント今作のブラジルリーグのキーパーは凄いなぁ。だから何で代表に(ry)
ロジー 28 31 ラスボスチーム、オランダのGK。つまり世界最高クラスの選手がこれくらいの設定である。
くわたの能力がいかに異常か分かってもらえるだろう……。
オイガ 28 31 当時世界最強のクラブチーム、ACミランのGK。ロジーと同性能。

…あくまで若林、若島津の控えや穴埋め的位置であるのは変わりないが、レベルを上げれば必殺シュートを防げたりする事もある(初代、III、V)。
能力のせいで活躍こそないものの 敵の必殺シュートで尽く吹き飛ばされるので 試合での運動量と負傷は相当なものだと思われる。
なんだかんだで激闘をくぐり抜けたのは間違いないようでVでは中西を上回る能力を持ち*12、アジアカップでは比較的堅牢なキーパーとして機能する*13

サカつく2002 Jリーグ プロサッカークラブをつくろう! での森崎

キャプテン翼のキャラがゲスト出演するゲーム。
大抵のキャラが早熟キャラ(少年時代に成長ピークを迎える)と設定されている中で、森崎は超晩成型(成長のピークが30代後半)となっていた。
森崎の活躍は劇中の小学生~中学生の時期では無く、いまだ描かれていないプロ入り後のベテランとなった時代なのだ。
その頃には翼や若林は全盛期を過ぎてしまい、少年時代のような活躍はできなくなっている。

RISE OF NEW CHAMPIONSでの森崎

PlayStation 4、NintendoSwitchで出たゲーム作品「RISE OF NEW CHAMPIONS」にも勿論登場する。本作での強さはというと、日本代表としてある程度の実力は持っており、テクモ版に比べればかなりマトモな性能をしている。
特徴として、「素晴らしきがんばり」「スロースターター」という専用のスキルを持つ。
「素晴らしきがんばり」はスピリット残量が一定未満の時、25%の確率で必ずシュートをキャッチするというもの。発動していない時に即死するシュートを食らうと役に立たないが、条件を満たすと どんな必殺シュートでも1/4で止める という地味にとんでもないスキル。
「スロースターター」は出場20分は全能力値が下がり、それ以降は全能力値が上がるというもの。序盤は頼りないが、それさえ凌げば「素晴らしきがんばり」と合わさりかなり強固な森崎になる。
ザルとしてネタにされるイメージと日本代表として優秀なイメージの両面を再現でき、かつ「序盤はいいようにやられるが、終盤で一矢報いることがある」という原作内の立ち回りも表現されている、かなり秀逸なスキルである。
よって本作の森崎は翼編(及び南葛中学編)では頼れる守護神、ニューヒーローリーグ編では強敵として今までのゲームでの鬱憤を晴らすかのような活躍を見せる。敵に回すと若島津より面倒という声すらある。
ワールドチャレンジ編では流石に若林を使う方がいいが、本作で森崎を使うのは縛りプレイとしてはむしろ簡単すぎるくらいである。ドイツ戦では専用のイベントもいくつかあるので*14、多少難易度が上がるくらいはOKなら使ってみればいいかもしれない。

立派な強力スキル持ちな上、仕様的に恵まれている長所として、「スーパーセーブ」を使用可能なキーパーでぶっちぎりの低コストというものがある。
Vゾーンゲージを消費し必ずシュートをキャッチできるスーパーセーブだが、メインキャラにしか搭載されていないので、他の日本代表二人やミューラー・ヘルナンデス、ラスボスGKのオリジナルキャラといった 本当に超一流キーパーとDLC追加キャラしか持っていない
それら強GKはランクマッチの際にコスト制限に引っかかりやすいため、フィールドプレイヤーにコストを回しやすく、ゲージを払えば最低限全シュートを防げる森崎は冗談抜きで選択肢には入る。
アップデートによりキーパー全員のコストが上がる調整が入り、強キーパーほどそれが顕著なため、森崎はさらに追い風を受けまさかのガチ対戦で選ぶ価値のあるキーパー扱い、高コストだがぶっちぎりの高性能な若林、守備時に味方全員移動速度アップのスキルを持つ若島津らと明確に差別化されている。

必殺技

  • 「体のどこかにあたってくれ!」
中学生編にて披露した彼のセービング技。…技?
花輪中との試合終盤、立花兄弟が隠し玉として放ったツインシュートに対して咄嗟に編み出した攻略法。
それは 両腕を広げ体を大の字にすることで、ボールが当たる面積を最大にして迎え撃つ。 というものだった。
ボールは森崎の肩に当たってなおゴールに向かっていったが、ブレと勢いを削いだおかげで石崎のカバーが間に合い、南葛は窮地を脱した。

