オウムガイ

登録日:2012/01/30(月) 20:53:57
更新日:2022/07/25 Mon 11:11:55
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オウムガイとは頭足類の一種で、









ぬいぐるみがある。
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……えっと、説明に入る。


祖先はアンモナイト等に近く、およそ4億5000万~5億年ほど前に誕生。当初は真っ直ぐ伸びた殻を持っていた。
今でも殆ど進化せずそのままの形を保っている珍しい生物で、

「生きた化石」

とも評される。ちなみにアンモナイトとは古生代のうちに分かれており、現生のオウムガイがアンモナイトに進化することはないとされる。
アンモナイトは殻が真っ直ぐな「オルソセラス」というグループから派生し、バクトリテスというやつが最初。


短いが90本ほどもある触手を持ち、物に付着する。


触手は運動には使われず、代わりに「漏斗」と呼ばれる器官から水を吹きだし、それを推進力としてゆっくりと泳ぐ。

またその殻は巻き貝のものと外見は似ているが、内部には仕切りがあり、そこにガスや液体を詰め、それで浮力を得ている。


そのガス・液体の調整も、体内の浸透圧を変化させて行う非効率的なもので、前述の運動方法と相まって全体的に動きが鈍い。

同じ頭足類であるイカ・タコとも、墨汁を持たない等異なる点が多い為独立亜網に分類されている。


パラオ諸島や中南米沿岸等、熱帯海域の海溝に生息。
深い海に生息するのはイカやタコを始めとした幾多の新種との競合を避けるためと言われている。
非常に深い場所にいる為、捕獲には専用の仕掛けが必要だが、夜になると食事や繁殖の為海面すれすれまで浮上してくることがある。


大きく模様の美しい殻は工芸品や土産物等に重宝され、そのまま置物にされたり、内側のエナメル質を磨き出したりしたものがよく見られる。



なお、英語名は"Nautilus"=「ノーチラス」。
某ゴリラアクションゲームのトラウマではない。


かの潜水艦ノーチラス号のネーミング元である。
これは前述の浸透圧による浮力調整方法が、潜水艦と同じことに由来する。


何故深海で暮らすようになったかは諸説あるが、彼等は動きが鈍足な為素早く獲物を狩れるアンモナイトに生存競争で敗れ、
やむなく彼等が生息出来ない深海で暮らすようになったという説が有力視されている。
だが外部からの影響を一切受けない深海という世界で暮らしてきたお陰で、後の大量絶滅から逃れる事が出来たのはなんとも皮肉な話である。

実は、一口にオウムガイと言ってもさらに細かい分類がなされており、オオベソオウムガイ、ムラサキオウムガイ等の種類がいる。


意外と人に慣れるうえ、動きが緩慢で静か、かつ毒などもないため自宅で飼う人もいなくはない。
飼育したいなら、ペットショップ等で相談すれば取り寄せてもらえる。値段は数万円だが、深海生物のため飼育にはそれなりの設備(こっちのが高価)が必要になるのでよく調べ、ショップの店員と相談してからにしよう。

南太平洋では食用されることもあるが、食べた人曰く「味はイカのようで、すごく固い」とのこと。シーラカンスよりはマシかもしれないが、積極的に食べたいものでもないらしい。




追記・修正はぬいぐるみを買ってからお願いします


ストラップもあるよ

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最終更新:2022年07月25日 11:11