鎬昂昇

登録日:2012/04/29(日) 02:51:26
更新日:2024/03/01 Fri 01:07:41
所要時間:約 5 分で読めます





知らないのかい?

ここ(地下闘技場)の廊下は弱い方が道を譲るんだぜ…?


鎬昴昇(しのぎ こうしょう)バキシリーズの登場人物。
:中田和宏(TVアニメ第一作)、塩沢兼人(OVA)、山崎たくみ(TVアニメ第二作)

目次

人物

身長177cm、体重81kg。
鎬流空手の使い手で『紐切り鎬』の異名を持つ。
痩せ型だが、顔立ちは整っている青年。
「X」のYOSHIKIをモデルにしており、板垣作品には多くないビジュアル系の見た目をしている。
『滅道』と刻まれた黒い道着に黒いロングヘアーといういでたちであるが、OVA版ではビジュアルを目立たせる為か、赤ずくめになっている。

スーパードクターこと鎬紅葉は兄にあたる。
幼少期にはいつも守られていたことや文武両面においていつも優秀だったことからややコンプレックスになっているようであるが、仲が悪いわけではない。
後、兄への呼び方は全然安定しない。

登場初期は昭和の柔道劇画に登場する悪役空手家のようないかがわしいヴィジュアルや、刃牙とは対戦する敵同士ということもあり、
サディスティックで妖しげな人物に描かれていたものの、実際は兄を慕い、師を敬い、
(武術家としてはあまり好ましくないが)老齢の渋川先生との試合で敬老精神から躊躇いを見せるなど一途で誠実な常識人。
英語も日常会話程度なら難なく話せるインテリでもある。
下記の通り海外を修行で旅してた時期もあったので、その時に身につけたのだろう。

普段の生活は不明だが、小さいアパートで一人暮らしをしている事だけは判明している。
実家は金持ち*1なので食うに困らないだけのお金はあるのかもしれないが、普段着もジャージだし、ガイアと同じく必要以上の贅沢は求めないタイプなのだろう。
恐らくは神心会の時のように、修行以外は他流空手の出張指導などで生活費を賄っているのかもしれない。もしかしたら弟子も何人かいる可能性もあるし。

また、負けが多いことからファンからは引き立て役と侮られがちだが、
常に作中最新鋭の強者に生死も勝敗も問題外とばかりに挑戦する姿勢は非常にストイックで向上心に満ちている。

内面の成長性も高く、身体スペックでは全てにおいて自分の遥か上をいく紅葉に粘り勝ちを収めた時は
あの範馬勇次郎をして『もう紅葉では逆立ちしても勝てない』と言わしめる程である。


戦闘スタイル

流派は「鎬流空手」。子供の頃からの厳しい修行で主に手足の指が特に強く鍛え上げられている。
その刃物の如き手足から繰り出される攻撃が当たれば相手を}を「斬る」ことさえ可能であり、
ただ獣のように振るだけでも十分な効果を発揮する。

  • 紐切り


どうです────感じますか……?
今引っ張りだされているのは貴方の“眼”を司る神経ですよ

貴方はとても気短で危険な人のようですからコードを切っておかなくてはね

こうして!

久隅「あ、あれ?停電かな?あれ…」

鎬流空手の奥義。
指を皮膚の下に貫通させ、血管・リンパ節・神経などを直接断つというえげつない技。その一撃は猛牛をも屠る。

首筋に突き込めば、視力をつかさどる神経を切断して視力を奪うこともできる。
…ちなみにそんな場所に視神経はない。
が、眼球の虹彩の絞りを自動調節する副交感神経が通っているそうなので、もしかしたらほんとに見えなくなるかも。頸動脈狙えばよくね?とか禁句。

また、神経を直接切断するため、ダメージも大きい。
刃牙は初めて「紐切り」を右腕に喰らった際は、あまりの痛みに悶絶しかけた。
先に食らった久隅は、視界が真っ暗になった事ばかりを気にしており、そこまで大きなダメージを受けているようには見えなかった。プロレスラーだけに痛みには強かったのかもしれない。
ただし、神経をとらえる時に動きが止まることが弱点。
ちなみに、千切られた神経は、地下闘技場のドクターレベルなら完治させられる。*2

  • 新・紐切り
紐切りの改良技。
紐切りに手の捻りを増すことで一瞬で引き裂けるようになった*3
紅葉の両目の視力を奪った…が、試合中に手術して視神経を繋げるという奇策で破られた。っつーか紅葉じゃなきゃ出来んわ。

  • 古流殺法・眼底砕き
「兄弟には使えぬ技」と称する技。
相手の目の部分に置いた掌に拳を突き込んで、意外と固い眼球から眼底(眼球の裏の薄い骨)を通してに直接衝撃を与えるというえげつない技。
相手は義眼だった為、効果は薄かったが。*4

  • 足先蹴り
ドイル戦で使用。
足の指も昂昇の手にかかれば立派な刃となる。
人体の弱点であるノドを蹴りまくり、ドイルに大ダメージを与えた。


活躍

グラップラー刃牙での活躍


幼い頃から優秀な兄と比べられて育てられた昂昇は、ある「斬撃空手」を掲げる空手道場に入門。
師匠からのマンツーマン指導を受け、「兄を超えたい」という執念の元、メキメキとその実力を上げ、丈夫なサンドバッグをズタズタに切り裂くまでに成長する。