「運任せかよ」「最終的に防いだの石崎じゃん」と言う意見もあるが、ツインシュートは激しいブレと共にゴールに向かうかなり初見殺しの技である。
かつ、小学生編で翼と岬が初めて撃った時(この時はまだ偶然の産物だった)は、それまで圧倒的な強さを誇った若島津が全く反応できず初得点を奪ったほどの強力な技であった。
防いだのは彼単独ではない、小6の翼&岬と中3の立花兄弟のキックどちらが強いかは微妙なところ、などはあるが紛れもなく彼の快挙であり名シーンなのでそこは素直に評価してあげよう。

ライジングサン編でもドイツ戦で久しぶりに披露。シュナイダーの反動蹴速迅ファイヤーに対して「体のどこかに当たってくれ~~~~~~!!」と体を投げ出すも、右肩に直撃して負傷したうえに防ぎきれないといういいとこなしの結果になってしまった。
元は軌道変化への対策として使ったわけで、パワー全振りのシュートに対して使ったのが間違いなのではないか。

他にはワールドユース編においてサリナスも日本戦で似たような技を披露。
翼、岬、日向の合体技「閃光雷獣シュート」に対して「この身を投げうってでも止めてみせる!!」と懸命に飛び出すも、弾道が変化した事でサリナスから逸れてゴールを決められてしまった。



どういうわけか近年のゲーム作品では、度々彼の必殺技として登場し定着している。
森崎は立場上プレイアブルキャラになりやすいため、若島津のようにゲーム的に映える必殺技が必要になったためであろう。
PS2版では成功すると胸に当たりボールをちゃんと跳ね返せるが森崎は後ろに吹っ飛んで倒れる。森崎が起き上がるまで無防備になるためボールを拾われると危険。
失敗すると 体のどこにも当たらずに大の字で待機する森崎の横をボールが飛んでいく。 かっこ悪い絵面と「あぁ…」という落胆のボイスがシュール。
RONCではキーパーの必殺技の共通効果として、発動すると必ずゴールを防げる。原作通り肩を掠めるが、こちらでは軌道が変化したおかげでクロスバーに当たり、跳ね返ったボールに全力で飛びついてガッチリとキャッチ。
彼のがんばりが伝わる必死な表情とボイスによるかなりカッコいい演出は、一見の価値あり。

森崎的なGK仲間


◆川上(原作)
志水FCのGK。小学生時代には若林と並び称される程の評価を受けた選手だったが、南葛に敗戦しそれ以降出番無し。
後にライジングサン編で久しぶりに出番があったが、サッカーを続けているのかどうかまでは不明。

◆中西(原作)
難波のGK。優秀なGKという触れ込みだったが、小学生時代は南葛に大量失点を許した。
中学生時代は2年連続全国大会出場を果たすが、3年目に出場を逃してジュニアユース代表候補にも選ばれず、以後空気になる。
高校生時代にも活躍していたと思われるが、ワールドユース編では彼に代わって新キャラの佐々木が代表に選ばれるし、オリンピックでは代表選抜合宿に参加していたのに落選した。

◆加藤(原作)
ふらののGK。中学生時代にそれなりの活躍を見せ、ジュニアユース代表候補にも選ばれるが落選。それ以降出番無し。

◆佐々木(原作)
ワールドユース編に登場したGK。
入団テストに合格して日本代表入りしたものの、RJ7との変則テストマッチで大量失点を喫し、それ以降出番無し。

若林「若島津、森崎、ハンス先生の指導なら間違いは無いぞ!!」

…佐々木はどうした。

◆ミシェル山田(原作)
ワールドユース編から登場のGK。
RJ7の一員で、「スパイダーキーパー」の異名を持つ。
「シュートコースに蜘蛛の巣を張り、どんなシュートもキャッチしてしまう男」と言われている。
その異名の通り全日本との変則テストマッチでは、新田の隼シュートは難無く防いでみせたが、日向の雷獣シュートには手も足も出ず。
「こんなシュート取れないよぉ」と弱気になってしまい、前半だけで10失点を喫するというメンタルの弱さが露呈してしまう*15
見かねた賀茂が試合を止めたのだが、あのまま試合が続行されていたら一体何点取られていたのだろうか…。

RJ7に選ばれるぐらいなので能力も確かなはずだが、その後は度々全日本の代表候補に選ばれるもののいずれも落選。
つまりこの時点で森崎以下が確定。

◆アモロ(原作)
フランス代表GK。
原作ではノーゴールのもの、PK戦を含めてキャプ翼史上最多の1試合13回ネットを揺らされています。
ちなみにゲーム版では5作ずっと代表の正キーパー*16
記者「これなら大会の優勝も期待出来るんじゃないですか?」
フランス代表監督「いやぁ、(FWが)1コマ足りなくてねぇ……」
おい、監督やめろ*17

◆中原中学校のGK(原作)
ワールドユース編での回想シーンに登場のモブGK。
…なのだが、南葛との練習試合で前代未聞の1試合11失点を喫してしまう。
この記録は2019年現在、キャプテン翼史上未だに破られていない「同一GKの1試合における最大失点記録」である。
しかし彼を含めた選手全員が悔しがる様子を見せないどころか、南葛と試合が出来た事だけで満足してしまっていた事から、
当時チームメイトだった葵は南葛(翼)を強く尊敬しつつも
「前半だけで5点も取られてアンタらは悔しく無いのか!?」と激怒する事になってしまった。*18

◆レナート(テクモ版)
サンパウロFCでの翼のチームメイト。
設定上はブラジル代表の最終候補に毎回残る程の優秀なGKらしいのだが…。
点を決められるとストラットに
ポストの方がまだマシだぜ!
と罵声を浴びせられる。
あながち間違ってはいない。*19

ただしIIIでは能力値がかなり高めに設定されており、必殺シュートもそこそこ止めてくれる。
たった3試合しか使用機会が無いのが残念。

メオン(テクモ版)
ブラジルのグレミオ所属のGK。ブラジルでの翼のライバル(笑)
ドライブシュートを簡単に止めるなど一瞬驚異を感じたプレーヤーはいるかもしれないが、実はダイレクトシュートが苦手というヘタレ。
加えてゲーム内で記者に「ブラジルはキーパーが弱点」とか言われてるしwww
…それでも運がいいと日向のライトニングタイガーを防げたりするので、ただのヘタレではないが。

◆ジュスト(テクモ版)
モブでありながらオルミーガさん並に経験者の記憶に残っている、フランスのシャンゼリゼに所属するGK。(代表じゃないヨ)
IIIでの岬のチームメイト。若島津の色違い。
1試合しかその姿を拝むことは出来ないが、森崎>>>ジュストという現実に衝撃を受けた人は多いだろう。
アモロ以下のGKがみんなコレなら仕方ないか……。

◆シューマッハ(テクモ版)
一応この項目の中では一番能力の高いデンマーク代表GK。
ミラクルウォールという必殺セービングを持つ。Vでは松山のチームメイト。
タレント揃いのブラジル代表に1点も与えなかったという前評判からどんなヤツが……!?
と思ったらフツーだった
日向「えじきになれ、シューマッハ!」
されました。

◆ブルノ(テクモ版)
イタリア・レッチェに所属する正GKで、Vでの翼のチームメイト。
おそらくゲーム内最弱キーパー
実は控えGKのオテッロの方が優秀だったりする。なんでこいつが正GKなの?
レッチェはセリエAに昇格したばかりの弱小チーム、かつカルチョフェスタは世界の強豪が揃った激戦なのでほぼいないも同然。

ただし彼が稼いだ経験値がアジアカップにて森崎に引き継がれるという仕様になっているので、
嫌でも彼を最後まで使い続けなければならない。
オテッロの方が優秀だからと言って彼をずっと使わないでいると、
森崎が全然成長しないままアジアカップを戦わなければならなくなってしまう。
そして森崎からは若林・若島津に経験値が引き継がれるので、最終的にはブルノを育てないと若林と若島津が弱くなるという最悪の事態に繋がってしまう。まぁ本作の若林はレベル差があってもPA外のシュートにはほぼ無敵なので攻略上の影響はさほどないが

ホント、翼くんはGKのいいチームに行こうよ……(涙)




そんなこんなでザコキャラ街道まっしぐらであった森崎くんではあるが、何かとファンからの人気は高く公式の人気投票では8位だったりもする。

そもそも、相手の必殺シュートを止めまくる作中屈指のチートキーパーの若林をホイホイ試合に出す訳にもいかないので凄まじい頻度で負傷し、
そして森崎を出さないと、相手の必殺シュートの威力の凄さも解らないのだ。