…そんなある日、師匠が羽織袴という正装の姿で昂昇の住むアパートを尋ねる。
訳も分からず応対し、お茶を出した彼に、師匠は晴々とした表情で「あるもの」をスっと差し出した。


…それは、自身の右手の人差し指と中指…利き指だった。

つまりこれは、昂昇の免許皆伝の証明だったのである。

「肩の荷が… 降りた…」


鎬流空手・鎬昂昇の誕生の瞬間であった。


師匠の流派を継ぎ、鎬流空手を立ち上げた昂昇だったが、他流試合を重ね、勝ち続けていくうちに『紐切り鎬』と恐れられ、敬遠される存在となっていく。
やがて普通の戦いに満足できず、スペインの牛追い祭りで猛牛をぶち殺して暴れていたところを徳川光成にスカウトされて地下闘技場に赴き、
シナリオでの範馬刃牙の地下での初の対戦相手となる。
プロレスラーの久隅の視力を奪うDQN行動*5「まるで、美女と一夜を共にする前の、純情な少年のような心境さ」などの変態的言動も目立っていた。
紐切りで刃牙の腕の神経や片目の視神経を斬るなどの強さを見せつけるも紐切りの弱点を見切られて追いつめられ、
虎王っぽく腕をとられると、最後にはダイレクトにぶん殴られて気絶させられて敗北した。*6

その後、刃牙と紅葉との対決では兄のセコンドとして登場した。

最大トーナメント編



「鎬流に更なる磨きをかけ ”紐切り”鎬昂昇が帰ってきたァ!!!」

最大トーナメントでは一回戦で紅葉の弟を強敵と戦わせたくないという意向で対戦することに。
複雑な思いを抱きながらも激しい攻撃をしかけ両目の視力を奪うが、紅葉は試合中の手術で回復するなどダメージは皆無。
激しいビンタで追いつめられ幼児退行を起こすも、兄の影に隠れるだけの生き方を否定するために再び立ち上がる。
打震を受けながらも意地で逆に紅葉を追いつめ、「偉大な弟」として認められ勝利し武道家として一皮向ける。

二回戦では達人・渋川剛気と対戦するが、空手の弱点を知り尽くした渋川にフルボッコされる。
眼底砕きで一矢報いるも、不運にも渋川の左目が義眼だったために効果が薄く、柔で投げ飛ばされK.O.。
もしも眼底砕きを使ったのが右目だったら、結果はまた違ったかもしれない。

また、決勝で刃牙に紐切りをパクられた時は、愕然としながらもその才能を認めた。

バキでの活躍



今の私なら烈海王にだって勝てる!!!

しばらく出番がなかったが最凶死刑囚編半ばに登場し、愚地克巳に講師として招かれ、神心会で鎬流のレクチャーをしていた。
デモンストレーションでは四方から色んな飛び方をするバスケットボールを「斬り」、ぶら下がる和紙を刃物で切ったように切断するなど、「斬撃技」に更なる磨きをかけていた事をアピール。
指導はノーギャラの代わりに死刑囚の居場所を要求し、上記のセリフを吐いて自信を見せる。

そして、最凶死刑囚が一人ドイルと対決。
奇しくも「斬撃技」を得意とする者同士の、『斬撃対決』となった。
豪語するだけあって技量では完全に上回るも、あと一歩という所でドイルの胸部に仕掛けられた指向性爆薬を正面から喰らい、大火傷を負って惜敗した。
幸い(恐らくストライダムによって)早く病院に運ばれ、処置が的確だった為、顔に少々火傷の傷跡は残ったものの、後遺症もなくしばしの入院だけで済んだ。

終盤にも紅葉とともにちょっとだけ出番をもらい、刃牙のリアルシャドーを観戦した。

範馬刃牙での活躍

ピクル編にてまさかの登場。ピクルとの闘いを望んでいた。
はどこから手に入れたのだろうか。

刃牙道での活躍

「謎の気配」を悟り、兄共々猛トレーニング中。
サンドバッグを直ぐにオシャカにしてしまう為、修理代&新品を買う代もバカにならないらしい。

『拳抜斬流会』という道場で主に稽古をしているが、元々の師匠の流派の道場なのか、昂昇自身が正式に立ち上げた道場なのかは現段階では不明。
後者なのだとしたら、兄・紅葉が出資してくれたのかもしれない。

刃牙らへんでの活躍

光成にジャック・ハンマーとの対戦を希望し、その後愚地独歩や花田純一との試合を行う。そして兄の指導の元、吊り輪等のトレーニングを行い対戦に備える。


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最終更新:2024年03月01日 01:07

*1 少なくとも兄・紅葉は年商数億円は下らないスーパードクター。

*2 本人曰く「セメダインでペターン」という感じ。手術は案外簡単らしい。

*3 回転するドリルの刃を押し当てる感じとでも言えばいいだろうか

*4 それでも最高級の義眼がボロボロになるほどの衝撃の強さであった。

*5 まぁ、これも久隅がケンカを売ってきたから仕方ない部分もあるが

*6 刃牙曰く、「あそこで腕を折っても蹴りで襲ってくる事が予想出来たため、体力の残っていないあの時点では気絶させるより他なかった」との事。