彼がいないとキャプテン翼は成り立たないと言っても過言ではない。

また、シリーズが進むにつれてかつてのキャラがヘタレ化していく中で、人格の良さや打たれ強さがクローズアップされるようになったり、
特に反感を買うような描写もされず若島津のコンバートによってキーパーとしての活躍も見られるようになるなど扱いは意外と良かったりする。
ジュニアユース以降はベンチを温め続ける修哲カルテット(井沢除く)や、いつまで経っても自殺点要員扱いの石崎よりは遥かにマシと言えるだろう。

長きに渡ってザコGKとしてボロクソに叩かれ続け、数十年の時を経てとうとう一人前の戦力に成長した。
今のサッカー少年に本当の意味で夢を与えてくれるのは何を隠そう森崎くんかもしれない。

ちなみに声優のイトケンこと伊藤健太郎*20はゴールキーパーの中では一番好きなキーパーらしく、
他のキャラたちがマネできない技を使う中、森崎は努力の人と評して少年時代の兄貴だったらしい。



そうなんども追記・修正されてたまるか~!

森崎くん反応できない!
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最終更新:2024年04月16日 07:00

*1 これに関しては不自然な点が多く(後述)、後付け設定だと思われる。

*2 他に有効な手立てもなく、それで止めたのだから正解ではあるが。凡人が必殺技を実力だけで止められるようなら、それはもう凡人とは言えない。

*3 実際に練習試合でシュナイダーのシュートを全く止められず、荷が重いのは確かだった。

*4 この発言は森崎も聞いていたため、石崎にゲンコツをかましている。

*5 撮影者が森崎という説もある。つまり、大事な写真の撮影を任されるほどの仲だった。

*6 これは強敵相手に大量失点する若島津にも言える。

*7 それも今では若林以外の全GKがザルというところまで行き着いてしまっており、若島津、ミューラー、ヘルナンデス、エスパダス、サリナス、カリューシャス、ガルトーニ、ドールマンなど強豪GKとして登場したキャラクターがことごとく大量失点を喫するのが当たり前になっている

*8 尤も強力なシュートには反応できず触ることもできない分だけ若林より負傷しづらいとも言えるが……

*9 有名な台詞コラ。余談だが、当該コマのシュートを撃ってるのはあの三杉なので、森崎くんじゃなくてもとれないと思われる。

*10 森崎が定位置から前に出過ぎていたのを見逃さなかったシュナイダーが「ストライカーの本能で身体が勝手に動いて撃ってしまった」超ロングシュート、つまり狙いどころは悪くなかった。ちなみにフェイント&変化球である「ノンファイヤー」とも違う

*11 強力な必殺シュートは、失敗してゴールポストに当たってしまう可能性がある。これは攻撃側の問題なので、GKがどんなにヘボでも一定確率で発生する。

*12 というよりも森崎は中西以上の実績を持ち、国内でも世界でも実際に激戦を乗り越えて(?)おり、中西を超えて成長していても全くおかしくない。…そもそも中西が目立っていた期間は一瞬とまではいかないが短いし、その当時でも明らかに森崎以上の実力だったというわけではない(小学時代はともかく中学時代の森崎は失点も多いが大活躍もしている)。むしろ4で中西の方が優秀だったことの方がおかしい可能性も十分ある。

*13 アジアカップでは殆ど必殺技持ちがいないとか弱い選手ばっかとかは禁句

*14 ヘルナンデスの指導を受けて実力を増し、シュナイダーのファイヤーショットを見事に受け止め、若林や若島津から賞賛されるという夢のような内容。

*15 ただし雷獣シュートは巨木を縦に割いちゃうほどのシュートなので、むしろ危機意識が正常に働いているとも言える。

*16 さすがに原作のキャラを押しのけてオリジナル選手を出すわけにはいかなかったのか、プロのフランス代表ですらGKはアモロ固定。同世代だけでなく、プロの選手たちまで含めてフランスにはアモロより良いGKはいないという事になってしまった……。

*17 ただしテクモ版の描写を見る限りフランス陣のキーパーは総じてザルなので、キーパーに期待せずFW陣に点を取らせて逃げ切ると言う戦法を取らざるを得なかったとの見方も。さらに、ゲーム「RONC」ではフランス代表が主に守備陣増強のため戦力補強を行っても、アモロに替わるGKはいなかったらしい……。

*18 ちなみに葵は勝つ気のないチームメイトに見切りをつけ南葛に一矢報いようと孤軍奮闘するのだが、翼に防がれた上、監督にその行動を咎められ途中交代させられている。

*19 この時はプロ昇格直後の初試合だったので仕方ないとの声もなくもない。まあ能力は低いのだが。

*20 平成版で若島津を演じている。